レコードプレーヤー探訪 SL-55
またしてもジャンクのレコードプレーヤーを入手。
ちょっとした思惑があって入手したものでテクニクスのSL-55。
送料も含めて3000円しませんでした。
いつものようにタバコのヤニ汚れが凄かったものの清掃したらそこそこきれいになりました。
安い機種なのでモーターのベース部分はプラスチック製。
トーンアームのベース部分もプラスチック製ですが、
トーンアーム本体はSL-1200などと同じでしっかりしたものです。
私は個人的にこのトーンアーム自体が気に入らないので、
SL-1200を常用機から外すことになりました。
底蓋と脚は一体化しています。
強度はあまりありません。
こういうところが廉価品
底蓋を外してみたらアルミホイルが雑に貼ってありました。
これは前オーナーが作業したものなのでしょう。
この程度の静電シールドに効果があるとは思えません。
気休めに過ぎないと思うので除去しました。
中身はスカスカでモーターと電源トランスくらいしかありません。
左手前の広いスペースに補強板が張り付けてあるのは評価できます。
テクニクスお得意の電源&回転数切替スイッチ。
ここが接触不良を起こし、回転しなかったり回転不安定になったりします。
接点復活材をひと吹きしておきました。
面白いことにモーターはテクニクスご自慢のものではなく別の物。
光学式の周波数発生機構などからパイオニアPL-1250と同等と思われます。
ネット上の写真からしてほぼ間違いないと思います。
型式やロットNo.を書いた銘板の形や枠がPL-1250のモーターと同じでした。
どこが作ったモーターなのでしょう?
回転制御回路はモータの下に入っています。
上記写真の黒いカバーの中です。簡単な回路になっています。
※LUXMANのPD131のモーターも同系列のようです。
トーンアーム下のシールドカバーを外したところです。
アームベース部がプラスチック製なのがここからも分かります。
バネ式のインサイドフォースキャンセラーとアームリフターの機構が入っています。
このレコードプレーヤーにはストロボランプがなかったので、
以前入手後に分解したSL-26から外したストロボランプとオヤイデのストロボスコープを使って回転数を確認しました。
特に問題なく正常回転して調整ができます。
音質を語る程のものではありませんが、普通にレコードを聴くならこれで十分だと思います。
テクニクスのレコードプレーヤーは普通のヘッドシェルの場合、
背が高いカートリッジでないとかなり前下がりになっていしまうので、
オルトフォンのコンコルドシリーズで聴きました。
このレコードプレーヤーのデザインはシンプルでシックなので結構好きです。
確認したところ当初の思惑が実現できないことが分かたのでリサイクルすることにしました。
ヤフオク出品が面倒なのでハードオフへ。
買取価格3000円提示(7000円台で売るらしい)のところを交渉して、
3200円(8000円台で売ることにしたらしい)にしてもらいました。
たかだか200円アップなので交渉を楽しんだという感じです(笑)。
買取価格と販売価格の計算方法は分かりませんが関係性が分かったのは収穫。
またこのレコードプレーヤーの世の中の相場も分かりました。
少し儲けが出たので良しとしました。
というか実のところもう少し儲かったのです。
落札品にはカートリッジとヘッドシェルが付いていて、
カートリッジFR-101はスタイラスが取れてしまっていたため使い物にならなかったのですが、
DAM entreのしっかりしたヘッドシェルが使えました。
良質なヘッドシェルがただで手に入ったことになります(笑)!
これは最近お気に入りのXL-30用に使用。
黒色ネジが付いていたのでそのまま流用しました。
グッドルッキングです!
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