オーディオ

レコードプレーヤー探訪 PS-33 PS-313

SONYのクリスタルロックモーターでレコードプレーヤーを
再構築するために入手したものを解説します。

前に紹介しているPS-X6やPS-X50は
プラッター形状が特殊(PS-X6)だったり、
ストロボがプラッター淵の下部(PS-X50)だったりと、
普通のキャビネットで使うには不便だったので、
別なものにしました。

まずはヤフオクでジャンク落札したPS-33
大型プラッター搭載のオートリターン機。
しっかりしたものだけれどトーンアームの高さ調整なしが
私にとってはN.G.。

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トーンアームメカ駆動のギヤはプラッター側に付いています。
キャビネットはSONYお得意のSBMC材なので強度あり。

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底板はプラスチックで薄いけれど、
脚はキャビネットに取付けているので問題なし。

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オートリターン機ですけれどメカも洗練されてきて、
すっきりしています。

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モーター制御基板も小型化されてきました。
クリスタルロックOFFもできます。

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オートリターンメカのパーツも減っていて、
これなら壊れにくいでしょう。

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モーターは扁平型でベースが鉄板1枚なのは少し不満ですが、
強度不足ということではないので良しとします。

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モーターの基本的な構造はPS-X~のものと同じです。
軸はこちらの方が太いのにプラッターは軽量になっています。
このバージョンのみコイルの巻き枠につばがあります。

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プラッター側にメカ駆動ギヤがあり約1kg強と軽量。
外周を厚くして慣性モーメントを稼いでもいません。

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基本的にSONYは一貫してこの方式を採用しています。
扁平型のモーターは鉄のベースにローターマグネットが強く引き付けられ、
プラッターの重さ以上に軸受に荷重がかかっています。
なので、プラッターを重くすると摩耗が問題になるのです。

それを嫌ってTRIO/KENWOODは扁平モーターを採用してから、
プラッターを2.6kgから1.9kgまで軽量化したり、
油圧で荷重を受けるDLモーターを開発したりと対策をしています。
そういう理由で、
扁平モーターのものに2.6kgのプラッターを載せるのは、
エンジニアリング的に言えば愚の骨頂。

またVictorはベースとローターの位置を逆転させ、
その吸引力を浮力として利用したモーターに切り替えました。
そうして浮力の分プラッターを重くしています。

もう一つ軽量プラッターにする理由があると思います。
マグネディスクサーボ方式は高い周波数で回転数を検出して、
回転変動への反応を速くしているのが特徴。
その特徴を生かすためにはプラッターが軽量で
慣性モーメントは少ない方が良いとも言えます。

同じような回転制御方式のDENONのプラッターが
軽量で慣性モーメントも少ないのは同様の理由と思われます。

モーターがACかDCかの違いはありますが、
トルク変動が少ないモーターに磁気パルス速度検出という組み合わせ、
回転制御方式で言えばSONYとDENONは近いです。

最終的にACモーターからDCモーターに切り替えたDENONは
SONY方式になってしまったわけで、
来るCD時代も見据えたレコードプレーヤーに関してのエンジニアリングは
SONYに先見の明があったと言えるでしょう。

話は戻りまして、
ターンテーブル関連部分を残して他は処分。
必要なものだけで動作確認。

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こちらはPS-33のモーター制御基板にPS-X50のモーターをつなぎ、
PS-X50のプラッターを回して遊んでいるところです。
プラッターはこちらの方がかなり重いです。

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まだ続きます。

PS-33のプラッター形状が気に入らず、
ハードオフでジャンクのPS-313(550円)を入手しました。
ダストカバーなし。
クリスタルロックはありません。
ゴムシートとトーンアームのバランスウェイトは外した写真。

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廉価品なので底板は安物。
脚はご覧のとおりで欠損あり。
脚はキャビネットに取付けています。

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上記PS-33に類似の中身でオートリターン機。
型式が2桁から3桁になったので後継シリーズと思われます。
SBMCキャビネットは同じ鋳型の小変更版で作っているようです。
プラッターが軽いのでモーターのトルクもいらず、
小型電源トランスの採用となっています。

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クリスタルロックがないのでモーター制御基板は小型で、
部品数も少ないです。

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オートリターンメカはPS-33とほぼ同じですが、
金属部品をプラスチックに変えたり部品数を減らしたりと、
地道にコストダウンを進めています。
エンジニアの皆さんお疲れ様。

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モーターも少し変更。
ベース部のディンプル加工は強度UPのため?
線がモーターの片側からのみ出ていて基板との接続はコネクタへ。
組み立て工数をしっかり減らしています。
物作りは原価低減の時代へ突入。
量産品は薄利多売なのでとにかく少しでも安く作りたい。

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ホール素子が変更になって取付け位置も変更。
基板が小型になりここでもコストダウン。
コイル巻き枠は内側のみ。

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プラッターはこちらも軽量で外周部は厚くしていません。
外側の形状は異なるのに内側はPS-33と同じ。
ということは外側の斜めカット分軽量。

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ここでPS-X~のモーターと比較をしてみます。
PS-X~のモーター再登場。
ここから色々コストダウンするわけです。

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ローターの軸は逆に太くなり、
単にコストダウンするのではなく、
強化すべきは強化するといったところでしょうか。
プラッターが軽い分トルクは不要なのでしょう。
コイルも巻き数が減っています。

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同メーカーの世代違い機種を見るのは面白いですね。
エンジニアリングの歴史が刻まれています。

こちらはプラッターとモーター以外は処分。

取った部品を違うキャビネットに移植して再構築。
それが前の記事のレコードプレーヤー。

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少し上の方に書いてあるように、
DENONとSONYのレコードプレーヤーは最後には
同じところにたどり着いたわけでして、
この再構築レコードプレーヤーも実は正当派なのですw。

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レコードプレーヤー再構築

気に入ったモーターを使ってレコードプレーヤーを再構築しました。
お気に入りのモーターというのはソニーのモーターです。

前は嫌いだった扁平モーター。
ソニーのレコードプレーヤーをいくつか触ってみて、
マグネディスクサーボのクリスタルロックに惚れたのです。

モーターはソニーのPS-33から取りました。
ヤフオクで安く落札したものです。
ダストカバーなし。

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最初からモーター取るのが目的だったので速攻分解。
もちろんモーターが回ることを確認したうえのこと。
モーターと制御基板などだけで遊びました。

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プラッター形状が少し気に入らなかったので、
プラッターだけ取るためにソニーのPS-313をハードオフジャンクで入手。
モーターが回らずダストカバーなしということで550円。
ありがちなのですが、持ち帰ったらモーターは回転しました。

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ソニーのレコードプレーヤーについては後程まとめて紹介します。

これらを乗せるキャビネットを探していました。
プラッター径が大きいのでなかなか合うものがありません。

これなら良いだろうということでDENONの最下位機種SL-71Dに決定。
ヤフオクのジャンクで入手。
SL-71Dは以前紹介しているので今回は細かいことは書きません。

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フジヤエレクトロのACサーボモーターです。

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ゴムだけの脚は例によってもげたり経年劣化でつぶれたりしてます。

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マニュアル機なので中はガラガラ。
キャビネット自体の作りは悪くないと思います。

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ACサーボで電源トランスレス。

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モーターは回転して使えたのですが乗せ換えます。
このACサーボモーターは安定性がいまいち。
それは回転周波数検出部の周波数が低いためと思います。
たくさんのレコードプレーヤーモーターを見ての感触です。

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ビクターJL-B31のモーターカバーを使ってモーターを取付けます。

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うまい具合にキャビネットにはまりました。
マグネディスクサーボ用の磁気でヘッドも取付けています。

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制御基板なども比較的上手く収まりました。
回転数切替スイッチを上手く置き換えられないので、
キャビネットの中に入れています。
私はLPしか聴かないので使用上は問題なし。
SL-71Dのスイッチは電源ON/OFFスイッチのみ使用。

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プラッターが厚いためトーンアームを上げなければならず、
それに合わせてアームレストの高さを変えられるよう、
アームレストのホルダー部分を変更。

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アーム下部にこれもJL-B31から外したシールドケースを使用。

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脚もJL-B31から外したものに変更。
電源トランスが大きいので、底板に穴を開けています。

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ちなみにJL-B31はトーンアームを取るために入手したものです。

ということで完成。
プラッターの見た目からDJ仕様っぽくなっています。
トーンアームは特に問題ないのでそのまま使用。
常用機としてオーディオラックに乗せました。

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X TAL-LOCKの回転安定性は素晴らしい。

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音楽がその名の通り楽しく聴けます。

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レコードプレーヤー探訪 FR-D4

SL-2000用の脚を確保するためにサンスイのFR-D4を入手。
ハードオフジャンクで550円。
脚だけ取って捨てるので紹介する気はなかったのですが、
面白いところがあるので紹介。

コンピューターライズド・フル・オートマチック。
フルオート動作をコンピューターで制御しています。
ダストカバーなし。

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単なる電子制御をコンピューター制御と言っているのかと思ったら、
本当にマイコンが実装されていました。
マイコンはMB8844。
ネット検索したら富士通のNMOSシングルチップ4ビットマイコンでした。
マイコン実装によりきめ細かい動きの管理と
より安全な動作インターロックが可能になっています。

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サンスイロゴはサンスイプレーヤー用にカスタマイズ
されているということを表しているのでしょう。

話は横道にそれますが、
学生時代のマイコンボードを使った機械語プログラミング授業を思い出し、
何とも懐かしい気分です。
ちなみに今はGUIツールでシーケンサ(PLC)のプログラミングをやっていて、
この間30数年の電子技術の進歩は恐るべきものだと感じます。

筐体は薄いプラスチック。
定価37,500円なので、コンピューター制御にお金がかかり、
筐体剛性など物量投入すべき部分はコストカットされています。

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脚は底板ではなく筐体の方に取付けられていて、
ある意味ではパイオニアの低重心構造と同じ。
本当のところは低い(薄い)筐体の中に脚を収める工夫。

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底板も薄いプラスチックで補強リブも必要最小限。

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筐体はお粗末としか言いようがありません。

中身は写真左下のフルオート制御基板が目立ちます。
弱い筐体が割れないよう、電源トランスはブラケットを介して
取付けネジを増やし分散配置して筐体に直取付け。

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トーンアームは専用モーターで駆動。
ゴムベルトは溶けて切れていました。
ゴムベルトを新しくすればトーンアームは動くと思います。
アームとメカを切り離す円盤クラッチ機構などがあるので、
意外と複雑な構造になっています。
信号線のシールドカバーも省略してコストカット。

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これがコンピューター制御基板。
面積の半分くらいは定電圧電源回路なので、
コンピューター実装の効果により、
トーンアーム制御回路の規模と素子数は少なくなっています。
水晶振動子が実装されていますが、
それはモーター回転制御用ではなくマイコンのクロック用。

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モーターは小型で回転制御基板と一体化。
ここもコストカットのしわよせが・・・。

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20極30スロットモーターはKP-M350のものと似ていますが、
スロット、マグネット共により小型です。

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廉価モーターではありますが、何か気になる存在。
当時サンスイはトリオなどいくつかのメーカーが採用した
20極30スロットモーターでレコードプレーヤーを作っていたみたい。
前に紹介したSR-525もこのバリエーションのように思います。

SR-525のモーター。
コイルの巻き方が少し異なっています。

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KP-M350のモーター。

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FR-D4のモーターはこんなところまでコストカット。
ローターがはみ出していますw。

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プラッターは外周を厚くせず慣性モーメントはそこそこ。

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本体他はガレキ処分。
モーターとプラッタで遊んでみました。
トーンアーム制御基板にあった定電圧電源に変えて、
秋月電子の定電圧電源基板で回しています。

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プラッターとモータ軸の勘合部分が同じなので、
こんなこともできます。

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KP-M350のプラッターと交換できます。
下に行くほど細くなるプラッターはカッコ悪いかな?
気分チェンジにはなるかも。

FR-D4を使う気にはなれないけれど、
色々面白いことが分かりました。

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レコードプレーヤー探訪 SL-2000

1年半ぶりのレコードプレーヤー探訪です。
今回のお題はテクニクスのSL-2000

昔、甲府市の岡島百貨店の家電売り場で、
このプレーヤーのストロボスコープを眺めて楽しんだ記憶があります。
テクニクスの安いシスコンとして展示されていました。
アンプSU-2400のレベルメーターの振れを眺めるのも好きでした。

まあそれもありますが、モーターの詳細が気になっての入手です。
ハードオフジャンク¥1,100。
あくまで中身の確認レベルなのでとにかく安く入手したかった。
大したプレーヤーではないのになぜかヤフオクではそこそこ人気があり高値推移。
何がいいんだろう?

アームフォルダーが折れていて脚が1個ないのでジャンク。
軽く拭いてこの状態なので状態としては悪くありません。
ハードオフジャンクの常でダストカバー傷だらけというのが多々ありますが、
これはそうなる前に確保できたようです。

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付属ゴムシートは厚みがそこそこあります。
それを外すと。

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プラッターを外すと半分がかなり盛り上がっています。
あまりない作りです。その理由は後程。

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トーンアームは水平回転軸に少しがたつきあり。
アームベースはダイカストの大型◎。
これで高さ調整ができたら文句なかったのですが、
そういう人向けのプレーヤーではないですね。
アームリフターはゆっくり降下します。
EPアダプターの金文字が良いかも?

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このモーターの詳細が知りたかったのです。
当時たくさんのプレーヤーに実装されたモーターです。
この上のSL-1900からはテクニクス専用モーターになります。

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ひっくり返すと底板が木製であることが分かります。

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この底板は厚さ18mmで重量級。
キャビネットが薄くても底板取付けネジが16本と多いので、
キャビネット全体の強度UPに貢献していると思われます。

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キャビネットが薄いプラスチックで軽いので、
底板を重くしてハウリング対策をしているのです。
底板が重い樹脂になっているものもありますが、
効果は同じでハウリング対策のための重量増。

この厚い底板を薄いキャビネットに収めるために、
邪魔な電源基板とトランスを、
プラッター下のデッドスペースに入れているのです。
なかなか良い案だと思います。
マニュアル機なので中身はスカスカ。

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回転数切替スイッチ、回転数調整ボリューム、ネオンランプなど。

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モーターと電源回路。
トランスは防振対策なしのキャビネット直付け。

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銘板には松下電器と書いてありますがOEM品でしょう。

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このモーターはさんざん見ているけれどなんで気になるかって?
それはこのモーター駆動ICが見たかったのです。
進化最終形? モーター駆動ICは松下製かも?
これにより信頼性は数段上がっているはず。

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ネット検索で同型モーターはたくさん出てきますが、
IC実装はSL-2000しか出てきません。
モーターの磁気回路は他と一緒。

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プラッターは軽量で1kg。
外周部も厚くないので慣性モーメントは大きくありません。

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ヤフオクではSL-2000が高トルクモーターとか書いている人がいますが、
上記のとおりでそのモーターではありませんよ。

さあて、モーターは回転するけれど、
この頃のDDモーターの問題点がやっぱり気になります。
回転数変動に大きく関わるのが回転数調整ボリュームであることは周知のとおり、
ですが直列に入る回転数切替スイッチの接触不良も大問題。

ボリュームの方は接点復活剤で対策可能。
スライドスイッチも横の隙間から接点復活剤が入れられますが、
私はスイッチを分解して接点クリーニングしました。

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常用している33回転側は接触しているのでまだ良いですが、
普段使わず接触していない45回転側は接触不良がひどいです。
SL-2000を入手した人は要注意!
スイッチON後回転が安定するまでストロボが右往左往しますがご愛敬。

価格なりのプレーヤーではありますが、
難しいことを言わなければこれはこれでありかも?
ただし回転数問題に対してはメンテナンス必須。

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しばらく様子を見ましたが、
IC化したからと言って回転安定度(ドリフトなど)が向上した感じはなく、
回転安定度についてはいまひとつという感じがぬぐえません。
このモーターで慣性モーメントが少ない軽量プラッターはN.G.。

ただしこのモーターのFGサーボバージョンは安定度がましな感じです。
PL-1250、PD131、SL-55などに搭載されています。

DD初期、このモーターを多くのメーカーが採用したにもかかわらず、
長く使ったメーカーはなかったわけで、
「とりあえずDDプレーヤーを作って時流に乗っかろう。」
に重宝されただけのモーターと私は理解しました。

テクニクスはDD最下位機種(SL-2000)とSL-55のみに
このモーターを採用したという割り切りぶりでした。

今後私はこのモーターの同族を載せたレコードプレーヤーを
使用することはないと思います。

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懐かしのレコードプレーヤー

今日のお題は?
私にとっては非常に懐かしいレコードプレーヤーです。
TRIOのKP-M350
これは初めて買ったレコードプレーヤーだからです。

裕福な家庭ではなかったので親がコンポーネントステレオを買うことはなく、
友達や親せきの家にあるコンポーネントステレオが羨ましくてたまりませんでした。

その当時行ったオーディオフェア(甲府開催)には、
TANNOYのA,B,C,D,Eシリーズ(HPDユニット搭載)スピーカーが展示されていたり、
知名度が低い頃のBOSEスピーカーが展示されていて、
今となってはその2つの印象ばかりで他は忘れてしまいました。
もらってきた両者のカタログの技術部分は何度も読みました。
デュアルコンセントリック。
ダイレクトリフレクティング理論(マサチューセッツ工科大学 BOSE博士)。

私はオーディオが欲しくて欲しくて。
毎月もらうお小遣いとお年玉をためて何とかオーディオ機器を買っていきます。
最初はプイメインアンプ、次がレコードプレーヤー、次がスピーカーでした。
財源が上記のとおりですから安いものしか買えませんでした。
親が買った安いモジュラーステレオの機能を置き換える形でシステムを構築。
モジュラーステレオのスピーカーユニットを外して箱を自作したりもしています。

オーディオ機器をどこで買ったかというと当時甲府に出店したダイエーです。
当時のダイエーは安売りが売り。
家電売り場には古くなった機種を売りさばくため、
箱積みのオーディオ機器が結構な数並んでいました。
当時としては斬新な売り方でした。

その箱積みで買ったのが最初のプリメインアンプTRIOのKA-3006です。
今日の話題KP-M350はコンポーネントステレオのカタログ価格から
ダイエー値引きで買ったものだと記憶します(記憶があいまい)。
トーンアームベースがプラスチックなのが不満でしたが、
とにかくレコードプレーヤーが欲しかったのです。

余談ですけれど、BOSEスピーカーがブレイクしたのは80年代に入ってからで、
PA用の802が現場で圧倒的に支持されたのがその理由です。
上記理論よりも小口径ユニットマルチ接続とリアクティブエアコラムとイコライジングによる低音などによって、「小型スピーカー」から明瞭で迫力ある音が出ることがPA業界で注目されて多用されたからです。
皆さんはあまり関心がないようですが、スピーカー1個の特性を均一化して更にマルチ接続でユニット個体差を消すことで、それまでは難しいとされていた電気イコライジングによるスピーカーシステムの周波数特性フラット化が可能になったのがBOSEの凄いところです。

前置きが長くなりました。
それでは詳細を見ていきましょう。

ヤフオクのジャンクで100円!
ダストカバーが割れてトーンアームのバランスウェイトがありません。
色々思惑があるのでこれでO.K.

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筐体やプラッターはそれほど劣化していません。
奥行が狭く、プラッターの径が意外と大きいことを実感。

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モーター保持部分がプラスチックで、
筐体の上板の開口が大きいのが想定外。
これを見てやっと当時の記憶がよみがえりました。

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底板はプラスチックで脚はそれに直付け。
これは記憶していました。

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底板の厚みはそれほどありませんがリブがしっかり入っているので、
たわみなどは少ないです。

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当時底板を開けることはなかったので、
今回初めて知ったのですが、意外としっかりした作りです。
この辺りはTRIOレコードプレーヤーの当時の設計思想が
低価格なりに反映されていて好印象。
電源トランスもきちんとゴムでサポートして防振しています。
マニュアル機なのでスカスカ。

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アームリフターのレバーと電源スイッチと回転数切替スイッチと
回転数可変抵抗。
可変抵抗は接点復活剤処理しました。

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これはモーターの電源基板。
プラスチックのケースに入れる効果の程は不明。

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見たかったモーターは大きなお皿の中に入っています。
薄めの鉄板ですがモーターケースとしてはしっかりしている方でしょう。

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お皿の中に回転数制御回路と駆動回路が入っています。
モーターは小ぶりですが上位機種にも採用されていて、
当時のTRIOモーターのスタンダード。
KP-R405のモーターは同じものが搭載されているようです。
安い機種だけれど量産効果の恩恵で手抜き品にはなっていませんでした。

ちなみに、このお皿部分はこの後簡略化されて平板になり、
KP-M350MkⅡやKP-5050などにそれが使われています。

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20極30スロットモーターは緻密な雰囲気が◎。
プラッターが軽いので軸受は細身ですが十分でしょう。
同じモーターでも重いプラッターを回す上位機種は、
電圧を高めたり電流を増やすなどして駆動力を高めていると思われます。
軸を太くしたりもしています。

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プラッターは1kgで軽量ですが外周を厚くして慣性ロックは引き継いでいます。

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いきなりですが実使用のためにトーンアームを交換します。
トーンアームベースは変則的な位置の3点固定。
取付けのための筐体の穴は小さめです。

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トーンアームは前の記事のPS-X2から外してこちらに付け替えました。
固定位置の算出が甘く、筐体カットが必要以上に大きくなっています。
アームコードもこちらに移設。
シールドカバーはないですが特に問題なし。

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黒色なので見た目は締まりがあって意外とカッコイイ。
プラッターのストロボスパターンがメカメカしくて私好み。
ダストカバーはジャンク品落札したKP-F505から取っています。

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回転数はドリフトがあるけれど、クォーツロックではないのでこんなもの。
ストロボパターンの挙動を見ると、クォーツロックPLLなしの中では比較的安定。
スロット数の多さと慣性ロックが効いていると思います。
ただし回転が安定するまで時間がかかります。

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SONY PS-X2改に変えてこちらをオーディオラックに乗せました。
これでも十分ですが、モーターを交換する企みがあります。
乞うご期待っ!

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PS-X2更なる改造

PS-X2のトーンアームを交換してしまいました。

高さ調整ができるトーンアームにしたいということで、
またしてもビクターのJL-B31のトーンアームに登場願いました。

安く入手できて信頼できるショートアームは、
私にとってはこれくらいしかありません。

調達はヤフオクのジャンクレコードプレーヤー。
トーンアーム、ダストカバー、モーター、制御基板だけ取って、
他はガレキとして処分。

モーター在庫はこれで3個になりました。
いらないけれど何か捨てられないのですw。

トーンアームはほんの少しガタつきがあるけれど問題ないレベル。
このトーンアームは汚れていても掃除すればピカピカになります。
表面処理が良いのでしょうね。もしくはステンレス製なのかもしれません。
劣化で錆が浮きまくるトリオのトーンアームとは大違い。

ホームセンターで売っているアルミ板を使って取付け。
以前書いたAUP-7000の改造で使ったアルミ板の残りを使いました。

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オーバーハングを適切にするための取付け位置が微妙で、
トーンアームの錘がダストカバーに干渉(後ろと右)しない
ギリギリの位置を探るのに少し苦労。

トーンアームから出る線はアルミホイルで適当にシールド。
アルミホイルの端をアース線接続のネジで挟んでいます。
トーンアーム本体を接地していないけれどノイズはないのでそのままです。

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ピカピカのトーンアームが美しい。
安いレコードプレーヤーですが、私にはこれで十分。

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安物でも満足できる体質になってしまったみたいですw。
お気に入りのレコードプレーヤーで聴くひと時は気分良し!

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レコードプレーヤーPS-X2をいたぶる。

お久しぶりです。
長らくブログを書く気がおきませんでした。
何か書かないと忘れ去られてしまいますよね。

今日はSONYのレコードプレーヤーPS-X2をいたぶった記事です。
SONYにしては珍しい木目調で、
定価が安い割にはそこそこの見た目ということで、
昔気になっていたレコードプレーヤーのうちの1台です。
ちなみに過去に言われたことも、そして今見ても、
これは「名機」ではありません。廉価品ですw。

どうせ大改造するつもりだったので、とにかく安いものを落札。
ダストカバーは曇っていたけれど他はまあまあ。

P119

モーターは回転しましたが、例によって回転数が合いません。
この手のやつは回転数調整ボリュームの接触不良なので修理は簡単。
フルオート動作もおかしいけれど、マニュアル操作するのでO.K.

ボリュームの接触不良を直すために底板を外そうとしたら、
脚が回転しないため外せません。

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色々やって分かったのは、脚が底板に固着していたこと。
無理して回したら脚のねじがとれてしまったものもあります。
接着剤で固定していたのかも?

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脚は壊れたので使えなくなりました。
底板は鉄板で重さも強度もそこそこあります。
防振材も貼り付けてあり良心的です。

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中は壊れやすくて複雑なオートメカとシンプルな回転制御基板です。
側板や上面の板厚は薄いけれど、
メカ固定の鉄板などによりそこそこ強度はありそう。

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このオートメカはPS-X6などと同じで複雑。
ブログに挙げていませんが、PS-X6の動作不良を経験しています。
こんなに複雑だと壊れやすいと思います。

はっきり言ってこのメカ設計はかなりダサい。
こんなメカ設計しかできなかったんで、
さっさと電子制御アームになったんではないかと、
勘ぐりたくなります。

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回転制御基板はシンプル。

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私、このSONYのリニアBSLモーターが好きです。
ベース部分が鉄板1枚になる前の世代で強度は確保されているからです。
この後DENONを除けば、各社ほぼこの構造の扁平モーターになります。
DENONも最後はこの手のモーターになっていました。
磁極切り替えは2個のホール素子でおこなっています。

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この回転数調整用ボリュームの接触不良をなくします。
毎度の接点復活材を活用。
回転数切替スイッチは何度も動かしているうちに接触不良は
なくなりました。

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SONYの場合、プラッターで慣性質量を稼がないので、
外周を厚くしていません。
またプラッターはとても軽量で単体では約0.8kgしかありません。
トルクがないACモーター採用のDENONより軽量。
私は個人的にプラッターは重ければ良いとは思っていません。

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メカはどうせまともに動かないので主要部品を除去。
マニュアル機としてしまいました。

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メカに連動していた回転(電源)ONスイッチは外したので、
REPEATスイッチのメカにマイクロスイッチを移設。
スイッチとメカに隙間があるのは、
そうしないとスイッチがOFF(解除)されないため。
左がOFFで右がON。
上手いこと考えたでしょ(笑)。

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脚はビクターのものに交換。
M6ネジなので、前方の鉄板のネジはタップを切り直しました。
後ろはM6ネジ用の金具を取付けしています。

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ということで、
無事マニュアルで使えることになったと思ったのですが、
ある程度進むとなぜかトーンアームが動かなくなり針飛び!
動かなくなる場所はまちまちです。
手で動かした時は抵抗なく動くんですけどね。
結局トーンアームがN.G.(涙)。

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ということで、前に入手していたPS-X6からトーンアームを移植。
アームベースはダイカストになって強度はアップ。
水平回転軸にちょっとガタがあるけれどまあ良いでしょう。

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同じシリーズなので、アーム実行長は同じで取付けネジ位置も同じ。
筐体の穴もきれいにふさげます。

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しかし高さが低いので、ベース部の固定ネジを緩め上限にしました。
高さ調整できないトーンアームなので、
固定ネジはベースの下にあり一度固定したら上からは変更不可。
出力配線は元と同じ位置に取付け。
シールドカバーは元からありません。

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見た目は違和感なく取付けられました。
まだ高さ不足だったので、平ワッシャーを1枚はさんであります。

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これで安心して聴けるようになったので、
オーディオラックの上に乗せ常用機に。
とうとう安いレコードプレーヤーを常用機にすることに(笑)。
このレコードプレーヤーはなぜか私を引き付けます。

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SONYのマグネディスクサーボは検出周波数が高いためか、
非常に安定度が良く私はこの方式が気に入っています。

で、しばらく使っていたのですが・・・。
更にいたずらしました。
前からやってみたかったクリスタルロック化!
再度登場のPS-X6の回転数制御基板を移植しました。
モーターが同じなのでいけるはず。

メイン基板にあったタッチセンサースイッチのFF回路は除去。
基板もカットしてしまいした。
FF回路が不安定で勝手に切り替わるなど問題があったからです。
電源スイッチだけで回転ON/OFF。
PS-X3みたいなものにしてしまったのです。
何とか実装できました。

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電源トランスが大きいので底板の通気口部分を切断。
鉄板なので苦労しました。
底板からはみ出てます。

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ストロボランプは水晶振動子の波形を分周していますが、
実はSONYの場合は60Hzで点滅しているらしく、
60Hのストロボパターンがきれいに静止して見えます。
33回転、45回転共にです。
ちなみにここは山梨県なので電源周波数は50Hzです。

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他社のように1本のストロボパターンにしていなかったのは、
こういうからくりだったのです。
クリスタルロック用に1本のストロボパターンにする必要がなく、
これまでの資産(ストロボパターン)が有効活用可能。

クリスタルロック化大成功!
これで安泰と思いきやっ・・・。
時々回転が変動します(ストロボパターンが1個ずれる)。
モーターとの相性があるかと思って,
PS-X6のモーターをこっちにつけたりしたのですが治らず。
(モーター軸のプラッター勘合位置が低いのでモーター取付け位置調整要)
定電圧電源の電圧を再調整したけれど治らず。
あきらめました。

実はハードオフで1650円で買ったPS-X50のジャンクから
取り外したモーター1式もあったので、この制御基板を移植することに。
もうめちゃくちゃやってます(笑)。

PS-X50のモーター軸はプラッターとの勘合形状が異なるので、
PS-X2に元々ついていたモーターに戻しました。
こちらの制御基板も何とか実装できました。

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フルオートメカのベースはとっぱらい、
モーターはスペーサーを介して取付け。
回転数は切り替えないのでスイッチは筐体内に入れてあります。
回転ON/OFFスイッチはマイクロスイッチにして、
今度はSTART/STOPスイッチのメカ部に取付け。
余っていた板でお気持ち程度の補強。

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上部も余った板を使って適当に補強。
スペーサーによるモーター取付けでプラッターを少し下げ、
トーンアームベースに入れていた平ワッシャーは無し。

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やっと、やっとです。
これで問題なく回転するようになりました。
結局PS-X6の回転制御基板の不具合だったようです。

プラッターが超軽いので、
1/4回転で定速になり、電子ブレーキは瞬停。
ブレーキが効きすぎて少し戻ります。

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ちなみに基板実装の邪魔になったので、
回転数調整ボリュームと切替スイッチが付いていた基板を除去。
なのでダミーのつまみを貼り付けてあります。
音質?良く分かりません。問題なく聴けます。

この難題をやり終えて、今私はハッピーです。
要は機械いじりができれば良いのですよ(笑)。

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アンプのパワートランジスタを交換

レコードプレーヤーに関しては一休み中。
アンプのパワートランジスタを交換しました。

まずは入手したプリメインアンプを紹介。
サンスイのAU-D607Fです。
当時を知るものとしてはFシリーズの評価はもうひとつという印象。
トランスの数が減って軽くなったことや、
フィードフォワード回路の良さを上手く売り込めなかったことや、
フロントパネルのデザインが軽薄な方向になったことが影響したように思います。

そんな印象だったのでこれまで入手して聴く気にならなかったのです。
でもこれまで昔のたくさんの機種を聴いてきて、
当時の印象はあてにならないことが分かったのでやっと入手。
まあ3300円という値段(ハードオフ)にひかれたというものあります(笑)。

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まず入手して実感したのはこのデザインが気に入ったということ。
サンスイトーンを残しながら洗練された感じがあります。
ボタンがプラスチックにメッキで安っぽいという意見もありますが、
それらも含めてクリーンで軽妙な印象が好きです。
サンスイ=ブラックですが、
そこにシルバー+白木調というヤマハの専売特許を持ってきて、
サンスイなりに消化しているところは評価したいです。
(同機にはフロントパネルがブラックのものもあります。)

この頃磁性材料の悪影響という話が出てきていたので、
それに乗ってカバーを木材にしています。
筐体の非磁性材料化ということでは、
トリオが主力シリーズをプラスチック筐体にしてしまい、
賛否があったのを思い出します。
コストの関係もあると思いますが、通気口がプラスチックなのは残念。

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ダイアモンド差動回路+スーパーフィードフォワード回路。
メインアンプ回路はトランジスタをたくさん使った豪華版です。

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そしてパワートランジスタはサンケンのLAPT。
当時のサンスイアンプは非磁性材のNM-LAPT搭載の機種もあります。
NM=Non Magnetic、トランジスタ型式末尾の”N”がそれだろうと推測。
これに搭載されているのは2SA1186/2SC2837。
"N"がつかないので普通のLAPTでしょう。

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トランスは1個ですが、左右別巻き線にした左右2電源方式。
ヒートパイプを使った放熱によりパワートランジスタを基板に直付けなど、
色々な技術を取り入れています。

動作チェックしたところお決まりの保護リレー接触不良なのでリレーを交換。
この機種はスピーカー端子基板にリレーが付いていて交換は手間がかかります。
リレーをスピーカー端子近傍に配置し、AB切替はリレーのみで行うため、
出力線の引き回しによるロスを軽減。
リレーはA系統B系統用に2個あるので使うA系統のみ交換。

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リレーを交換して鳴らしたところ残留雑音がかなりあります。
なのでとりあえず初段の差動FET μPA68Hを新品に交換。
シンガポール製の現行品が今も入手可能です。

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交換しても残留雑音は減りませんでした。
筐体のアースに接触不良があるのかもしれませんし、
どこかに壊れた部品があるのかもしれません。
原因を突き止める気が起きません。

ちなみに私はパワーアンプとして使うので、
入力端子を付けてパワーアンプに直接入力するように改造しました。
このアンプはハイゲインイコライザー+ハイゲインメインアンプで、
トーンコントロールはゲインのないパッシブ回路になっています。
私は小さい音でしか聴かないのでこのハイゲインが邪魔。
プリアンプのボリュームを少し回すと大きな音になってしまうからです。
なので入力部に抵抗を追加して固定のアッテネータとしています。

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修理する気が起きず放置して数か月。
音は低音が良く出つつ少し柔らかで、高音はきめ細かくありながら繊細過ぎず、
全体的には屈託なく明るく元気に鳴って緊張を伴わない心地良さです。
私はこの音が気に入ったのですが修理するのが面倒に・・・。
LAPTを外して廃棄することにしました。
あ~もったいない!!

外したLAPTをお気に入りのIntegra A-7に取付けます。
A-7はパワートランジスタ交換がやりやすいので遊ぶには好都合。
これまではビクターJA-S75から外したものに交換していました。
ちなみにA-7は2台所有していて、
もう1台はオンセミコンダクタの最近のトランジスタを実装しています。

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それをLAPTに交換。
キャン型トランジスタを取付けるソケットが外れないので、
そのねじ穴を使ってLAPTを取付けました。

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リード線は流用しました。
放熱板への取付けには熱伝導シートで固定する方法もありますが、
音が柔らかくなるような気がしたので、
マイカシートと放熱シリコンで取付けています。

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出力オフセット電圧、アイドリング電流は再調整。
問題なく調整でき安定しています。
A-7の音はタイト系でどちらかというと緊張感を伴う音ですが、
それがほどほどに抑えられて明瞭に鳴っています。
LAPTとの相性は良いと思います。
最近のLAPT 2SA1386/2SC3519も持っているので、
いつか交換するかもしれません。

最後にAU-D607FとIntegra A-7の電源トランスサイズ比較。

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AU-D607F(左側)の方がコアが少し厚いくらいで両者ほぼ同じ。
このクラスのアンプとしては大型の電源トランスです。

快調なアンプでこんなの聴いています。

まずはマイルスの『ビッチェズ・ブリュー・ライブ』。
当時のマイルス、”カッコイイ!”の一言。
他に言葉が浮かばない。
バンド一丸トンガリまくってます。

続いてトム・ハレルの『ロマン・ナイツ』。
2000年代の雰囲気がありつつオーソドックス。
顔を上げて元気よく歩き出したくなる《LET THE CHILDREN PLAY》が好き。
胸に染みるバラードのタイトル曲、
ダニー・グリセットがエレピを弾く少し陰りのある黒い曲など、
捨て曲なしの9曲。

ラストはケニー・バロンの『ザ・オンリー・ワン』。
寺島靖国さん推しピアノ・トリオ・ブームの頃に買ったもの。
エキゾチックな雰囲気漂う《Manila》が大のお気に入り。
ウォルトンの《Bolivia》、ダメロンの《Casbah》とか、
要はその手の異国の地名が付いた曲が私は好きなのです(笑)。
《明るい表通りで》《Love For Sale》など、
好きなスタンダード曲のアレンジが気に入っています。

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ツイーターの修理

Lo-DスピーカーHS-11Dの断線していたツイーターの修理をしました。
交換していなかったHS-33Dのツイーターが、
交換したHS-11Dのツイーターより音が小さいのが気になったからです。
上手く修理できたらこちらも交換しようという魂胆。

ネット上の記事を参考に再トライです。
前回老眼で良く見えなかったので、
度が強い老眼鏡と虫眼鏡を100円ショップで購入。
100円虫眼鏡はレンズ中心辺りの画の歪みがひどくて、
焦点を合わせるのに一苦労。
これでは使えませんね。

まずはネットとゴムリングを外します。
簡単に外せます。

P95

マグネットとフレームは接着されているので、
ねじ4個を外しただけでは取れません。
マグネットとフレームの間にマイナスドライバーを入れ、
外周何ヶ所かを浮かせるようにしていると、
バリッと接着剤が一挙に剥がれます。

P96

マグネットの大きさと強固なアルミフレームが素敵!

こちらのコイルが途中で断線していたようです。
つながっているようにも見えるのですが・・・。

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こちらは断線していないようでした。

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で、断線していた方を半田付けしたのですが、
コイルの抵抗値が高いということで、
断線していないと思われる方も半田付け。
半田の一部がエッジに落ちて小さな穴が開いてしまいました。
半田が飛散してボビンにも小穴が開いてます。
まあこの程度の穴は気にしなくて良いでしょう。

P100

その後やはり最初の半田が上手くついていないということでやり直し。
こちらはコイルの巻き終わり部分だったので、
コイルをほどいて修理することに。
一度失敗して2度ほどいたのでコイルの巻きは20mm程度減。
この程度短くなっても問題はないでしょう。

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端子へ接続する半田部が右側に移動しているのが、
コイルをほどいた結果です。
コイル抵抗は5Ωくらいになりました。
O.K.でしょう。

2度目なので断線修理のコツが更に分かりました。
再度組み立てなおしてHS-33Dに取り付け。
音に歪みなどは感じられずきれいな音で鳴ります。
音はHD-11Dの断線していないものより大きいです。
左右の音量差はアッテネーターで調節。

HS-33Dは鳴らしているうちにだんだん調子が出てきました。
今度こそこのスピーカーで落ち着く気がします。
断線していない方がいつまでもつか心配ですが、
断線したら修理します。

快調なスピーカーで黒いの聴いてます。

エリカ・バドゥ:私の低音チェックCDのひとつ。

ニコラス・ペイトンのAORヴォーカルが聴ける異色作。

デヴィッド・サンボーンは白人なんですけれど黒いんですよ。
グルーヴ最高!
1曲スティングが歌ってます。カッコイイッ!

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スピーカーを交換!

夏にスピーカーをダイヤトーンのDS-500に交換しました。
しかしどうももう一つしっくりこないというか・・・。
音はきれいで明るく解像度も高いけれど、
音に勢いが足りずジャズを聴くにはもう一つという感じ。
これは能率が低いことが影響している気がします。
密閉型による若干の低音不足もあって、気分はもやもやしていました。

そんな中、
定期的なハードオフパトロールでLo-DのHS-33Dのジャンクを発見。
オーディオ評論家の長岡鉄男さんが推薦していた機種で、
一度は聴きたかったスピーカー。

片方のウーファーのセンターキャップがへこんでいるだけで、
外観はそれなりですが、¥3,300なら良いだろうということで、
音出し確認していないというの値札を怪しいと思いつつ、
ハードオフパトロールの何回目かでとうとう買ってしまいました。

P82

音出し確認してみると、
あちゃーっ、片方のツイーターの音が出ません(涙)。やっぱり・・・。
ネット検索するとツイーターの修理記事があるではありませんか。
なるほど、このツイーターは断線しやすかったのですね。

へこんだウーファーのセンターキャップは、
最初テープを張り付けてはがす時の力で引き出そうとしたら、
表面の繊維が容易に剥がれてしましい、力が伝わらない状況。
そこで方法を変えて掃除機で吸引してみると、
あっさりセンターキャプは元に戻りました。
最初から掃除機を使えば表面繊維を剥がさずに済んだのに。

生きている方のツイーターは私好みの中々良い音なので、
このスピーカーの音が聴きたくて、
断線している方のツイーターの修理にトライ。

P83

上記修理記事を参考に修理してみたのですが・・・、
老眼+拡大鏡がない中では上手くはんだ付けできませんでした。
はんだをやり直そうとコイルから出た線を少し引っ張ったら、
根本から切れてしまいました。
コイル内側から引き出した線だったのでジ・エンド。
トホホッ。

ならばということで、
ヤフオクのジャンク出品からツイーターを取ることに。
中々お手頃価格の出品はなく数週間が経過。

最近とうとうHS-11Dのジャンクを安く入することができました。
「通電確認済み」というわけがわからない動作確認ですが、
左右どちらかのツイーターは生きているだろうと楽観視。

P84

やはり片方のツイーターは断線していましたが、
必要なのは1個なので多くは望みません。
落札価格は安かったので良しとしました。
なお、HS-11DとHS-33Dのツイーターは同じだろうということで、
送料が安くなるHS-11Dを落札しています。
そのうち断線している片方のツイーターの修理にトライするかも?

HS-33Dの断線ツイーターを交換してセッティング。
今のスピーカー台におけるぎりぎりの大きさでしょう。

P85

音が良く前に出て明るい音です。
鳴りっぷりが良いのは能率93dB/W/mの効果でしょう。
ツイーターはきめ細かさがありつつ力があります。
低音は最初ボンつく感じだったのですが、
ウーファー取り付けボルトを増し締めして、
スピーカーの上に鉛インゴットを7.5kgほど載せたら、
ボンつく感じはなかなりました。
スコーカーの受け持ち帯域は狭いので、
音質を左右するほどの影響力はないように聴こえます。

ツイーターとスコーカーはレベル調整ができるので、
自分の好きなバランスに調整できます。
レベルセッティングは気長に決めるつもりです。

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絶えず変化している私のオーディオは現在上記のような状況です。
予備アンプをラックから移し、予備レコードプレーヤーを入れています。
ぺるけさん設計回路を使った自作プリアンプ、フォノイコライザー、
ヘッドフォンアンプは長らく不動です。

オーディオ遊戯は果てしなく続く(笑)!

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