レコードプレーヤー探訪 DJ-2500SQ
ターンテーブルシートに埃がつかないようにするための
STANTONのスリップマット目当てで購入。
KIKUTANIのDJ-2500SQです。
ハードオフのジャンクで¥550。
ダストカバーは載せるだけのもの。
DJ用ですからね。
外観はそれほど悪くありません。
フェルト製のスリップマット。現在使用中。
トーンアームはこの手のレコードプレーヤーの定番で
テクニクスタイプ。
高さ調整もできます。
プラッターの縁が高くなっています。
モーターのローターが丸見えです。
こうなっているのは理由があります。
この筐体がベルトドライブにも使えるように設計されているのが
見て取れます。
プラッターはペラペラで超軽量。
形状からするとベルトドライブと共用です。
軽量過ぎてモーター軸に挿しただけでは、
プラッターが空回りするんでしょうね。
そうならないように、モーターのローターに穴が2個開いていて、
プラッター裏の2個の突起が挿せるようになっています。
こんな軽量プラッターにするのは弱いトルクのモーターで
立ち上がりを速くするためでしょうけれど、
慣性質量がほとんどないので、手で押さえればすぐに停止します。
プラッターが回り続けようとする力が弱いのです。
使用するうえでは、
テクニクス本家の重いプラッターの感触とは異なるはずです。
裏返してみると電源コードが下から刺さるようになっています。
底板を外そうとしたら軽く外せないのでなぜかと思ったら、
この錘のせいでメチャクチャ重かったのです。
ヘルスメーターで計ったら4.2kgもありました。
クラブの大音量でハウリングしないために必要なのでしょう。
この重量増方法が一番安上がりなのかも。
脚はプラスチックですがしっかりしたものです。
テクニクスのレコードプレーヤーと互換性があるかもしれません。
中身はモーターと回転制御基板が目立ちます。
扁平モーターでした。
パイオニア系列のものか?
モーター駆動ICなどが載る基板と一体化しています。
回転制御基板は裏に表面実装ICが実装されています。
たぶんこの手のICが表面実装用しかないか、
DIP ICより安いのでこうなっているのでしょう。
表にはスライドフェダー、トランジスタ、抵抗、コンデンサーなどが
実装されています。
針を乗せる辺りを照らすライトがポップアップする機構です。
ランプのON/OFFはマイクロスイッチを使用。
ストロボライトはLEDになっています。
ちなみにこのライトはクォーツロックと同期していません。
同期しているとスライドフェダーでピッチを変えた時に、
ストロボが流れないからでしょう。
電源トランスはゴムで浮かせて取付けて防振しています。
トーンアーム取付け部を下から見ると機能がコンパクトに
まとめられているのが分かります。
モーター単体を見るとローターは意外と大きいです。
駆動コイルが6個あるのでトルクが強いほうではないかと思います。
ローター外周の磁石は回転数検出用。
モーター軸は細いけれどプラッターが超軽量なので問題なし。
軸受周りはガッチリしているけれど、軸受部の周りは開いています。
これってフルオートのトーンアームの駆動ギヤを取付けるための
名残だと思います。
他のレコードプレーヤーと共用の部品なのでしょう。
モーター取付け部の支持プラスチックは心もとない作り。
何度も書きますけれど超軽量プラーターなのでこの程度で十分。
筐体はリブがたくさんある複雑形状。
これを作る精密金型は高いでしょうね。
この筐体をいくつ作ったら元がとれるやら。
こんなところにも錘が取付けてあります。
リング状のものは鉄製です。
モーターの開口が大きいので補強にもなっていると思います。
トーンアームのベースはプラスチックです。
下に鉄板のリングが取付けられているのは、
トーンアーム高さ調整機構の動きを保証するための補強か。
この手のレコードプレーヤーを使ってみる気はないので
ばらばらに分解。
いつものように回転部のみでプラッターを回して遊びました。
モーターは問題なく回転しています。
DJ用レコードプレーヤーをばらしてみると、
色々な工夫があって面白いです。
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