レコードプレーヤー探訪 PS-X50
今回はSONYのPS-X50です。
前から一度は触ってみたかったレコードプレーヤーです。
このゴツイ形状のトーンアームがカッコイイからです。
途中からマニュアル機をほとんど作らなかったSONY。
これもオートリターン機能付きです。
ハードオフのジャンク品を年始割引で買ったものです。
その後事情があって放置してやっと今記事にしました。
SONYお得意の硬質樹脂(SBMC)のキャビネット。
やわなプラスチックとは違います。
写真では分かりにくいのですが実物は意外と高級感があります。
底板は普通のプラスチック。
脚は本体に取り付けるので、底板の強度はあまり必要なし。
内部はオートリターン機にしては比較的スッキリしています。
さすがはSONY!
カスタムICを作っているので、
クォーツロック(クリスタルロック)でもこの簡素なモーター制御基板。
DENONのトランジスタどっさりとは大きな違いです。
トーンアーム制御回路もこの基板上にあります。
レコードエンドの検出は光学式(ルミナスセンサー)。
トーンアームの駆動力はターンテーブルモーターから得るメカ式。
とは言え比較的コンパクトなメカだと思います。
モーターは扁平のリニアスロットレスモーター。
扁平モーターですが皿のような容器に入っているので、
鉄板1枚のものよりは強度があります。
ターンテーブルを外すとマグネディスクサーボ用の磁気ヘッドがあります。
モーター上部を覆うカバーの下にはトーンアーム駆動メカがあります。
トーンアーム制御は電子式なので、
オートリターンを開始するためにギヤを嚙合わせるソレノイドもあります。
モーターの中身が見たかったのですが、
このメカをばらすと組立がめんどうそうなのであきらめました。
プラッターはBSLモーターの割には外周部が厚く慣性質量もあります。
厚みを持たせたのはストロボパターンのためかも。
回転数は調整できないのでストロボパターンは不要ですが、
クォーツロック以前の名残でしょうね。
次のモデルチェンジで無くなったはずです。
トーンアーム付け根のカバーを開けて中を見てみました。
ロングスパンのしっかりした垂直軸受けです。
トーンアームの高さを変えるリング部分にヒビが入っているので、
ジャンク品ということでした。
トーンアームは何とか固定できるので使用は可能です。
特にメンテしなくてもモーターの回転は問題なく、
オートリターン機能も問題なく動きました。
メカニカルでスクエアなデザインは意外と悪くありません。
私はむしろ好きなくらいです。
実は以前試聴した時に音が歪むので放置していたのですが、
もう一度確認しようとして見たら針圧が間違っていました。
適正針圧にしたら特に問題なく音が出ます。
オートリターン機能付きは便利なので常用機の1台として
手元に残してあります。
高さ調整リングがひび割れていないものを入手したいです。
フルオートの上位機PS-X60もありますが、
私はオートリターンがあれば十分なのでこれがお気に入り。
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