レコードプレーヤー探訪 HT-500
その昔結構人気があったレコードプレーヤーを解剖してみました。
Lo-DのHT-500です。
ハードオフでカートリッジとヘッドシェルがないジャンク品(1,080円)を入手。
その後ヤフオクでカートリッジとヘッドシェル(取扱説明書も)付属のジャンク品を
安く落札して聴けるようにしました。
これはお掃除後の状態でそこそこきれいになりました。
こちらはヤフオク入手のジャンク品で脚が1個不足。
脚はプラスチック製、薄めの底板への取付で高さ調整不可。
フルオート機ですが中はスッキリ整理されています。
以前入手したHT-400と比較してみました。左:HT-400、右:HT-500
価格差4,980円以上の差があるように感じます。
HT-500は戦略機で価格以上の物量が投入されていたと考えれば、
HT-400が価格相応なのでしょう。
顕著な差はキャビネットの板厚とモーターの大きさ。
肝心な部分がコストカットされてしまうのが世の現実です。
その他HT-500はプラッターとアームパイプに制振材料を採用しています。
フルオート機構用に専用モーターがあり、合理化されたメカになっています。
モーターがキャビネットの板にしっかり取付けられているのは良いです。
プラッター外周の飾りとモーターカバー部はプラスチック製。
モーターはLo-Dお得意のユニトルクモーター。
軸受けも含めしっかり作られています。
フルオート機構は簡単に取外せて、組立コストの低減ぶりが分かります。
アームベース部は価格なりのプラスチック製。
がっかりしたのはトーンアーム。
アームパイプに制振材(V.C.METAL)を使っているのは良いのですが、
アームの回転部分がプラスチック製でした。
こちらは捨てるので一部を折って材質を確認しました。
アームを支える「C」字型の支柱はアルミ製で何とか強度を保っています。
アルミプラッター上部にステンレス盤を貼り、
材質(共振周波数)の違いによる接触面の摩擦を利用して制振しています。
プラッターを叩くと「コツコツ」と鳴るのでアルミだけとの違いは良く分かります。
ユニトルクモーターはトルク変動が少ないので、
外周部を厚くして慣性モーメントを稼ぐようなことはしていません。
フルオート機能は問題なく動作しました。
音楽を楽しむにはこれで十分ではないでしょうか。
私としてはトーンアーム周辺のプラスチック多用が気に入りません。
ハードオフへ持っていったら取説付きということもあり、
そこそこ高値で売れたので元は取れました(笑)。
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