レコードプレーヤー探訪 QL-F4
今年もあと少しですね。
年間通してこのネタでしか更新しない状況は今後も続きそうです。
ジャズアルバムを聴いて感想を書くのが面倒くさいのです。
今年は新譜ジャズCDを買わなかったような・・・。
Amazonでジャズレコード(再発)は買っていますけれど。
さて本題です。
トーンアームのバランスウェイトが欲しくてハードオフジャンク品を入手。
私が愛用するJL-B31のトーンアームの交換用バランスウェイトです。
電源入らず1650円(税込み)を値切って1320円で購入。
バランスウェイトにこの値段はどうかと思いますが、
QL-F4の中身も見たかったのでO.K.。
ダストカバーなしでこの汚さ。
550円でも高いかも、これを1650円で売るハードオフの経営。
まあ世の中の仕組みはそんなものです。
トーンアームの駆動力はモーターから取ります。
底板はプラスチックで脚を直に取付け。
脚のフェルトの色が前後で異なるのはなぜ?
底板に補強が入っていてこれは以前紹介したQL-A2と同じ。
ただしこちらは1本が短いです。
電源トランスと干渉するからでしょう。
筐体は薄めのプラスチックですが、
メカが全て鉄板の上に実装されているので剛性はあります。
比較のために以前紹介したQL-A2の中身を再掲載。
フルオートとオートリターンでこんなに違うとは。
メカはそれほど複雑な構造ではないように見えます。
モーターが回らなかったので動作確認せずにばらしましたが、
メカは正常動作していたのではないかと思います。
モーターはQL-A2のモーターと同じです。
私はこの扁平モーターが気に入っています。
モーターの中身はこんな感じです。
モーター回転制御基板もQL-A2と同じです。
電源が入らないのはマイクロスイッチの接触不良だと思ったのですが、
そうではありませんでした。
モーター駆動電源とIC電源の電圧が低いために動きませんでした。
定電圧電源の故障ということで回路をチェック。
(QL-F4のメンテナンスマニュアルはネット上で無料入手可能。)
ありがちな、電解コンデンサ固定材の絶縁不良?に伴う
ツェナーダイオードD809の動作不良でした。
ここに電圧がかかっていなかったので出力電圧が下がっていました。
22Vと5.22Vの両方がN.G.。
固定材を除去していたらツェナーダイオードが折れてしまったので、
よく利用している秋月電子通商の通販で、
ツェナー電圧5.6V(回路図の型式RD5.6EDから判断)品を購入。
写真は交換後です。
調整できないIC電源の電圧が5Vよりかなり低いので、
ツェナー電圧はもっと高い方が良いと思います。
モーター駆動電圧は可変抵抗で調整できるので問題ありません。
動作するようになりましたが、フェーズロックしません。
可変抵抗の正規調整方法は面倒そうなので、
可変抵抗を適当に動かしてフェーズロックするように調整しました。
恒例のバラック状態での動作確認。
33回転、45回転とも問題ありません。
一式は予備品として確保しておくことにしました。
お目当てのバランスウェイトはトーンアームに取付けると、
大きさや表面処理の質感からちょっとミスマッチです。
見慣れればこれはこれで納得してしまうのでしょうけれど。
重めのカートリッジ+ヘッドシェルの時に便利。
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