レコードプレーヤー探訪 PDX-a1
ご無沙汰しております。
最近ブログをなかなか書く気になれず、放置プレーですw。
今日のネタはベスタクスのPDX-a1。
だいぶ前に紹介したPDT-4000の兄弟機みたいなものです。
前の探訪でやり残したことがあるので再検証してみました。
ちなみに「ヨーロッパベストターンテーブルオブザイヤー」とのこと。
ヤフオクジャンクで1000円。
針は折れていましたがシュアーのM44Gが付いていたのも購入理由。
今やM44Gも生産中止ですからね。
レコード愛好家としては寂しい限りです。
これを持っていたいと思いました。
ダストカバーなんてものははなから付いていません。
スリップマットはターンテーブマットの埃除けに使えます。
テクニクスのヘッドシェルも今や貴重です。
モーターは問題なく回転します。
チープなデザインはDJ好みなのか?
プラッター周りの滑り止めがいかにもDJ機。
木製の本体は木のぬくもりゆえか?
それとも日本製を主張しているのか?
モーター速度検出はフォトセンサとスリットの組み合わせ。
最近のDENON DP-500Mはモーターの下にこれらが付いています。
トーンアームベースはプラスチック製。
軽いMMカートリッジとバランスをとるためだと思われるが、
大きなバランス錘の中が実は空洞。
底板に大きなプラスチック製脚が固定されています。
この底板は鉄製でかなりの重量。
ハウリング対策としての重量増に貢献しています。
IC化されていてもモーター駆動基板は大型。
高トルク発生のため電源トランスも大型。
ACサーボモーターのクォーツロックは回路が大掛かりになります。
これはACサーボモーター。
テクニクスに対抗するメーカーのDJプレーヤーが、
ACサーボモーターを使っているのが面白い。
ACサーボモーターはトルクが弱くてDJ用に使えないというのが
世の中の常識だったのでは?
そういう評判が正しいとは限らないという例。
トーンアームのリード線はシールドを被せることなくRCA端子へ接続。
DJプレーヤーに高S/N比を求める人はいないでしょうから、
この設計で良いのでしょう。
トーンアームはゴムで浮かせて取付けてあります。
ハウリング対策と思われますが、DENON的発想のような気が・・・。
トーンアームはプラスチックベースに取付けられておらず、
重い真鍮ベースを介して上の写真のベース円盤に取付けられています。
ハウリング対策なのだろうと思います。
アームベースはインサイドフォースキャンセラー取付けと
単なるみてくれ?
基板とか全部外してみました。木製ですね~w。
これが回転部分一式。
個別パーツとしてヤフオクで売る気はありません。
他の筐体でレコードプレーヤーを再構築する気は?
多分起きないと思います。
そしてこれが再検証してみたかったモーター。
ネットの画像を検索して分かったのですが、
DENON DP-75, DP-70のACサーボモーターとしか思えません。
モーターケースがそっくりなのです。
もちろんあちらはマグネディスクによる速度検出ですが。
軸受部分はこんな感じ。
モーターケースはアルミダイカスト製でしっかりできています。
DENON ACサーボモーターの後期はアウターローター。
釣鐘状で重さがありこれ自体の慣性質量もそこそこあり。
軸は細めだけれど長いので、プラッターを支える強度は十分そうです。
これがコイル。ぎっしり巻かれていて重いです。
ここまでくればACサーボモーターでもトルクは結構強いのでは。
プラッターの重量もそこそこあり外周も厚め。
これで探訪は終了。
さてと、
DENONとTechnicsのダイレクトドライブ対決。
実はDJプレーヤーの世界でも、
VestaxがDENONの代理戦争をしていたのではないか?
というのが私の推測です。
それが2000年代まで続いていたというのは実に愉快。
カッティングマシーンVRX-2000なんてのもあるし。
DENONの技術者が暗躍していたんじゃないかな~w。
DENON ACサーボモーターの意地を見たっ!!!
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