フリージャズも聴きたくなります。
ここのところ急に寒くなりましたね。冬らしい感じです。
フリージャズのファンって、意外といますよね。ディスクユニオン新宿ジャズ館には結構広めのフリージャズ・コーナーがあるのですが、お店に行くと必ずフリージャズ・コーナーを見ている人がいます。そういう私もフリージャズの新譜は一応チェックする1人です。
フリージャズ好きな人って昔からあまり減っていないのかもしれません。そういう人は前衛&アート志向の人なのではないかと思います。娯楽&癒し志向のジャズ・ファンが増減しても、フリージャズ・ファンは多くありませんが一定数安定存在しているように感じます。
私はフリージャズ・ファンとまではいきませんが、フリージャズも聴くようにしています。フリージャズは難解だからと敬遠する人がいると思いますが、意外と普通に聴けるものもあるんですよ。硬派バップのちょっと先です。最近あまりにも軟派バップものが多いので、この硬派バップまで切り捨てられてしまうのが、なんとも悔しい(笑)。
まあ、フリージャズもそれこそ”ピンキリ”で、比較的分かりやすいものもあれば難解というか不毛なものもあります。私も聴いているのが苦痛になるようなフリージャズは嫌いです。でも、バップを基調としつつ、フォーマットにとらわれないという意味でのフリージャズは面白いと感じます。聴く方の意識をちょっとばかりフリーにすれば楽しめると思うんですよね。
今日紹介するのは、そんな1枚。
ザ・フレーム・カルテットの『35mm』(2009年rec. Okkadisc)です。メンバーは、ティム・ダイシー(ds)、フレッド・ロンバーグ・ホルム(cell,electronics)、ネイト・マクブライド(ac-b,el-b,electronics)、ケン・ヴァンダーマーク(ts,B♭-cl)です。シカゴ系の人達です。
シカゴのフリージャズは、AACM(Association for the Advancement of Creative Musicians:創造的音楽家の進歩のための協会)なんかがあるように、黒人のコミューニティにおいて育まれてきた歴史があります。こういう環境下で演奏されるフリージャズは、どこか身近に感じられるような気がしますし、フリーな空気感が醸し出されています。
このアルバムではエレクトロニクスも使用していますが、必要最小限のサウンド・エフェクト程度。基本はアコースティックなサウンドで、ヴァンダーマークの豪放なテナーとロンバーグ・ホルムのノイジーなチェロが主役を演じます。チェロはノイジーですが時に美アート、決して耳触りというほどではなく心地良いと思いますよ(笑)。ダイシーのドラムとマクブライドのベースも力強いビートを叩き出し、フロントを支え鼓舞。ロック・ビートとフリー・ビートの間を行き来しつつ曲が進行していきます。
10分以上の曲が5曲収録されていて、それぞれ、ペーター・ブロッツマン/ハン・ベニンク/フレッド・ヴァン・ホフ、エンニオ・モリコーネ、メルス・カニンガム、ジミー・ライオンズ、スティーブ・レイシーの5組のための演奏となっています。残念ながら私にはそれぞれの人と曲の関連性みたいなものは分かりません。まあ、特に意識しなくても聴くことに支障はないとは思います。
フレーム・カルテットの”フレーム”はカメラの枠のことのようで、アルバムタイトル『35mm』はカメラのフィルムのサイズですよね。上記にあげた人達の音楽をカメラのフレームでフィルムに写し撮るような意味合いがあるのかもしれませんが、これも特に意識する必要はないと思います(笑)。
このアルバムを聴いて、4人のヤンチャで奔放素朴なアートを楽しんでください。
明日はジャズ喫茶「いーぐる」の「持ち寄り2009ベスト盤大会」&忘年会へ行く予定です。
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