M44G、M44-5、M44-7と来て、またM44Gを入手するはめになってしまいました(笑)。今回は何をどう間違えたのか? 分かりづらいヤフオク商品画像を見てV15TypeⅢと思い込んだのです。がしかし・・・、落札してから「これは違うでしょっ。」となったのでした。どうりで値が上がらないわけです。レコードプレーヤー付属のカートリッジが目当てだとこういうことがあるので注意。
レコードプレーヤーが自宅に届くまでカートリッジの名前は分かりませんでした。日本製のどうでもいいようなカートリッジが付いていたら諦めようと思っていました。届いたレコードプレーヤーは新聞紙2枚だけでくるんできぎりぎりの段ボール箱に入れるという。商品へのいたわりが微塵も感じられない梱包でした(涙)。更にトーンアームがアームレストから外れて自由に動く状態。これではカンチレバーが折れていても不思議ではありません。嫌な予感が・・・。
がしか~しっ、カートリッジはM44Gで針はN44-5が付いていたのです。幸いカンチレバーにも変形はありませんでした。本体はカモメマークではなく普通のM44G(メキシコ製)ですが、針がN44-5というのは貴重ですよね。

ヘッドシェルがプラスチックの安物なのはしょうがありませんね。多くを望んではいけません。送料含めて約3000円の落札金額はこのカートリッジとトントンくらいの価値か。レコードプレーヤーですか? 今月ガレキに出します。m(_ _)m
このN44-5、いつ頃の物なのでしょう? 乳白色の突起があるものは初めて見ました。古い物ですよね~?

カンチレバー表面には少々腐食がありますが意外と良い状態。接合ダイヤスタイラスも比較的きれいです。さてっ、肝心の音はどうなのでしょう。つい最近書いたばかりですが本体にカモメマークがあるかどうかとかではなく、この針の音が重要なのです。
ヘッドシェルとシェルリード線は手持ちのものに交換しました。この赤色ノブがとても気に入っています。何の変哲もないデザインのM44Gだけに赤色が映えますよね。

特に問題なく音が出ました! これまで聴いて把握しているM44系の音。明るく元気にカラッと鳴ってくれます。私はMM型カートリッジのスタンダードな音と言っても良いのではないかと思っています。
レコードを5面ほど聴いてからチェックレコードでトレースを確認。針圧1gでは大振幅の方のトレースが少し悪いですが、最大針圧1.5gでは問題なくトレース。トレース性能は悪くないと思います。さて肝心の松田聖子のサ行はどう鳴ってくれるのか? サ行の歪はやはりありますがこれまで聴いたM44の中で一番軽微です。これなら許せます。
このサ行の歪がカートリッジの音の元気度に係っていることは、これまでたくさんカートリッジを聴いて得た私の見解です。 「サ行の歪の大小≒元気の良し悪し」 サ行の歪が多いがさつな音は元気に聴こえます。なので私は必ずしもサ行の歪を否定しません。元気な音が好きですから。
今回のN44-5はこれまでで一番がさつ度控えめです。育ちの良さも少しは感じさせてくれます(笑)。この針(N44-5)は良いです。やっと当りの針に巡り合えました。手元に置いておきたいM44です。最初はどうなるかと思ったのですが結果オーライ!
M44-5って1971、2年頃に販売終了らしいので、今回入手できたN44-5は40年以上前の製品ということになりますね。それが今でもこうしてまともな音を聴かせてくれるというのは凄いことだと思います。
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