レコードプレーヤー探訪

レコードプレーヤー探訪 AUP-7000

2度目の登場です。
NEC(DianGo)のAUP-7000
特別入手したかったわけではなく、
ヤフオクで何となく落札してしまいました。
1000円也。

以前入手したものは木目でしたが今回のものはグレーです。
状態はあまりよくないです。

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回転数調整ボリュームのところにシールが貼ってあります。
書いてあったことは消えていました。
ゴムシートがレトロな形状です。

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モーターは金属のプレートにしっかり取付けられています。

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トーンアームはベース部分がプラスチックで安っぽい。

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プラッターはベルトをかける部分があるので、
ベルトドライブのものと共用なのでしょう。
淵も薄く慣性質量は少なく軽量。
トルクがすくないACサーボモーターなのでこうなります。

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底板の変な位置に脚が付いています。

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脚がねじ切れたようで、本来とは別の位置に接着されています。
本来は右下の黒いネジで脚を取付けています。

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マニュアル機なので中は余裕があります。
キャビネットの強度はそこそこ。
ACサーボモーターを100Vで回しているので、
電源トランスはありません。

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このモーターは回転制御回路のせいもあると思いますが、
安定性がいまいちです。

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制御回路は比較的簡素なもの。
駆動するトランジスタも小型で頼りない感じがします。

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トーンアーム下のシールドはペラペラ鉄板で効果は薄そう。

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モーターとトーンアームを外してリビルド。

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トーンアームを外すとシートにしわが寄っていました。
よくあることです。

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いつものビクタートーンアームを取付けるために
キャビネットの穴を広げています。

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モーターはサンスイFR-D3から外した20極30スロットのもの。
秋月電子で売っている三端子レギュレータの安定化電源を使用。
部品取りした電源トランスを利用。

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JL-B31のモーターカバーを流用してモーターを取付けました。
再利用なので別の穴も開いています。

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トーンアームとモーターを交換した後の中身。
JL-B31から外したシールドケースを取付けています。
スイッチは流用して、回転数調整ボリュームは交換。

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電源トランスが底板に当たるので底板に穴を開けました。

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変な所に接着されていた脚は外しました。

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以前入手したAUP-7000から外しておいた脚を正規の位置へ取付け。
電源トランス用の穴は粘着シートでふさぎました。

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お気に入りのモーターとトーンアームでリビルド。
プラッターもサンスイFR-D3から外しておいたものです。
キャビネット前面角部分のシートが破れているので補修する予定。
オーディオラックに載せてみました。

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特に問題なく聴けます。
モーターの安定性も良くレコードを楽しめます。

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中古レコードプレーヤーを壊したり作ったり。
好き放題やれる今日この頃が楽しいです。

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レコードプレーヤー探訪 PL-A450

前から分解してみたかったパイオニアのPL-A450を入手しました。
ヤフオクのジャンクで1100円。
このモーターを使ってレコードプレーヤー再構築することも視野に。

ダストカバーは曇りもさることながら黄ばみがひどい。
程度はあまりよくないジャンク品。

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上部キャビネットは鉄板なので汚れはありますが傷はないです。

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レコードの終わりを検出する機構はメカ式。

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インサイドフォースキャンセラーはトーンアームの外から引っ張る物。
スマートさに欠けるダサイ設計だと私は思います。
ラテラルバランスが付いている旧型の設計。

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針圧は専用の錘で印加。
メカっぽい設計でこの方法なりのメリットもあるでしょうけれど、
私にはダサイ設計にしか見えません。

私の個人的な感想ですが、
当時のパイオニアのデザインは良い意味で独特のダサさがあって、
それはパイオニアファンの心を掴む要因だったように思います。

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底板というか下部キャビネット。
脚は高さ調整不可。

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木製の箱です。
簡単な補強はあるけれど強度は低めです。

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長いネジで下部キャビネットを上部キャビネットへ連結。

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上部キャビネットは鉄板なので剛性は高く重いです。
フルオート機の割には整然とパーツが並んでいます。
内部デザインは洗練されている方で好感が持てます。

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トーンアームは専用モーターで駆動していて複雑度は控えめ。
なかなか上手いメカ設計だと思います。

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写真右側上部の白い円形部品の下にモーターがあります。
トーンアームの駆動位置検出はマイクロスイッチ。

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モーターはクォーツロック制御になる直前のもの。

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回転制御基板はコンパクトでIC化はなし。
モーターコイル駆動用のトランジスタは中型。
トルクはそれほど大きくないように見えます。

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電源トランスは防振ゴムできちんと浮かせて取付け。

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ヒューズが2個入っています。
安全対策に抜かりはありません。

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このモーターの中身が見たかったというのも
このレコードプレーヤーの入手理由。

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コイルはまだ集中巻になっていません。
24スロットモーター。
プラッターは重量級とまではいかないのに軸が意外と太いです。
しっかり作られているモーターなので私好み。

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3個ある赤色の素子がパイオニア自慢のホール素子。
この頃ホール素子で磁極を切り替えるモーターは少なかったですが、
扁平モーターになるとほとんどホール素子を使うようになります。
FGは付いていません。

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プラッターは径が大きく外周も厚くなっていて、
慣性質量もそこそこあると思います。

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いつものようにモーターと制御部だけで回して遊びました。
結局このモーターでレコードプレーヤー再構築はしないことに。
部品の劣化などがあり回転安定性に不安があるためです。
これにお金をかけてメンテする気持ちになれなかったということ。

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このレコードプレーヤーは型式からも分かるようにPL-A500の弟機。
基本設計はPL-A500と同じでローコスト化して、
これを組み合わせるシスコン用にデザイン(外見)変更したもの。
というように私は感じました。
価格相当の良いレコードプレーヤーだと思いました。

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レコードプレーヤー探訪 PDX-a1

ご無沙汰しております。
最近ブログをなかなか書く気になれず、放置プレーですw。

今日のネタはベスタクスのPDX-a1
だいぶ前に紹介したPDT-4000の兄弟機みたいなものです。
前の探訪でやり残したことがあるので再検証してみました。
ちなみに「ヨーロッパベストターンテーブルオブザイヤー」とのこと。

ヤフオクジャンクで1000円。
針は折れていましたがシュアーのM44Gが付いていたのも購入理由。
今やM44Gも生産中止ですからね。
レコード愛好家としては寂しい限りです。
これを持っていたいと思いました。

ダストカバーなんてものははなから付いていません。
スリップマットはターンテーブマットの埃除けに使えます。
テクニクスのヘッドシェルも今や貴重です。
モーターは問題なく回転します。

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チープなデザインはDJ好みなのか?
プラッター周りの滑り止めがいかにもDJ機。

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木製の本体は木のぬくもりゆえか?
それとも日本製を主張しているのか?

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モーター速度検出はフォトセンサとスリットの組み合わせ。
最近のDENON DP-500Mはモーターの下にこれらが付いています。

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トーンアームベースはプラスチック製。
軽いMMカートリッジとバランスをとるためだと思われるが、
大きなバランス錘の中が実は空洞。

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底板に大きなプラスチック製脚が固定されています。

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この底板は鉄製でかなりの重量。
ハウリング対策としての重量増に貢献しています。

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IC化されていてもモーター駆動基板は大型。
高トルク発生のため電源トランスも大型。

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ACサーボモーターのクォーツロックは回路が大掛かりになります。

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これはACサーボモーター。
テクニクスに対抗するメーカーのDJプレーヤーが、
ACサーボモーターを使っているのが面白い。
ACサーボモーターはトルクが弱くてDJ用に使えないというのが
世の中の常識だったのでは?
そういう評判が正しいとは限らないという例。

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トーンアームのリード線はシールドを被せることなくRCA端子へ接続。
DJプレーヤーに高S/N比を求める人はいないでしょうから、
この設計で良いのでしょう。
トーンアームはゴムで浮かせて取付けてあります。
ハウリング対策と思われますが、DENON的発想のような気が・・・。

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トーンアームはプラスチックベースに取付けられておらず、
重い真鍮ベースを介して上の写真のベース円盤に取付けられています。
ハウリング対策なのだろうと思います。

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アームベースはインサイドフォースキャンセラー取付けと
単なるみてくれ?

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基板とか全部外してみました。木製ですね~w。

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これが回転部分一式。
個別パーツとしてヤフオクで売る気はありません。
他の筐体でレコードプレーヤーを再構築する気は?
多分起きないと思います。

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そしてこれが再検証してみたかったモーター。
ネットの画像を検索して分かったのですが、
DENON DP-75のACサーボモーターとしか思えません。
モーターケースがそっくりなのです。
もちろんあちらはマグネディスクによる速度検出ですが。

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軸受部分はこんな感じ。

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モーターケースはアルミダイカスト製でしっかりできています。

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DENON ACサーボモーターの後期はアウターローター。
釣鐘状で重さがありこれ自体の慣性質量もそこそこあり。
軸は細めだけれど長いので、プラッターを支える強度は十分そうです。

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これがコイル。ぎっしり巻かれていて重いです。

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ここまでくればACサーボモーターでもトルクは結構強いのでは。

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プラッターの重量もそこそこあり外周も厚め。

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これで探訪は終了。

さてと、
DENONとTechnicsのダイレクトドライブ対決。
実はDJプレーヤーの世界でも、
VestaxがDENONの代理戦争をしていたのではないか?
というのが私の推測です。
それが2000年代まで続いていたというのは実に愉快。

カッティングマシーンVRX-2000なんてのもあるし。
DENONの技術者が暗躍していたんじゃないかな~w。
DENON ACサーボモーターの意地を見たっ!!!

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レコードプレーヤー探訪 KP-R405

もう一度モーターが見たくてヤフオクで¥500落札。
トリオのKP-R405です。

前に同型モーター搭載のKP-M350を入手しましたが、
プラッターとゴムマットと脚以外は廃棄してしまいました。
オンキョーやサンスイの20極30スロットモーターが気に入ったので、
それらと比較したいというのがありました。

外観はそこそこ。

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出力コードと電源コードは普通のもの。

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プラッターやゴムマットはKP-M350と同じです。

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インサイドフォースキャンセラーはテコと錘。
アームベースはプラスチック。

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脚は底板に直付けで高さ調節不可。

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底板は薄めのプラスチックでリブ入り。

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中でコロコロ音がしていたので何かと思ったら、
モーターなどを固定する鉄板をキャビネットに固定するネジが
2個外れていました。
そのせいでプラッターがキャビネットにこすれて回らない状態でした。
オートリターン機なので色々入っています。

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目を引くのがこの錘。
レジンコンクリートだと思います。
この頃のトリオはプラッターの慣性質量を大きくしており、
その反動でキャビネットが撚れるのを防ぐために重くしているのです。
錘を外そうとしてネジを緩めましたが外れません。
錘とキャビネットは接着剤でくっついています。

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トーンアーム駆動メカは他社のものと似ていない独特なもの。

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どうやって駆動しているのだろう。

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トーンアームがレコード上にない場合は音声信号を出力しないように
プラスマイナスを短絡させる接点が入っています。
レコード外周に針を落とした時のブチッノイズのカットにもなります。
写真はバラした後なので、出力コードを切断しています。

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電源トランスはゴムで浮かして、
振動がキャビネットに伝わりにくくしてあります。
手抜きはしていません。

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モーターはKP-M350と同じもの。

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定電圧回路などの基板や回転速度調整ボリュームなど。
なんでプラスチックケースに入れているのだろう?
基板を直接キャビネットに付ければ良い気がしますが。

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モーター系電気パーツを外してみました。

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回転制御基板実装の関係があるのでしょうけれど、
大きめの鉄製皿は強度UPに貢献していると思います。

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オンキョーやサンスイのモーターと違いコイルやマグネットが高く、
トルクが大きいだろうことが分かります。
プラッターを重くして外周の厚みも増しているので大きいトルクが必要です。

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こちらと比較するとコイルの大きさの違いがよく分かります。

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コイルの外側に擦れ防止のテープが巻いてあります。

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プラッターは外周部が厚く慣性質量大。

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いつものようにモーターとプラッターで回して遊んでます。
回転数調整ボリュームは接点復活剤処理。

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定速回転になるまでフラフラが長いのが気になります。
ストロボを見ていると安定度もいまいち。
軸受オイルを交換したけれど改善されず、
多分部品の劣化でこうなっていると思います。
部品を交換してまでモーターを使う気になれなかったので、
プラッターと脚のみ残して他は廃棄となりました。

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レコードプレーヤー探訪 JL-F44ZR

今回も廉価レコードプレーヤーの紹介になります。
ビクターのJL-F44ZRです。
モーターが見たくて衝動買い。
ヤフオクで¥500落札、ダストカバーなしのジャンク品です。

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QL-F5の弟機ですが¥10,000安いので、
色々コストカットされています。
キャビネとはQL-F5と一部異なるところはありますが、
同じ金型で作っていることは明らか。

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トーンアームはQL-F5のトーンアームからオイルダンプを省いたもの。

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脚は底板に直付けで高さ調節不可。

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底板はQL-F5のような重量があるものではなくペラペラ。
変形防止の鉄棒が2本付いているのは良心的。
メカが動くようにCRCか何かをたくさんかけたらしく、
底板にも油が残っています。

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メカ式フルオートなので複雑なトーンアーム駆動メカがあります。
キャビネットは薄いプラスチックで、リブはあるけれど強度不足。

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このメカ部分はQL-F5と同じものです。
こちらにはソレノイドが追加されています。
フルオート機構は機能していたか、いなかったか。
確認したはずですけれど忘れました。

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モーター駆動系はこんな感じ。
電源トランスを防振ゴム付きでキャビネットに直付け。

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モーターは扁平型で、軸受を構成する部分がプラスチック。
廉価便ならではのコストカットはやむを得ないか。
FGサーボでクォーツロックなし。

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ちなみに下のQL-F5のモーターは軸受部分も金属製です。
ダブルサーボのクォーツロックでモーター駆動素子もIC化。

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このモーターには興味が持てません。

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コイルも磁石もQL-F5より小型かも。
QL-F5のコイルとローターの写真を撮っていなかったので推定です。

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いつものようにモーター回転系部品を取り外してお遊び。

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40年くらい経ってもメンテなしで回転するんだから大したもの。
回転数調整ボリュームだけは接点復活剤を吹きかけています。

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QL-A2のモーターを使った自作レコードプレーヤに
このプラッターを乗せてみました。
プラッターとモーター軸の勘合部はピッタリはまります。
ストロボランプは50Hzで点滅しているので、
33回転で50Hz33回転のストロボが止まって見えます。

(注)ストロボランプのカバーは別のレコードプレーヤーのものなので、
ストロボ縞の表記はプラッターのストロボ縞位置とは異なっています。

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プラッターの外周部は薄く軽量です。
写真はJL-F44Rのもので、中心部周辺の形状が異なります。

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この頃の廉価レコードプレーヤーのプラッターは1kg以下のもの多数。

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ということで特に使える部分も見いだせず、
このレコードプレーヤーはガレキとなりました。
ヤフオクで買って壊して捨てるというのは申し訳ないけれど、
中身をこうやってアーカイブとして残すので許してください。

最後に、
JL-F44ZRは価格相応のレコードプレーヤーだと思いました。

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レコードプレーヤー探訪 FR-Q5

これはプラッターがほしくてヤフオクで1円落札。
サンスイのFR-Q5です。
ほとんどネットで話題にならないサンスイのレコードプレーヤーを
紹介するのは私くらいでしょう。

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カートリッジが付属していたので、
これをヤフオクで売れば送料くらいにはなるでしょう。
ご存じのとおりエンパイアのOEMカートリッジです。
ヘッドシェルもなかなかしっかりしています。

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主にシスコン用のフルオートプレーヤーです。

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プラッター外周に着磁した磁気パルスで回転速度を検出。
DENONやソニーと同じ方式です。

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磁気パルスを検出する磁気ヘッドがこちら。

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プラッター外周内側に磁気パルスを着磁。
外周部が厚くなっていてそこそこの慣性質量があります。
このプラッターを今持っている他のレコードプレーヤーで利用します。

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脚は本体に付いています。

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底板は薄いプラスチックで軽量。

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キャビネットはプラスチックで厚めではありますが、
強度はそれほどないように思います。
トーンアームをマイコンで制御しているので、
大きな制御基板があります。

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トーンアームは専用モーターで駆動します。
サンスイ独自の凝ったメカになっています。

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コンパクトで精密ですが、壊れやすそうな気もします。

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トーンアームがマイコン制御だと基板が大きくなってしまいます。
回転制御の一部機能(回転速度検出、水晶発振など)も
この基板に実装されています。

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電源トランスは重いので鉄板を介してキャビネットに取付け。
キャビネットの強度がないことの証明でもあります。

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トーンアームから出た信号線は金属メッシュでシールドしていますが、
アームコードへの接続部分にシールドケースはありません。

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モーターは例の20極30スロット。
軸受がモーターベース板になっている初期型。

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これだけで回転制御もしている優れもの。
このモーターは水晶発振と回転速度検出はこの基板外。

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ストロボの点灯が面白いです。
回転していない時もストロボランプが点灯しているので、
回転していることを見分けるために、
倍の周波数でストロボを照射して、
ストロボパターンの間にもストロボパターンがあるように見せています。
クォーツロックだと回転時もストロボが停止して見えるので、
こうしたのでしょう。
上が停止時。下が回転時。

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失敗しました。
ストロボパターンがありがちな50Hz点滅用ではありません。
なので電源周波数で照射してもストロボが止まりません。
どうしようかと悩み、秋月電子で売っている発振器を使って、
ストロボランプを点灯することにしました。
その基板用に簡易定電圧回路も製作。
上側の汎用基板に組んだのが定電圧回路で、
下側にあるのが購入した発振器の基板。
80Hzで点灯すればストロボは停止するみたい。
水晶発振ではないのでストロボは少しづつ流れます。

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このレコードプレーヤーにプラッターを実装。
精悍なルックスになると思います。

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カートリッジを売ればですが、
ほとんどただみたいなものでプラッターを入手できました。
中身も解析できたし、十分楽しめています。

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レコードプレーヤー探訪 FR-D55

自作レコードプレーヤーのプラッターを交換して
イメチェンしてみようかと思い落札しました。
サンスイのFR-D55です。ヤフオク¥500也。
中身を見たかったということもありますが目的は上記のとおり。

ダストカバーなし。
ダストカバーなしで梱包がいい加減だと、
輸送中にトーンアームレストやトーンアームそのものが
破損する危険大。
私は直して使う気はなかったので破損してもO.K.でした。
今回は壊れずに届きました。
プラッターが黒色なので精悍な感じです。

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フルオートでかつ選曲機能付き。
クォーツロックはなし。

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この頃流行りのローマスストレートトーンアーム。
華奢なので私は嫌いです。

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支持部のこの形は結構好きです。
オーディオクラフトのワンポイントサポートみたい。
これはワンポイントサポートではありませんが。

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カートリッジの前方に何やら怪しげなものが付いています。
曲間の無音部分を検出するセンサーです。

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ネットで拾ったマニュアルには下図のような説明が記されています。
このセンサーによって、
「驚異のコンピューター自動選曲システム」が可能に。
当時レコードでこういうことをやりたい人がいたんですよね。
まあ数年後にはCDが出ていとも簡単に実現。
そういう人達に支持されて、「あっ」という間にレコードを駆逐。

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底板はプラスチックで脚直付け。

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リブが入っていますが薄くて強度不足。

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コンピュータ自動選曲なので、
トーンアーム制御の大きな基板(左側)があります。
右の大きな基板は電源系で部品実装少なくスカスカ。

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トーンアームの駆動部はコンパクトですが複雑なもの。
専用モーターで駆動するサンスイ独自の構造。

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コンピューター自動選曲はマイコンで行います。
コンピューターI/F用のトランジスタがずらりと並んでいます。

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マイコンには「Sansui」の印字がありますが、
マニュアル記載の型式から言ってNEC製です。
この4ビットシングルチップマイコンは、
当時他のオーディオ機器にも使われています。

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それより気になるのがモーター。
サンスイお得意の20極30スロットモーターです。
オンキョーのレコードプレーヤーもこのモーター。

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これはFG付でクォーツロックなし。

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この基板だけで回転制御しています。
IC化されているので部品数は少ないです。
トランジスタだらけのDENONとは大違い。
この頃まで生き残ったモーターだけのことはあります。

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コイルの上にある円盤部分がFG。
この精密な造りには惚れてしまいます。
コイルの外側が塗装されたものは初めてみました。

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このモーターのバリエーションについて整理します。
下記機種は全て入手して確認しています。

オンキョー PX-55F: FG付、クォーツロック、マグネット大
OTTO TP-Q7: FG付、クォーツロック、マグネット小
サンスイ FR-D4、FR-D3: FGなし、クォーツロックなし
サンスイ FR-D55: FG付、クォーツロックなし
サンスイ FR-Q5: 磁気記録検出FG、クォーツロックなし

※FR-Q5は後日紹介します。

ニーズに合わせて色々作っていたことが分かりました。
このモーターについてここまで調べたのは私だけでしょうw。
CD時代まで生き残ったシンプル20極30スロットモーター。

ところで、
このプラッターを使ってイメチェンしようと思ったのですが、
ご覧のとおりの肉薄ペラペラプラッターでガッカリ。
これでは使う気が起きません。

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モーター以外はガレキになってしまいました。
ごめんなさい。

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レコードプレーヤー探訪 SR-F45

何でこれを買ったのかよく覚えていません。
ハードオフのジャンク品、オーレックスのSR-F45です。
廉価フルオート機。
外観はご覧の通りのボロ。

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廉価品ならではの使いやすさ考慮?
レバー式の操作スイッチが特徴です。
個人的には操作しやすいとは思いませんが。

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モーターから駆動力を得てトーンアームを動かすタイプ。
極普通のトーンアームです。

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底板が鉄板なのは珍しいです。
軽いプラスチックキャビネットなので、
ハウリング対策の重量増が目的でしょう。
脚は普通のもので底板直付け。

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底板がモーター周辺の機構と干渉しないようにくりぬかれ、
そこだけプラスチックになっています。
何か中途半端な構造です。

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底板を開けてビックリ!
モーターはLo-Dのユニトルクモーターです。
東芝さん節操ないですね~。
日立のモーターを使うなんて。
安く作るためには何でもありか。
キャビネット外周は比較的厚みがありしっかりしているほう。

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フルオート機構は複雑なメカ式ですが、
鉄板に覆われて機構部分は見えません。

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これがユニトルクモーター。

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以前紹介したLo-DのHT-352のモーターと比較してみましょう。
ちなみにHT-352はガレキ行で今は写真しか残っていません。
これがそれでベース鉄板はクロメート処理されています。
上記モーターは亜鉛メッキのみなのでより安いのでしょう。
東芝さんケチるよね~w。

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モーターに貼ってある銘板を見比べます。
左:オーレックス、右:Lo-D。
さすがにオーレックスには日立モートルマークがありません。
どちらも製造している(MFR)のはJAPAN SERVO(J.S.)です。
ユニトルクモーターは日立設計で、製造は日本サーボだったんですね。
今回銘板をきちんと見てそれが分かりました。

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亜鉛メッキだけの鉄板は安っぽいですよね。
形状はユニトルクモーターそのもの。

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ローター磁石は幅が広いので磁力は強いはず。
軸受がしっかりしているのは、無骨な日立モーターの証か。

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モーターを横から見て比較します。
左:Lo-D、右:オーレックス。
ローターの磁石と鉄板の接着の仕方はオーレックスの方がきれい。
多分オーレックスの方が新しいので、
作り方などは改善されたということなのでしょう。
オート動作用のギヤの位置と形状が異なっているのは、
それぞれのレコードプレーヤー用にカスタマイズされているから。

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プリント基板も比較します。
左:Lo-D、右:オーレックス。
Lo-Dには日立モートルマークあり。
ここも両方にJAPAN SERVOと書いてあります。
基板製造は日本サーボなのでしょう。
基板型式はTDK-T5VとTDK-T12Vです。
普通数字が大きい方が新しいので、
オーレックスの方が新しく設計された基板です。
基板外形も簡単になり、こういうところも安くする工夫。

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今回は更に分解してみました。
プリント基板の上にあるのはホール素子です。
ホール素子の取付け角が独特。
コイルは独特形状でこれこそがユニトルクモーターの独自性。

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これだけ薄くて巻き数が少ないので、
コイルが発生する電磁気力は弱いことになります。
つまりトルクは弱いということ。
このコイルのエッジワイズ巻は難しいと思います。
日本サーボで製造しているにしても、
コイルの製法は日立が特許をとっていそうな気がします。

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回転制御基板がこちら。
JRCのデュアルオペアンプ4558Dでコイル駆動用トランジスタを
ドライブしていると思います。

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プラッターはユニトルクモーターにしては外周が厚く、
慣性質量は大きいものになっています。
内側にリムがあるのでベルトドライブと共用だと思います。
トルクが少ないモーターで、
プラッターの慣性質量(力が加わらなくても回り続けようとする効果)を
使ってトーンアームを駆動しやすくするのでしょうけれど。
Lo-Dならばこういう使い方はしないでしょうね。
オーレックスのいい加減さが出ているように思います。
このプラッターは外周がほんの少し高いので、
そこにかかる径のゴムマットは使いたくないです。

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何もしなくてもモーターはスムーズに回っていたのですが、
メンテナンスということで軸と軸受を掃除して
テクニクスのオイルを入れたら回転が不安定になりました。
どうやらもっとサラサラのオイルでないとダメみたい。
ミシン油を入れようかと思いましたが、
特にこのモーターが好きというわけではないので、
分解しておしまいということになりました。

ユニトルクモーターの考察ができたので、
私的には収穫がありました。

余談ですが。

日本サーボは日本電産サーボの元となった会社です。
日本電産サーボは最近ニデックアドバンスドモーターと改名。
川口春奈さん出演のTVCMが流れています。
裏方の会社なのにTVCMする必要があるのかと思いましたが、
新入社員を集めるためなのでしょう。
裏方製品を作る技術系会社は人気がないでしょうから。
TVCMやってる会社ということで知名度が上がれば人も集まる。
でも今時の若者はTV見るのかな~?

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レコードプレーヤー探訪 TP-Q7

どんなモーターが使われているか見たくてヤフオクで落札。
ネット検索しても出てこない珍品、OTTOのTP-Q7
ありきたりのレコードプレーヤーでは満足しない私。
ということでこんなものになってしまいます。
1200円でした。

汚いけれど中身が見たいだけなので問題ありません。

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華奢なストレートアームは時代ですね。
軸受部分はプラスチック。
バランスウェイトとヘッドシェルはなし。

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フローティングサスペンション方式です。
回転制御はクォーツロック。

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フルオート機です。
プラッターを外すとトーンアームを駆動するギヤが見えます。

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プラッターはベルトドライブ機と共用の軽量なもの。
クォーツロックでない場合の
回転数調整用ストロボパターンもあり、
キャビネットにもストロボ反射鏡を取付ける穴があります。
下位機種にFGサーボモーターのベルトドライブ機があったのでしょう。

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底板全体がフローティングされているのは、
パイオニアのフローティング機などと同様。

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脚を外すと底板が外せます。
脚の部分に同軸の懸架用バネがあります。

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上部キャビネットは薄いプラスチック。
この部分に電源トランスなどが取付けられています。
これもパイオニアのフローティング機と類似構造。

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底板にトーンアームとモーターとフルオート駆動機構が
取付けられています。

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複雑なメカ式フルオート。
トーンアームベースは残念ながらプラスチック。

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底板は鉄板で重たいです。
これもパイオニアのフローティング機と類似。

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モーターはフルオートメカと一体化。

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このモーターは見たことがあります。
そうです。オンキョーのPX-55Fと同種です。

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PX-55Fの時は良く分からなかったのですが、
このモーター一体の回転制御基板だけでクォーツロック化。
小型ICは1個だけというシンプルさ。
精密加工のFGも内蔵。
扁平モーター全盛期に生き残っていた
この20極30スロットモーターは好きです。

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モーター系はこれが全て。

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いつものようにこれらでモーターを回して遊びました。
クォーツロックしたらロックランプが点灯します。

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トリオに使われていた扁平モーターと並べて比較。
似たような規模ですが、トルクは20極30スロットの方が大。

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問題のPX-55Fのモーターと並べてビックリ。
左が今回のモーターで右がPX-55Fのモーター。
この角度では分かりにくいのですが、
ローターの磁石の厚みがかなり違います。

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角度を変えて横から見るとご覧のとおり。
PX-55Fの方はローターの鉄の部分から磁石がはみ出ています。

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ローターだけではなく、ステーターコイルも厚くなっています。

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磁石を内側から見比べます。かなり違います。
トルク差は1.5倍以上あるのではないでしょうか。

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PX-55Fのプラッターは重いので、
トルクアップのためにこうしたんでしょうね。
この鉄カバーからはみ出た磁石が変だと思ったのですが、
要は既存パーツを使ったらからこうなったのでしょう。

このモーターだけで回るならということで、
PX-55Fのモーターと基板で作った自作レコードプレーヤーを
このTP-Q7のモーターに交換してみました。
直ぐに定速回転にならなくて良いので弱トルクモーターでO.K.

改造前。フルオート制御マイコン基板が大きい。

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改造後。かなりスッキリしました。

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ストロボランプ点灯用信号は基板から出力しないので、
電源周波数で点灯しています。
水晶振動子とは同期していないので、
ストロボパターンは少し流れます。
機能ではなく単なるデザインとしてのストロボです。

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外見は変わりなし。
低トルクでも私としては特に不便はありません。
トーンアームのバランスウェイトはQL-F4のものに交換。

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レコードプレーヤー探訪 SR-P50F

1980年頃の廉価レコードプレーヤーのモーターが見たくて、
ヤフオクでジャンク品を落札。
送料も含め1500円以下です。
クォーツロックであるところも選考の理由。
オーレックスのSR-P50Fです。

ダストカバーはありません。
カートリッジ付きですが針は折れています。
モーターは正常回転してフルオート動作も一応機能。

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華奢なストレートトーンアームは私の興味外。

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プラッターが薄いんですよ。
どうやらこれもベルトドライブの多分SR-B30Fと
キャビネットを共用しているみたい。

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外周近傍は厚くなっているにしても厚さは10mmくらい。

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底板は薄い板でそれに小さい脚を直付け。
いかにも廉価品なりの作りです。

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キャビネットは薄いプラスチック。
フルオート機なのでメカがいっぱい。
メカにプラスチックが多用されているのは時代です。

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何とモーターはTRIO-KENWOOD製でした。
以前紹介したKP-F5のモーターと似ています。

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ベース部分にプラスチックを注入しているので、
後継機になるのでしょう。

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回転制御基板。
IC化されていて部品数は少ないです。

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メカ式フルオートですけれど一部電子サポートしているようで、
その制御基板。
電源トランスはゴムで防振取付けしています。

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扁平型のモーターで小型。

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軸は倒立型で上部に支点があります。
パイオニアのSH方式と同じ構造。

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例によってモーターだけでバラック動作確認。
プラッターはTRIOのKP-F500から取ったものです。
このモーターでレコードプレーヤーを再構築しようと思ったのですが、
KP-F5のプラッターが重く慣性質量も多いからか、
回転し始めと回転中は周期的に、ジーッという異音がします。
慣性質量とPLLの時定数による共振現象があるかもしれません。
このモーター固有の劣化故障の可能性もあります。
モーターのベースに触ると異音と共に微振動があり、
これではカートリッジがその音を拾ってしまいます。
その現象に気付いたのは元の薄いプラッターを捨てたあと。
まあ薄いプラッターでレコードプレーヤーを作る気はないので、
プラッターがあったところで再構築はしないです。

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ということでモーターを廃棄する前にもう少し分解。
6コイルでコイルは小型、ハイトルクではないです。

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オーレックスは素材に凝ったものや超重量級のものを作っていますが、
私の記憶にオーレックスのレコードプレーヤーは残っていません。
オーレクスと言えばノイズリダクションのアドレスであり、
アンプのクリーンドライブであり、
オーレックス・ジャズ・フェスティバル!!

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