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レコードプレーヤー探訪 SR-355

まだまだやります(笑)。
今回はオーレックスのSR-355
オーレックスはこれで3台目になります。
これは上面が全面鉄板になっていて、剛性はかなりのものだと思います。
そこに惚れて入手しました。

よく確認せずに落札したらトーンアームのバランスウェイトがありませんでした。
どうりで安いはずです。1,400円也。
状態もあまり良くありません。
まあ、付属していたヘッドシェルとカートリッジ(針折れ)を売れば、
元は取れるでしょう。

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大きな脚なのに高さ調整機能はありません。
脚の中身はよくあるゴムカップなので単なる見た目重視。

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脚は薄めの底板に取り付けられています。

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マニュアル機なので中身はスカスカ。
これも当時多くのメーカーが採用していた例のDCサーボモーターです。
キャビネットの外枠は薄めの板ですが補強はされているし、
天板は鉄板と合板の2重構造なので強度は十分だと思います。

P41_2

トーンアームは鉄板に直接取り付けてあります。
シールドケースがないのはコストカットのためでしょう。

P42_3

バランスウェイトがないので付属トーンアームは使えません。
痛みもあるし良いものではないので別のトーンアームに交換します。
まずはトーンアームとアームレストを外します。

P44

天板はご覧のとおり大きな穴はなく、強度が落ちないようになっています。
この広い鉄板のおかげでキャビネットは結構重いです。

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交換するトーンアームはDP-1700(モーターはDP-2000に交換)の
キャビネットに取り付けていたビクターのトーンアームです。

DP-1700の取り付け穴位置だとトーンアームが最内周になったあたりで、
トーンアーム後部がダストカバーにぶつかってしまうため、
ダストカバーを閉めて再生できませんでした。

このキャビネットならダストカバーにぶつからないように設置できます。
トーンアームに合わせアームレストの位置も変更。
φ21mmの穴はホールソーで開けました。
合板の穴も広げています。

P45

合板の穴はこんなんに広げる必要はありませんでした。

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P46

脚が1個壊れていたのでこちらも交換します。
高さ調整ができる脚を取り付けるために今回はこんなものを使いました。

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これを底板に打ち込みました。

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脚はDP-1700のキャビネットに付けていたビクターのもの。
アームケーブルを通す穴も開けました。

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モーターのオイルも交換します。
モーターの高さとの兼ね合いからモーターは合板の方に取り付けています。
モーターのプラスチックカバーがないので外すとローターが見えます。

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SR-255やPL-1250とは違い、軸受の下にボールベアリングが入っています。
こちらの方が少し高級品のようです。

P51

プラッターは外周が厚くなっていて慣性質量を稼いでいますが、
中身が抜いてあるためそれほど大きい効果はないと思われます。

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アームベース部のリング板を入れると高すぎて水平がとれなくなるので、
アームベースだけ取り付けるようにしました。

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ということで、オーディオラックの定位置にこいつが収まることになりました。
このトーンアームは使いやすくて経年劣化が少なく良いものです。
がたつきがないのに非常に敏感に動きます。

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しばらく動かさないで電源を入れると、最初モーターの回転が少し遅く、
LPレコードを半分ほどかけたところで定回転になるのはしょうがないでしょう。
遅いといってストロボが少し流れるだけで、
私にはその程度のピッチの変化は分かりません。
お気に入りのビクタートーンアームが使えるのでしばらくこれを常用します。

(注)これまでの体験を総括すると、この初期のDCモーターは回転安定性に
   少々難ありという結論になりました。
   各社がこのモーターをやめて、独自のモーターを採用していくことになる
   のは、このDCモーターの性能面の問題に気付いたからではないのかと
   想像しているところです。

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