ラジオ快楽ジャズ通信3

「快楽ジャズ通信」は今回の放送が最終回(涙)

今日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「セシル・テイラー特集」でした。

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります(ない時もあります)。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

今日はいきなりオープニング曲がセシル・テイラーでした。
2年間続いた「快楽ジャズ通信」も今回で最終回。
雲さんによると、最終回は晩年のパウエルかドルフィーかセシル・テイラーを
やろうと決めていたとか。
もうパウエルとドルフィーはやっているのでセシル・テイラーになったそうです。
番組初回がビル・エバンス特集。
エバンスは1956年にファーストアルバムを出しています。
セシルも同年にファースト・アルバムを出しています。
番組の最初と最後が1956年にアルバムを出したピアニストで、
その後のジャズ界の重要人物というのがいいと思ったそうです。

雲さんはセシル・テイラーが大好きです。
tommyさんはセシル・テイラーに会っているそうですよ。
フレンドリーな人だったとか。

最初はピアノ・ソロ。
『サイレント・タン』から《アビス》
初心者はライブ盤を聴くといいとのことです。
聴衆がわかっていてキメで拍手をするそうなので、
聴衆の反応を聴いて演奏の聴きどころをつかめるそうです。

フリー・ジャズのピアノ・ソロ。
私はあまり考えず音に身を委ねるのが良いように思います。
キレと集中力は凄いと思います。
全く脈絡がないわけではないので、それほど難解ではないです。
たまに聴くのはいいけれど、しょっちゅう聴く気にはならないです(笑)。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

「結構聴きやすいでしょ。」と雲さん。
「久しぶりに聴くとアバンギャルドではない。慣れちゃった。
今時この手やつは演奏途中に入れている。」とtommyさん。
「音を聴いていると流れに引き込まれていくものはある。」と雲さん。
「タッチとかニュアンスとか凄い。」とtommyさん。
セシルはバレー(ダンス)をやっていたので体の使い方が柔軟だそうです。
「ストイックですね。」と雲さんとtommyさん。

カフェモンマルトルのライブ演奏。
『ライブ・アット・ザ・カフェ・モンマルトル』から。
雲さんはこのアルバムが好きなので、
サイトの名前を”カフェ・モンマルトル”にしたんだとか。
ピアノ、アルト、ドラムのベース・レス・トリオ。
ベースのヘンリー・グライムスがヨーロッパに来られずトリオ演奏になったそう。
定速ビートを弾くベースがいないのでリズムが自由になります。
もっともジャズっぽい演奏ということで《ホワッツ・ニュー》

これはかなり聴きやすいです。
ホワッツ・ニューという曲をやっていますからね。
アドリブのアプローチがいわゆるバップより少しフリーなだけです。
音の隙間具合が私はいいと思います。
理知的なジャズですが、熱気をはらんでいるので冷たくはないです。

「これは品がいい。まとまっている。」とtommyさん。
「4ビートの名残が残っている。他はもっと4ビートが崩れている。
この辺りから低速ビートが崩れていく。」と雲さん。
「ビル・エバンスやR&Bを聴いたあとに聴けば難解かもしれないが、
これだけ聴けばそれほど難解ではない。」と続けます。
「最近のヨーロッパのピアノ・トリオはこういうアプローチもする。」とtommyさん。

セシルの醍醐味は大人数でやっているもの。
暴力的、途中で頭痛がする長尺ものがあるけれど、今回はわかりやすいもの。
ブルーノート(レーベル)なので、一定の枠には入っている演奏。
雲さんはこれを初めて聴いてセシル・テイラーを好きになった思い出があるそう。
『コンキスタドール』からタイトル曲

定速ビートがなくわかりやすいテーマもないので難解とも言えますが、
やっぱりこれも脈絡がないわけではないので聴きやすいほうだと思います。
各人ソロのキレも素晴らしいです。
これも理知的なジャズですが冷たくはないです。
これはかなりカッコいいですよ。

時間の都合で途中フェード・アウト。
「やっぱり久々に聴くといいな~。」と雲さん。
「最近のセシルのアルバムは耐えられないものもあるが、
音楽は体験なので聴いてみるといいと思います。」と雲さん。

「リスナーの皆さんどうもありがとうございました。」と雲さん。

最後はtommyさんから宣伝。
沖縄市胡屋にあるジャズ・カフェ「スコット・ラファロ」へ是非来て下さい。
雲さんからも宣伝。
ブログ「快楽ジャズ通信」、ホーム・ページ「カフェ・モンマルトル」を
どんどん更新していくのでよろしくお願いします。
ブログへ来てコメントを下さい。

最後に「ジャズ・ファン、ジャズ・マニアの皆さんありがとうございました。」
とのことでした。

高野 雲さん、2年間本当にお疲れ様でした!
tommyさんもお疲れ様でした。
番組を聴いて益々ジャズが好きになりました。
ゲストに来た皆さんからも色々教えていただきました。
私は毎回レポートしたわけですが、とにかく楽しかったです。
私も2回ゲストに呼んでいただき、貴重な体験をさせていただきました。
どうもありがとうございました。

ということで、見事コンプリート番組レポート達成 sign03 イェ~イsign01 happy01

<追伸>
今度は是非「PCMジャズ喫茶」にゲスト出演して”喝”を入れて下さい(笑)。
その時は「快楽ジャズ通信」の番組裏話なんかもしていただけると嬉しいです。

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ベースの低音を満喫する。

今日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「日本人ベーシスト特集」でした。
ゲストはキングレコード低音シリーズのプロデューサー森川進さん。

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります(ない時もあります)。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

「低音特集Part2」のはずが「日本人ベース特集」に変わったとか。
前回、森川さんはご自分がプロデュースしたアルバムより
好きなミンガスの曲をかけて熱く語っていました。
さて、今回の日本人ベーシスト特集ではいかに?

先行森川さん。
森川さんがプロデュースしたアルバムから
納浩一『琴線』から《ドナ・リー》

アコースティック・ベースとドラムのデュオ。
低音シリーズだけあっていい音に録れています。
演奏はテクニカルながらスインギーで気持ち良いものです。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

「お疲れ様でした。エレキでも難しいのにアコースティックでよくここまで。
かなり練習を重ねて体調を整えて臨んだ感じ。
「ジャコを意識した部分もある演奏。」と雲さん。

雲さん選曲。
まったり系。池田芳夫『シルエット・ダンス』からタイトル曲
池田さんはtommyさんのベースの先生です。
池田さんはゲイリー・ピーコックにベースを習っています。
「ミンガスにピーコックの知性が入った感じ。」と雲さん。
tommyさんは池田さんからいつも「ベースは下半身で弾きなさい。」
と言われるそうです。

ギターとピアノとのトリオです。
これは腰の据わったベースです。
派手さはありませんが、「これがジャズベースだ。」って感じです。
ギターもジャジーでいい感じ。
ピアノも雰囲気を上手く引き立てています。

「腰入ってましたね。」と雲さんとtommyさん。
「下半身で弾いてますね。この世代の方はズシーンとしたベースが多い。」
と森川さん。
tommyさんによると、池田さんはサム・ジョーンスが好きで、
ベースをピーコックに習い、ミロスラフ・ヴィトウスの追っかけをして
コピーしたとか。

森川さん選曲。
中山英二&ドン・フリードマン『カンバセイション ミーツ・ドン・フリードマン』
から《メモリーズ・オブ・スコッティ》
中山さんは森川さんのベースの師匠だそうです。
ちょっと重いけれど、スコット・ラファロに捧げた演奏。
アルコ(弓弾き)から入るが、中山さんは日本では少数派の”フレンチボー”を
使っているからということで、森川さんは中山さんに師事したとか。
ドン・フリードマンとのデュオ。

出だしのメロディーが何となく小林旭の《熱き心に》似ているかも?
落ち着いた枯れた感じのアルコから入ります。
ベース・ソロもちょっと枯れた感じかな。
ドン・フリードマンが美しいです。
二人の静かな語らいと言った雰囲気の演奏。

「アルコがいい音でしたね。」と雲さん。
ここで森川さんからジャーマンボーとフレンチボーにまつわる小話(笑)。
「IQ29」の話。私には良く分かりません??
ベーシストは会うと皆この話をするそうです。
もう一つは弦の話だそう。

雲さん選曲。
雲さんのベースの師匠。
ウッド・ベースの鳴りが良いやつ。
池田達也『たつやせっしょん(1)』から《カム・オナ・マイ・ハウス》

ベースの音がファットで良い音です。
個性的な女性ボーカルとのデュオで始まります。
ベースはオーソドックスなウォーキング。
途中から人力ドラムンベースのドラムが加わり
アップ・テンポでグルーヴします。面白い演奏です。

レッド・ミッチェルが使っていたチロリアン・ベースを弾いています。
江戸時代に作られたものだそうです。
「ベースの音だけ聴いていたい。」と雲さん。

ここまでで師匠シリーズは一段落。

森川さん選曲。
せっかくですからGONさんを。
水橋‘GON'孝さんの『ワルツ・フォー・デビー~ビルエバンスに捧ぐ』から
《ワルツ・フォー・デビー》
ビル・エバンスの《ワルツ・フォー・デビー》のピアノ・パートを
ベースでやっているそうです。

水橋さんの愛称が”GON”さんだというのを初めて知りました。
ギター/ピアノ/ベース/ドラム・カルテット。
ベース・ソロ部はなかなかカワイイ感じの演奏です。
なるほどこうして聴くとエバンスのピアノのラインてカワイイんですね。
新たな発見でした。
その後のギター・ソロとピアノ・ソロはジャジーでスインギー。
エバンスの世界をメルヘンチックにした演奏だと思いました。

「聴きお覚えのあるライン。ハイ・ポジションの音程が正確。
こんなに上手いのにこんなに遊んじゃって。」と雲さん。
「やりたかったんでしょうね。」とtommyさん。
「耳コピーしたんでしょうけれど、説得力がある。」と雲さん。
「たくさん練習しているでしょうね。」と雲さんと森川さん。
「ハイ・ポジションの1弦のドとかレの音がジャストでびっくりした。」と雲さん。
「こういう人達を再評価してほしい。」とtommyさん。

雲さん選曲。
北川潔さん。剛腕ベーシスト。
雲さんはこのCDをオフィシャルページで申し込んだそう。
Amazonでは売っていないけれど、オフィシャルページから購入できます。
北川潔『ソロ』から《ポルカ・ドッツ・アンド・ムーン・ビームス》

これは確かに剛腕ベース。
甘さ控えめ男の渋いベース・ソロ。
高倉健さんのような感じとでも言いましょうか(笑)。

「いい演奏ですね。」と皆さん。
「曲の選び方もいい。」と森川さん。
「この曲をやってみたくなる。」と雲さんと森川さん。

藤原清登さんと”チン”さんこと鈴木良御さんの『ベース&ベース』から
《スカイ&シー》

ベース・デュオでタンゴ/クラシック風な演奏。
ソロは高音弦で、低音弦のベースが伴奏。
ソロはギターのような弾き方も交えています。
落ち着いた雰囲気の良い演奏です。

「こんなに澄んだ演奏。タイトルどおり”空と海”という感じ。」と雲さん。
「ピッチの良さ悪さでどっちのソロかわかる。」と雲さん。
ボーッと聴いていたらベース・ソロが入れ替わったのがよく分かりませんでした。

チンさんのベースはイタリアのヴィンテージ。
藤原さんのベースも名器だとか。
チンさんがガット弦で藤原さんがスチール弦を使っているそうです。

「ブライアン・ブロンバーグの宣伝をしなくて大丈夫なんでしょうか?」と雲さん。
森川さんは今回も商売抜きで良い演奏を紹介してくれました。

ベテランから中堅まで、日本人ベーシストもいいですね。
今日はベースの低音の魅力がたっぷり味わえました。

いよいよ来週は「高野 雲の快楽ジャズ通信」の最終回!
私の番組レポートもラスト1回を残すのみとなりました。

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「シネ・ジャズ」を雰囲気聴きする。

今夜の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「シネ・ジャズ特集」

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります(ない時もあります)。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

今日のテーマは「シネ・ジャズ」=「シネマ・ジャズ」。

最初はリスナーからのお便り。全番組を録音されている方からです。
松本茜さんのピアノレッスンの回をひきあいに、ベースに関する話。
「ジャズがわかっている方ですね。」とtommyさん。

今回はtommyさんがやろうと言った企画。tommyさん主導で進めます。

まずはtommyさん選曲。
FM東京のラジオ番組FM25時シリーズの「男の心、女の心」のテーマ曲。
tommyさんはこのテーマ曲が凄く好きで、かけたかったそう。
CDが出ているが探しにくいので、聴いている人は是非録音してほしいそうです。
「最後の晩餐」というマルチェロ・マストロヤンニ出演の下品な映画?から。
tommyさんはこのアルバムを探すのに35年かかったとか。

映画「La Grande Bouffe(最後の晩餐)」のテーマ曲で《最後の晩餐》

う~む、これジャズなのかな~?
これは思い出がないと良さがわかりませんなー。(笑)
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

精神科の女医さんが質問を受けるラジオ番組だったとか。
「深夜にアダルトな感じで良かった。ムンムン大人の色香が良かった。」
と雲さん。

次は雲さん選曲。
雲さんは、アダルトの逆。
映画「スイングガールズ」が好きなので、映画のサウンドトラックから
《ムーンライト・セレナーデ》

映画の一場面のセリフから入ります。
なるほど、アレンジが簡単になっているんですね。
一応高校生がやれそうにリアルに作ってあります。
雰囲気聴きです。短い演奏。

「音だけ聴くと若さの勢いに溢れ、まったりした感じが薄れ気味。
でもそれも良い感じ。」と雲さん。
tommyさんはこの曲だと「グレンミラー物語」に行っちゃうそう。
「この映画は出演者全員が本当に楽器を演奏しているのが凄くて、
ここまでできればいい。」と雲さん。

tommyさん選曲。
ここまで2曲がゆるかったので、もっとジャズっぽい曲。
サヒブ・シハブ『サヒブズ・ジャズ・パーティ』から《シャレード》

クラブ・ジャズ方面から脚光を浴びることになったアルバムですね。
シハブのアーシーなフルートとラテン・リズムがいい感じです。
なかなか躍動的で踊れる曲。

「これに入っていると思わなかった。リズムが気持ちいい。
ちょっとしょぼい感じがいい。」と雲さん。
「こういうしょぼさもいいかな。へたなハービー・マンみたい。」とtommyさん。

雲さん選曲。
これも映画のサウンドトラックから。
映画はかっこいいが、音だけ聴くとちょっと装飾過剰かな?という演奏。
映画「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」から。
内容もいい映画。オープニングにかかる曲《ジャックのテーマ》

トランペットのミュートがいい感じのフュージョン曲ですね。
テナーはアーニー・ワッツでしょうか?
ちょっと大甘なので、これだけ聴くとね。
デジタル・シンセの”チャラリン”音もチョロッとあります(笑)。
ストリングスはシンセで出しているのかな~。

「エコー過多、シンセ装飾過剰。」と雲さん。
実はデイヴ・グルーシン他錚々たるメンバー。
ハービー・メイソン、アーニー・ワッツ、ブライアン・ブロンバーグなどが参加。

tommyさん選曲。
映画「タクシー・ドライバー」から。
《タクシー・ドライバーのテーマ》
こちらもエコーがかかっているけれど、さっきよりは気にならない。
トム・スコットのアルト・サックス。

映画音楽にはフュージョンが似合います(笑)。
こちらにもミュート・トランペットが参加。
この手のサウンドは取り出して聴くとちょっとね~。
フュージョンとしては一流です。
そうか~、映画のサウンドトラックってB.G.M.ですよね。
”フュージョン=B.G.M.”
路線ってサウンドトラックから始まったのかも?

雲さんはこの辺リアルタイムではないそう。
tommyさんによるとめちゃくちゃ売れたそうです。
普通シングルでは買わないけれど、これはシングルも買ったとか。
そのシングル、tommyさんからプレゼントされて、私のところにあります。
「エコーのかかり方が映画。」と雲さん。

雲さん選曲。
映画「ラウンド・ミッドナイト」から。
ボビー・マクファーリンのボーカルがあるからこの映画の幕開けに相応しい。
《ラウンド・ミッドナイト》

ボニー・マクファーリンのトランペットを真似たボイス(スキャット)が面白いです。
この人は歌を超えたボイスで話題になった人。
新生ブルーノートで大々的に売り出したのに今はどうしているんだろう?
こちらは一流のジャズです。続くピアノ・ソロもいい感じでした。
このバスドラはトニー・ウィリアムスでしょうか?

「ピアノはtommyさんが好きなハンコック。凝ったピアノ・バッキングをしてる。」
と雲さん。
何の予備知識もなしに初めてこれを聴いた雲さんは
最初の声のような感じのトランペットの音が不思議に感じたそうです。
「音楽もいい映画。」とtommyさん。
ジャズの大物もたくさん出ているそうです。

tommyさん選曲。
新しいアルバムで去年出たアルバム。B級のやつ。
デヴィッド・ニューマン『ザ・ブレッシング』から《アズ・タイム・ゴーズ・バイ》

なるほどすすり系の渋いテナー。
こういう寛いだ演奏もいいですよね。
”ボーッ”とジャズの雰囲気に浸るには最高です。

「ムード・ミュージックですね。」と雲さん。
「BGMでした。」とtommyさん。

雲さん選曲。
わりと新しめの演奏。ミッシェル・ルグランの《シェルブールの雨傘》
守屋純子さんが弾くとどうなるか?アルバム『プレイグラウンド』から。

ピアノ・ソロですね。
色々工夫が凝らしてある演奏。
何か格調高くなっていますね。
こういう演奏は寺島靖国さんとかが嫌うのです(笑)。
そこを良しとするか悪とするか?
私は悪いとは思いませんが、良いかと言われるとちょっと微妙かな?

「ショパン風。」と雲さん。「クラシックでしたね。」とtommyさん。

ラストは雲さんのリクエストを最初にtommyさんがかけたアルバムから。
日本未公開映画。雲さんが聴きたいと言った曲。
《L'Histoire De Pierra(愛の遍歴)》
スタンゲッツとエディ・ルイスの組み合わせでやっています。

これは渋いな~。
枯れまくったゲッツのテナーにほのかにルイスのオルガンが被さります。
雰囲気ありまくりの演奏。

「これいいな~。切ない。締め付けられる。」と雲さん。

「シネ・ジャズは難しい。年代が違うと見た映画が違う。
自分の見た映画からなので、選曲範囲が狭められる。」とtommyさん。
今日、tommyさんは35年探した曲がかけられたからいいそう。
雲さんはスイングガールズをかけられたからいいそう。
お二人は男の本懐?を遂げられたそうですよ(笑)。

いや~っ、映画をほとんど見ない私は、
今日話題に上った映画を全て見たことがありません!
お二人の思い入れトークが一番楽しかったです(笑)。

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ジャズ喫茶「いーぐる」後藤雅洋さん登場!

今回の「高野 雲の快楽ジャズ通信」
「ジャズ喫茶いーぐるマスター後藤雅洋氏を迎えて」
後藤さんの新刊本『一生モノのジャズ名盤500』にまつわるトークです。

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

売れ行き好調とのことで、早くも重版になったそうです。
多くの方に読んでほしい本です。

いよいよ「快楽ジャズ通信」も今月9月分の放送4回を残すのみ。
終了してしまうのは残念ですがしょうがありません。
雲さん、tommyさん、お疲れ様でした。

今回の放送、tommyさんがUSTREAMで既にほとんどそのまま流しました。
音楽はかけなかったのですが、今思うにそのまま流して大丈夫だったのかな~?

いや~っ、かけた曲はたったの2曲。
ひたすらトークなので、私の速記では追いつけません(涙)。
エッセンスは何とか入っているだろうと思います。
最初より後半のほうが調子が上がり、取りこぼしは少ないと思います。

冒頭いきなり「怖い先輩が来ちゃったね~。」と雲さんとtommyさん(笑)。
20年以上前、雲さんはジャズ喫茶「いーぐる」でバイトしていました。
tommyさんはご自分のジャズ喫茶「スコット・ラファロ」をオープンする時に
後藤さんからアドバイスをいただいています。
後藤さんの読者が活字から受ける印象は硬派な頑固マスター。
今日は生の声を聴いて本当の姿を知ってほしいそうです。

まずは新刊本の話。
日々営業でお店でかけている曲からセレクト。
聴いた感じをポイントにして分類。
お店に来る普通のお客さんは聴いた感じでカテゴライズしているそう。
ジャズ喫茶の選曲はあるプログラムに基づいていて、
その基準になっているのが”聴いた感じ”。
選曲プログラムについて説明していましたが、聞きとりが追いつかす。
といいうわけで、後藤さんの本「ジャズ選曲指南」を参照願います。

今回、”聴いた感じ”を18に分類。
ジャズ・ファンの悩みは、多いジャズアルバムから何を選んでいいか分らないこと。
で、解決策として18分類を一通り聴いたうえで、自分の好みをみつけていただく。
18分類の代表の1枚は極々代表的なアルバムです。
一方で気に入った分類から聴いて行けば横の並びがみつかる。

ジャズを聴き始めた人は効率的に好きなアルバムをみつけることができます。
お金的にも時間的にも節約できます。
今までありがちな人物分類や年代分類と違うのが今回の工夫です。
ジャズ喫茶の選曲のノウハウをジャズを聴き始めた人のガイドラインに生かす。

最初の章は「これがジャズだ!」そこからかけます。
アート・ブレイキー『バードランドの夜』から《クイック・シルバー》
今回は曲を聴いての感想は書きません。

店でよくかかるそうです。
分りやすくて演奏もいい。
普通の人がジャズに抱くイメージ。

tommyさんによると本の帯にあるアルバムが「いーぐる」でかかっていたそう。
「人にかけてもらうのがいいのよ。」とtommyさん(笑)。

後藤さんがジャズを聴き始めた頃の話。
「高校生の時に初めて聴いて今でも聴いている。飽きずに長く聴いているよね。」
と後藤さん。
大学時代にジャズ喫茶を始めたそう。
普通はジャズ喫茶のオヤジは自分の好みばかりかけることになるが、
後藤さんは当時まだジャズを良く知らなかったので、
最初はお店にたむろしていたジャズ・マニアにアドバイスをもらい。
次の段階ではジャズ喫茶のオヤジの集まりで鍛えられたそうです。

ジャズ喫茶のオヤジ同士で飲みに行った時など、
かかっている曲に「これは誰か?」と後藤さんは質問されたそう。
当時のジャズ喫茶のオヤジ達は
「ブラインド(フォールド・テスト)をできないやつはジャズ喫茶をやるな。」
というようなプライドがあったそうです。
そういうのは本を読んで得た知識ではなく聴いて分ること。
後藤さんはかなり聴きこんで勉強したとか。
「知識ではなく感覚の問題。注意深くよく聴きこまないとダメ。」と後藤さん。
そういう聴き方をしたからジャズが好きになったんではないかとのことでした。

オーディオ・ブームの話。
後藤さんはオーディオ・マニアだが、店は自分好みにチューニングしていないそう。
好みのマクリーンが良く鳴るようにするとECM(レーベル)がよく鳴らない。
ブルーノート(レーベル)がよく鳴るようにバイアスをかけたりしないそうで、
ブルーノートもECMも程々に鳴るようにして、
後はお客さんが自分の耳にバイアスをかけて聴いてもらうようにするそうです。

アナログとCDも両方そこそこ鳴るようにしているとのこと。
「「いーぐる」ではCDとアナログの差があまり変わらない。」とtommyさん。
後藤さんはそこに凄く気を使っているそうです。

今はあまりやっていないが、昔はオーディオに凄く気を使ったそう。
スピーカーの裏の空間に置く物の量によって音がかわるので、
置く物の量を調整したりもしたそう。
後藤さんは機材マニアではないそうです。
「オーディオというのは実際は使いこなしで決まる。」と後藤さん。
CDプレーヤーの下のボードを2枚重ねてボンドで貼りつけたりしているそうです。
1枚から2枚にすると全然音が違うんだそうで、
ボンドが固まる過程でも音が変わっていったそう。
「オーディオはそういう繊細なもの。」と後藤さん。

最近「いーぐる」の床を張り替えたら凄く音が変わったそうで、
最初は「何だこりゃ?」という音になったそうですが、今は落ち着いたとか。
その際、スピーカーのアッテネータはかなり調整したそう。
「オーディオは手間暇がかかる。根気が必要。」と後藤さん。
一度に何か所も変えずに、一か所ずつ変えるのが肝心。
スピーカーのアッテネータは3つあるが、1個づつ変えて何日か様子をみて
メモも取って調整したそうです。

チェック用のCDはあるそう。
この本の中にはそういうチェック用CDはないとのこと。
チェック用としてはブルーノートのハードバップ、ECM、エレクトリックもの。
エレクトリックは、ウェザーリポートやマイルスの『ドゥ・バップ』。
『ドゥ・バップ』では低音のダンピングを確認するそうです。
このアルバム夜中に大音量でかけるとガラスが”ビリビリ”鳴るほど凄い低音。
あんまり低い方まで伸ばすとダンピングが悪くなるそうです。。
『ドゥ・バップ』がいいとチャーリー・ヘイデンのベースが上手く鳴らないとか。
バランスが難しいそうです。

ここで曲。名盤中の名盤。
「これが気に入らなかったら他の音楽を聴いたほうがいい。」と後藤さん。
ウェス・モンゴメリー『フル・ハウス』からタイトル曲

tommyさんから後藤さんに質問。
tommyさんのお店「スコット・ラファロ」はセッションをできるようにしているそうで、
そうすると楽器をやる人が来るが、アルバムはあまり聴かないんだとか。
「「いーぐる」はライブが出来る広さなのにやらないのはなぜ?」とtommyさん。
「それは役割分担。ライブはライブハウスでやればいい。」と後藤さん。

「ライブに来てくれるお客さんは普段お店にきてくれない。」とtommyさん。
「ライブ・ファンとアルバム・ファンは違うからね。」と後藤さん。
「どちらかに偏るのはよくない。要はバランス良く聴くことです。」と続けます。
「CDを聴いてジャズの聴きどころが分ったうえでライブを観てほしい。」
とtommyさん。

「いーぐる」はライブはやっていないがイヴェントはたくさんやっています。
「「連続講演」はある意味ライブ。」と雲さん。
毎週やっていてもう17,8年続いているそうなので凄い回数をやっているそうです。
最初は自分で始めて、途中からは色々な方に依頼しているそう。
目的は若手評論家を育てることと自分も勉強するためとのこと。

雲さんは2度やって凄く緊張したそうです。
「レベルが高いですよね。」と後藤さん。
講演をやるとジャズレベルがバレてしまうそうですよ。
講演者は最初は緊張するが3回もやればレベルが上がるとのこと。
「やるほうも聞いている方(お客さん)や私も勉強になる。」と後藤さん。
情報発信はジャズ喫茶の役目でもあるそうです。
中にはダメだしする場合もあるそうで、
何を言ってもかまわないが、分る説明をしてほしいとのことでした。

「いーぐる」では昼間は私語禁止。
「ジャズを聴く張りつめた空気がある。」と雲さん。
後藤さんによれば、仕事をさぼって来ているような人も、
時々アルバムを手にとったりして、ただ流し聴きをしているだけじゃないことが
分ったりするそうです。

「そんなジャズ喫茶「いーぐる」へ行きたいけれど行けない地方のファンは
『一生モノのジャズ名盤500』を読んで気分を味わってほしい。」と雲さん。

今日の番組、私にとってはいつもの後藤さんでした。
昨日もお話してきたばかりですからね。
面白い話をたくさん聞くことができました。
ありがとうございました!

今日は怒涛の3回更新。疲れました。明日は更新を休みます。

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ジャズ・ファンクは好きなので楽しかったです。

今日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「ジャズ・ファンク特集」
今回は放送第100回です。おめでとうございます!

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

このお題を考えたのはtommyさん。
ハンコックのヘッドハンタースを聴きたかったからだそう。
雲さんもファンクが好き。でもジャズ以外になっちゃうかも?

ますはtommyさん選曲。
ハービー・マン『メンフィス・アンダーグラウンド』からタイトル曲

私はこういうまったりしたのも好きです。
フルート・ソロのあとに続くギター・ソロもいいですね。
あれっ、tommyさんはこういうジョンスコのような
モスキート音ギターは嫌いじゃありませんでしたっけ(笑)?
ヴァイブが気だるいいい感じを出しています。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

曲後、お二人は大笑いです。
「最初にこれを聴いた時、牧歌的なゆるいリズムにずっこけた。」と雲さん。
「昔流行ったんだよね。」とtommyさん。
「ラリー・コリエルのギターはいなたい。」と雲さん。
「コリエルの金目の弦の音を聴いてほしかった。」とtommyさん。

雲さん選曲。
緊張感のあるジャズ・ファンク。
雲さんはジェームス・ブラッド・ウルマーが好きです。
短めのカッコいい曲を選曲。
ジェームス・ブラッド・ウルマー『フリー・ランシング』から《ハイ・ジャック》

カッコいいですよね~ウルマー。
リズムのタイトなスピード感が爽快です。
トランペット・ソロも切れています。
この味はウルマー一派にしか出せないサウンド。
私も大好きです。

「カッコいいね。」とお二人。
「ウニャウニャしていて鋭くギザっとしていてキレもあるのがカッコいい」と雲さん。

tommyさん選曲。
バリバリに黒っぽいやつ。
ナイジェリアのギタリスト。
ギザイア・ジョンズ『アフリカン・スペース・クラフト』から《ミリオン・マイルズ》

結構ポップな曲ですね。フュージョン。
ギターのカッティングが気持ち良いです。
歌もなかなかいい感じ。

「今聴くとポップスですね。」とtommyさん。
「出た当時はカッコいいと思ったけど今聴くとね~。」とtommyさん。
「ロックだよね~。」と雲さん。

雲さん選曲。
アフリカ系のジャズ・ファンク。
大好きなアルバムからジャズマンが参加しているやつ。
ジョシュア・レッドマンがテナー、ベニー・モウピンがバスクラで参加。
リズムもカッコいい曲。
ミシェル・ンデゲオチェロ『ピース・ビヨンド・パッション』から《ニガー・マン》

こっこれは!モロに再結成したヘッド・ハンターズです。
モウピンが参加しているのも納得。
私はこの手のファンクが大好きです。

「これはもう今の音ですね。ヒップホップやクラブ系のリズムでね。」とtommyさん。

tommyさん選曲。
ポップスっぽくなったのでジャズっぽくヴィクター・ウッテン。
「技術は凄いけど音色が嫌い。」と雲さん。
雲さんはこのアルバムを買ったけれど数回しか聴いていないそう。
ヴィクター・ウッテン『ホワット・ディッド・ヒー・セイ』から《ネイマ》

なるほど、結構緩くスローな演奏で、これはこれでいい感じ。
私は《ネイマ》が好きなので、いい感じに聴こえます。
ギターはもうひとつかな~?ウッテンが弾いているんでしょうか?
ベースについては特に嫌な感じはないですね。

「黒いのは認めるし、テクニックもあるし、裏返ったノリもあるし。
なんで嫌いなんだろう?」と雲さん。
「こういう子なんです。すいません。ワイルドな感じはしない。」とtommyさん。
「ベースはおもちゃなんだろうね。」と雲さん。

雲さん選曲。
ドラムを聴いてほしい。
ジャズ系でファンク系を叩くと言えばデニス・チェンバース。バスドラが凄い。
雲さんがジャズ喫茶「いーぐる」でバイトをしていた頃。
これが入ってきた時にカッコいいと思ったそう。
ゲイリー・トーマスはフルートを吹いていて怪しげないい感じ。
ラップも入っています。
ゲイリー・トーマス『ザ・コールド・ケイジ』から《インタレクト》

これはM-BASEサウンドです。
私はトーマスの『バイ・エニー・ミーンズ・ネセサリ』を聴いて、
これが新しいジャズだ!スゲーカッコいいと思ったものです。
今聴いてもカッコ良さに変わりはないと思います。
なんで、衰退しちゃったんだろう。
”メガトン・ボム”デニチェン!ヘビーです。

「掴みはファンクだけど中はジャズ。」とtommyさん。
「良く聴くとデニチェンの足が忙しい。」と雲さん。

「最後はハービーで終わりたいので雲さんかけて。」とtommyさん。

雲さん選曲。
スティーブ・コールマン。
M-BASE派の洗練された近代的なファンク。
M-BASE派は乗りにくいと言われるけれど、乗りやすいリズムを選択。
7拍子もしくは4+3拍子とカウントすればわかりやすいそう。
ボーカルが入っているので、リスムがわかりやすいんじゃないかとのこと。
この辺からならM-BASE派のリズムになじめるのではないか?
スティーヴ・コールマン&ファイヴ・エレメンツ『サイン・ダイ』から
《デスティネーション》

私はこのノリ、数えないで身を任せるのが良いと思います。
それは最近の複雑怪奇な変拍子をたくさん聴いての結論。
現代ニューヨークのリズムはM-BASE派の先に位置するのです。
この曲は確かに気持ち良く乗れると思います。
ランダムな波のうねりに乗るサーファーな気分。
で、サウンド全体は結構整理されていてスマートなんですよね。

「最もわかりやすいリズム。」と雲さん。
「カッコいいよね。体が動いちゃう。」とtommyさん。
「複合変拍子を早いテンポでやったりすると結構難解になっちゃう。」と雲さん。

tommyさん選曲。
ハンコックマニアなので《カメレオン》をかけるところだが、
ノリノリで音の重なりを聴いてほしい。
ハービー・ハンコック『ニューポートの追想』から
《ハング・アップ・ユア・ハング・アップス》

これはライブ録音。
メンバー紹介をしながら音を重ねて演奏していくのが面白い。
ギター、ベース、ギター,ドラム、パーカッション、サックスが入り、
テーマが出てくるカッコ良さなんでしょうね。
このサウンドの特徴は何と言ってもワー・ワー・ワトソンとレイ・パーカーJrの
ツイン・ワウワウ・ギター。痺れます。
ポール・ジャクソンのベースも唸っています。
私は昔ハービーの『シークレッツ』を聴いて、この手のファンクにやられました。

「リズム楽器だけでいい感じ。」と雲さん。
「頭のMCとノリがカッコいいよね。」とtommyさん。
「ワー・ワー・ワトソンとポール・ジャクソンがいい。」と雲さん。
「ハービーは何やってたんでしょうね。あんまり聴こえてこない。」と雲さん。

ジャズ・ファンクは好きなので、今日は気持ち良く聴くことができました。

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今日はファンキーに!ホレス・シルバー特集。

今日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「ホレス・シルバー特集」
第99回!次回は100回記念ですね。

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

雲さんはマイルスのアルバムのシルバーを聴いて好きになったそう。
その演奏を聴き音数少ない人と思ったら、
リーダーアルバムでは弾きまくっていて驚いたそうです。
「管入りのアルバムが多い、ファンキー・ジャズの人。」とtommyさん。
今日は有名曲《ソング・フォー・マイ・ファーザ》《シスター・セディ》をかけません。

今日はトークをかなり端折ってます。m(_ _)m
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

1曲目は雲さんの選曲でノリノリ・シルバー。
『セレナーデ・トゥ・ア・ソウル・シスター』から《サイケデリック・サリー》

これファンキー・ジャズですよね。
こういうのを聴くと懐かしさを感じます。
8ビートが特にそう感じさせる気がします。
まっ、ファンキーというよりはソウルフルと言う方がいいのかもしれません。
黒いっす!
シルバーのソロに《スイングしなけりゃ意味はない》に似たフレーズがありました。

「わっ、安っぽい。いつもJB’sとどう違うかが気になっている。」とtommyさん。
「おバカでしょう。ソロはジャズしている。」と雲さん。
「楽器を換えれば今でも楽しくなる感じ。」とtommyさん。
「エレピで弾いたらカッコよくなるかもしれない。」と雲さん。
「ハービーやドナルド・バードはシルバーの上手いところを持って行ってしまった。」
とtommyさん。

この後のトークも思いっきり割愛。

次は雲さんの選曲でピアノ・トリオ。
シルバーのピアノ・トリオというと
『ホレス・シルバー・トリオ&アート・ブレイキー、サブー』が有名だけれど
これ以外をかけます。
『ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ』から《セント・バイタスの踊り》

これ、何かのTV番組のテーマ曲だったんですけど思い出せません。
キャッチーないい曲だと思います。
ドライブ感溢れるピアノが気持ち良いです。
この演奏は結構好きです。

「安心して聴けるピアノ・トリオ。」と雲さん。
「バド・パウエルの影響があるよね。」とtommyさん。

次は雲さんが最初に好きになった演奏。
マイルスのアルバムです。
好きになった理由は音数が少なかったから。
それはマイルスの命令だったそうです。

ここもトークはかなり省略。

『マイルス・デイビスVol.1』から《ウェル・ユー・ニードント》

落ち着いた感じのマイルス。
渋い演奏ですよね。
シルバーは音数少なくマイルスを好サポート。
シルバーのソロはマイルスの作った雰囲気を上手くつないで好演。
マイルスの美学ですな。

「気持ち良かった。」と雲さん。
「バックでやっているブロック・コードを弾く感じはハービーにも似ている。
マイルスは「俺の後ろで弾くな」がいつの時代でもあったんじゃないか?」
とtommyさん。
「ハンコックとシルバーは似ている。面白い発見。」とお二人。

「シルバーはイントロが上手い。いいメロディーもある。」ということで、
tommyさんの選曲。どうしてもかけてほしい曲。
『ハンク・モブレイ・クインテット』から《ベース・オン・ボールズ》

これ、冒頭のダグ・ワトキンスのベースが良くてかけたんでしょうか?
シルバーのピアノ・ソロが先発。これっ、渋いな~。
モブレーも激渋!淡々とフレーズを綴ります。
で、アート・ファーマーと来ますから、渋渋渋の3連発(笑)。
淡々を重く刻むワトキンスのベースが素敵。

「ベースに始まりベースに終わる。ピアノ・ソロが良かった。
何気なく弾いているのが良い。ワトキンスがウォーキング・ベースでソロをとり、
そこに入るシルバーのコンピングがかわいい。」と雲さん。

シルバーの逸話から、シルバーはピアニストより作曲家になりたかった。
「個人的にはキャッチー過ぎる曲はあまり好きでない。ポップ過ぎるのはどうも。
でもこの曲は好き。誰がやっても良い演奏になっちゃう典型的な曲。」と雲さん。
『ホレス・スコープ』から《ストローリン》

う~む、確かに雲さんが好む曲だというのは分ります。
トランペットがブルー・ミッチェルでテナーがジュニア・クック。
これも渋い組み合わせですな~。
シルバーのピアノ・ソロは結構かわいいです。
その右手のかわいいメロディーに時々左手のゴツイ和音が襲いかかります。

「安心して聴ける。」と雲さん。
「なごみますよね。」とtommyさん。
「クックの後ろでシルバーが音をまき散らすがうるさくならない。」と雲さん。
このアルバムでは《ニカの夢がいいと言う人が多いそう。
雲さんは3回くらい聴くといいが、それ以上聴くと「もういいや。」となるとか。
私は《ニカの夢》が好きです。

tommyさん選曲。
「これもゲップ曲じゃないですか。」と雲さん(笑)。
「恥ずかしいけど好き。ベースがボブ・クランショーだし。」と続けます。
『ザ・ケープ・ヴァーディーン・ブルース』からタイトル曲

これは私も好きな曲です。
小粋でちょっとラテン風味が入っているところがいいかな?
コロコロのドラミングもポイント。
シルバーのソロは右手と左手のコール&レスポンスが面白いです。
で、ジョーヘンのスモーキー・テナー&ウネウネが熱い。
始終ノリノリで聴けるところが○。

「数年ぶりに聞いたけどあんまり好きじゃない。」と雲さん(笑)。
「ノリノリで聴けるよね。」とtommyさん。
「こういうイメージで見られると安っぽく感じちゃう。」と雲さん。
「明快なのが好きなんじゃないか?分りにくいのが嫌いだったんじゃないの?」
とtommyさん。
「フリーにも行かず、俺はファンキー、”我が道を行く”がシルバー。と雲さん。

1993年のアルバムだけれどやっぱりファンキー。
アルバム・タイトルはまるでJBのよう。
『イッツ・ゴット・トゥー・ビー・ファンキー』からタイトル曲

ホーン・アンサンブルが被さるテーマ。ボーカル入りです。
ほんと相変わらずファンキー。
テナーとホーン・アンサンブルのコール&レスポンス。
ピアノのコンピングもソロも基本はコール&レスポンスです。
やっぱこの人はソウルフルですね。
気持ちはJBと共通なんじゃないでしょうか?

「ボーカルが臭くなくていい感じ。」とtommyさん。
「シルバーが考えるジャズ・ファンキーはこういうもの。ワン・アンド・オンリー」
と雲さん。

ウィキで調べたら1999年録音の未完のアルバムがあるそうで気になるという話。

「今日は”チャラッツチャー、チャラッツチャー”の《サイケデリック・サリー》で始まり、
《イッツ・ゴット・トゥー・ビー・ファンキー》で終わる。」と雲さん。

私はあまりソウルフルでないシルバーの方が好きです。
今日はシルバーの魅力がよく伝わってきました。

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中村尚子さんの音楽授業は面白かったです。

今日(再放送)の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「中村尚子さんを迎えて」
ゲストはピアニストの中村尚子さんです。

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

先日、中村さんと雲さんは小学校1年生に音楽の授業をしてきたとか。
トライアングルを使って音を楽しもうというプログラムだそうです。
雲さんは家からウッドベースをかついでいったそうです!
「音楽を聴く人やる人を育てなければいけない時代になってしまいましたね。」
とtommyさん。

その授業は盛り上がって楽しかったそうです。
「男の子達がトライアングルに嵌るのが面白い。」と中村さん。

芸術による教育の会という美術のアートスクールがあってそこにたまたま呼ばれ、
100人の子供達を前に何かやるように言われたのがきっかけで
音について考えてもらえるようにきっかけ作りになったらということで、
保育園で教えるようになったことから、こういう音楽プログラムを始めたそう。

「子供達から得るものはありませんか?」とtommyさん。
「教えてもらうことは凄くいっぱいあります。」と中村さん。
私に合わせてもらうことは結構すぐにできるけれど、
子供に考えさせる授業はやってなかったかも?と思い、
答えが出ないことをしたかったとか。
最初から音楽をちゃんと聴きなさいじゃなく、わからないことをいっぱい投げて、
最後に集約するような形で音を聴く方向へ持っていけたらいいそう。

ここで3人で音楽授業。トライアングルを使います。

トライアングルを持って喋るところから始めます。
まずはトライアングルの持ち方と鳴らし方を教えます。
中村さん。先生していますね~(笑)。
(以降緑字は曲を聴いての私の感想などです。)
音を鳴らします”チ~ン”
「夏なだけに涼やかな感じ。風鈴な感じ。」と雲さん。
先日の学校授業では、線香の音がするといった子がいたとか。
お仏壇の鐘を思い浮かべたんでしょうね~(笑)。

「次はトライアングルは皆さんにご挨拶します何と言ったか当てて下さい。」
と中村さん。
「おっはよ~」と雲さんが回答。「聴こえましたか?」と中村さん。
できないとか「おっは~」でも良い。
で、うまくいったら「チリチリチリッ」とみんなでやるそう。
「ガムランだ~。こうやってガムランが生まれたんだ~。」と雲さん(笑)。
次は「こんにちは」。
以上が授業の掴みだそう。

「トライアングル深いですね~。今度収録の時に持ってこようか?」とtommyさん。
「ほんと楽しいですよ。音階が出ない楽器と呼べるかどうかわからない楽器で
色んなものが伝わってくる。」と中村さん。
「小学生でトライアングルに触る意味が今日初めてわかった。」とtommyさん。
「ここにリズムとかメロディーの素があるあるわけですね。」と続けます。
トライアングルについての中村さんの考えは、
「音階が出ない。音楽に聴こえないのがいい。思ったより色々表情が出る。
シンプルにどんなものからでも音楽はできる。簡単なもの挨拶”おはよう。”を
繰り返すだけでリズムが生まれてくるかもしれない。
作曲の原点を体験できるんじゃないか?発見をしてもらう道具のひとつ。」
とのこと。
ミュートと組み合わせれば、大太鼓でもできるそう。
それが音階にもリズムにもなる。作曲にもなる。
心の気持ち、言葉を音に置き換えることができるのは作曲。
「気軽に参加でき奥が深い楽器。」と雲さん。

ここで授業の模様を収録したものが流れます。
しりとりからリズムへ。「リンゴ・ゴリラ・ラッパ・パンツ」
手拍子したり歩いたり。
このリズムを使った曲《遠い国》を弾きます。アフリカのリズムです。
子供たちが凄く楽しそうでした。

私も幼稚園の頃、オルガンを習ったり、音楽の授業はあった記憶があります。
音楽教育で確か「リトミック」というのがありますよね?

「リンゴ・ゴリラ・ラッパ・パンツ」のリズムの曲。
中村さんの「春犬バンド」『遠い国』からタイトル曲
トランペットのワン・ホーン・カルテット。

確かにアフリカのリズムですね。
トランペットが広い大地に鳴り響く感じ。
目の前が開けてくるような展開。
アフリカの夜明けというイメージ。
陽が昇り、人々が活動し始める。
トランペット・ソロからピアノ・ソロ、そして後半ドラム/パーカッション・ソロへ
前回出演時、中村さんからダラー・ブランドを感じると言っていたのがわかります。
ダウン・トゥ・アースな感じの曲。心地よいリズム。
アフリカへの憧れなんでしょうね。
こういうの、私結構好きです。

これ、400人のホールを空にして一発録りなんだそうです!
「素晴らしいですね。黒っぽいですね。」とtommyさん。
「ドッシリ安定感がある。大地な感じがする。」と雲さん。
「女性のピアノの柔な感じはない。気持ち良かったです。」とtommyさん。

次は雲さんの好きな曲。
ドラムとのデュオ。ベースなくてもいいじゃん。
8ビートがカッコいい。含蓄あるポケットが広い8ビート。
安定感のあるピアノが楽しめる。
中村さんの『新緑の中に雨が降っている』から《地下鉄にて》

私はこのもっさり8ビートはちょっぴり苦手です(笑)。
でもこの曲では、その8ビートがいい感じなのです。
地下鉄がガタゴト走る感じ。
でも私には汽車がガタゴト走るように聴こえます。
中村さんは確かに安定感のあるピアノです。

中村さんが地下鉄に乗っている時に作った曲。
「自分としては《都営三田線にて》。」と中村さん。
「完全に昼ジャス。仕事しなきゃと思っちゃう。」と言う感じ。
「短く終わっちゃいますね。」とtommyさん。
「ひと駅にて、という感じ。」と雲さん。
「もっと聴きたい。ズシンズシンがいい感じ。発展系が聴きたい。」とtommyさん。
「昼ジャス。昼時新橋か新宿で聴きたい。」と雲さん。

次は定型リズムがないパーカッション的なドラムの曲。
印象派っぽい曲。雲さんが好きな曲。前回出演時にもかけた曲です。
八幡平にインスピレーションを受けて作曲したそうです。
和な感じ。雨宿りをした感じになる。
『新緑の中に雨が降っている』からタイトル曲

これは本当に和な感じがします。
雨宿りしているような感じもします。
軒から落ちる雨の雫を模したようなドラムの音がいい感じ。
そこに印象派のように音を綴っていく中村さん。
聴いていると心が落ち着いてきますよ。

「僕、好きなの。日本のフリー・ジャズのパーカッションとピアノのからみとか。
中村さんは大人だけれど、古澤さん(ドラム)は遊んでいましたね。」とtommyさん。
中村さんはこのドラムが鳥のさえずりのように聴こえるそう。
森の中で鳥があちこち四方八方で歌っている印象があるそうです。
それを聴いてピアノを淡々と弾いているんだとか。
「ピアノは幽玄な感じ。」と雲さん。

ここで中村さん、雲さん、tommyさんでセッション(音楽授業)。
「おっはよ~」をモチーフに進めます。
まずはトライアングルで掛け合いから「おっはよ~」を自由に
「4ビート見たいになってきた。」と雲さん。
雲さんのベースが入って、中村さんのピアノが入ってきます。
tommyさんは結構律儀にリズムを刻んでます。
雲さんは4ビートランニングに。中村さんはだんだんダイナッミックに。
そして中村さんのピアニカ登場。ダウン・トゥ・アースです(笑)。
なかなか面白いセッションでした。

終了後、意外とジャジーと、皆さん笑っています。

「”チッチチー、チッチチー、チッチチー”が”チーチッチ、チーチッチ、チーチッチ”
になって4ビートのリズムになっちゃう。」と雲さん。
「こういう遊びを友達どうしでやるともっと音楽が楽しくなる。」とtommyさん。
「決めつけなくて、音も限定しないでもいいし、まとめがなくてもいい。
飽きるまでやっていればいい。」と中村さん。

「今日はトライアングルを語る。」と中村さん。
中村さんはトライアングルで遊ぶようになって、
トライアングルの音の魅力に気づくようになったそうです。
「トライアングルも奥が深いですね。」とtommyさんと雲さん。
「リズム感の無さがバレバレになっちゃう楽器ですよね。」と雲さん。
「個性でいいんですよ。その人の言葉のように楽器が鳴ればいい。」と中村さん。
「アンサンブルする時、それ(個性)を皆で認識できていればいい。」と続けます。

「今セッションを見ていて、尚子さんは動きとか自由そう。
自由に思いつくままに音楽している感じ。」と雲さん。
「これは子供達と接したおかげかもしれない。」と中村さん。
「2年間(こういう活動をして)の間でそんなに変わるものですか?」と雲さん。
「変わりますね。毎回一期一会だもん。」と中村さん。

先日の授業で1時間目と2時間目、2回やったらノリが違ったそう。
2回目は中村さんと雲さんも余裕が出てきて。子供達もノリが良かったとか。
先日の授業の最後に弾いていた曲。
春犬バンドのシンボル曲。バンド名の由来となった曲。
春犬バンド『アフター・イメージ』から《春の夕暮れに犬は踊る》
ピアノ・ソロです。

優しい曲です。
春の優しさと夕暮れの郷愁感が混じった曲。
子供の頃の懐かしさがこみ上げてきますね。
学校のチャイムの音が聴こえてきそう。

小学校で演奏した時は、最後に童謡も混ぜて弾いたそうです。
《ゾウさん》と《ヤギさん郵便》を入れたとか。
「白ヤギさんの歌があんなに感動的に聴こえたのは初めて。」と雲さん。
「涙ポロポロな感じでした。」と雲さん。
「朝1時間目なのに。」と中村さん。

今回は楽しかったです。音楽授業なかなかいいですね。

話は変わりまして。

今日観た早坂紗知さんのライブ。凄く良かったです!

明日ライブ・レポートを書きます。

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ブルースと言っても色々あるもんだ!

今回の「高野雲の快楽ジャズ通信」「ブルース特集」

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2人のブルース感は違います。
tommyさんは沖縄で黒人のブルースを知っています。
雲さんはブルースを学習して分るようになりました。
ジャズのブルースは本当のブルースと比べるとあっさりだそう。
今日は二人のかけるブルースで、ブルース感をつかんでもらえたら良いとのこと。

tommyさん先発。
エディ・ハリス『エクスカーションズ』から《ドランク・マン》

ひたすら同じフレーズの繰り返しにユーモア交じりのブルース。
なるほど、こんなブルースもあるんですね~。
私、ブルースはほぼ聴かない人なので、今日は軽めの感想。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

「匂ってきますね~。お下劣ブルース。」と雲さん。
「楽しいよね~。黒さが匂ってくるよね。」とtommyさん。

雲さん選曲。匂ってくるやつ。ギターが良いそう。
マディ・ウォーターズ『マディ・ミシシッピ・ウォーターズ』から
《シーズ・ナインティーン・イヤーズ・オールド》

これは私の中にあるブルースのイメージ。
ギターがブルージー。
このくらいのスロー・テンポがいいですね。
こういうブルースは好きです。

「うなってましたね。」とtommyさん。
昔ブルース・セッションに出たことがある雲さん。
だいたいこんなシャッフル・リズムで同じようなパターンが続いたそうです。

tommyさん選曲。ミシシッピつながり。
アラン・トゥーサン『ザ・ブライト・ミシシッピ』から
《セント・ジェームス・インファーマリー》

これは去年ジャズ・ファンの間でも話題になったアルバム。
これは洗練されたブルースという感じがします。
ピアノの響きがそう感じさせるのかも?
ギターはいかにもブルースです。

「聴かせてくれますね。しんみりと。」と雲さん。
「ソウルの要素はない。完全にブルース。」とtommyさん。

雲さん選曲。陽気なやつ。ギターがめちゃくちゃうまい。
ブラインド・ブレイクベスト盤から《トゥー・タイト・ブルース No.2》

こういうのもブルースなんですね。
なんかジプシーギターっぽくもあります。
ジャンゴ・ラインハルトの元みたい。
ジャズに近いブルースなんでしょうかね?
確かにギターが上手いです。

「ギター上手かった。カントリー系の弾き方。
ジャンゴのようなジプシーな感じもある。」とtommyさん。

tommyさん選曲。強力なところでJB(ジェイムス・ブラウン)
JBはジャズのレコードを数枚だしているそう。
ジャズのバンドの形態で歌っているやつです。
『ゲッティン・ダウン・トゥ・イット』から《ザッツ・ライフ》

意外とあっさり系でビックリ。
こんなJBは聴いたことがありませんでした。
私のイメージはもっとコテコテ。
これもなかなかいい感じだと思います。

「これほとんど《ジョージア・オン・マイ・マインド》じゃない。」と雲さん。
「”ハッ”とか”ウッ”とか入っていないとJBじゃない。
これをやるとジャズをやっても何やってもJB。」とお二人。

雲さん選曲。マイルス
後期マイルスはワウワウをかけるが、ギターになりたかったんじゃないか。
『ゲット・アップ・ウィズ・イット』から《レッド・チャイナ・ブルース》
ギターはtommyさんが好きなコーネル・デュプリー。
この時期のマイルスはワウワウで一音の捩れとかインパクトで聴かせます。

ハモニカが入ってブルージー。
”ウッ、ハッ”とJBが歌っているのに近い感じですね(笑)。
フレーズとかではなく、雲さんが言うように一音のインパクト。
マイルスはやぱりカッコイイ!
私はこのアルバムではあまり聴かなかった曲です。

「このマイケル・ヘンダーソンのベースが好き。」と雲さん。
雲さんは上記のブルースのセッションで
もっとシンプルにベースを弾いてくれと言われたそうです。
でもジャズ・ベースをやっているとそれじゃあつまらないとか。
「今のヘンダーソンのベースなら文句は言われない。
色々動いているがルートはしっかり押えている。」と雲さん。

tommyさん選曲。
「白人がやるとブルースじゃないんじゃない。でもどこか残っている。」
とtommyさん。
ELP(エマーソン・レイク&パーマー)『展覧会の絵』から
《ブルース・バリエーション》

オルガンがブルージー。
リズムは白人ロックの”ポキポキ”。
これはこれで結構好きだな~。
なんか70年代の匂いがいいです。
ELPは聴かないんですけれど結構ポップだったんですね。
今度まとめて聴いてみようかな~。
途中になんかジャズの曲のフレーズがでてきました。

「嫌いじゃないです。」と雲さん。
「リズムセクションが急いているのでブルースっぽくないのかも。」と雲さん。
「それもあるし粘りが足りない。」とtommyさん。
「ギターで聴き覚えのあるフレーズが色々ある。」と雲さん。
「オルガンの音色のちょっと歪んだ感じがいい。」と雲さん。

雲さん選曲。tommyさんと同じようなすさまじいのをかけます。
フォーマットはブルース。
ブルースの3コードに2ー5が入るのがジャズ・ブルース。
音楽学校で教えるブルースそのものの打込み(シンセ)ベースにのる森高は
全然ブルースじゃない。
森高千里『Rock Alive』より《ブルー・ブルース》

たしかにベースはブルースそのもの。
これはこれでポップでいいんじゃないでしょうか?
私は好きですよ。
私はブルースに拘りはありませんからね(笑)。
聴いて面白かったり、気持ち良かったりすればいいのです。

エレピも模範の進行だそうです。
雲さんはこの曲が結構好きだそうです。
「この2曲で完全に「快楽ジャズ通信」じゃない。」とtommyさん。
「ブルージーなものをもっていないとブルースではない。」とtommyさん。

tommyさん選曲。快楽ジャズ通信に戻します。黒いです。
セシル・ペイン『ザ・ミュージック・オブ・セシル・ペイン』から
《マーティン・ルーサー・キングJr.》

まっ、これは文句なくブルージーなジャズですね。
ケニー・ドーハムのトランペットが”セツネ~”。
ペインのバリトンもやっぱり”セツネ~”いい感じです。
tommyさんが好きだというのが頷ける曲。
ケニー・ドーハム特集の時にこれをかければ良かったのに(笑)。

「セツネ~ですね。」とお二人。
「ジャズの人のイメージはブルース形式ではなく、ブルージーな感じ。」
とtommyさん。
「ブルージーの違いは分る。そのニュアンスは分る。」と雲さん。

雲さんはメンフィス・スリムが好き。ブギウギ・ピアノです。
ピアノよりぶっ太いウィリー・ディクソンのベースを聴いてほしい。
メンフィス・スリム『ライフ・イズ・ライク・ザット』から《ペースメイカー・ブギ》

なるほど、ベースが太くて強靭ですね。
ブギウギの左手のベース・ラインに負けじとベースをひいています

「これはブルースですね。」とtommyさん。
「野暮ったいベースがいい。」と雲さん。
「ブルースはやることがシンプルなだけにやってきたことがバレちゃう。」と雲さん。
「ブルースが下手なミュージシャンはダメということで(笑)。」とtommyさん。

お二人が選曲すると、ヴァリエーションに富んでいるので面白かったです。

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頑固なジャズ喫茶のオヤジ?に会えます。

頑固なジャズ喫茶のオヤジと言えば?
東京四谷のジャズ喫茶「いーぐる」後藤雅洋さんですよね?
私は就職後しばらくしてから読んだ「ジャズ・オブ・パラダイス」に感銘を受け、
以来ジャズの心の師匠として後藤さんに憧れてきました。
でも「いーぐる」に初めて行ったのは今から5年ほど前。
マイルス『アガルタ』『パンゲア』録音後30年記念「アガ・パンを大音量で聴く会」。
その時ゲストで来ていた中山康樹さんにも初めて遭遇しました。
「ジャズ・オブ・パラダイス」を読んでから17年も経っていました。
もちろん中山さんの「マイルスを聴け!」は初版を買って読んでいましたよ。
その後「いーぐる」に何度か行くうちに後藤さんとお話する機会を得。
私が「ジャズ選曲指南」掲載アルバムをコンプリート蒐集したことから
コンプリート収集記念パーティーもやっていただきました。
更に「ジャズ批評」誌上で対談までさせていただくことに!
冒頭に”頑固”と書きましたが、お会いした後藤さんは結構温和な方でした。
そうは言ってもジャズに対しては非常に真摯な方なので、
こちらとしても心して臨む必要はあると思います。
後藤さんについて書きだすと長くなってしまうので、このくらいでやめます(笑)。

やっと本題。

後藤さんの新刊「一生モノのジャズ名盤500」の話です。

発売を記念して、8月7日(土)にはジャズ喫茶「いーぐる」でイベントがあります。

時間は午後4時から。私も久しぶりに「いーぐる」へ行きます。

更にその前夜祭として明日8月6日、USTREAMでトーク番組が配信されます。

「高野雲の快楽ジャズ通信」に後藤さんがゲスト出演した時の模様だそうです。

「快楽ジャズ通信」スペシャルトーク
新刊「一生モノのジャズ名盤500」/ジャズ喫茶「いーぐる」の魅力
後藤雅洋(ゲスト)×高野雲×Tommy

(#TDO_tv live at http://ustre.am/jskG)で配信されます。

放送時間は明日8月6日(金)、22:00~1時間

後藤さんは本当に”頑固”なオヤジなのか?

全国の後藤さんファンは明日USTREAMで後藤さんに会いましょう!

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相変わらずカワイイ松本茜さんでした!

今日の「高野雲の快楽ジャズ通信」「茜先生のピアノ教室」
茜先生とはジャズピアニストの 松本茜 さんです。

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

茜さんはジャズピアノ教室の先生も始めたとか。
生徒は趣味でピアノをやる方だそうです。
中には茜さんのファンで全くの初心者も来るそうです。
ピアノ教室については T&Kエンターテインメントのホームページ 参照。

まず1曲は『フィニアスに恋して』から《スピーク・ロウ》

私はこの曲のコロコロかわいい音使いのアドリブが好きです。
弾ける快適なリズムもいいですね。
とてもチャーミングな演奏に気分はウキウキ。
(以降緑字は曲を聴いての私の感想などです。)

19歳のときに録音したそうです。
tommyさんも好きな演奏。

「スイングジャーナル誌の作曲部門にもランクインした茜さんの曲を
やりたいというような生徒はいないんですか?」と雲さん。
そういう生徒はいないみたいです。
「茜先生にスタンダードを教えてほしい。」だと思うとtommyさん。
そのとおりで生徒はスタンダードを習うんだそうです。
レッスンは平日の夜だそう。
ここから雲さんとtommyさんの妄想トークが炸裂しています(笑)。カット!

スタジオでピアノレッスン開始。
課題曲は《フライミー・トゥ・ザ・ムーン》

まずは茜先生の模範演奏から。
メロディーはほとんど崩さない演奏です。
ノリは微妙にずらしてジャズっぽく。

まずは雲さんの実演。
茜先生が左手で、雲さんが右手で演奏。
雲さんは途中からかなり崩して遊んでました(笑)。
一旦中断して、
「鍵盤ベースが上手いですね。」と雲さん。
「カッコいい和音を付けて下さいよ。」と注文してから、
雲さんのアドリブ演奏。なかなかノリノリでした。

終了後、「エリントンの気持ちがわかった。」と雲さん。
「ベース(茜先生演奏)がしっかりしていると、一音に浸りたくなる。」
というようなことを雲さんは言っていました。

そこからは演奏での”空間”について。
茜さんも空間が空くと怖いんだそうです。
「ピアノは弾きながら息が吸えるけれど、
管楽器は息をしなければならないから、
その時空間ができる。」とも言っていました。
要はピアノと管楽器の演奏における空間”間”の取り方と、
歌を伝えることへの気遣いの違いみたいな話だったと思います。

次はtommyさんの実演。
いくつかの音を決めてそれだけ弾いてアドリブしようということに。
基本はFのスケール。その中からファ、ソ、ラ、シ、ドの5音を使うことに。
ベースラインは茜先生。
tommyさん、最初はぎこちなかったけれど、だんだん調子がでてきたかな?
楽しそうでした。

終了後、「ジャズってこんなに簡単なの?もっと難しいことやっているでしょ。」
とtommyさん。
「なんか指が動かないですね。」とtommyさん。

「今の曲はFだから黒鍵が1個しか出てこない。
♭(フラット)が増えると黒鍵が増えて弾くのは難しいけれど、
♭が増えると響きが深くなるから好き。」と雲さん。

そこから茜さんの《マイ・ディア》の話へ。
これをiPodで街を歩きながら聴くといいんだそうです。
この曲のキーは「D♭」で黒鍵が多くて弾くのは大変だそうです。
で、これを半音あげてホ長調にするとブライトになり、
D♭に戻すと深みがでます。
実演で聴かせてくれました。なるほどねっ。

『プレイング・ニューヨーク』から《マイ・ディア》
「いくつか歌えるフレーズがあり時々かわいいフレーズが出てくる。」と雲さん。

微哀愁のメロディー。いい曲です。
子供の頃に感じた郷愁感とでもいうものがあります。
アドリブは確かにカワイイ感じのフレーズが出てきます。
私はこの曲からスティービー・ワンダーの
スティービーの《ユー・アー・ザ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ》が浮かびます。
これにさらに陰影感を追加させるとこの曲のイメージ?
雲さんはご自身のブログで大貫妙子の曲を挙げていますが、よくわかります。
私は雲さんのメロディー琴線に近いものがありますからね(笑)。

「なごみましたね。ハッピーになれますすね。」とtommyさん。
「昼ジャズ・ナンバー・ワン。」と雲さん。

tommyさんはバカラックを感じたそうなので、
次はニュー・ロマン・トリオ(ピアノは茜さん)の『ジャズで聴くバカラック』から。
tommyさんに選んでもらおうとしたら老眼で見えないとか(笑)。
「雲さん。僕に合うの選んでよ。」とtommyさん。
tommyさんが好きなアイク・アイザックスの『パイド・パイパーズ』にも
入っている曲で《ウォーク・オン・バイ》
「比較の意味でもそれにしましょう。」ということに。

かなり軽く屈託なくなっていますね。
私としてはもう少し憂いを感じさせてほしいところです。
バカラック・メロディーには憂いのフィーリングが大事だと思う私。
テンポもちょっと速いので、もう少し遅めにしてほしいです。
バカラック・メロディーって、こちらに勝手なイメージがあるので、
それと比較してしまってダメですね。
茜さんごめんなさ~い。m(_ _)m

「これも気持ち良かったです。茜節がある。腰が据わって聴ける。」
とtommyさん。
「装飾音で茜節が見えてきた。”コロリン”に重みがある。」と雲さん

茜さんは今「100曲プロジェクト」をやっているそうです。
毎月10曲。ピアノ・ソロでスタンダードを弾いて配信しているそうですよ。
茜さんによれば、ソロはライブでもやらないけれど自由度があって楽しいとか。
携帯サイト「レコ直」かitunesでダウンロードできるそうです。
その中から《ウォーキン》

テーマ部は左手のベースラインがかなりしっかりした演奏です。
さっきのプチ・レッスンと同じです。
結構遊び心満載な演奏ですね。
茜さんは結構おちゃめだと思いまいた。

CD化の予定は今のところないそうです。

最近発売された茜さんのCDは『美ピアノ』
『ビューティー・シネマ・ピアノ』。
雲さんの奥さんが喜びそうなアラ40好みの曲が入っているそうです。
対象は女性。
「女性の方に元気を与えられたらいい。」と茜さん。
茜さんのオススメ曲。ちょっとしっとりした曲。
映画「ラブ・アクチュアリー」の中の曲で《オール・ユー・ニード・イズ・ラブ》

ジャズではなくイージー・リスニングですね。
心に”スッ”と寄り添う感じの素敵な演奏です。
微妙な乙女心。
「今日はちょっといいことして褒められちゃったよ。
自分にご褒美あげちゃおうかな?」って感じ(笑)。
女性にオススメです。もちろん男性にもO.K.

茜さんのピアノ教室は今割引があるそうです。
8月9月だけは入会金¥5,000が無料だそうですよ。

松本茜ファンの私としては、今日は特に楽しい放送でした。
茜さんにピアノを習いたい方は是非T&Kへお問い合わせ下さい。

茜さん、最近はほんとにしっかり喋るので安心して聴いていられます。
でも口調はちょっぴり舌足らずな感じでカワイイまま。
最初と2回目の番組出演時はあまり喋らなかったのでハラハラしましたよ(笑)。

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