レコードプレーヤー探訪 PX-55F
お久ぶりです。
生きていますw。
半年以上ブログを放置していました。
書く気が起きませんでした。
読者の皆さんごめんなさい。
ネタ収集は怠っていなかったので、
ネタはそれなりにあります。
本日も凝りずにいつものやつです。
お題はオンキョーのPX-55F。
こいつのモーターが見たかったのです。
サンスイFR-D4がらみでネット検索していたら、
同じようなモーターを使っていることが分かったからです。
オンキョーは最後までこの手のモーターを使っていた驚き。
この機種は扁平モーターだと思ったのに。
ハードオフジャンクで1000円。
脚が1個なくてヘッドシェルもなし。
モーターが見たいだけなので他はどうでも良し。
大きなプラッターです。
この時期流行りの軽量ストレートアーム。
このレコードプレーヤーの売りはフロートベース構造。
モーターとトーンアームを強固に連結ということなのですが・・・。
ベースとアームパイプは金属なのに、
そこをつなぐ可動支点部分がプラスチックなのです。
材質が分かるように角をニッパーで切り落としてみました。
写真の色や質感からもプラスチックだということは分かるでしょう。
トーンアームの可動支点部分がこれでは意味がありません。
後で紹介しますがモーターの軸受保持部分もプラスチックです。
強固に連結すべきはプラッターとカートリッジであり、
それによって変換ロスを減らすわけでして、
その間にプラスチックが2か所介在するのではいやはや。
このちぐはぐな設計は何?
こんなところをわざわざネジの形にしなくても良いのに。
当時のオーディオデザインのメカニカル傾倒ぶりが分かります。
フロートベースは私に言わせればギミックです。
こういう設計をした当時のエンジニアの気持ちは如何に。
脚もただ大きいだけの見た目重視。
脚の固定ネジは細く高さ調整もできません。
こういう設計は嫌いです。
底板は薄めで軽量。
コンピュータ制御フルオートなので制御基板は大きいです。
モーターは小型だけれど電源トランスは大きめなので、
トルクはそこそこあると思います。
キャビネットの剛性はあまり高くないです。
専用モーターによるフルオートなので、
トーンアーム駆動メカは比較的シンプルです。
制御基板の真ん中に鎮座するマイコン。
東芝の汎用4ビットマイコンを使っています。
この頃になるとメカの組み立て工数を抑え、
専用ICを作る膨大なコストを抑える目的で、
汎用マイコン+制御ソフトということになります。
トータルとしてはこの組み合わせの製造コストが一番安いでしょう。
モーターがこれ。
以前紹介したサンスイFR-D4の物と似てるでしょ。
クォーツロックなので水晶振動子が付いています。
20極30スロットモーターです。
30スロットにそそられますw。
軸受部分上部に回転周波数発生器があり、
こういう細かい作りには関心させられます。
日本の精密な物作りは素晴らしい。
ただし軸受を保持する部分がプラスチックなのが残念。
FR-D4のモーターと比較します。
どこのメーカー製か分かりませんが、
同じメーカーで製造したものと思われます。
大径プラッターは外周を厚くして慣性質量を確保しています。
20極30スロットモーターに大慣性質量は、
初期のトリオ(現ケンウッド)と同じ設計方針。
外周下面にストロボパターンがあります。
ギミックのフロートベース。
保持する3点サスペンションが硬めなので、
ハウリングに対してはどこまで効果があるか疑問。
軸受はプラスチック保持だけれどモーターは結構気に入ってます。
モーターと制御基板を外して動作確認。
制御基板にモーター制御機能の一部があるようなので、
不要な部分が多いにしてもそのまま使っています。
プラッターとモーター軸の勘合部分はトリオのプラッターと互換性あり。
プラッターはトリオのKP-F500のものです。
ストロボスコープのLED点滅は50Hz 33回転と一緒です。
なのでこんなことができます。
プラッターはこちらの方が軽いので、
早くロックがかかります。
実はこの後このモーターとプラッターで
レコードプレーヤーを自作しています。
次回の記事はそれです。
乞うご期待!!
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