レコードプレーヤー探訪 SL-7D
またしても落札してしまいました。
毎度のジャンク品でDENONのSL-7D。
「またしても」と書きましたが前のはSL-71Dなので少し違います。
多分SL-7Dの後継機がSL-71Dです。
何でまたとお思いでしょう。
前回のSL-71Dではモーターを分解しなかったので、
今回はモーターの中身を見たくて入手したのです。
これはお掃除後の状態で、少しは見られるようになりました。
ゴム脚がつぶれてせんべい状態。
上に物を載せてひどい環境で保管されていたことがうかがえます。
ACサーボモーターのマニュアル機。
このモーターはLUXのPD282とほぼ同型です。
DENONにしてもLUXにしても安い価格帯にこのモーターを使用。
フジヤのモーターは安く買えたのだろうと思います。
モーターを取り付けてある鉄板を浮かせるゴムが溶けてドロドロ。
相当ひどい環境で保管されていたのでしょう。
早速モーターをばらします。
モーター上部のカバーを開けると、回転数検出部が現れます。
フジヤ系モーターお得意の回転数検出機構で、
前に分解したTOA DD-100やAurex SR-F430のモーターと同じです。
この検出周波数が低いのが問題。
回転の安定性がいまいちなのはこのせいだと思われます。
ローターは薄い銅のカップで、ビクターのACサーボモーターと似ています。
軸は細いですがプラッターが軽いのでこんなものでしょう。
中央に回転の抵抗となる半円状のプラスチックがあります。
これと同等の機能のものはDENONのACモーターにも付いています。
上の写真でローターの軸に段差があるのが見えますが、
この段差部分が上記のプラスチック片に引っかかって抜くのに一苦労。
私の推測ですが、ACモーターは電源を切ってもかなり長く回るので、
あまり長く回らないようにしてレコード交換までの時間を少なくするのが、
このプラスチック片の目的ではないかと思います。
ステーターのコイルはち密に巻かれていて魅力的(笑)。
いつものようにオイルをテクニクスの保守品に交換。
ローターを挿そうとしたのですが、
プラスチック片がひっかかって何度トライしても上手くいきません。
面倒になったのでプラスチック片を外してしまいました。
おかげでモーターをOFFしてもプラッターは2分以上回り続けます。
その後、3台のレコードプレーヤーでこのモーターに触れましたが、
回転の安定度はいまいちです。
理由は前述のとおり。
脚が使い物にならないので交換。
キャビネットに鬼目ナットを打ち込みました。
DENONのレコードプレーヤーから外しておいた脚を取り付けて完成です。
モーターを取り付けてある鉄板のゴムが溶けていたので、
ホームセンターでワッシャを買ってきて入れました。
特に問題なくレコードを聴けました。
これで十分だと思います。
私はモーターを見て満足したので、本機はハードオフへリサイクル。
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