久しぶりにカートリッジの話題
久しぶりにカートリッジで遊んでみました。
まずナガオカ(ジュエルトーン)のMP-10をヤフオクで落札。
あまり人気がないカートリッジなので安かったです。
このヘッドシェル付きで2100円はかなりお買い得。
銘板のロゴが新しいものになっているので後期のものなのかもしれません。
接合ダイヤ丸針ですが十分楽しめます。
ジュエルトーンの頑丈なヘッドシェルが好きです。
これでナガオカのこのシリーズはMP-10,11,15,20と普及クラスは全て入手。
そのMP-11,15,20は手放したので今はこれしかありません。
さて、なぜこのカートリッジを入手したかというと、
実は現行針JN-P150をもう一度聴きたかったからです。
このシリーズはMP-10,11,15,20ならば針はどれでも構造的には差し替え可。
なので出力が一番大きいこれにしようと思ったのです。
ただラミネートコアではないので高音の伸びはそれほどではないはず。
私は高音の伸びより出力が大きい方を優先(元気に聴こえる)しました。
以前中古のMP-150を所有してかなり気に入っていたにもかかわらず、
成り行きで手放してしまい惜しい思いをしました。
その後値上がされてしまったので再入手する気はありませんでした。
ところが最近実売価格が下がってきてAmazonで時々8000円台で出ます。
これはチャンスということで今回購入に至りました。
無垢ダイヤの楕円針で10000円以下で新品針が買えるのは魅力です。
大きなダイヤチップが付いていて惚れ惚れします。
今後こういうものがいつまで作られるか・・・。
針を見てビックリしました。
以前持っていたものとはすっかり仕様が異なっていたからです。
下の写真をご覧ください。
左が以前のもので右が今回のもの。
左は中古品だったので表面がいくらか腐食しているとは言え、
カンチレバーの材質は明らかに別もの。
更にダイヤチップの取り付け方も異なります。
以前のものはダイヤチップを埋め込んだ金属片がカンチレバー先端に
接着されているように見えます。
しかし今回のものはパイプカンチレバーの先端をつぶしてダイヤチップを挿す、
普通の取り付け方になっています。
予告なく仕様変更されることはありがちなのですがこんなに違うのは初めて。
材料が入手しずらくなっている昨今を象徴する出来事のように思います。
ここまで違うと音も変わってしまっていると思います。
MP-150(JN-P150)は「広帯域のパワフルサウンド」というのが売りです。
そこが気に入っていたのですが今回どうなのでしょうか?
メーカーとしては当然同じ方向性で音作りしていると思いますが。
記憶との比較ほどあいまいなものはありません。
はっきり言ってしまうと違いがあるのかよく分かりませんでした。
聴き始めは高音の浸透力が弱い感じで「アレッ」と思いましたが、
十数時間聴くうちにしっかりしてきたように思います。
高音は「キンコン」ではなく「シンシン」と鳴っている感じ。
パワフルというよりアキュレートな感じで、
接合ダイヤ針との違いははっきり分かります。
いくら良くても古いカートリッジは劣化するのみなので、
現行品のまともなカートリッジでなら良い音が聴けることを知っておくべきです。
現行品はダメだと言う人がいるけれど一体何を聴いているのか?
私にはさっぱり分かりません。
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コメント
こんばんは。
ナガオカのカートリッジ、安かったのですね。
ヘッドシェルは立派なものですし。
私はデザインも選択要素にしています。ロケットのような形の、B&Oを手に入れたいと最近思っていましたが、上手くいかず、名前が気に入ったグレースを入手しましたが、まだ聴いていません。
投稿: サンセバスチャン | 2018年2月 6日 (火) 23時18分
サンセバスチャンさん
こんにちは。
返事が遅くなりごめんなさい。
ナガオカは知名度が低くて損をしていますが、作っているものは良いものだと思います。
私もデザインを選択要素にしていますよ。
今回も一応色のマッチングを意識しています。
”抹茶小豆”(笑)。
B&Oは古いので劣化が著しいと思います。
ヤフオクに出るグレースも程度が良いものは高値推移で、安く入手できるものは劣化品が多いように見えます。
投稿: いっき | 2018年2月11日 (日) 12時50分
こんばんは。グレースは何故か人気がありますね。私の入手したのはF8Mというモデルで、音楽性を重視したというところに惹かれました。新品らしいのですが案外安く入手しました。最初ラフマニノフのピアノ協奏曲2番をかけたら、今まで聴いたことのないくらい美しく鳴りました。ところが、次の日、ショパンのバラード4番、ホロヴィッツの強打で歪みました。これはダンパーの劣化か、針圧不足か?最初のスカルラッティは良かったですが。
投稿: サンセバスチャン | 2018年2月11日 (日) 18時26分
サンセバスチャンさん
こんばんは。
新品(未使用ですよね)とは言っても古いものならば、保管の具合で劣化の度合いは様々だと思います。
グレースは可もなく不可もなしで、いかにも日本製標準的な音といったところがあるように思いますが、まあ音には関係なく希少性が受けているのだと思います。
投稿: いっき | 2018年2月12日 (月) 21時48分
お久しぶりです。E.Kです。
ところで、いっきさんはカートリッヂの端子とリード線をコンパウンドで磨いたことがありますか?長年の酸化被膜が取れてびっくりする音になります。
投稿: E.K | 2018年3月 1日 (木) 18時22分
すみません。追加です。
レコードのクリーニングはどのようにしていますか?
私は、水道の水で超音波洗浄をしています。これもびっくりする音になるます。新品のレコードになった気がします。
投稿: E.K | 2018年3月 1日 (木) 18時32分
E.Kさん
こんばんは。
返事がすっかり遅くなりごめんなさい。
カートリッジの端子は無水エタノールでクリーニングしています。
リード線は古いものは使わないのでクリーニングしません。
それで十分良い音で鳴ってくれています。
レコードは状態が良いもの(プチ音がしないもの)しか買わず、後は演奏前に軽くホコリをとるだけです。
溝深くに入ったゴミはさんざん色々やってみて取れないことが分かったので、この方法に落ち着いています。
針はこまめに掃除することにより、音溝は新品同様に保たれていると思っています。
投稿: いっき | 2018年3月 3日 (土) 20時43分