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やっと手に入れたSL-1200!

またまたレコードプレーヤーをヤフオクで落札してしまいました(笑)。テクニクスのSL-1200です。このシリーズの初代。DJ御用達になる前のこいつがほしかったのです。人気があるので落札価格が高く、ジャンク&プア・オーディオの私にはなかなか落とせませんでした。今回はスイッチが入ったり入らなかったりするということと45回転が不安定ということで3110円也。この程度の症状ならば修理は簡単なはず。

届いた物は掃除してあるようできれいな状態。これまで入手した物があまりに汚かったので今回は肩透かしを食らった感じです(笑)。ダストカバーは左側のヒンジの付け根が割れていますが(ヤフオクの商品説明に記載されていて写真もありました)、目立たないし使用には問題ないので良しとします。

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早速電源を入れて回転を確認。確かにスイッチの接触はかなりひどく、ONするには要領が必要です。回転数は調整できるものの不安定です。ストロボランプはほぼ止まるのですがフラフラするので、ピアノの音程とか不安定になります。

では早速修理にとりかかります。不具合いの原因は明らかです。「SL-1200の世界」というホームページがありまして、修理方法が詳しく書いてあるからです。電源スイッチと回転数調整ボリュームの接触不良を治します。

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底蓋を開けるとこんな感じです。アルミダイキャストの堅牢な本体にモーターとトーンアームが取り付けられています。モーター回転制御基板は1枚のみのシンプルさ。これだけパーツが少なければ壊れにくいでしょう。スカスカ(笑)。

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ここが問題のボリュームとスイッチ。ネジを外せば取り外せそうなのですが、ツマミが接着剤で固定してあるとかで軸から抜けないのでボリュームもスイッチも外せません。ここは接点復活材に頼るしかありません。私はKURE CRCのコンタクトスプレーを使いました。接点復活材を吹きかけてスイッチを何度も入り切り。これだけで一応接触不良はなくなりました。

※たきじんさんから情報をいただきました。ボリュームの軸にはネジが切ってあるそうで、ツマミはねじ込まれているとのことです。左に目いっぱい回して更に強引に(ペンチなどで)左に回せば外せるのですが、接着剤で固定されているのでツマミはボロボロになりボリュームは壊れるそうです。ダメなボリュームが壊れるのは問題ないし、軸にネジが切ってあるボリュームは売っていないのでツマミがボロボロになっても問題ないでしょう。

動作確認の時にボリュームは調整可能だったので、ボリュームはそのままで取り敢えず回転確認することに。回転数は調整できストロボも安定しました。何かと問題視される接点復活材なので、ボリュームには接点復活材をかけないことにしました。

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なぜスイッチの接触不良を治せば回転数が安定するかというと、ネット上から拾った上記回路図にあるとおり、スイッチと回転数調整ボリュームが直列接続されているからです。つまりスイッチの接触抵抗が不安定なら回転数調整ボリュームを変化させているのと同じことになるのです。

次にモーターに注油するくことにしました。これも上記ホームページに書いてあることです。私はそれだけではなくこのモーターの中身が見たかったというのがあります。SP-10用の初代DDモーターからSL-1200MkⅡ以降のDDモーターの間に入って中途半端感はありますが、私は非常に良い構造のモーターだと 思っています。

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ローターを外さなくても注油用の穴からオイルを入れることはできますが、私はモーターの中身が見たいのでローターを外しました。ローターを外すには脱落防止用の鉄片を外す必要があります。黒色のプラスチックカバーの下にネジがあります。

マイナスネジは緩み防止剤か何かで固着しているので、頭をつぶしてしまわないように注意してください。回らなくてもしっかり押さえてじっくり力を加えていると何度かするうちに緩めることができます。

ちなみにローターの両側にあるプラスチック片は移動時のローター固定用なのではないかと思います。

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20極15スロットモーターの固定子(スロット)にはきれいにコイルが巻かれています。ガッチリしていて頼もしいです。

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回転子は意外と大きくて重く、これだけでも慣性質量はそこそこあると思います。軸部分にはほとんどオイルが付いていませんでした。今回軸受け側は特に掃除せず軸のみ無水エタノールでクリーニングしました。

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QL-5のメンテナンス時に買ったテクニクス用と言われるオイルを軸に塗り、軸受けにも少したらしてからローターを入れました。気密性が高いのでローターがすぐには沈みません。プラッターも載せて少し回転させたりしながらしばらく待つとローターは沈み込みます。

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モーター自体の回転も滑らかになったのでストロボパターンはより安定したように思います。クオーツロックではないので電源自体の周波数ドリフトなどにより、ストロボは時間とともに僅かに流れていきますがそれは正常です。ストロボ識別シールの印字は消えてしまっていて、どの縞がどれなのか分かりませんが、ネット上には写真が転がっていますので識別に問題はありません。

メンテナンス完了! 修理はあっさり終わってしまいました(笑)。

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アームリフターはオイル抜けもなくゆっくり降下します。トーンアームのガタは水平方向に僅かにありますが特に問題にならない程度だと思います。シンプルで良いレコードプレーヤーですね。オーディオ用ならSL-1200初代でしょう。MkⅡからはすっかりDJ用になってしまい、同じ型式とは言え中身は全く別物になってしまっています。

クォーツロックではないとか、ブレーキ機構がないので止めてしばらくはプラッターが回転しているとか、脚に水平調整機構がないとかはありますが、これで十分な気がします。良いレコードプレーヤーだと思います。色々なメーカーのレコードプレーヤーを使ってきましたが、これでやっとダイレクトドライブの雄、テクニクスのレコードプレーヤーを常用できることになりました。

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コメント

こんばんは。以前アームレスのSL-120を所有していました。やはり回転数調整VRがおかしくなって交換したいのですがやはりツマミが外れません。壊してもいいやの感じで色々強引に動かしたら
解りました。VRのシャフト自体にネジが切ってあって、ツマミのネジにねじ込んであるんです。
具体的にはツマミを左回りに回し切って、更に強引に回すと外れます。しかし接着材で固定してあるのでペンチで無いと外れないし外れたころにはツマミも傷だらけでVRも完全に壊れてしまいました。
ですのでVRを外すには結構な荒療治になります。まさかこのときの経験がこういう形で紹介出来ることに自分でも驚いています。

投稿: たきじん | 2016年12月29日 (木) 23時17分

たきじんさん
おはようございます。
SL-1200のトーンアームはいまいちなので、SL-120に好きなトーンアーム(これに合うショートアームは少ないらしいですが)を取付けて聴くのは良いですね。
ボリュームのツマミはそういう仕掛けになっていたのすか。
今度ボリュームがダメになったらその方法で外してから交換したいと思います。
教えて下さりどうもありがとうございます。
このブログを読んでSL-1200の修理をする人にも参考になるのではないかと思います。

投稿: いっき | 2016年12月30日 (金) 09時30分

別のページにコメントした者です。
たどり着いたのはこのページ。
私も最近SL-1200を手に入れました。
SL-1200といえばDJの世界の定番ですが普通はmk2以降のみんな同じ形をしたものですね。
この初代は形も違いレトロな感じで初めは全く興味はありませんでした。
私もオーディオマニアのはしくれなので、とんでもないレコードの扱いをするDJの世界など全く興味はなかったのですが、そのおかげで今でもレコードやプレーヤーなどが存在しているのは認めなくてはならないですね。
真空管が今でも手に入るのは、ギタリスト達が真空管アンプを信頼しているのと似ている状況かと思います。
どの世界でも良い物とされている物は良いのではと思いプレーヤーではSL-1200に興味がわきました。
紹介されているHPは私もよく覗いていますが、凄い方ですね。
HPを見ているうちに初代1200が欲しくなりました。
この方はmk2以降にはあまり興味はないようです。
心臓部のモーターは初代のSP-10だけは別格ですが、SP-10mk2とSL-1100、SL-1200は共通ですね。
1200のmk2以降はもっと簡素化されました。
初代はアームが変な形で初めは違和感がありましたが、これはこれで良い物です。
mk2以降のアームはEPA-100に似てはいますがかなり簡素化しています。
プレーヤー組み込みのアームでしたらSL-01やSL-M1の方がEPA-100に近いですね。
オーディオ製品は古い物にばかり興味が行ってしまいます。
特にレコードプレーヤーは古い物ほどお金がかかってますね。
テクニクス製では初代1200だけでなくSL-110まで手に入れてしまいました。

投稿: ひらりん | 2018年3月 7日 (水) 14時39分

ひらりんさん
こんばんは。
たくさんコメントいただきありがとうございます。
DJのおかげで今もレコードプレーヤーなどが存在しているというのはそのとおりだと思います。
あのHPは良し悪しだと思います。
情報に偏りがあるからです。
モーターに関しては、SL-1500を使ってみて簡素化されたものもなかなか良いと思っています。
わざわざSL-1200のモーターを使う意味はあまり感じないというのが私の本音です。
使ってみた感触では初代のトーンアームはやはり性能がいまいちです。
トーンアームがもう少し良ければSL-1200を長く使う気になれたと思います。
SL-01のトーンアームはMkⅡ以降の簡素化版と同等ですよ。
SL-MA1のトーンアームはダイナミックダンピング機構を搭載しているという意味ではEPA-100に近いです。
オーディオ機器全般に言えるのですが、当時を知る者として、オイルショック以前とバブル期は物量投入されていたと思います。
オイルショック以降は新技術にお金をかけ過ぎ、基本がおろそかになっているものがあります。
例をあげれば電子制御アームの下のクラスのレコードプレーヤーなどがあります。

投稿: いっき | 2018年3月10日 (土) 23時52分

「SL-1200の世界」、ブログマスターです。
https://vinyl1.blogspot.jp/

ブログに関して書いてくれるのはありがいけれど、その場合はURLを明記して欲しい。そうでないと、ユーザーがいちいち調べなければならないでしょ? 特定のサイトに言及して、正確に記載しないのは不合理だ。何のためのインターネットなの? と感じる。

内容が不十分なのは自覚している。書き手の経験や知識が足りない、表現力がない、と言うのが理由。ただ、それは勘弁して欲しい。そのようなマイナス点があったとしても、何かをネットに表現することが大切、と考えている。内容に不満が有れば訂正を申し出たり、自分で補えばいい。それがインターネットです。私は世の中に記載が無く、自分が知っていることは、それは自分で書かなければと思っています。

速度微調整ノブ。一度壊してから、怖くて触っていない。完全に死んでいる場合は、他の場所に新設しています。緩み止めで固着してある。ヒーターで熱し、一気に回せば外れるはず、とは思っています。試す勇気がない。

ただ、傷んだVRも、正常な場所はあるはず。その場所で止め、内部基板の半固定VRで調整すれば、安定して低速回転に出来るのではないか? と思う。極端なことを言えば、表のVRはバイパスし、内部基板の半固定VRだけで設定しても、ちゃんと使えるはずです。整備できている状態なら、一切VRは触る必要はないから。

トーン・アーム。設置できるアームは限られるけれど、存在します。しかし、このSL-1200/SL-120の想定アームは、sme 3009 s2 IMPROVEDです。苦労してアームを探さなくても、このアームを使えばいい。

いろいろ感じることはあるけれど、SL-1200は今でも、自分にとっての「最後のレコードプレイヤー」候補の1台です。アームをオルトフォンに替えたDD-5を今はメインにしているけれど、本当に頼れるのはSL-1200。

投稿: suomi | 2018年5月 1日 (火) 22時41分

suomiさん

こんばんは。
こんな辺ぴなブログにお越しくださりありがとうございます。
今時インターネットはググれば一発でしょ。
「内容が不十分~書かなければと思っています。」は全く同じ意見です。
私が書いていることをきちんと読み取っていただいているならば分かっていただけるはずです。
SL-1200についてここで補足説明していただきどうもありがとうございます。

投稿: いっき | 2018年5月 4日 (金) 22時28分

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