レコードプレーヤーPS-X2をいたぶる。
お久しぶりです。
長らくブログを書く気がおきませんでした。
何か書かないと忘れ去られてしまいますよね。
今日はSONYのレコードプレーヤーPS-X2をいたぶった記事です。
SONYにしては珍しい木目調で、
定価が安い割にはそこそこの見た目ということで、
昔気になっていたレコードプレーヤーのうちの1台です。
ちなみに過去に言われたことも、そして今見ても、
これは「名機」ではありません。廉価品ですw。
どうせ大改造するつもりだったので、とにかく安いものを落札。
ダストカバーは曇っていたけれど他はまあまあ。
モーターは回転しましたが、例によって回転数が合いません。
この手のやつは回転数調整ボリュームの接触不良なので修理は簡単。
フルオート動作もおかしいけれど、マニュアル操作するのでO.K.
ボリュームの接触不良を直すために底板を外そうとしたら、
脚が回転しないため外せません。
色々やって分かったのは、脚が底板に固着していたこと。
無理して回したら脚のねじがとれてしまったものもあります。
接着剤で固定していたのかも?
脚は壊れたので使えなくなりました。
底板は鉄板で重さも強度もそこそこあります。
防振材も貼り付けてあり良心的です。
中は壊れやすくて複雑なオートメカとシンプルな回転制御基板です。
側板や上面の板厚は薄いけれど、
メカ固定の鉄板などによりそこそこ強度はありそう。
このオートメカはPS-X6などと同じで複雑。
ブログに挙げていませんが、PS-X6の動作不良を経験しています。
こんなに複雑だと壊れやすいと思います。
はっきり言ってこのメカ設計はかなりダサい。
こんなメカ設計しかできなかったんで、
さっさと電子制御アームになったんではないかと、
勘ぐりたくなります。
回転制御基板はシンプル。
私、このSONYのリニアBSLモーターが好きです。
ベース部分が鉄板1枚になる前の世代で強度は確保されているからです。
この後DENONを除けば、各社ほぼこの構造の扁平モーターになります。
DENONも最後はこの手のモーターになっていました。
磁極切り替えは2個のホール素子でおこなっています。
この回転数調整用ボリュームの接触不良をなくします。
毎度の接点復活材を活用。
回転数切替スイッチは何度も動かしているうちに接触不良は
なくなりました。
SONYの場合、プラッターで慣性質量を稼がないので、
外周を厚くしていません。
またプラッターはとても軽量で単体では約0.8kgしかありません。
トルクがないACモーター採用のDENONより軽量。
私は個人的にプラッターは重ければ良いとは思っていません。
メカはどうせまともに動かないので主要部品を除去。
マニュアル機としてしまいました。
メカに連動していた回転(電源)ONスイッチは外したので、
REPEATスイッチのメカにマイクロスイッチを移設。
スイッチとメカに隙間があるのは、
そうしないとスイッチがOFF(解除)されないため。
左がOFFで右がON。
上手いこと考えたでしょ(笑)。
脚はビクターのものに交換。
M6ネジなので、前方の鉄板のネジはタップを切り直しました。
後ろはM6ネジ用の金具を取付けしています。
ということで、
無事マニュアルで使えることになったと思ったのですが、
ある程度進むとなぜかトーンアームが動かなくなり針飛び!
動かなくなる場所はまちまちです。
手で動かした時は抵抗なく動くんですけどね。
結局トーンアームがN.G.(涙)。
ということで、前に入手していたPS-X6からトーンアームを移植。
アームベースはダイカストになって強度はアップ。
水平回転軸にちょっとガタがあるけれどまあ良いでしょう。
同じシリーズなので、アーム実行長は同じで取付けネジ位置も同じ。
筐体の穴もきれいにふさげます。
しかし高さが低いので、ベース部の固定ネジを緩め上限にしました。
高さ調整できないトーンアームなので、
固定ネジはベースの下にあり一度固定したら上からは変更不可。
出力配線は元と同じ位置に取付け。
シールドカバーは元からありません。
見た目は違和感なく取付けられました。
まだ高さ不足だったので、平ワッシャーを1枚はさんであります。
これで安心して聴けるようになったので、
オーディオラックの上に乗せ常用機に。
とうとう安いレコードプレーヤーを常用機にすることに(笑)。
このレコードプレーヤーはなぜか私を引き付けます。
SONYのマグネディスクサーボは検出周波数が高いためか、
非常に安定度が良く私はこの方式が気に入っています。
で、しばらく使っていたのですが・・・。
更にいたずらしました。
前からやってみたかったクリスタルロック化!
再度登場のPS-X6の回転数制御基板を移植しました。
モーターが同じなのでいけるはず。
メイン基板にあったタッチセンサースイッチのFF回路は除去。
基板もカットしてしまいした。
FF回路が不安定で勝手に切り替わるなど問題があったからです。
電源スイッチだけで回転ON/OFF。
PS-X3みたいなものにしてしまったのです。
何とか実装できました。
電源トランスが大きいので底板の通気口部分を切断。
鉄板なので苦労しました。
底板からはみ出てます。
ストロボランプは水晶振動子の波形を分周していますが、
実はSONYの場合は60Hzで点滅しているらしく、
60Hのストロボパターンがきれいに静止して見えます。
33回転、45回転共にです。
ちなみにここは山梨県なので電源周波数は50Hzです。
他社のように1本のストロボパターンにしていなかったのは、
こういうからくりだったのです。
クリスタルロック用に1本のストロボパターンにする必要がなく、
これまでの資産(ストロボパターン)が有効活用可能。
クリスタルロック化大成功!
これで安泰と思いきやっ・・・。
時々回転が変動します(ストロボパターンが1個ずれる)。
モーターとの相性があるかと思って,
PS-X6のモーターをこっちにつけたりしたのですが治らず。
(モーター軸のプラッター勘合位置が低いのでモーター取付け位置調整要)
定電圧電源の電圧を再調整したけれど治らず。
あきらめました。
実はハードオフで1650円で買ったPS-X50のジャンクから
取り外したモーター1式もあったので、この制御基板を移植することに。
もうめちゃくちゃやってます(笑)。
PS-X50のモーター軸はプラッターとの勘合形状が異なるので、
PS-X2に元々ついていたモーターに戻しました。
こちらの制御基板も何とか実装できました。
フルオートメカのベースはとっぱらい、
モーターはスペーサーを介して取付け。
回転数は切り替えないのでスイッチは筐体内に入れてあります。
回転ON/OFFスイッチはマイクロスイッチにして、
今度はSTART/STOPスイッチのメカ部に取付け。
余っていた板でお気持ち程度の補強。
上部も余った板を使って適当に補強。
スペーサーによるモーター取付けでプラッターを少し下げ、
トーンアームベースに入れていた平ワッシャーは無し。
やっと、やっとです。
これで問題なく回転するようになりました。
結局PS-X6の回転制御基板の不具合だったようです。
プラッターが超軽いので、
1/4回転で定速になり、電子ブレーキは瞬停。
ブレーキが効きすぎて少し戻ります。
ちなみに基板実装の邪魔になったので、
回転数調整ボリュームと切替スイッチが付いていた基板を除去。
なのでダミーのつまみを貼り付けてあります。
音質?良く分かりません。問題なく聴けます。
この難題をやり終えて、今私はハッピーです。
要は機械いじりができれば良いのですよ(笑)。
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