ジャンクレコードプレーヤーを解体調査
ほとんど病気です(笑)。
ハードオフに気になるジャンク品があるとつい買ってしまいます。
まずはパイオニアのPL-1250。
PL-1250Sがあるんだからいらないんですけれどつい・・・。
チェック時音が出なかったとかで1080円でした。
とにかくタバコのヤニ汚れがひどかったのですが、
掃除でこのくらいのレベルには出来ました。
木目調シートが破れていたので前面部分は全て剥いでしまいました。
ブチルゴムのターンテーブルシートはとにかく表面が傷つきやすいです。
擦り傷で白くなってしまうのが難点。
底面が鉄板というのは強度的には良いと思います。
アレッ! 鳴きを防ぐ防振材が減ってしまっています。
左が今回のPL-1250、右がPL-1250Sです。
マイナーチェンジでコストカットされてしまったのでしょう。
中身にもコストカットの痕跡が・・・。
トーンアームの下にあったスタビライザー的な5mm厚鉄板が、
スイッチを取り付ける鉄板と一体化されて薄くなってしまっています。
まあこの構造でも強度的には十分なものがあり良心的だとは思います。
日本電産製らしい量産普及品のモーターですが性能は十分だと思います。
ターンテーブルを支えるモーターはこれくらいしっかりしていないと困ります。
モーター軸には再注油しています。
33回転は安定しているのに45回転は少し不安定。
チェック時音が出なかったはずなのに問題なく音は出ます。
トーンアームの水平回転部にがたつきがあるのが少し気になります。
音楽を聴いて楽しむにはこれ以上いらないと思います。
中学生の頃にカタログを見て楽しんでいたレコードプレーヤー。
懐かしいです。
続きましてLo-D(日立)のHT-400。
108円だったので買ってしまいました。
この上級機HT-500は当時評価が高かった機種です。
ストレートアームはカートリッジが簡単に変えられないので使う気になりません。
ローマス・ハイコンプライアンス時代を象徴するトーンアームで華奢なもの。
なのに付属カートリッジがローマスでもハイコンでもないMT24とは、トホホッ。
付属していた針折れカートリッジと専用ヘッドシェルを売ったら儲かりました(笑)。
底板は薄っぺらい板で脚もご覧の通りのお粗末なもの。
1個取れています。
この時代になると安いレコードプレーヤーはすっかりコストカットされた作り。
フルオートでこのスカスカぶりは生産性向上の成果です。
フルオート機構にお金がかかるので他は(特に強度は)おろそか。
トーンアームの駆動は専用モーターで行い機構もスマートになっています。
オーディオ機器の生産性の向上は目覚ましい進化を遂げます。
クォーツロックの制御回路も合理化が進み、トーンアームの制御回路も含めて
この基板1枚に収まってしまう電子技術の進化ぶりは凄いです。
モーターと制御基板を一体化させ、とにかく生産性を向上させています。
生産性の向上とはいかに安く速く組み立てられるかということです。
モーターを取り付ける部分が薄いプラスチックというのは残念至極。
電源トランスも防振処理なしで筐体に取り付けてあります。
これを買ったのはユニトルクモーターが見たかったから。
技術的には凄いけれど見た目は単なる扁平モーター。
周波数発生器のコイルパターン基板を制御基板と一体化。
軸は短いけれどその分太く、軽いターンテーブルなので十分な気がします。
固定子コイルと回転子磁石の間に基板があります。
モーターベースはこんなに薄く平らな鉄板なので強度不足は明らかです。
ターンテーブル(プラッター)は外周に厚みがなく慣性質量が小さいもの。
このモーターですからトルクが小さく慣性質量を増すと制御できないのかも。
まあユニトルクモーターなら慣性質量に頼らなくてもスムーズに回るでしょう。
HT-400、私的には使いたいと思える要素がほとんどありません。
ターンテーブルシートはとっておくとして他はガレキ行き決定。 m(_ _)m
ちなみにモーターは正常回転していました。
多分フルオート機能も生きていると思います。
PL-1250もHT-400も定価45000円です。
時代によるもの作りの違いがハッキリ出ていて面白いと思いました。
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