« JL-B37Rの修理 | トップページ | ブログへの質問回答 »

レコードプレーヤー探訪 DJ-2500SQ

ターンテーブルシートに埃がつかないようにするための
STANTONのスリップマット目当てで購入。
KIKUTANIのDJ-2500SQです。
ハードオフのジャンクで¥550。

P38_20250815205601

ダストカバーは載せるだけのもの。
DJ用ですからね。
外観はそれほど悪くありません。
フェルト製のスリップマット。現在使用中。

P39_20250815205601

トーンアームはこの手のレコードプレーヤーの定番で
テクニクスタイプ。
高さ調整もできます。

P40_20250815205601

プラッターの縁が高くなっています。

P41_20250815205601

モーターのローターが丸見えです。
こうなっているのは理由があります。
この筐体がベルトドライブにも使えるように設計されているのが
見て取れます。

P42_20250815205601

プラッターはペラペラで超軽量。
形状からするとベルトドライブと共用です。

P43_20250815205601

軽量過ぎてモーター軸に挿しただけでは、
プラッターが空回りするんでしょうね。
そうならないように、モーターのローターに穴が2個開いていて、
プラッター裏の2個の突起が挿せるようになっています。

P44_20250815205601

こんな軽量プラッターにするのは弱いトルクのモーターで
立ち上がりを速くするためでしょうけれど、
慣性質量がほとんどないので、手で押さえればすぐに停止します。
プラッターが回り続けようとする力が弱いのです。
使用するうえでは、
テクニクス本家の重いプラッターの感触とは異なるはずです。

裏返してみると電源コードが下から刺さるようになっています。

P45_20250815205601

底板を外そうとしたら軽く外せないのでなぜかと思ったら、
この錘のせいでメチャクチャ重かったのです。
ヘルスメーターで計ったら4.2kgもありました。
クラブの大音量でハウリングしないために必要なのでしょう。
この重量増方法が一番安上がりなのかも。

P46_20250815205701

脚はプラスチックですがしっかりしたものです。
テクニクスのレコードプレーヤーと互換性があるかもしれません。

P47_20250815205701

中身はモーターと回転制御基板が目立ちます。

P48_20250815205701

扁平モーターでした。
パイオニア系列のものか?
モーター駆動ICなどが載る基板と一体化しています。

P49_20250815205701

回転制御基板は裏に表面実装ICが実装されています。
たぶんこの手のICが表面実装用しかないか、
DIP ICより安いのでこうなっているのでしょう。

P50_20250815205701 

表にはスライドフェダー、トランジスタ、抵抗、コンデンサーなどが
実装されています。

P51_20250815205701

針を乗せる辺りを照らすライトがポップアップする機構です。
ランプのON/OFFはマイクロスイッチを使用。

P52_20250815205701

ストロボライトはLEDになっています。
ちなみにこのライトはクォーツロックと同期していません。
同期しているとスライドフェダーでピッチを変えた時に、
ストロボが流れないからでしょう。

P53_20250815205801

電源トランスはゴムで浮かせて取付けて防振しています。

P55_20250815205801

トーンアーム取付け部を下から見ると機能がコンパクトに
まとめられているのが分かります。

P56_20250815205801

モーター単体を見るとローターは意外と大きいです。

P57_20250815205801

駆動コイルが6個あるのでトルクが強いほうではないかと思います。
ローター外周の磁石は回転数検出用。
モーター軸は細いけれどプラッターが超軽量なので問題なし。

P58_20250815205801

軸受周りはガッチリしているけれど、軸受部の周りは開いています。
これってフルオートのトーンアームの駆動ギヤを取付けるための
名残だと思います。
他のレコードプレーヤーと共用の部品なのでしょう。

P59_20250815205801

モーター取付け部の支持プラスチックは心もとない作り。
何度も書きますけれど超軽量プラーターなのでこの程度で十分。

P60_20250815205801

筐体はリブがたくさんある複雑形状。
これを作る精密金型は高いでしょうね。
この筐体をいくつ作ったら元がとれるやら。

P61_20250815205801

こんなところにも錘が取付けてあります。
リング状のものは鉄製です。
モーターの開口が大きいので補強にもなっていると思います。

P62_20250815205801

トーンアームのベースはプラスチックです。
下に鉄板のリングが取付けられているのは、
トーンアーム高さ調整機構の動きを保証するための補強か。

P63_20250815205801

この手のレコードプレーヤーを使ってみる気はないので
ばらばらに分解。
いつものように回転部のみでプラッターを回して遊びました。
モーターは問題なく回転しています。

P64_20250815205801

DJ用レコードプレーヤーをばらしてみると、
色々な工夫があって面白いです。

|

« JL-B37Rの修理 | トップページ | ブログへの質問回答 »

レコードプレーヤー探訪」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« JL-B37Rの修理 | トップページ | ブログへの質問回答 »