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追悼、チック・コリア。

ジャズピアニストのチック・コリアが2月9日に亡くなりました。
一昨日、夜ニュースを見ていたらそのニュースが流れ驚きました。
日本のニュースでその死を取り上げられるミュージシャンは多くなく、
ましてやジャズであることを考えると、チックの日本での知名度が分かります。
まずはご冥福をお祈りします。

私が追悼記事を書くジャズマンは多くないのですが、
ジャズを聴き始めてすぐに好きになった一人として触れずにおけません。

1枚アルバムを取り上げるとすれば私は『スリー・カルテッツ』。

P116

ジャズを聴き始めた頃にリアルタイムで買った1枚。
こういうカッコ良さを求めてジャズを聴こうと思ったので、
ヘビロテまではいかないけれど、プレーヤーの上には頻繁に乗りました。

何はともあれA面1曲目の《カルテットNO.1》がお薦め!
これを聴くとジャズを聴いている自分をカッコ良く思えます(笑)。
転調を繰り返す難解なテーマがカッコイイ!
その難解テーマをハードにブローするマイケルのテナーが圧巻。
これを聴いてグッとこないなら、あなたはジャズを聴かない方が良い。
腰の据わったガッド&ゴメスのグルーヴも◎。
そんなマイケルのブローに続き曲調一転して、
チックがかわいらしいメロディーを弾くところがまた良いのです。
難解なテーマじゃなかったっけ?
ゴメスが爪弾く高音寄りのベースソロは好き嫌いが分かれるとして、
それに続くチックのピアノソロが美しい!
スムーズに心地よいメロディーを紡いでいくところはまさにお家芸。
こういうところに参ってしまうのがチックのファンだと思います。
チックが弾くベーゼンドルファーの重厚なピアノ音は
アルバム全体を引き締め重厚にしています。

続く2曲目《カルテットNO.3》は1曲目のトーンを少し抑えた感じで、
チックが弾く美しいピアノがより分かるようになっています。
にしても曲名を《No.~》や《#~》にするのはチックならでは。
「手抜きせず意味がある曲名をつけろよっ!」と思います(笑)。

B面は《カルテットNO.2》。
PART1はデューク・エリントンに捧げています。
デュークの音楽の持つ深みある美しさが出たもの。
バラード調で入ってミディアムテンポに変わった後のチックのソロは
ここでも美しい! そして分かりやすい!
チックが持つポップな分かりやすさに私はひかれます。

PART2はジョン・コルトレーンに捧げています。
私はやっぱりこういうハードボイルドなジャズが好き。
チックのソロにはコルトレーン・カルテットのマッコイ・タイナー似の
フレーズがチラッと顔を出します。
コルトレーンのフレーズを研究したマイケルならではのソロがさく裂!
コルトレーンの手癖というかあのフレーズが聴かれます。
私はコルトレーンが好きなので、チックの”コルトレーンラブ”が良く分かります。
ガッドの力強いドラミングが演奏を”グイグイ”プッシュ。
気持ちイイッ、ガッドいいよねっ!

実はその後、CDを買ってしまいました。

P117

おまけの曲が4曲も入っていてそれが聴きたかったのです。
楽しみにしたその4曲なのですが・・・。
おまけの範囲を出ていません。
悪くはないけれど上記4曲と比較すると明らかに落ちます。
なおラストはチックが叩くドラムとマイケルのテナーのデュオという珍品。
リズム感に優れるチックが叩くドラムは上手いけれどちょっと単調。
オマケは蛇足という良い例かと。

でっ、一番の愛聴盤は何かというと『フレンズ』です。

P118

日本盤(ポリドール)なのでジャケットがスマーフ人形ではありません。
これもカルテットで、テナー以外は上記アルバムと同じメンバー。
ガッド大活躍の《サンバ・ソング》がお気に入り。

一時期チックの新譜はマンネリで聴く気が起きなかったのですが、
久しぶりに聴いてみようと思ったのは『ザ・ヴィジル』。
若手を起用していて、中でもマーカス・ギルモアのドラミングは圧巻。
ギルモア目当てで買ったところがあるけれど、大正解でした。
チックお得意のスパニッシュな演奏も良い出来です。

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