レコードプレーヤー探訪 FR-Q5
これはプラッターがほしくてヤフオクで1円落札。
サンスイのFR-Q5です。
ほとんどネットで話題にならないサンスイのレコードプレーヤーを
紹介するのは私くらいでしょう。
カートリッジが付属していたので、
これをヤフオクで売れば送料くらいにはなるでしょう。
ご存じのとおりエンパイアのOEMカートリッジです。
ヘッドシェルもなかなかしっかりしています。
主にシスコン用のフルオートプレーヤーです。
プラッター外周に着磁した磁気パルスで回転速度を検出。
DENONやソニーと同じ方式です。
磁気パルスを検出する磁気ヘッドがこちら。
プラッター外周内側に磁気パルスを着磁。
外周部が厚くなっていてそこそこの慣性質量があります。
このプラッターを今持っている他のレコードプレーヤーで利用します。
脚は本体に付いています。
底板は薄いプラスチックで軽量。
キャビネットはプラスチックで厚めではありますが、
強度はそれほどないように思います。
トーンアームをマイコンで制御しているので、
大きな制御基板があります。
トーンアームは専用モーターで駆動します。
サンスイ独自の凝ったメカになっています。
コンパクトで精密ですが、壊れやすそうな気もします。
トーンアームがマイコン制御だと基板が大きくなってしまいます。
回転制御の一部機能(回転速度検出、水晶発振など)も
この基板に実装されています。
電源トランスは重いので鉄板を介してキャビネットに取付け。
キャビネットの強度がないことの証明でもあります。
トーンアームから出た信号線は金属メッシュでシールドしていますが、
アームコードへの接続部分にシールドケースはありません。
モーターは例の20極30スロット。
軸受がモーターベース板になっている初期型。
これだけで回転制御もしている優れもの。
このモーターは水晶発振と回転速度検出はこの基板外。
ストロボの点灯が面白いです。
回転していない時もストロボランプが点灯しているので、
回転していることを見分けるために、
倍の周波数でストロボを照射して、
ストロボパターンの間にもストロボパターンがあるように見せています。
クォーツロックだと回転時もストロボが停止して見えるので、
こうしたのでしょう。
上が停止時。下が回転時。
失敗しました。
ストロボパターンがありがちな50Hz点滅用ではありません。
なので電源周波数で照射してもストロボが止まりません。
どうしようかと悩み、秋月電子で売っている発振器を使って、
ストロボランプを点灯することにしました。
その基板用に簡易定電圧回路も製作。
上側の汎用基板に組んだのが定電圧回路で、
下側にあるのが購入した発振器の基板。
80Hzで点灯すればストロボは停止するみたい。
水晶発振ではないのでストロボは少しづつ流れます。
このレコードプレーヤーにプラッターを実装。
精悍なルックスになると思います。
カートリッジを売ればですが、
ほとんどただみたいなものでプラッターを入手できました。
中身も解析できたし、十分楽しめています。
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