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オーバーハングの調整

今回ビクターのトーンアームが2台になり、当分はこれらを使用する予定なので、トーンアームに合わせてカートリッジのオーバーハングを調整することにしました。

正しく調整するには取説を見る必要がありますが今手元にはありません。でも以前しばらく所有していたQL-7の取説を見て調整方法を知っているので大丈夫。とは言っても調整には専用のオーバーハングインジケーターが必要です。

少し前にヤフオクでオーバーハングインジケータだけが出品されたのですかざす落札しておきました。1000円もしましたがやむをえません。そのオーバーハングインジケーターは写真の下のプラスチックの板です。

P186

ちなみに上に写っているのは、ネット上にあったSMEトーンアーム用テンプレートを入手して適当な大きさに印刷して切り抜いたものです。以前SME3009Rを所有していた(新品購入してROKSAN RADIUS3に搭載)ので、SMEテンプレートの使い方はもちろん知っています。

ビクタートーンアーム用の使用方法を説明します。まずオーバーハングインジケーターをターンテーブル(プラッター)の上に置きます。この時に矢印の先端がトーンアームの水平回転部の中心を指すようにします。

P187

そしてこのオーバーハングインジケーターの上にカートリッジを持ってきて、スタイラス(針)がオーバーハングインジケーターの▽印の先の目盛りの位置に合うようにカートリッジの取付け位置を調整します。ちなみに写真の針位置は目盛りと▽印の中間くらいなので実際の調整位置とは異なります。

P188

ここはターンテーブルのスピンドルの中心から15mmオーバーハングした(越えた)位置で、レコードプレーヤーの仕様にオーバーハング15mmと書かれていたりするのは正にこの距離のことです。

さてこの位置にオーバーハングを調整をすれば、レコード盤上の全ての位置で針がレコードの溝に対してまっすぐになるかというとそうではありません。今度はSMEのテンプレートを使ってそれを確認してみました。

下の写真はSMEテンプレートによるオーバーハング調整方法の説明です。SMEのトーンアームではテンプレートの2ヵ所(外側寄りと内側寄り)の小さい○印内に針を降ろし、そこでテンプレートの線とカートリッジ(ヘッドシェルの端など)が平行になるように調整します。

P189

ビクターのトーンアームはSMEのトーンアームと形状が違うので、この位置で平行になりません。ビクターの調整方法だとレコードの外周から2cmくらいの位置でまずは平行になりました。

P190

内側にも平行になる位置があると思いますが確認はしていません。このように2ヵ所ほどで溝に対してまっすぐになり、それ以外では角度が付くというのがS字やJ字のトーンアームの特性。角度が付くといってもストレートトーンアームにカートリッジを傾けずに取付けた場合よりは小さい値です。

P191

調整したらカートリッジの位置はこれまでより4mm程後退しました。私の美意識からするとちょっとバランスが悪いです。もう少し前に位置した方が格好が良いと思うのですがしょうがありませんね。

ちなみにビクターのジンバルサポートトーンアームの曲がりの形状や長さは、(私が所有したことのある)UA-7045、JL-B61のトーンアーム、QL-5のトーンアーム、QL-7のトーンアーム、皆同じです。

話は変わりまして、JL-B61から外したトーンアームのアームリフターを再修理しました。アームリフターに入っているシリコングリスを交換したのです。今回は#1,000,000です。

P192

ご覧の通り3種類も買う羽目になってしまいました。#1,000,000は右の缶容器。今度は少し遅すぎる気もしますが、#100,000グリスと混ぜて粘度を調整するのも面倒なのでこのまま使用します。少量しか使わないのでグリスが多量に余ってしまう羽目に・・・。

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オーディオ」カテゴリの記事

コメント

はじめまして、
度々ブログの方を楽しく拝見させて頂いてます。
当方もPL-380を2機所有しております。
というか、自称ですがパイオニアのターンテーブルマニアなのです(笑)
(他にPL-350とPL-280を所有しております)
なので、いっきさんのブログは大変に参考になりますし、尊敬もしております。(分解などの手順方法など)
PL-380の件に戻りますが、最近アームリフターの下降速度が速くなってしまいましてカンチレバーなどに負担がかかって無いか心配しておる次第です。分解をしてはみたのですが、いまいちどうすれば調整出来るのか、オイル注入か否か判り兼ねておる次第です。
調整などは、やはり業者でないと無理なのでしょうか?
御伝授の方を宜しく御願い致します。
あと、アンチスケートは針圧に合わせておられますか?
私は針圧に合わせて設定していますがどうもアームリフター下降時に外側に引っ張られて(下降位置がずれる)いる様なのです。
アンチスケートの機能自体が故障しているのでしょうか?
いっきさんはどう思われますか?
御意見お聞かせ下さい。
突然の訪問、長文など大変失礼致しました。
これからもブログ、楽しみにしております。

投稿: かのん | 2017年7月12日 (水) 09時52分

かのんさん
おはようございます。
返事がすっかり遅くなってしまいごめんなさい。
拙ブログをお読みくださりどうもありがとうございます。
PL-380のトーンアームの機構が複雑なので、アームリフターにオイルを注入する場合、どう分解して良いか私には分かりません。
少なくとも私はやりたくないです。
業者に任せるとしてもきちんとした技術を持っているところに依頼しなけれなばいけないと思います。
アンチスケーティングはもちろん針圧に合わせていました。
アームが外側に流れる件については思い当たるところがあります。
私の場合水平バランスをとる時にアームが外側に少しずつ流れるような状態でした。
もちろんアンチスケーティングは「0」です。
トーンアーム裏側の回転部分に位置を検出するための比較的大きな金属プレートがついています。
ここが水平についておらず傾いたためそういう症状になっていました。
要は水平バランスが崩れてしまっていたのです。
私はPL-380(A)を一時期4台所有して1台がそういう状態のものでした。
手で強引に水平にしようと試みましたが修正できませんでした。
もし同じような状態にあるのであれば修理は難しいような気がします。
私は安く入手したものばかりだったのでそれはあっさり廃棄処分にしました。
ご参考になったのか分かりませんが、よろしくお願い致します。

投稿: いっき | 2017年7月15日 (土) 08時43分

いっきさん、おはようございます。
早速のレスありがとうございます。
そーですか、複雑な機構ですか、やはりアームリフターのメンテの方はあきらめます。
それからアンチスケートの件、大変参考になりました。
ありがとうございます。
また、ちょくちょくお邪魔致します。
では、失礼致します。

投稿: かのん | 2017年7月17日 (月) 10時53分

かのんさん
こんばんは。
ご参考になったたのでしたら幸いです。
今後ともよろしくお願い致します。

投稿: いっき | 2017年7月17日 (月) 19時59分

いっきさん、こんにちは。
早速ですが、この前のPL-380のアームリフターの件ですが、なんとかスローダウンする様になりましたのでご報告致します。
リフトアップの状態でリフターのイモネジ?を緩めてさらにアップさせその廻りに綿棒でいっきさんがJL-B61に使用されたとするタミヤのシリコングリス#1,000,000という超高粘度のブツwを塗り塗り致します。
で、リフトダウンさせてから高さ調整、イモネジ締め付け後にはみ出したグリスを拭き拭きwしまして、疑心暗鬼でスタートさせましたら、なんと丁度いい具合にスローダウン致しましたww
なんとかこれで自己満足しておる次第です。
ですが、あくまでも我流ですので決していっきさんにはお勧め致しませんww
それから、最近テクニクスのSL-Q303が気になっているのですが、いっきさんは所有された事ありますか?
では、またお邪魔致します。
失礼しました。
では、またお邪魔致します。

投稿: かのん | 2017年8月 7日 (月) 14時09分

かのんさん
こんばんは。
アームリフターが、スローダウンするようになって良かったですね。
なるほどそういう方法もあるのかと納得しました。
テクニクスSL-Q303ですが、確か筐体がプラスチック製だと思います。
私は筐体にプラスチックを使用しているレコードプレーヤーは使わないことにしています。
明らかに強度不足だからです。
電子制御アームにお金をかけたために、モーター取付け部分をプラスチック製にしてしまったようなレコードプレーヤーも使う気になれません。
メーカーの商魂が透けて見えて嫌になります。

投稿: いっき | 2017年8月 7日 (月) 22時36分

いっきさん、おはようございます。
早速ですが、なるほどSL-Q303は強度に問題ありですか・・・
御意見ありがとうございました。
他のメーカー(ビクター、デンオンなど)製をもっと探索してみます。
また、お邪魔致します。

投稿: かのん | 2017年8月 8日 (火) 11時02分

「**だからダメ」は短絡過ぎ、ものの見方が浅すぎる。

大切なのは音の良いレコードプレイヤーを量産品として生産、販売すること。

その一つの解として、テクニクスは硬度が高く、響きの良い「プラスチック」を選んだ。仕上がりが悪いとは決して思わない。

ただ、Q303等はあくまでも量産品の安物プレイヤーであるのは間違いない。上級製品とは違う。

「音が悪い」という評価はあるかも知れない。ただ、それが「筐体がプラだから」という理由だとしたら物事を知らなさすぎ。

投稿: suomi | 2017年9月18日 (月) 15時11分

suomiさん
はじめまして。
こんばんは。
貴重なご意見どうもありがとうございます。
引き続きご愛顧賜りますよう、
よろしくお願い致します。

投稿: いっき | 2017年9月18日 (月) 19時11分

ども。サイトマスターから返事があるとは思わなかった。

テクニクスは量産メーカーです。良い製品を作るというのは当たり前で、その上で適切な原価の設計をしています。そのあたりを、専業のラックスやマイクロと比べると違いがよくわかる。同じようなメカニズムでも、松下テクニクスはとにかく単純で点数が少ない構造なんです。

テクニクスがマイクロを見ると「どうしてこんなに無駄なことをしているんだ」となるだろうし、マイクロからテクニクスを見ると「なんというふざけた作りだ。おもちゃだ」となる。

わたし自身はマイクロの緻密で嘘のない設計を尊敬するけれど、テクニクスのやり方は間違いとは思わない。結局、売値が低くなり、たくさんのユーザーが入手できたのだから。

テクニクスのプラスチックキャビネットは、音響的に十分吟味されたものです。プラと言っても、ポリカーボネートとはわけが違い、要は複合素材、の総称なんです。

もちろん私も、オーディオ前世紀の後期以降の、テクニクスレコードプレイヤーにはおもしろみがないと感じています。

投稿: suomi | 2017年9月19日 (火) 18時54分

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