久々にモルトウィスキーの話題他
最近ず~っとモルトウィスキーの話をしていませんでしたが、
別にお酒を断ったわけではなく、単にブログに書いていなかっただけなのです。
今日はモルトウィスキーを2本紹介しましょう。
まずは、ダルウィニー(Dalwhinnie)15年。
ウィキペディアによると北ハイランドのモルトです。
穏やかな味わいで初心者にも飲みやすいと書いてありました。
酒屋さんのポップにも飲みやすいって書いてありましたね。
そのとおりだと思います。
ラフロイグを飲んでからというもの、
癖のないのはどうも面白くなくなってしまいました。
飲みやすいという点ではオススメです。
次は曲者、フィンラガン(finlaggan)Old Reserve。
酒屋さんのポップには、アイラーのどこかの蒸留所の原酒を使っているが、どこのものかはわからないと書いてありました。
値段もおあまり高くないので買ってみました。
ネットで調べたら「謎のウィスキー」と書いてありました。
それは上記のとおりの理由からです。
他蒸留所の原酒を使うのをボトラーズ・ブランドというようです。
一口飲んでビックリ。ラフロイグ並の癖の強さです。
スモーキーでビート(泥炭)香も強いです。ヨードの臭いがします。
それに樽の木の香もします。とにかく癖があります。
これってひょっとして原種はラフロイグなの?
初心者は絶対避けるべきです。やばい(笑)!
今まさにこいつを飲みながら書いています。
シングル・モルトウィスキーは面白いな~。
シングル・モルトウィスキーを飲みながらこんなのを聴くのっていかが?
ディジー・リースの『サウンディン’・オフ』(1960年rec. BlueNote)です。
メンバーは、ディジー・リース(tp)、ウォルター・ビショップJr.(p)、ダグ・ワトキンス(b)、アート・テイラー(ds)です。
リースはジャマイカ生まれのイギリス人です。スコッチ・ウィスキーとはイギリスつながりですね。ちょっとベタ過ぎましたか(笑)?
もともと渋めのリースのワン・ホーン・カルテット。メンバーもあまり派手さはない人たちです。こういう渋~いやつを聴いて悦に入るってわけです。リースのトランペットの音色、後藤さんは自著「ジャズ喫茶選曲指南」の中で、この人の音色を「紗がかかったようなくすみ感があって、渋いといえば渋く、黒いといえば黒い、独特のニュアンスを醸し出しているのである。」と上手い言い方をしています。
A面1曲目《ア・ゴースト・オブ・ア・チャンス》。バラード演奏でリースのトランペットが切々と心に響きます。ワトキンスのベースはここでも力強く、演奏を引き締めて単に甘々になるのを防ぎ、ビショップJr.がなかなかの美しさで迫ってきます。テイラーは地味にツボを抑えたバッキング。なんだろうこの渋黒さ!
ミディアム・テンポでのワトキンスの力強いウォーキング・ベースを聴いていると、なんかこう励まされます。ビショップJr.ってB級ですよね~。それでもってブロック・コードを弾いたりするとちょっとレッド・ガーランドになっていたりします(笑)。テイラーは本当に渋いドラムの職人そのもの。全体の雰囲気はまさに「渋いといえば渋く、黒いといえば黒い」です。
こういうトーンを聴いていると、やっぱりジャズってこういう雰囲気だよねーとなってしまい、ジャス喫茶のイメージに直結します。ジャス好きの基本形ここにあり!
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