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アンプのパワートランジスタを交換

レコードプレーヤーに関しては一休み中。
アンプのパワートランジスタを交換しました。

まずは入手したプリメインアンプを紹介。
サンスイのAU-D607Fです。
当時を知るものとしてはFシリーズの評価はもうひとつという印象。
トランスの数が減って軽くなったことや、
フィードフォワード回路の良さを上手く売り込めなかったことや、
フロントパネルのデザインが軽薄な方向になったことが影響したように思います。

そんな印象だったのでこれまで入手して聴く気にならなかったのです。
でもこれまで昔のたくさんの機種を聴いてきて、
当時の印象はあてにならないことが分かったのでやっと入手。
まあ3300円という値段(ハードオフ)にひかれたというものあります(笑)。

P101

まず入手して実感したのはこのデザインが気に入ったということ。
サンスイトーンを残しながら洗練された感じがあります。
ボタンがプラスチックにメッキで安っぽいという意見もありますが、
それらも含めてクリーンで軽妙な印象が好きです。
サンスイ=ブラックですが、
そこにシルバー+白木調というヤマハの専売特許を持ってきて、
サンスイなりに消化しているところは評価したいです。
(同機にはフロントパネルがブラックのものもあります。)

この頃磁性材料の悪影響という話が出てきていたので、
それに乗ってカバーを木材にしています。
筐体の非磁性材料化ということでは、
トリオが主力シリーズをプラスチック筐体にしてしまい、
賛否があったのを思い出します。
コストの関係もあると思いますが、通気口がプラスチックなのは残念。

P102

ダイアモンド差動回路+スーパーフィードフォワード回路。
メインアンプ回路はトランジスタをたくさん使った豪華版です。

P103

そしてパワートランジスタはサンケンのLAPT。
当時のサンスイアンプは非磁性材のNM-LAPT搭載の機種もあります。
NM=Non Magnetic、トランジスタ型式末尾の”N”がそれだろうと推測。
これに搭載されているのは2SA1186/2SC2837。
"N"がつかないので普通のLAPTでしょう。

P104

トランスは1個ですが、左右別巻き線にした左右2電源方式。
ヒートパイプを使った放熱によりパワートランジスタを基板に直付けなど、
色々な技術を取り入れています。

動作チェックしたところお決まりの保護リレー接触不良なのでリレーを交換。
この機種はスピーカー端子基板にリレーが付いていて交換は手間がかかります。
リレーをスピーカー端子近傍に配置し、AB切替はリレーのみで行うため、
出力線の引き回しによるロスを軽減。
リレーはA系統B系統用に2個あるので使うA系統のみ交換。

P105

リレーを交換して鳴らしたところ残留雑音がかなりあります。
なのでとりあえず初段の差動FET μPA68Hを新品に交換。
シンガポール製の現行品が今も入手可能です。

P106

交換しても残留雑音は減りませんでした。
筐体のアースに接触不良があるのかもしれませんし、
どこかに壊れた部品があるのかもしれません。
原因を突き止める気が起きません。

ちなみに私はパワーアンプとして使うので、
入力端子を付けてパワーアンプに直接入力するように改造しました。
このアンプはハイゲインイコライザー+ハイゲインメインアンプで、
トーンコントロールはゲインのないパッシブ回路になっています。
私は小さい音でしか聴かないのでこのハイゲインが邪魔。
プリアンプのボリュームを少し回すと大きな音になってしまうからです。
なので入力部に抵抗を追加して固定のアッテネータとしています。

P107

修理する気が起きず放置して数か月。
音は低音が良く出つつ少し柔らかで、高音はきめ細かくありながら繊細過ぎず、
全体的には屈託なく明るく元気に鳴って緊張を伴わない心地良さです。
私はこの音が気に入ったのですが修理するのが面倒に・・・。
LAPTを外して廃棄することにしました。
あ~もったいない!!

外したLAPTをお気に入りのIntegra A-7に取付けます。
A-7はパワートランジスタ交換がやりやすいので遊ぶには好都合。
これまではビクターJA-S75から外したものに交換していました。
ちなみにA-7は2台所有していて、
もう1台はオンセミコンダクタの最近のトランジスタを実装しています。

P108

それをLAPTに交換。
キャン型トランジスタを取付けるソケットが外れないので、
そのねじ穴を使ってLAPTを取付けました。

P109

リード線は流用しました。
放熱板への取付けには熱伝導シートで固定する方法もありますが、
音が柔らかくなるような気がしたので、
マイカシートと放熱シリコンで取付けています。

P110

出力オフセット電圧、アイドリング電流は再調整。
問題なく調整でき安定しています。
A-7の音はタイト系でどちらかというと緊張感を伴う音ですが、
それがほどほどに抑えられて明瞭に鳴っています。
LAPTとの相性は良いと思います。
最近のLAPT 2SA1386/2SC3519も持っているので、
いつか交換するかもしれません。

最後にAU-D607FとIntegra A-7の電源トランスサイズ比較。

P111

AU-D607F(左側)の方がコアが少し厚いくらいで両者ほぼ同じ。
このクラスのアンプとしては大型の電源トランスです。

快調なアンプでこんなの聴いています。

まずはマイルスの『ビッチェズ・ブリュー・ライブ』。
当時のマイルス、”カッコイイ!”の一言。
他に言葉が浮かばない。
バンド一丸トンガリまくってます。

続いてトム・ハレルの『ロマン・ナイツ』。
2000年代の雰囲気がありつつオーソドックス。
顔を上げて元気よく歩き出したくなる《LET THE CHILDREN PLAY》が好き。
胸に染みるバラードのタイトル曲、
ダニー・グリセットがエレピを弾く少し陰りのある黒い曲など、
捨て曲なしの9曲。

ラストはケニー・バロンの『ザ・オンリー・ワン』。
寺島靖国さん推しピアノ・トリオ・ブームの頃に買ったもの。
エキゾチックな雰囲気漂う《Manila》が大のお気に入り。
ウォルトンの《Bolivia》、ダメロンの《Casbah》とか、
要はその手の異国の地名が付いた曲が私は好きなのです(笑)。
《明るい表通りで》《Love For Sale》など、
好きなスタンダード曲のアレンジが気に入っています。

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