ジャンクアンプの続き
一昨日は雪がかなり降り、甲府盆地に20cmも積もりました。
20cmも積もるのはかなり久しぶりらしいです。
昨日は駐車場近辺の雪かきが大変でした。
が、昨日と今日はかなり暖かく雪はほとんど解けました。
さて、ジャンクアンプの続きです。
パワーアンプ部分は動作しているということで、
まずは中身を確認しましょう。
一応掃除はしてあったみたいです。
ヘアライン強めの表面仕上げなので、
マジックリンで掃除してもヘアラインに入り込んでいる汚れがとれません。
フラッシュをたくとそれが目立ちます。
中にもほこりはたまっていませんでした。
ホコリをとったのでしょう。
ネット上にこのアンプの内部写真はたくさん上がっていますから、
今更な感じではありますが一応載せていきます。
余裕がある実装になっています。
メタルキャントランジスタは2SA745と2SC1403です。
入力コネクタも経年の割には比較的きれい。
電源トランスは大きめです。
フォノイコライザ、フラットアンプ基板などはフロントパネルに取付け。
フロントパネルが手前に倒せるのでメンテナンスしやすくなります。
整流基板がブロックコンデンサの上に乗っかっています。
ブロックコンデンサの半田で基板を固定する構造。
空きスペースに手持ちコンデンサを追加取付けしようかと検討中。
コンデンサケースには10000μFが2個入っています。
この基板の左から中央がフォノイコライザ回路。
SONYらしく初段はデュアルFET 2SK58になっています。
ボリュームは角箱入りの大型です。
フォノイコライザ回路は簡単なものですが十分でしょう。
私はたくさんトランジスタを使う回路が嫌いなのでこのくらいが良いです。
まあプリアンプ部分は使わないのでどうでも良いのですが。
パワーアンプ基板です。
基板の真ん中ほとんどが電源回路とスピーカー保護回路。
聴いてみて分かったのですが、
珍しくリレーの接触不良はありませんでした。
左チャンネルのアンプ回路。
ダーリントン接続のトランジスタの足と放熱板が真っ黒。
お約束の結露による酸化です。
回路図と比較してみると電流供給とA級ドライバのトランジスタが
別なものに交換されているみたい。
基板のハンダ面をみていないので分かりませんが、
他にもラッピング部分にハンダが盛られていたりするので、
メンテナンスで交換した可能性があります。
ネット検索してみると、
基板のパターンが異なるものがあるので、
後期型?はこのトランジスタなのかもしれません。
右チャンネルのアンプ回路。
ACアンプなので入力に電解コンデンサが入っています。
初段はデュアルトランジスタ2SA884です。
2SA884は若松通商に在庫があります。
半固定ボリュームはDCバイアス調整用。
その右隣がDCバイアス計測用端子。
パワーアンプ回路もシンプルです。
差動1段、カレントミラー、A級ドライバ、2段ダーリントン出力。
出力に直列抵抗0.22Ωが入っていて、
そのせいかダンピングファクターは小さめに聴こえます。
出力オフセットは左CH:ほぼ0mV、右CH:-30mV程度。
DCバイアス電流は指定の半分以下くらいだったので適正値に再調整。
スピーカーにつないだら問題なく音は出て、
スピーカーに耳を近づけても残留雑音は聴こえません。
パワーアンプとしてしばらく使ってみようと思い、
使用中のアンプIntegraA-7と入れ替えました。
ゲインはIntegraA-7のパワーアンプ部より少し高いので、
プリアンプのボリュームを少し低くしなければなりません。
パワーアンプ部の音は、
中高音がはっきり出て鳴りっぷりが良いです。
低音のダンピングが甘めなのですが、
スピーカーHS-33Dのウーファーが締まっているので、
相殺して適度な厚みの低音になって快適です。
中音が張り出し過ぎに聞こえたので、
スピーカーの中音レベルをアッテネーターで少し落としました。
あくまで私の主観ではなかなか良い感じです。
そのうちトランジスタを交換するかもしれません。
代替トランジスタを若松通商で購入しておこうかな~。
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