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2021年2月

追悼、チック・コリア。

ジャズピアニストのチック・コリアが2月9日に亡くなりました。
一昨日、夜ニュースを見ていたらそのニュースが流れ驚きました。
日本のニュースでその死を取り上げられるミュージシャンは多くなく、
ましてやジャズであることを考えると、チックの日本での知名度が分かります。
まずはご冥福をお祈りします。

私が追悼記事を書くジャズマンは多くないのですが、
私がジャズを聴き始めてすぐに好きになった一人として触れずにおけません。

1枚アルバムを取り上げるとすれば私は『スリー・カルテッツ』。

P116

私がジャズを聴き始めた頃にリアルタイムで買った1枚。
こういうカッコ良さを求めジャズを聴こうと思ったので、
ヘビロテまではいかないけれど、プレーヤーの上には頻繁に乗りました。

何はともあれA面1曲目の《カルテットNO.1》がお薦め!
これを聴くとジャズを聴いている自分をカッコ良く思えます(笑)。
転調を繰り返す難解なテーマがカッコイイ!
その難解テーマをハードにブローするマイケルのテナーが圧巻。
これを聴いてグッとこないなら、あなたはジャズを聴かない方が良い。
腰の据わったガッド&ゴメスのグルーヴも◎。
そんなマイケルのブローに続き曲調一転して、
チックがかわいらしいメロディーを弾くところがまた良いのです。
難解なテーマじゃなかったっけ?
ゴメスが爪弾く高音寄りのベースソロは好き嫌いが分かれるとして、
それに続くチックのピアノソロが美しい!
スムーズに心地よいメロディーを紡いでいくところはまさにお家芸。
こういうところに参ってしまうのがチックのファンだと思います。
チックが弾くベーゼンドルファーの重厚なピアノ音は
アルバム全体を引き締め重厚にしています。

続く2曲目《カルテットNO.3》は1曲目のトーンを少し抑えた感じで、
チックが弾く美しいピアノがより分かるようになっています。
にしても曲名を《No.~》や《#~》にするのはチックならでは。
「手抜きせず意味がある曲名をつけろよっ!」と思います(笑)。

B面は《カルテットNO.2》。
PART1はデューク・エリントンに捧げています。
デュークの音楽の持つ深みある美しさが出たもの。
バラード調で入ってミディアムテンポに変わった後のチックのソロは
ここでも美しい! そして分かりやすい!
チックが持つポップな分かりやすさに私はひかれます。

PART2はジョン・コルトレーンに捧げています。
私はやっぱりこういうハードボイルドなジャズが好き。
チックのソロにはコルトレーン・カルテットのマッコイ・タイナー似の
フレーズがチラッと顔を出します。
コルトレーンのフレーズを研究したマイケルならではのソロがさく裂!
コルトレーンの手癖というかあのフレーズが聴かれます。
私はコルトレーンが好きなので、チックの”コルトレーンラブ”が良く分かります。
ガッドの力強いドラミングが演奏を”グイグイ”プッシュ。
気持ちイイッ、ガッドいいよねっ!

実はその後、CDを買ってしまいました。

P117

おまけの曲が4曲も入っていてそれが聴きたかったのです。
楽しみにしたその4曲なのですが・・・。
おまけの範囲を出ていません。
悪くはないけれど上記4曲と比較すると明らかに落ちます。
なおラストはチックが叩くドラムとマイケルのテナーのデュオという珍品。
リズム感に優れるチックが叩くドラムは上手いけれどちょっと単調。
オマケは蛇足という良い例かと。

でっ、一番の愛聴盤は何かというと『フレンズ』です。

P118

日本盤(ポリドール)なのでジャケットがスマーフ人形ではありません。
これもカルテットで、テナー以外は上記アルバムと同じメンバー。
ガッド大活躍の《サンバ・ソング》がお気に入り。

一時期チックの新譜はマンネリで聴く気が起きなかったのですが、
久しぶりに聴いてみようと思ったのは『ザ・ヴィジル』。
若手を起用していて、中でもマーカス・ギルモアのドラミングは圧巻。
ギルモア目当てで買ったところがあるけれど、大正解でした。
チックお得意のスパニッシュな演奏も良い出来です。

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このアルバムのこの曲が好き!

気楽に聴くジャズ。
アルバムの中でこの1曲が好きというのがあります。
今日はそんな曲とアルバムを紹介。

1.ミシェル・ペトルチアーニの『ミュージック』から
  《ルッキング・アップ》。

私の美メロのツボを押しまくって、”クゥ~ッ、たまらん!!”
全編に漂う切なさとペトルチアーニの力強いアドリブが好き。
生きる希望がじわじわ湧いてきて前向きな気持ちになります。
訳が分からないフレージングなれど、”グルーヴ最高!”な
アンソニーのエレべがカッコイイッ!

P112

2.ヤン・ラングレンの『スウェディシュ・スタンダーズ』から
  《風すさぶ草原の歌》5曲目

曲名はスウェーデン語なのですが、
寺島靖国さんの著書『JAZZはこの一曲から聴け!』にそう書かれています。
私には「風すさぶ」という風には聴こえません。
心地よい草原の風を受けながらスキップしている感じです。
6/8拍子に乗って軽やかにスイングするラングレンのピアノがGOOD!
上記本の「すいません! 一曲に絞れませんでした」の章にあり、
そのとおりの美曲が並んでいるアルバム。
ラングレンは美メロに流されず結構力強いタッチ。

P113

3.『ブロンボ! JBプロジェクト』から
  《歓喜の歌(Ode to Joy)》

年末定番、ベートーヴェンの交響曲第9番第4楽章で歌われえるアレ。
クラシックのJAZZ化ですけれどクラシック臭皆無。
エレピの穏やかなイントロから始まり一転。
軽やかなグルーヴに乗って演奏が進みます。
心弾み、ウキウキな気分になること請け合いな演奏。
《マンボNo.5》のモッタリなグルーヴ感なんかも好きです。

P114

4.LTC+マーク・ターナーの『Hikmet』から
  《スパルタカス愛のテーマ》

切ない美メロに乗ってターナーが”ハラホレヒレハレ”と吹くサックスが良。
バックのLTCはユーロピアノトリオらしいちょっとクラシカルな感じで、
品よくターナーをフォローして行きます。
私はLTCよりはターナーの演奏を聴いてしまいます。
ターナーの良い面がいっぱい詰まったアルバム。
LTCの演奏も別に悪いわけではなくターナーと良くマッチしています。
小難しいところがないのが◎。
すいません! この1曲だけではありませんでした。
《スカイラーク》も最高! アレッこっちの方が好きかも?

P115

最近はオーディオメカいじりはあまりせず。
PCオーディオでJAZZを気ままに聴く時間が増えています。
なぜなら最近オーディオが満足いく音で鳴っているから。
Lo-DスピーカーHS-33Dの効果大です。

 

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