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2016年10月

トーンアームを交換しました。

思いがけずトーンアームを入手できてしまいました。というのは競り負けてしまった物が繰り上げ落札となったからです。最高額入札者から連絡がなかったとのことで次点の私に声がかかりました。これまでは繰り上げ落札は受けたことがなかったのですが、今回はお受けすることにしました。落札したのはビクターのUA-7045、なかなかの人気物です。

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写真の状態は薄汚れていたのを清掃した後のもの。まあまあ美品の部類でしょう。アームコードなしの出品でしたので送料も含めて¥15,000少々。人気があるのでこれくらいはやむをえません。落札してからアームコード(他メーカー品)がみつかったとのことで同梱されてきました。アームコードはごく普通のものですが、それでもヤフオクでは¥3,000くらいにはなりますから結構お買い得だったのではないかと思います。

このトーンアームはベース部にお金がかかっています。チャッキングロックのような構造でアーム本体を固定することができます。下列真ん中にあるパーツでアーム本体を固定しているようです。上列左の巨大なロックナットは只者ではありません。

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上記5つのパーツを組み合わせると実に豪華なアームベースになります。

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オーディオ評論家の故長岡鉄男さんがこのトーンアームを高く評価していたというのがこのトーンアームの人気の理由。そのあたりのことを長岡さんの著書『長岡鉄男の日本オーディオ史②』から抜粋してみましょう。

本文: 「ビクターUA-7045(\25,000)はベースががっちりして力強い高級感のある35cmアームである。ニュージンバルサポート、チャッキングロック式ヘッド・コネクター。特徴はないがハイCP機だ。しかしあまり売れなかった。ブランドのせいだろう。アームの専業ソーカー(誤植で、正しくは”メーカー”)から出ていればベストセラーになったはずだ。」

挿絵の注釈: 「ビクターUA7082、7045 みごとな仕上げ、巨大なロックナット(写真では見えない)も含めて実に豪華だが安すぎて売れなかった。」

世の中では最後の「安すぎて売れなかった。」が独り歩きしているようですが、全文から分かるように安すぎるのは豪華なベース部やヘリコイド式高さ調整(上記文章の中にはなし)などの機能を含めてのことであるのは明白。何を言いたいかというと、そういう機能がついていないレコードプレーヤー付属のトーンアームを含めて「長岡氏推薦の良いトーンアーム」と括ってしまうのは「ちょっと違うでしょ。」ということ。

アームベースが太いのでレコードプレーヤーの取付け穴を広げました。糸鋸ややすりを使って地道に作業。ベースのフランジ部があまり広くないので、徐々に広げてピタリと収まる程度の穴にしました。ターンテーブル中心から230mmの位置に取付け穴の中心がくるようにします。インサイドフォースキャンセラーの関係からの位置制限もあるようですが、そこはあまり気にぜずQL-5と同じくらいの位置にあれば良しとしました。

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そしてこのトーンアームお決まりのバランスウェイトの垂れ下がり。つなぎ目のゴムが劣化して収縮軟化してしまうのが原因です。平ワッシャを半分に切って入れてみましたが焼け石に水か。ここの修理を試みた痕跡があり、バランスウェイト側のシャフトの裏側にあるイモネジがなくなっていました。なくても機能的には問題ないようなのでそのまま使うことにします。

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黒い目盛り付きのダイヤルがヘリコイド式高さ調整機構。演奏中でもここを回して高さ調整できるのは良いのですが、ダイヤル固定機能がないので”がっちり”に拘る人には向かないと思います。私はそういう拘りはないので問題ありません。

実にメカニカルでカッコイイですよね~、ほれぼれ(笑)。

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ガタつきは全くないのに高感度で、バランス調整時はアームが上下に振れてなかなか静止しません。ニュージンバルサポート方式、私はこの1点でこのトーンアームが好きです。アームリフターはゆっくり降りてくれるのでメンテナンスする必要はありません。今後速く降下するようになったら粘度#100000のグリスを使います。

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ターンテーブルDP-2000、トーンアームUA-7045、キャビネットDK-77、大袈裟になる一歩手前のこの組合せが気に入っています。私のメインレコードプレーヤーはこれで完成。アームコードはもう少し高級なものにしたいので、オヤイデ電気の自作キットを狙っています。

またこんなものを入手してしまいました。人気がないので安く落札できました。良いカートリッジなのにね~っ。オルトフォンの520。振動系は現行2M Blueと同等のはず。無垢ダイヤの楕円針です。今でもヨドバシでこの後継機520MkⅡの交換針が買えます。

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本体だけだったのでヘッドシェルとシェルリードは手持ちの物を使いました。以前入手した530MkⅡが白文字だったのに対してこちらは金文字。高級感はありますが読みにくいです。

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オルトフォンの音が好きな私なので実に心地よく聴こえます。

カートリッジが増えすぎたので、オルトフォンVMS20EMkⅡ、530MkⅡ、520、シュアーVSTⅢ、ML120HEとお気に入り日本製以外はリサイクルします。うんっ、それでも10個くらい手元に残ってしまいますね(笑)。

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アームリフターの再修理

先週修理に失敗したアームリフターの再修理にトライ。
グリスの粘度が足りなかったので違うグリスを入手しました。
今回はQL-7のアームリフターを修理したという記事で使っていたものです。
タミヤのフリクションダンパー用グリス(ハード)。

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前回のグリスは硬いけれど粘りがあまりなかったのに対し、
今回のものは粘りがかなりあり手につくとネチャネチャ。
これなら大丈夫そうです。

ということでアームリフターを再分解してグリスを塗ってみました。
今度はゆっくり降下します。
私の好みはではもう少しゆっくり降りてほしいところ。
まあこれならカンチレバーを痛めることはないと思うので良しとしました。

話は変わりましてターンテーブルシートです。
前から気になっていたブチルゴムのシートを入手しました。
オヤイデ電気のBR-12です。

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パイオニアのレコードプレーヤーに付属していて人気があったブチルゴム。
私も中古入手したPL-50とPL-30で体験してなかなか良いと思ったのです。
そのブチルゴムを使いながら現代風にリファインしたものがこれ。
一応メインのレコードプレーヤーDP-2000にこれを乗せました。

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レコードのフィット感は素晴らしいです。
テーパー形状なのでスタビライザーを乗せれば少々の反りは補正できます。
ほこりが付着するとなかなか取れないので水で洗い流すのが一番。

これまでDP-2000に乗せていたターンテーブルシートTHT-291(東京防音)は
サブのレコードプレーヤーQL-5の方に乗せて使います。

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このターンテーブルシートは結構長く使っていますが特に不満はありません。
こちらは表面がサラサラなので付着したゴミは簡単にはらえます。

QL-5はなかなか使い心地が良いので気に入っています。
モーター軸のオイルが固着気味なので今度オイルを再注油しようと思います。

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アームリフターの修理にトライ

レコードプレーヤーQL-5のアームリフターを修理することにしました。
ゆっくり降りずにストンッと降りてしまう症状を改善するためです。
まずは取外し。

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そして分解。
リフター軸の脇にある小穴にラジオペンチの先を挿して回せば蓋が外れます。

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このバネが曲者。

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手前中央にある金色の物体にグリスを塗って降下を遅くします。

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ネットの修理記事によるとかなり硬めのグリスでないと効果はないらしいので、
ホームセンターで梱包の上からジャバラを潰した感触で一番硬いこれを選択。

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ハンドクリームより硬めの感じです。
でもグリスの効果はほとんどなし。
相変わらずストンッと降ります。

ここで荒業発動。
バネが押し下げているのだからバネを弱くしたらどうかということ。

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御覧のとおりバネを切ってしまいました(笑)。
様子を見ながら3回に分けて切断。
左端の長さにしたら短すぎてリフターを降ろしきれなくなりました。
ならばということで、そのバネを伸ばして入れてみました。

う~む、まだ早く降ります。
相当硬いグリスでないとダメです。
もっと硬いグリスを購入しないといけませんね。
リフターの構造も良くないと思います。

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FR-5Eの比較試聴をしました。

お待たせしました。フィディリティ・リサーチのカートリッジFR-5Eの比較試聴をしましたので結果を報告します。

いつものように2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のレコードプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替しながら比較する方法です。比較の相手は私のリファレンスZ-1E。レコードプレーヤーはビクターQL-5とデンオンDP-2000モーター/DP-2500トーンアーム/DP-77キャビネットです。

左 : ビクター Z-1E(針:アーピス現行楕円針DT-Z1E)
右 : フィディリティ・リサーチ FR-5E(針:純正S-5E)

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FR-5Eの出力はかなり小さいです。音量を合わせながら比較試聴しました。FR-5Eの高音は無垢ダイヤならではのきめ細やかさですがそこそこ元気があります。帯域バランスはどこかが盛り上がったり引っ込んだりするところがなくフラットな感じです。押し出しが強いわけではありませんがかと言って元気がないわけでもありません。全体的な印象は素直で爽やかな品位ある音。

チェックレコードのトレースは問題なく、トレースが厳しいレコードを何枚か聴いてみるとトレース性能はなかなか良いことが分かりました。松田聖子のサ行は優秀。素直で爽やかな音なので松田聖子などポップスには良いマッチングだと思います。

特に個性があるわけではなく日本製ならではのハイ・フィディリティ(高忠実)な音だと思います。フィディリティ・リサーチ(忠実さの研究)という会社名がそのまま音になっているような感じがします。高音は「磁気歪の少ないトロイダル巻線」という売りがそのまま音になっているように感じます。

出力がかなり小さいのが気になりますが、個性的なカートリッジを色々聴いた後の口直しならぬ耳直しに持っていても良いかなと思いました。う~む、所有カートリッジが増えすぎてしまい困ったものです。

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