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レコードプレーヤー探訪 YP-D5

モーターというか回転制御基板が見たくて入手。
ヤマハのYP-D5、ヤフオクジャンクで1100円です。
このレコードプレーヤーは意外と落札価格が高いのですが、
私には理由が良く分かりません。

ジャンクなので外観は悪いです。
赤色の45回転アダプターがかわいいw。

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独特なデザインです。
手前のアルミパネルがモダンな雰囲気ではありますが、
全体としてはどこか垢ぬけないデザインだと思います。
細いトーンアームは当時人気の軽針圧カートリッジ対応。

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オートリターン機能付き。フルオートではありません。
トーンアームの駆動力はモーター軸から得ています。
レコードのエンド検出はメカ式。

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トーンアームは独特なデザインで、
その後のP-XXXシリーズのレコードプレーヤーへつながるもの。
アームパイプに取付けたサブウェイトをスライドさせて、
針圧をかける方式です。

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高さ調整できます。
上下動をガイドする丸棒にアーム可動部を固定する方式は、
ヤマハレコードプレーヤーお得意の方式。
これはその丸棒が細めなので強度的に不安ではありますが、
トーンアーム本体が超軽量なのでこれで良いのでしょう。
ベース部分はプラスチック。

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底板にゴム脚を直付けしていて高さ調整不可。

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その底板は薄くて安っぽいもの。

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中身は比較的スッキリしています。
オートリターンはメカ式なので、
電気回路はモーターの回転制御のみ。
メカ部は薄めの鉄板に組まれています。

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モーターは扁平タイプで、
ビクターのQL-A2、QL-F4と同じです。

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この回転制御基板が見たかったのです。
ビクターはモーター駆動トランジスタがディスクリートでしたが、
こちらはIC化されています。
部品数が少ないので信頼性は向上します。

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トーンアームコード接続部のシールドケースは小型。
赤色のマイクロスイッチはモーター回転ON/OFF用。
ですのでトーンアームを動かすとプラッターが回転します。

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縦型ラグ板ではなくプリント基板を介してアームコードへ接続。
これは分解中の写真なのでマイクロスイッチは取り外し済み。

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電源トランスはキャビネット上面から吊るして取付け。
メカ部を取付けた鉄板はアースに接続しています。

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防振ゴムを介して取り付けられています。

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掃除して使う気にもなれないので分解中。
手前のアルミパネルはしっかりしたもので、
そこにスイッチが取付けてあります。
「PLAY」と「CUT」はメカスイッチなので、
機構を押すための丸棒しかありません。

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メカはシンプルになっています。
鉄板にプラスチックを射出成型して機構を形成しています。
写真右下の四角穴部分をスイッチの丸棒で押すことにより、
動作するようになっています。

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筐体の他の部分は適度な厚さの板なので必要強度はあるでしょう。

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トーンアーム支持部は全てプラスチックで構成。
そのため非常に軽量に作られていて「華奢」そのもの。
私はこういうプラスチッキーなトーンアームが嫌いです。
アームパイプだけは金属です。

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アルミダイキャストのように見せかけたプラスチック。
ヤマハのレコードプレーヤーはこういうところで手抜き。

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電気パーツ(モーター以外)はこれだけしかありません。
合理的な設計は好きです。

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電源スイッチはランプ部分が別の機構になっています。
当時のヤマハアイコンの正方形自照スイッチ。

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このモーターは前述のとおりビクターQL-A2、QL-F4と同じもの。
ローターマグネットとステーターコイルはそこそこ大きいので、
トルクはそれなりにあると思います。

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この独特形状のプラッターを使ってみたくて入手したところもあります。
外周部は薄く、半円柱で慣性質量を少しかせいでいます。
外から見ると重そうですが、肉厚がないので軽量1kgです。
またアルミダイカストの成型精度が悪いように見えます。

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恒例、モーターだけで回してみました。
クォーツロックなので回転は安定しています。
モーターと制御基板を接続するコネクタが接触不良ぎみ。
悪条件保管で劣化したものと思います。
モーター駆動ICに放熱器がないためか、かなり熱くなります。
ここまで熱いと寿命が気になります。

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このモーターでレコードプレーヤーを再構築するかは不明。
部品一式は保管しています。

最後にYP-D5を解剖してみての感想。
私にとっては魅力的なレコードプレーヤーではありませんでした。
これのどこが良いのだろうか?

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