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レコードプレーヤー探訪 JL-F44ZR

今回も廉価レコードプレーヤーの紹介になります。
ビクターのJL-F44ZRです。
モーターが見たくて衝動買い。
ヤフオクで¥500落札、ダストカバーなしのジャンク品です。

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QL-F5の弟機ですが¥10,000安いので、
色々コストカットされています。
キャビネとはQL-F5と一部異なるところはありますが、
同じ金型で作っていることは明らか。

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トーンアームはQL-F5のトーンアームからオイルダンプを省いたもの。

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脚は底板に直付けで高さ調節不可。

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底板はQL-F5のような重量があるものではなくペラペラ。
変形防止の鉄棒が2本付いているのは良心的。
メカが動くようにCRCか何かをたくさんかけたらしく、
底板にも油が残っています。

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メカ式フルオートなので複雑なトーンアーム駆動メカがあります。
キャビネットは薄いプラスチックで、リブはあるけれど強度不足。

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このメカ部分はQL-F5と同じものです。
こちらにはソレノイドが追加されています。
フルオート機構は機能していたか、いなかったか。
確認したはずですけれど忘れました。

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モーター駆動系はこんな感じ。
電源トランスを防振ゴム付きでキャビネットに直付け。

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モーターは扁平型で、軸受を構成する部分がプラスチック。
廉価便ならではのコストカットはやむを得ないか。
FGサーボでクォーツロックなし。

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ちなみに下のQL-F5のモーターは軸受部分も金属製です。
ダブルサーボのクォーツロックでモーター駆動素子もIC化。

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このモーターには興味が持てません。

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コイルも磁石もQL-F5より小型かも。
QL-F5のコイルとローターの写真を撮っていなかったので推定です。

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いつものようにモーター回転系部品を取り外してお遊び。

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40年くらい経ってもメンテなしで回転するんだから大したもの。
回転数調整ボリュームだけは接点復活剤を吹きかけています。

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QL-A2のモーターを使った自作レコードプレーヤに
このプラッターを乗せてみました。
プラッターとモーター軸の勘合部はピッタリはまります。
ストロボランプは50Hzで点滅しているので、
33回転で50Hz33回転のストロボが止まって見えます。

(注)ストロボランプのカバーは別のレコードプレーヤーのものなので、
ストロボ縞の表記はプラッターのストロボ縞位置とは異なっています。

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プラッターの外周部は薄く軽量です。
写真はJL-F44Rのもので、中心部周辺の形状が異なります。

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この頃の廉価レコードプレーヤーのプラッターは1kg以下のもの多数。

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ということで特に使える部分も見いだせず、
このレコードプレーヤーはガレキとなりました。
ヤフオクで買って壊して捨てるというのは申し訳ないけれど、
中身をこうやってアーカイブとして残すので許してください。

最後に、
JL-F44ZRは価格相応のレコードプレーヤーだと思いました。

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