こんなのアリですか?
DD-100のトーンアームを生かせないものかということで無茶しました(笑)。
ハードオフで見て気になっていたレコードプレーヤーを買ってきました。
ベスタクスのPDT-4000、DJ用ターンテーブルです。
ジャンク品で「チェック時回転しました」というもの、1166円也。
お店でターンテーブルを手で回したら、
とにかく回転がスムーズだったので気になっていたのです。
ACサーボモーターだという情報があったので余計気になっていました。
トーンアームの錘がなかったりしてこんな状態なので安いのでしょう。
買って帰って早速回転するか確認。
ACプラグをつないでスイッチを押しても回転しません?
これはゴミをつかまされてしまったかと、修理が面倒・・・。
しばらくがっかりして良くみると、後ろに電源スイッチがあるではありませんか。
スイッチONで無事回転しました。ふぅ~。
クオーツロックをONしておけば回転数を調整する必要はありません。
プラッターの下側にある2本のストロボパターンは33回転用(50Hz、60Hz)。
滑らかな回転はさすがACモーター。
電子ブレーキ付きなので回転は素早く停止します。
モーターの回転数検出機構が上から見えます。
モーターには上蓋がないようです。
ローターを抜くにはこのプラスチック板を剥がすのでしょうか?
裏返すと脚は底板に取付けられています。
取付け位置が左右対称ではなく、重量バランスを考慮しているのは珍しい。
底板の厚みはそこそこあってしっかりしています。
最近のレコードプレーヤーDENONのDP-500Mと似た筐体構造です。
マニュアル機なので中身はシンプル。
モーターと回転を制御する基板くらいしかありません。
驚いたのはモーターとトーンアームを厚い鉄板に取付けて一体化してあること。
モーター支点とトーンアーム支点を明確化するメカニカルショート構造です。
DJターンテーブルも侮れませんね~。
このモーターが強固でなかなか良いです。
手荒に扱われるDJターンテーブルなのでひ弱なモーターではダメなのでしょう。
電源トランスは筐体に直接ネジ止めされていて振動対策がないようですが、
実はモーターとトーンアームを固定する鉄板の方が、
ゴムを介して筐体に防振取付けされているのです。
この鉄板がなかなかの厚さで頼もしい。
モーター駆動用トランジスタを鉄板に取付けて放熱しています。
トーンアームから出る線はシールドなどなくコネクタ基板に直付け。
トーンアームを取付けているナットを外せばトーンアームは外せます。
外してビックリ! トーンアームは重い金属円柱がベースになっています。
ベスタクスがこんなところにお金をかけていることを知っていましたか?
こういうことが音の良さ(音溝の忠実な音声変換=ハイファイ)につながります。
筐体上部のプラスチック部分はインサイドフォースキャンセラーと、
アームレストだけなのでトーンアームを支えるのとは無関係です。
アームリフターがないのはDJ用だからでしょうしコストカットもあるでしょう。
何っ!この中途半端な穴は。
メカニカルショート構造を生かすには下の鉄板に取付けたいところです。
トーンアームの取付け中心位置はモーター軸中心から215mmです。
DD-100はこの距離が220mmなのであと5mmずらす必要があり、
つまり鉄板の穴も広げなければなりません。
木の部分はカッターで少しずつ切取りました。
鉄板が厚いので穴を広げるのに一苦労。
何とも雑な作業です(笑)。
裏からネジ止めするのですが、1カ所鉄板が干渉し上手くナットが締められず。
おかげでトーンアーム取付け位置が少し内側になっています。
面倒なので取り敢えずこのまま。
トーンアームから出る線もノイズ対策などせず放置(笑)。
何とかトーンアームは取付けられたのですが見た目はヒドイものです。
こんなものですがオーディオラックに収めてしばらく使うことにしました。
特に問題なく使え、十分まともで良い音を聴かせてくれます。
モーターやトーンアームがまともな物なので当然でしょう。
それにしてもベスタクスのデザインセンスはダサ過ぎでしょっ!
この日本的な侘び寂び漂うダサさ(笑)はある意味強烈な個性です。
レコードプレーヤーを使用しない時、
ダストカバーはDD-100から外したものを取り敢えず乗せています。
そのうち手ごろな大きさのダストカバーを入手して取付ける予定。
DD-100の筐体及びモーターはガレキとして廃棄してしまいました。
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