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2015年10月

VMS20Eも入手!

オルトフォンVMS20EMkⅡの音が気に入ったのに気を良くして、更にVMS20Eも入手してしまいました。今回はちょっと面白い形での入手となりました。

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こんな形態の物があったんですね。デュアルのレコードプレーヤー用だろうとのこと。確かにネット検索するとその手の写真がひっかかってきます。普通のトーンアームに取付けることができないので動作未確認でした。出品写真でスタイラスとカンチレバーは問題なさそうと判断。

こんなものなので入札者は少なく、落札価格は送料無料2200円也。私はこの針をVMS20EMkⅡの本体に挿して聴くつもりなのですが、針価格だとしてもリーズナブルなのではないでしょうか。

ちょっといたずらしたくなりました。独特な形状の取付けベースを壊して本体だけを取り出してみました。

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これでは何ともならないのですが、手持ちのスペーサーに接着材でくっつければ使えるようになるかもです。その前に断線していないかのチェックは必要でしょうね。

それはそのうちやるとして、ご覧のとおりスタイラスとカンチレバーは問題ありませんでした。しっかり無垢ダイヤが付いています。

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この針をVMS20EMkⅡの本体に挿せば問題なく聴けます。

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初めは寝ぼけた音がしていました。かなり長い間休眠していたんでしょうね。レコードを聴いて行くうちにだんだん音に元気を取り戻し、やはりなかなか良い音ですね~。これまた当分楽しめそうです。めでたしめでたし(笑)。

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ヘッドシェルを交換してみました。

しばらく前にオーレックスC-550ⅡのヘッドシェルをジュエルトーンMg-704Jに交換しました。これまで使っていたヘッドシェルが少し軽かったのでトーンアームにマッチするように重くしたのです。ところがこれがどうもしっくりこない。というのはMg-704Jの材質マグネシウムの高音寄りの響き(木の机の上に落とすと”カラン”と鳴る)がC-550Ⅱの音に乗って、高音が耳障りになってしまったからです。

ということでヘッドシェルを交換することにしました。8月に売り出された新顔、オーディオテクニカのAT-HS10です。黒色なのでBK。定価4400円をヨドバシの通販で少し安く購入しました。とうとうオーディオテクニカがアルミ製軽量ヘッドシェルを販売。新製品レコードプレーヤーがテクニクスOEM系ばかりの昨今、重いヘッドシェルではバランスが取れませんからね。

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何で今こんなレトロで武骨なデザインになるのか良く分かりません。今やこの程度のヘッドシェルでも4400円になってしまいます。それだけ需要が少ないということでしょう。メイド・イン・チャイナ、ご時世です。

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仕上げの程はまあまあ。コネクタの端子(ピン)が金メッキされていません。トホホ。アルミ製で約10gということなのでご覧のとおりかなり穴があいています。カートリッジと接触する部分もスカスカで、M44Gを取付けたら後ろ半分くらいが浮いてしまうことでしょう。意外と肉厚なので剛性は問題なさそうです。デザインどおりのしっかり感は出ています。

注意しなければならないことがあります。ご覧のとおりカートリッジの取付け面が低いので、トーンアームの水平をとるにはトーンアームをかなり上げないといけません。

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これはもうテクニクスOEM系レコードプレーヤー対応でしょうね。オーディオテクニカも海外ではそういうレコードプレーヤーを自社ブランドで売っているようです。そのトーンアームはどうやらオルトフォン・コンコルドの高い背丈に合うようになっていて、オーディオテクニカをはじめ日本の標準的な高さのカートリッジの場合、ヘッドシェルとカートリッジの間にスペーサーを入れて水平をとらなければならなかったらしいからです。

カートリッジ取付けネジが2種類入っていて、長い方はM44G用でしょう。C-550Ⅱも長い取付けネジが必要なので好都合でした。オーディオテクニカもようやく現状(世の情勢)に合わせたVM型カートリッジ用ヘッドシェルを売り出したということになります。

オーディオテクニカのホームページの新製品ニュースは以下。
https://www.audio-technica.co.jp/release/release_detail.php?releaseId=126

11月からはこのヘッドシェルに今までのカートリッジを取付けて販売します。
https://www.audio-technica.co.jp/atj/series.php?seriesId=101050002

これまで一番安かったAT100Eも値上げによって高くなってしまったので、更に安い入門モデルAT95Eを投入。世界規模で出来るだけ数を売って安くしているのでしょう。価格相当のちゃちな作りはしょうがないですね。
https://www.audio-technica.co.jp/atj/show_model.php?modelId=2781

トーンアームを上げる面倒くささはあるものの、音は落ち着いたしレトロなデザインも悪くはなく、結構気に入っています。

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このヘッドシェルを使っている人はまだあまりいないでしょうね。この時期にいち早く使用感を書いている私って、意外と時代の先端を行ってます(笑)。

こちらも交換しました。AT120Eaのヘッドシェルです。オーディオテクニカでデザインを統一しようとして入手したAT-LS12が少し重すぎたからです。重いが故にカートリッジのハイコンプライアンスとの関係でトーンアームのf0(最低共振周波数)が下がり、少し波打ったレコードでカートリッジがフラフラしてトレースが不安定になります。フラフラするだけなら精神的な不安だけなのでしょうけれど、実際に問題が発生しました。

CBSソニーのマスターサウンドシリーズで、以前バスドラ1発で針飛びを起こすことがあると報告したマリーン『イッツ・マジック』A面冒頭とボブ・ジェームス&アール・クルー『ワン・オン・ワン』のB面ラスト曲の終盤で、針飛びを起こしてしまいました。針圧を上限ギリギリにしても改善しませんでした。これまでは見た目の不安感だけだと思っていたのに実害があることが分かり、もうこの状態での使用はできないということになりました。

ということでデザインは同じで軽量なAT-MS9に交換しました。これはマグネシウム製なのですが、厚みがあるのとゴムでダンピングしていることにより、高音の響きはあまり感じません。

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写真はATN100Eを付けていますが、AT-LS12での針飛びはATN100Eでも起こりました。これまでAT100Eに組み合わせて売っていたヘッドシェル(約13g)では同じことが起こるのではないかと思います。なので上記のとおり約10gのヘッドシェルを売り出したのは正解。

レコード再生はこういうところをきちんとやらないといけないので、そこが面白さであり奥深さでもあります。今はレコードのちょっとしたブームが起きているのに、まともな指南書はあまりないようですし指南できる人もほとんどいないようなので、レコードの良さを引き出せずに聴いていると思うと本当に残念です。

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この歌が気に入りました。

FMラジオから流れてくる歌を聴いて気に入ったので紹介します。

EXILEの《24karats GOLD SOUL》。

このPV、なかなか歌が始まらないので歌を聴きたい人は2分45秒からどうぞ。

今更のヒップホップビートに乗った曲ではありますが、

こういうビートミュージックが好きです。

で、FMラジオを聴いていたら続けてこの曲がかかりました。

こっちの方が好きです。

E-girlsの《Dance Dance Dance》。

聴き始めてすぐにギターのカッティングが気に入り、

聴いて行くとこのグルーヴが非常に気に入ってしまいました。

この曲も特に新しさはないですけれど、こういうビートミュージックが好き!

90年代的EXILEより、80年代的E-girlsの方が好きな私です。

ジャジーなのは80年代的E-girlsだと思います。

こうなるとジャジーな感覚というのはやはり古い感覚なのかもしれません。

avexの宣伝になっちゃいました(笑)。

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富士山の初冠雪

家のベランダから世界遺産富士山が見られるなんて幸せですよね。

こんなふうに見えます。

ベランダからの眺めは見晴らし良過ぎ(笑)。

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今日は天気が良かったのできれいに見えました。

周りに障害物がないので富士山は小さく見えます。

左の中央ちょっと下あたり、茶色の建物が県立美術館です。

昨日富士山は初冠雪(雪解け後初めて雪が降った)でした。

ズームして見ると。

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甲府盆地からだと斜めに雪が降ったのが分かります。

富士山を見るとなぜか落ち着く甲州人なのでした。

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VMS20EMkⅡの音が気に入りました。

大昔使っていたオルトフォンのVMS20EMkⅡをやっと聴くことが出来て喜んでいます。しっかりした無垢ダイヤのスタイラスを見ていると、昔は良かったなあと思います。こういうカートリッジが比較的安く入手できたんですからね。今になって分かるその有り難味。

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さて、いつもの比較試聴をした結果を報告します。2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のレコードプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴。比較の相手はリファレンスZ-1E。

左 : ビクター Z-1E(針:アーピス現行楕円針DT-Z1E)
右 : オルトフォン VMS20EMkⅡ(針:純正楕円針D20EMkⅡ)

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VMS20EMkⅡはなかなか元気な音を聴かせてくれます。元気が良い音という意味ではこの2つには共通性があります。出力レベルはVMS20EMkⅡの方が少し小さいです。VMS20EMkⅡの高音は無垢ダイヤならではの細やかさを持ちつつ元気もあります。低音は両者ほぼ同等。VMS20EMkⅡは軽針圧にもかかわらず低音が良く出ます。軽針圧(ハイコンプライアンス)に合わせヘッドシェルを軽量にしていますが、低音が出ないということはありません。

音の表情は少し異なっていて、Z-1Eのカラッとした音に対してVMS20EMkⅡは少し潤いがあります。音に情緒がある感じです。この辺りにオルトフォンの音作りの上手さを感じます。チェックレコードのトレースは針圧1gで良好なのでトレース性能は優秀だと思います。それなのに松田聖子のサ行は優秀とまでいかないところが面白いです。これまで色々なカートリッジを聴いてきましたが、そのサ行の程々のトレースが音に元気を与えてくれます。

VMS20EMkⅡは好きな音です。良いカートリッジだと思います。この音なら落札価格が高くても仕方ないかなぁ。まあヤフオクの落札価格は音質ではなくて、単なるネームバリューに対するものなので注意が必要。

30数年ぶりに聴いたこのカートリッジ。昔はそれ程良さを感じていませんでした。その頃国産MCカートリッジブームがやってきたので私はさっさとその波に乗り、オーディオ評論家に評判が良かったオーディオテクニカのAT29Eに交換。アンプにはMCカートリッジ入力が標準装備されるようになっていたので簡単に乗り換えられたのです。その後はグレードアップしながらMCカートリッジを乗り継いで行きます。

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これは気に入ったので手元に残しておくことにします。オルトフォンのMM型カートリッジを色々聴いてきましたが、今の所私はこの音が一番気に入りました。

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なかなか良い物をゲットできました。

ハズレをひくこともあるヤフオク。今回はなかなか良い物をゲットできたので喜んでおります。只今気分は上々。

まずはオルトフォンVMS20EMkⅡ。長い間ゲットできずにいたこのカートリッジをとうとう落札しました。私が落したんですからリーズナブルな価格です。私は気付かずにいたのですが、シェルリード線を何かで固めてあったりするのが敬遠された理由なのかもしれません。

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固定ネジが真鍮製?のしっかりしたものに変えてあったりして、使っていた人の愛着が分かる逸品です。特に音に変なところはないのでこのまま使用することにしました。

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スタイラスカバーがタバコのヤニでかなり黄ばんでいました。カートリッジ名が見えなくなっていますしこれでは使う気になりません。ヘッドシェルはエッジの塗装剥がれを隠すために黒色マジックが塗ってありました。ヘッドシェルを無水エタノールでクリーニングしたら黒色が落ちるので一瞬焦りましたが、それはエッジに塗った黒色マジックでした。焼き付け塗装の方に問題はありません。ということでクリーニング。

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スタイラスカバーは慎重に取り外してマジックリン、無水エタノール、プラスチッククリーナーを使ってクリーニング。透明度はかなり回復しました。このカートリッジはかなり背が低いので通常のトーンアームの高さ設定では前下がりになるはずでした。ところがこのヘッドシェルの取付け面がかなり低いのでカートリッジの位置が低くなって水平はとれました。好都合なのでこのまま使用。

スタイラスは問題なくカンチレバーも変形はありません。きれいで大き目の無垢ダイヤチップが付いているのを見ると、やっぱり昔は良かったなあと思ってしまいます。慣らし運転中ですが音はなかなか良い感じです。う~む、これなら価格高めでもしかたないかという気持ちになります。詳細は後程。

続いてソニーXL-15、聴いて音が気に入ったことは前に報告済み。今回新品未開封品ということで安く落札できるなら良いかという事で入札してみました。意外と値は上がらず2680円。XL-15の良さが分かる人は少ないようです。

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どんな音を奏でてくれるのかとても楽しみでした。単体売りで11000円ですから、プレーヤーに付属していただけのカートリッジとは一味違います。今はやはり持つなら単体売りしていたカートリッジが良いという結論に達しています。

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鮮やかな朱色がとても美しく、このカートリッジが私の心を揺さぶるのはこの色にも一因があるようです。ビューティフル! 開けて見るとカンチレバーがかなり下がっているのでダンパーが劣化しているのかと思いましたがこういう仕様のようです。当時のカタログ写真を見ると同じように下がっています。

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手持ちのピカリングのヘッドシェルに取付けました。このカートリッジには銀色より黒色が似合うように思います。未使用でも劣化しますから少し心配していましたが問題なく音は出ました。初めて使うという事でやはり音は寝ぼけ気味。長めに慣らしをしてから比較試聴をすることにします。

カートリッジを色々聴くのは楽しくて飽きませんね。

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