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2024年7月

レコードプレーヤー探訪 SR-Q55

自分で言うのも何ですが、
私は好奇心の塊なのでとにかく色々なものが見てみたいです。

今回はオーレックスのSR-Q55が餌食となりました。
ネット上に情報はあまり上がっていないと思います。
ヤフオクで1円落札。

はっきり言って超汚いです。
悪環境に保管されていたことは間違いありません。
ダストカバーは再利用不可。
ソニーのカートリッジとヘッドシェルが付いていたので、
それをヤフオクで売れば送料の半分くらいにはなるでしょう。

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クォーツロック・フルオートプレーヤーです。
プラッターの外周に1ヶ所レコードサイズ検出用の突起があります。

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メカ式レコードサイズ検出ってどうなんでしょうね。
まあこのレコードプレーヤーを買う人は利便性重視でしょうから
これで良いと思います。

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トーンアームの駆動力はモーターの軸から取るタイプ。
右端の白いレバーとプラッターの突起でレコードサイズを検出。

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プラッターは軽量でペラペラ。

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トーンアームの支持部はプラスチック。
フルオートメカにコストがかかる中級機なのでこの辺りは当然の選択。

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底板は薄い板で、安っぽいゴム脚が直に取付けてあります。

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この板、何という名前なのでしょうか。
昔のテレビ(ブラウン管使用)の裏板とかに使われていたアレです。
強度は低いです。

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キャビネットは薄いプラスチック。
リブで強化していますが剛性は低いです。

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複雑なフルオートメカは鉄板上に組まれています。
この状態で中身は良く見えません。
これを組み立てるにはかなりの工数がかかるでしょうけれど、
人件費が安かった頃の日本では安く組み立てられたのでしょう。

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アームケーブルの接続にはプリント基板を使用。

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電源トランスはきちんとゴムを介して取付けて防振しています。

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いつものことですが、このモーターが気になっていました。
右側に強度を補う鉄板が共締めされています。
やはり鉄板モーターは強度不足ということか。
軸受部がプラスチックというのが気になります。

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この頃主力の扁平マグネットの小さめのモーター。

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モーターはボスを介してフルオートメカの鉄板に取付けいます。

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モーターのローターを外してみました。
軽量プラッターの割には軸が太めです。
ローター磁石の一部に焦げたような跡があるのが気になります。

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クォーツロックの回転制御基板。
クォーツ制御部は東芝のカスタムICになっています。
モーター駆動はディスクリートのトランジスタです。

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フルオートメカボードを裏返してみました。
複雑な機構になっています。
こんなの今日本で組み立てたらコスト爆上がりですw。
レコードエンドの検出はフォトセンサーになっています。

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またまたやっています。
モーター駆動の電気回路部分を取り出しました。

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きちんと回ってロックがかかります。

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このモーターを使ってレコードプレーヤーを
再構築する気持ちにはなりませんでした。
結局壊してガレキとなりました。

リバースエンジニアリング?
ただ壊しただけですw。

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レコードプレーヤー探訪 PS-2500

どなたかのホームページを見て使ってみたくなりました。
ヤフオクジャンクを¥1000落札。
ソニーも最初のダイレクトドライブはACサーボモーターだったんですね。

トーンアームが付いていません。
大きなキャビネットです。
モーターTTS-2500をレコードプレーヤーにしたのがPS-2500。

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こちらがTTS-2500です。
本体は薄そうに見えますが意外と厚くてしっかりしてます。
デザインの妙と言ったところでしょうか。
ターンテーブルシートは硬化していてカチカチ。
せんべいのようですw。

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プラッターを外すとモーターにもサブプラッターがあります。
この上にメインプラッターを乗せる形になります。

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ACサーボモーターですが、メインプラッターは意外と重いです。
ベルトドライブと共用なのでしょうか、内側にもリムがあります。

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底板は薄めの板になています。
モーターは高さがあるので底板に穴が開いています。
脚がついていませんでした。

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TTS-2500はなかなかの物量。

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このガッチリしたモーターに惚れました。
昔の物量投入型のこれぞモーターっていうのがたまりません。

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ストロボを反射する鏡は反射膜の劣化で曇っていました。
前にデノンのレコードプレーヤーから外した鏡があったので、
交換しました。

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長く使用するわけではないのでとりあえずセロテープで貼り付けました。

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切替スイッチはマイクロスイッチ。
電源トランスは結構大きくてU字コア。
回転数調整用ボリュームも大きくてしっかりしたもの。
古いものはこういうところにきちんとお金を使ってます。

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回転数制御部分もかなりの部品数で構成されています。

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PS-X2から外してとっておいた脚を挿しこんでみました。

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報告が遅くなりました。
何十年も経っているのにモーターはしっかり回転しました。
電源を入れてすぐは少し回転数が遅いのですが、
数分すれば定速になります。
スピンドルを回して外すと注油口になっていますので、
そこから注油はしています。
時間経過に伴う回転数のドリフトも少なからずあります。
ですがストロボがクリアに停止して見えるので、
回転の安定度は良いと思います。
トーンアームはデノンのDP-1600から外したものを取付けています。
ターンテーブルシートは1円で落札したTTS-2400から外して利用。
オーディオラックに載せてしばらく使っていました。

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使用前に数分ウォームアップ運転すれば問題なく使用できます。
50数年前のものが未だに使用できる凄さ。
日本の物作りの真髄ここにありというところでしょうか。
この頃のソニー製品には、
俗に言われえる「ソニータイマー」はないようですw。

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