オーディオ

久しぶりにアンプを交換

レコードプレーヤーにもいい加減飽きつつあるので、
たまにはアンプでも落札してみました。
前から気になっていたダイヤトーンのDA-U680Sです。
送料が2500円と高かったこともありますが、
電源ランプ点灯しましたというのがまさかの130円也(笑)!!

P169

外観は比較的きれいになものでした。
早速中身の確認です。
なかなか充実していると思います。

P170

パワーアンプ部はDCアンプです。
左側がプリアンプ部などの定電圧電源回路。
パワーアンプ回路の真ん中がスピーカー保護回路になっています。

P171

私が気になっていたのは電源トランス。
このクラスとしては大きいものです。

P172

パワートランジスタはモールドタイプでパラプッシュプル構成。
トランジスタの固定方法が特殊で、
コの字アングルでヒートシンクに押しつけています。

P173

裏返すとプリアンプとフォノイコライザーが取り付けられています。
背中合わせのパワーアンプ部との間には鉄板がありシールドになっています。
こちらも手抜はない構成だと思います。

P174

プリアンプ部もこのクラスとしては十分でしょう。

P175  

フォノイコライザーはヘッドアンプ付き。
ヘッドアンプは写真奥にあるトランジスタ2個の簡易なもの。

P176

プリアンプ部は使わないので、音質などは未確認。

電源を入れると音が出ません。
出力保護リレーが動作しませんでした。
パワーアンプのオフセット電圧は0Vに近いので保護回路の故障でしょう。

故障していそうなトランジスタは汎用品ではないので入手は困難でしょう。
たまたま手元にあったトランジスタがオーバースペックではありますが、
使えそうなことが分かり交換してみました。

リレーが動作するようになりましたがリレーは毎度の接触不良。
私はリレーをばらして接点を磨くのは邪道だと思っているので新品に交換。
「共立エレショップ」の通販でプリント基板用端子のリレーが買えます。

P177

無事音が出るようになりました。
出力オフセット電圧、パワートランジスタのアイドリング電流、
共に調整はしやすく安定しています。

私はパワーアンプとして使用。
使用していたオンキョーのインテグラA7より中高音が鮮やかなので、
こちらのアンプに交換することにしました。

P169

A7同様このアンプもトグルスイッチがなくプッシュスイッチのみ。
パワーインジケータが特徴の個性的なデザインが気に入りました。

| | コメント (0)

レコードプレーヤー探訪 PS-X50

今回はSONYのPS-X50です。
前から一度は触ってみたかったレコードプレーヤーです。
このゴツイ形状のトーンアームがカッコイイからです。
途中からマニュアル機をほとんど作らなかったSONY。
これもオートリターン機能付きです。
ハードオフのジャンク品を年始割引で買ったものです。
その後事情があって放置してやっと今記事にしました。

SONYお得意の硬質樹脂(SBMC)のキャビネット。
やわなプラスチックとは違います。
写真では分かりにくいのですが実物は意外と高級感があります。

P157

底板は普通のプラスチック。
脚は本体に取り付けるので、底板の強度はあまり必要なし。

P158

内部はオートリターン機にしては比較的スッキリしています。

P159

さすがはSONY!
カスタムICを作っているので、
クォーツロック(クリスタルロック)でもこの簡素なモーター制御基板。
DENONのトランジスタどっさりとは大きな違いです。
トーンアーム制御回路もこの基板上にあります。

P160

レコードエンドの検出は光学式(ルミナスセンサー)。
トーンアームの駆動力はターンテーブルモーターから得るメカ式。
とは言え比較的コンパクトなメカだと思います。

P161

モーターは扁平のリニアスロットレスモーター。
扁平モーターですが皿のような容器に入っているので、
鉄板1枚のものよりは強度があります。

P162  

ターンテーブルを外すとマグネディスクサーボ用の磁気ヘッドがあります。
モーター上部を覆うカバーの下にはトーンアーム駆動メカがあります。

P163

トーンアーム制御は電子式なので、
オートリターンを開始するためにギヤを嚙合わせるソレノイドもあります。
モーターの中身が見たかったのですが、
このメカをばらすと組立がめんどうそうなのであきらめました。

P164

プラッターはBSLモーターの割には外周部が厚く慣性質量もあります。
厚みを持たせたのはストロボパターンのためかも。
回転数は調整できないのでストロボパターンは不要ですが、
クォーツロック以前の名残でしょうね。
次のモデルチェンジで無くなったはずです。

P165

トーンアーム付け根のカバーを開けて中を見てみました。
ロングスパンのしっかりした垂直軸受けです。

P166

トーンアームの高さを変えるリング部分にヒビが入っているので、
ジャンク品ということでした。
トーンアームは何とか固定できるので使用は可能です。

P167

特にメンテしなくてもモーターの回転は問題なく、
オートリターン機能も問題なく動きました。
メカニカルでスクエアなデザインは意外と悪くありません。
私はむしろ好きなくらいです。

P168

実は以前試聴した時に音が歪むので放置していたのですが、
もう一度確認しようとして見たら針圧が間違っていました。
適正針圧にしたら特に問題なく音が出ます。
オートリターン機能付きは便利なので常用機の1台として
手元に残してあります。

高さ調整リングがひび割れていないものを入手したいです。
フルオートの上位機PS-X60もありますが、
私はオートリターンがあれば十分なのでこれがお気に入り。

| | コメント (0)

レコードプレーヤー探訪 PS-3700

お久しぶりです。
ブログ更新がすっかり億劫になってしまった今日この頃。

代り映えしないネタで申し訳ありませんが今回もレコードプレーヤー探訪。
SONYのPS-3700です。
以前入手したSONYのPS-3750のモーター辺りから高周波の異音がすると
ブログに書きました。
それが経年劣化で起こりやすいのかず~っと気になっていたのです。

同じレコードプレーヤーを入手するのは面白くないので、
同じモーターを搭載しているPS-3700を入手しました。
大昔、このレコードプレーヤーは街でよく見かけたので、
一度は触ってみたいというのもありました。

ヤフオクでジャンク品¥1,000也。
ヘッドシェルと針折れカートリッジを売れば本体分+αくらいにはなりそうです。
時々見かける保護シートを剥がすのを途中であきらめたもの。
ダストカバーの後方に欠けがあり断片はついてきました。
ひょっとしたら輸送中に欠けたのかも?

P146

保護シートはエタノールなどを隙間に染み込ませながら引っ張れば楽に剥がせます。
汚れは毎度のタバコヤニで、大きな傷はありませんでした。
写真は一通り清掃した後のものです。

P147

オートリターン機能付きですので、モーターにはメカ駆動用のギヤがあり。
このギヤを外すのがめんどうなので、モーターの中身までは見ていません。

P148

裏返すと脚はしっかりしたものだと分かります。
脚をよけて底板が付いています。

P149

オートリターンのメカがある割にはすっきりした内部。
メカ一式が鉄板に取り付けられているので強度的にはなかなか。
こうしておかないとキャビネットのゆがみでメカが動作しなくなるのでしょう。
周囲の板厚もこれで十分でしょう。

P150

オートリターンのメカはこれだけで比較的コンパクト。
メカは少々動きが渋かったのでCRC 5-56を一吹きして潤滑。
スムーズに動くようになりました。

P151

モーター制御回路も比較的コンパクトになっています。

P152

この部分が固着していたせいで途中カットができませんでした。
ここもCRC 5-56を一吹きして固着を解消。

P153

プラッターはベルトドライブ用と併用もしくは再利用で、
ベルトをかける部分に速度検出の磁性体が塗ってあります。
外周部分が少し厚めなのはベルトドライブ用の名残か?
だってこのモーターは慣性モーメントに頼らず滑らかに回転しますから。

P154

御覧のとおり保護シートは剥がせて、
ダストカバーの欠けた部分は接着剤でくっ付きました。

P156  

問題の異音は全くしませんでした。
経年劣化の度合いにもよるのでしょうが
必ずしも異音がするわけではないようです。
特にメンテナンスはしていませんがモーターは安定して回転。

P155

最初出力コードは導通しているのに音が出なくて少々戸惑いました。
要は導通を確認したテスター棒の先端は接触したけれど、
接触面積が広いコネクタでは導通しないと判明し、
コネクタの酸化膜をカッターでカリカリ落として事なきを得ました。

結果問題なく聴けてオートリターンの動作も問題なし。
普通に音楽を楽しむならば十分なレコードプレーヤーです。

| | コメント (0)

レコードプレーヤー探訪 XL-1550

お久しぶりです。生きています(笑)。

ネタは相変わらずです。
前から欲しかったパイオニアのXL-1550をヤフオクで落札しました。
音が鳴らないのとダストカバーがないことで競合者なしの¥1,000。
音が鳴らないのは出力ケーブルの断線で容易に修理可能と判断。
ダストカバーは廃棄したPL-1250から外したものがあります。

届いたものは回転は正常でしたがストロボランプが点滅していました。
出力ケーブルは導通があるので音が鳴らないというのは?
写真は軽く掃除した後のもので、掃除の時にアームリフターのバーを折ってしまいました。

P132

底板はプラスチックになり、PL-1250と比べるとコストダウンされた感じ。

P133

キャビネットは厚みがそこそこある板でしっかり作られています。

P134

トーンアーム下部は6mm厚の鉄板がスタビライザーとして取付てあります。
同じものはPL-1250にもありました(途中仕様変更があったのかこれがないバージョンもあり)。
ゴッキュウパのクオーツロックレコードプレーヤーとしてはコスト度外視でしょう。

P135

モーターはアルミケースに入った堅牢なものです。

P136

回転数制御回路がシールドケースに入っているという丁寧な作り。
クオーツロック初期なので、高周波ノイズが外に出るのを嫌ったのでしょう。

P137

既にIC化が進みモータードライブもIC(ヒートシンク付き)で行っています。
当時のパイオニアはモーター制御に関して他社より進んでいたようです。

P138

電源基板の一番手前にある電解コンデンサーが液漏れを起こしていて、
このためストロボランプが点滅していました。
電解コンデンサーに半田くずが付着しているのが気になるところです。
素人が修理した経歴があるのかも?
この電解コンデンサーの規格がDP-2000と同じなので、
DP-2000を修理した時に買っておいた新品に交換して修理完了。

P139

モーターの内部を確認すると、それまでの各社使用OEM品と異なり独自のものになっています。
これはステーターがPL-380などと共通の構造でクオーツロック時代初期の主力モーター。
私はこのモーターが好きです。

P140

極性の切り替えはモーター根元に3個ある赤いホール素子で行っています。
古いオイルは拭き取って、テクニクスモーター用のオイルを再注油。

P141

音が鳴らないということだったので、出力ケーブルの接続を確認しました。
アース処理が一般的なものと異なっていて、
トーンアーム系のアースは右チャンネルのマイナスに接続し、
モーター系のアースは出力ケーブルのアース線に接続していました。

P142

これで特に問題はないのですが、一般的なアース処理に変えました。
トーンアーム・モーター系のアースを出力ケーブルのアース線にまとめて接続。

P143

プラッターは外径が大きめで慣性質量も大きめのもの。
リブが太くしっかりしたものです。

P144

このレコードプレーヤーのメカニカルなデザインが好きなので、
JL-B41改に変えてこれをオーディオラックに据え付けました。
折れたアームリフターのバーは無事接着修理できました。

P145

回転数制御は加速/減速の両方向サーボなのに電子ブレーキはありません。
なのでOFFしてもプラッターは回転し続けます。
磁極があるDCモーターにしては30秒くらい停止しないので優秀だと思います。
トーンアームにがたつきもなく安心して使えます。
優れたレコードプレーヤーだと思います。

| | コメント (0)

レコードプレーヤー探訪 DP-50L

お久しぶりです!

中身を見たいわけでもないのについ落札してしまったDENON のDP-50L
以前このブログで紹介したDP-50Mにオートリフトアップ機能を追加した機種。

出品者がオートリフトアップ機能を修理しようとして修理できなかったもので、
オートリフトアップの位置を検出する素子に問題があるとかないとか。
しかし私の見立ては例のトランジスタ2SC458の故障。
それを確かめてみたくなっての落札です。
人気機種なので修理すれば高く売れるんじゃないかという思惑もあり(笑)。

しっかりした厚みのあるキャビネットにアルミダイキャストの堅牢なモーター部。
手抜きのないレコードプレーヤーです。
クォーツロックの制御回路もだいぶ合理化が進んでいます。

P126_2

左がDP-50Lで右がDP-50M。
基板は共用で違いはモーター左部分のところに部品があるかないかくらい。
(よく見ると基板レヴィジョンにより若干の違いはあるみたい)
その部分がオートリフトアップ機能の制御回路ということになります。

P127

あとDP-50Mはモーター部に電源スイッチがありますが、
DP-50Lはその位置にはなく、アーム側の操作レバーで電源をON/OFFします。

修理は簡単、2SC458を新品の2SC1518に交換しただけです。
数が少ないので回転制御部も含め全数交換しました。
故障の原因はやはり2SC458でした。

オートリフトアップのメカ部分。
電磁ソレノイドでアームリフターを上げます。

P128_2

こちらはトーンアームの根本。
黒いプラスチックカバーで光を遮断してオートリフトアップの位置を検出。
写真下に少し見える白いプラスチックバーでアームリフターを押し上げます。

P129

そのプラスチックバーが動いてもアームリフター下部に届かない状態で、
調べたらそのバーが別のバーから外れていました。
下の写真の上の白バーの棒が、下の白いバーのコの字の金属部分の間に
入っていませんでした(この写真は直したあとの状態)。


P130

以上で問題なく動作するようになりました。

外観は清掃済みでそこそこきれいな状態。
脚が一つ壊れていたので以前DP-1200から外しておいた物と交換しました。
これで十分実用品です。

P131

良いレコードプレヤーだとは思いますが、DENONはトーンアームがいまいち。
これも水平回転部分に少しがたつきがありました。
ビクターのニュージンバルサポート系などと比較すると耐久性で見劣りします。
ビクターはこの機構を安いものにも採用していたのですから凄い。

ヤフオク出品はめんどうなのでハードオフ行き!
高値で買い取ってくれたので思わずニンマリ。

<追伸>

コメント欄は許可制にしました。
めんどくさいコメントには返答しませんのでご了承願います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

明けましておめでとうございます。

年末のご挨拶もせず、新年のご挨拶もすっかり遅くなりました。

ブログをご覧いただいた皆様、昨年はどうもありがとうござしました。

本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、本年最初のお題はカートリッジです。
年始のお遊びということで年中無休のハードオフへ行ってきました。

ジャンク品のショーケースに面白そうなものを発見!
パイオニアのカートリッジPC-770EXです。
視聴時ノイズしか出なかったという代物。
でも観察したところカンチレバーもスタイラスも異常はなさそうで、音が出なくても針だけ無事なら、ヤフオクで互換品の本体を入手すれば聴けるだろうという魂胆で購入しました。このカートリッジは針に価値があるわけですから。

レジで値札より安いのでアレッと思ったら、新春初売り19%オフでした。
19%は2019年なので「19」ということでした。

持って帰って早速聴いてみると確かに爆音ノイズ。
よくあるアース不良時のノイズです。
本体内部で接触不良を起こしているのか?
シェルリード線が断線でもしているのか?

で、ヘッドシェルを見ていたらピンの長さが違うではありませんか。
ハハーンこれが原因じゃないの?

P123

元からこうなっているようで、こういうのは初めて見ました。
トーンアーム側のピンはバネで前後するようになっているので、ある程度の差は許容できるはずなのですが、短い方がきちんと接触できない可能性もあります。

ということで、ヘッドシェルを交換したらノイズは発生しなくなりました。
しかししばらくするとまた爆音ノイズ発生。
再度ヘッドシェルを差し直すとノイズは解消されたりされなかったり。

いろいろトライした結果、トーンアーム側のピン位置が微妙にずれて、きちんと接触していないのではないかという結論になりました。
トーンアーム側のピンは何とか元に戻り、普通に聴けるようになりました。
結果、かなりお安く動作品のPC-770EXを入手することができました。

このカートリッジは4チャンネル再生用の特殊楕円針が付いています。
パテ・マルコニー型研磨というものらしいです。
写真のとおりダイヤチップはかなり小さいもの。

P124

カンチレバーは普通のストレートタイプですが薄い軽量型で、サスペンションワイヤーが付いているシリーズの上位機種になります。

久しぶりに比較試聴をしました。

比較試聴の方法は2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のレコードプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替しながら比較する方法です。今回の比較の相手はシュアーM95HE。

レコードプレーヤーはビクターJL-B41(ACサーボモーターに換装)とデンオンDP-2000モーター/ビクターニュージンバルサポートトーンアーム/デンオンDP-77キャビネットです。これまで何度も比較試聴をして、レコードプレーヤーの音質差は無視できることが分っています。ヘッドシェルの差も同じ素材なら気になりません。

左 : シュアーM95HE(針:ハイパーエリプティカルN95HE)

右 : パイオニアPC-770EX(針:パテ・マルコニーPN-770EX)

P125

PC-770EXは出力がかなり小さいです。4チャンネルカートリッジのように高域を伸ばしたカートリッジは出力が小さくなります。多分超高域に追従できるよう振動系を軽くするために、マグネットを小型にしてあるからだと思います。でも音量がかなり小さいのでマグネットの劣化による減磁もあるかもしれません。なのでスイッチで切り替えるのと同時に音量も同じくらいになるように調整しながら試聴。

これも毎度思うのですが、超高域に追従する針形状のものは高音がきめ細やかになっておとなしくなります。当然の結果として松田聖子のサ行は非常に素直になって聴きやすいです。巷では4チャンネル用カートリッジは高音がきつくなるような話が出回っていますが、私がいくつか試聴した結果では、高音はおとなしくなる傾向があります。

誤解のもとは高音が伸びているから高音がよく出るという先入観だろうと私は思っています。それってプラシーボ効果ですよ(笑)! まあ4チャンネルカートリッジでもベリリウムカンチレバーの場合はベリリウムによる高音の華やぎだと思います。

PC-770EXは高音がおとなしいのでバランスの関係で中低音はよく出るように聴こえ、少し濃厚な風味があります。私としてはM95HEくらい高音が出てほしく、それによって感じる鮮やかな音が私は好きです。ただし接合楕円針との比較では、シュアーのハイパーエリプティカル針はおしとやかに聴こえます(笑)。

ついでに書いておくと、M97EDとM95HEを比較試聴したら音量はほぼ同じで、非常によく似た音でした。わずかな違いはM95HEのハイパーエリプティカル針の効果で、高音がほんの少しおとなしいというものでした。ひょっとするとこれも先入観なのかもしれません。

針圧1.5gでチェックレコードは問題なくトレースできるので、劣化しているにも関わらずトレース性能が落ちていないのは優秀だと思います。

シュアーのMM型カートリッジが一番しっくりくる私にとって、PC-770EXの音は手元に残しておきたいという程のものではありませんでした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

レコードプレーヤー探訪 HT-500

その昔結構人気があったレコードプレーヤーを解剖してみました。
Lo-DのHT-500です。
ハードオフでカートリッジとヘッドシェルがないジャンク品(1,080円)を入手。
その後ヤフオクでカートリッジとヘッドシェル(取扱説明書も)付属のジャンク品を
安く落札して聴けるようにしました。

これはお掃除後の状態でそこそこきれいになりました。


P111

こちらはヤフオク入手のジャンク品で脚が1個不足。
脚はプラスチック製、薄めの底板への取付で高さ調整不可。

P112

フルオート機ですが中はスッキリ整理されています。

P113_2

以前入手したHT-400と比較してみました。左:HT-400、右:HT-500
価格差4,980円以上の差があるように感じます。
HT-500は戦略機で価格以上の物量が投入されていたと考えれば、
HT-400が価格相応なのでしょう。

P114

顕著な差はキャビネットの板厚とモーターの大きさ。
肝心な部分がコストカットされてしまうのが世の現実です。
その他HT-500はプラッターとアームパイプに制振材料を採用しています。

フルオート機構用に専用モーターがあり、合理化されたメカになっています。

P115

モーターがキャビネットの板にしっかり取付けられているのは良いです。
プラッター外周の飾りとモーターカバー部はプラスチック製。

P116

モーターはLo-Dお得意のユニトルクモーター。
軸受けも含めしっかり作られています。

P117

フルオート機構は簡単に取外せて、組立コストの低減ぶりが分かります。

P118_2

アームベース部は価格なりのプラスチック製。

P119

がっかりしたのはトーンアーム。
アームパイプに制振材(V.C.METAL)を使っているのは良いのですが、
アームの回転部分がプラスチック製でした。
こちらは捨てるので一部を折って材質を確認しました。
アームを支える「C」字型の支柱はアルミ製で何とか強度を保っています。

P120

アルミプラッター上部にステンレス盤を貼り、
材質(共振周波数)の違いによる接触面の摩擦を利用して制振しています。
プラッターを叩くと「コツコツ」と鳴るのでアルミだけとの違いは良く分かります。
ユニトルクモーターはトルク変動が少ないので、
外周部を厚くして慣性モーメントを稼ぐようなことはしていません。

P121

フルオート機能は問題なく動作しました。
音楽を楽しむにはこれで十分ではないでしょうか。
私としてはトーンアーム周辺のプラスチック多用が気に入りません。

P122

ハードオフへ持っていったら取説付きということもあり、
そこそこ高値で売れたので元は取れました(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

レコードプレーヤー探訪 SL-7D

またしても落札してしまいました。
毎度のジャンク品でDENONのSL-7D
「またしても」と書きましたが前のはSL-71Dなので少し違います。
多分SL-7Dの後継機がSL-71Dです。

何でまたとお思いでしょう。
前回のSL-71Dではモーターを分解しなかったので、
今回はモーターの中身を見たくて入手したのです。

これはお掃除後の状態で、少しは見られるようになりました。


P99

ゴム脚がつぶれてせんべい状態。
上に物を載せてひどい環境で保管されていたことがうかがえます。

P100

ACサーボモーターのマニュアル機。
このモーターはLUXのPD282とほぼ同型です。
DENONにしてもLUXにしても安い価格帯にこのモーターを使用。
フジヤのモーターは安く買えたのだろうと思います。

P101_2

モーターを取り付けてある鉄板を浮かせるゴムが溶けてドロドロ。
相当ひどい環境で保管されていたのでしょう。
早速モーターをばらします。

P102

モーター上部のカバーを開けると、回転数検出部が現れます。

P103_2

フジヤ系モーターお得意の回転数検出機構で、
前に分解したTOA DD-100やAurex SR-F430のモーターと同じです。


P104

ローターは薄い銅のカップで、ビクターのACサーボモーターと似ています。
軸は細いですがプラッターが軽いのでこんなものでしょう。

P105

中央に回転の抵抗となる半円状のプラスチックがあります。
これと同等の機能のものはDENONのACモーターにも付いています。
上の写真でローターの軸に段差があるのが見えますが、
この段差部分が上記のプラスチック片に引っかかって抜くのに一苦労。

P106

私の推測ですが、ACモーターは電源を切ってもかなり長く回るので、
あまり長く回らないようにしてレコード交換までの時間を少なくするのが、
このプラスチック片の目的ではないかと思います。

ステーターのコイルはち密に巻かれていて魅力的(笑)。

P107

いつものようにオイルをテクニクスの保守品に交換。
ローターを挿そうとしたのですが、
プラスチック片がひっかかって何度トライしても上手くいきません。
面倒になったのでプラスチック片を外してしまいました。
おかげでモーターをOFFしてもプラッターは2分以上回り続けます。

脚が使い物にならないので交換。
キャビネットに鬼目ナットを打ち込みました。

P108

DENONのレコードプレーヤーから外しておいた脚を取り付けて完成です。

P109

モーターを取り付けてある鉄板のゴムが溶けていたので、
ホームセンターでワッシャを買ってきて入れました。

P110

特に問題なくレコードを聴けました。
これで十分だと思います。
私はモーターを見て満足したので、本機はハードオフへリサイクル。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

レコードプレーヤー探訪 DP-35F

お久ぶりです! 生きてます(笑)。

DENON最後期のモーターが見たくて入手したDP-35F
ハードオフで1080円でした。
専用ヘッドシェルがないので音は聴けないことを承知で入手。

外観は比較的きれいです。

P85

なぜかゴムシートが裏返しでした。
ヤフオク出品写真でものこの裏返しは結構見かけます。

私が嫌いな電子制御トーンアーム「ダイナミックサーボトレーサー」。
最初は武骨な形状だったのですがこの頃にはすっかりスマートです。

P86

DENONお得意のプラッター外周部の磁気パルスをヘッドで検出する方式。
この方式は最後まで守られていました。

P87_2

プラッターは軽量1kg。

P88

底板は薄めのプラスチック製で脚も小ぶりなもの。

P89

キャビネットも薄めのプラスチック製で強度不足は否めません。
(プラッター外周の飾り部分は強度に貢献しているとは思います。)
前記事のDP-30Lより定価は少し高いくらいだと思いますが、
電子制御トーンアームにお金をかけている分、
こういう肝心なところをコストカットしてしまっています。
大きい制御基板はモーター制御とトーンアーム制御で半々くらいの回路。


P90

トーンアームの水平回転制御部分。
私は電子制御トーンアームはギミックだったと思っています。

P91
薄いキャビネットなので電源スイッチが縦に取付けられず、
写真のような機構になっています。

P92

そして気になっていたモーターがこちら。
もはやACサーボモーターではありません。
CD時代を迎え、コストが高いACサーボモーターを使えなくなったのでしょう。
時代の流れを感じさせます。

P93

モーターは薄いキャビネットに取り付けています。
もはや強度もへったくれもありません。

P94

ドライブ基板が一体化されています。

P95_3

丸い鉄板に機械巻きコイルを4つ貼り付けたただけの組立簡単モーター。
この手の扁平モーター採用の理由は製造コストが安いことに尽きるでしょう。
コアレスと言うけれどベースの鉄板がコアの役目を兼ねています。

P96

回転軸は必要十分の太さ。
プラッターが軽量なのでローター磁石は薄く径も小さめ。

P97

軸受けが太くてしっかりしているのが唯一の救いです。

P98

DENONは拘っていたACサーボモーターを捨て、
DCサーボモーターに切り替えたことを認めたくなかったのか?
「両方向サーボ」とか言っていて、「DC」の文字が見当たりません。

私には魅力が薄いレコードプレーヤーです。
回転は正常のようで、トーンアームの動作は未確認。
このレコードプレーヤー、どうしましょうかね~。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

レコードプレーヤー探訪 DP-30L

今回探訪するレコードプレーヤーはDENONのDP-30Lです。
モーターが見たかったので入手しました。
簡単な動作確認済みで競合者なし。
送料を含めても3000円しませんでした。
付属していた針曲がりカートリッジを売れば落札金額くらいにはなるか?

汚れは少なめで動作は問題ありませんでした。

P73

底板は標準的な厚さのプラスチック製で脚はゴム製です。
脚を固定するネジは底板の固定も兼ねているので高さ調整はできません。

P74

キャビネットは硬質樹脂で厚みもあり、指で押したくらいではたわみません。
適所に補強リブがあり、薄手の木製キャビネットよりは剛性が高そうです。
この頃までは廉価品でもキャビネットを疎かにしていなかったように思います。
オートリフトアップ機なのでマニュアル機よりは電気回路が多め。

P75

これがリフトアップのためのモーター(右側のコイルが巻いてあるもの)です。
機能の割には大げさなモーターに感じます。
バーを左右に動かして左のリストアップのためのカムをゆっくり回します。

P76

レコードのエンド検出はLEDとcdsで光のなし⇒ありを検出する無接触型。
エンド位置の調整は右端真ん中の白いダイヤルで行うようになっています。
このダイヤルはキャビネット上部からアクセスできます。

P77

回路は1枚の基板にスッキリまとめられています。
モーターの制御はTCA955(シーメンス製)というIC1個で行っていて、
ドイツシーメンス社製というのがいかにもモーターっぽくて納得。
ちなみにネット上に本機のサービスマニュアル(英文)があり無料入手可能。

P78

これが気になっていたモーター。
DENONのACサーボモーターとしては3世代目くらいか? 
DENONのACサーボモーター最終章。
この後にもDENONのモータはありますが、DCサーボモーターになります。
小ぶりなモーターが時代の流れを感じさせます。
しっかりした筐体に入っているのは好感が持てます。

P79

モーターは補強用鉄板ではなく樹脂キャビネットにネジ4本で取付。

P80

モーターはアウターローター型になっています。

P81_2

ローターは厚みがあるしっかりした作りのものです。
軽いターンテーブルなので軸はこのくらいの太さで十分でしょう。
軸の底に軸受けボールが入ったタイプ。

P82

ステーターコイルの巻き方には合理化の波を感じます。
作りやすくなっているとは思いますが・・・、マニア心をくすぐる要素が減退。
いつものように古いオイルを無水エタノールでクリーニングして、
テクニクスの保守用オイルを再塗布しました。

P83

ということで使ってみました。
トーンアームは水平回転軸にがたつきがあるかないかくらい。
トーンアームの高さは、普通のカートリッジを標準的なヘッドシェルに取付けた
高さに調整されているので、高さ調整ができなくても問題はないでしょう。
クォーツロックではありませんが回転は安定しています。

P84

スッキリスマートなデザインは悪くないと思います。
特に不都合なくレコードを楽しめますのでマニアでなければこれで十分。
オートリフトアップがあるので便利です。
良いレコードプレーヤーだと思います。
でも私にとっては面白みが少し不足している感じです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧