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ピカソ展を見てきました。

先日、県立美術館でやっているピカソ展を見てきました。
ピカソの絵を見るのは35年ぶりくらいです。
前回見たのも県立美術館でした。
どんな絵だったのかあまり記憶していません。

P11

県立美術館(芸術の森公園)は家の近所にあるので、
年最低1回くらいは絵を見に行きます。
ピカソ展だけ見ようと思ったのですが260円追加で常設展も見られるので、
両方見ることにしました。1260円也。

P12

県立美術館の売りはミレーの「種まく人」ですから入場券はそれをデザイン。
建ってからそろそろ40年くらいになると思うのですが中はきれいです。

展示場内は当然撮影禁止なので写真はありません。
ピカソというと抽象画で難解。
私としては「ゲルニカ」の強烈なインパクトというイメージなのですが、
今回見たら意外と優しい絵であることが分かりました。
色使いにしても強烈なものはなく深みのある落ち着いたものばかりでした。

抽象化については必然性があったものと理解。
初期の版画などには非常に細かいものがあり、
ピカソの観察眼の細かさが見て取れました。
その観察眼をそのまま絵にすると複雑になってしまいます。
そういうものもありました。
キュビスムの多面的な視野の合成は、
ピカソの観察眼を表現したいがための方法なのだろうと解釈。
後期になるとその観察したものから無駄を削ぎ、
描かなければならないものを絵にした結果抽象化したのでしょう。
絵を見ていると、こことここと・・・ここが描きたかったのだろうと分かります。

絵だけではなく彫刻と陶器もありました。
それぞれがとても力強いのですが意外と強烈なインパクトはなく、
それは衒いがないせいだと感じました。
人間を描く時にはエロスがその中にありました。
またユーモアのセンスも持っていたのだろうと思います。
ピカソ=天才というより、絵からは人間性溢れるピカソを感じました。
絵の中に描いた年月日が書いてあるものがあるのですが、
その書き方が私と良く似ていたりして親近感が湧きました。
ピカソを撮った写真も展示されていました。
髪がふさふさの頃はクリス・ポッターに似ているようないないような・・・(笑)。

次は常設展示1へ。
ここは「ミレー館」と呼ばれています。
いつものようにミレーとバルビゾン派の風景画を楽しみました。
バルビゾン村の豊かな自然を描いた絵には心癒されます。
山梨に住んでいるとその風景には共感できるものがあります。
最初に展示されているミレーの「ポーリーヌ・V・オノの肖像」。
そのあまりに艶めかしい目にはいつも”ドキッ”とさせられます。
ウルウルした目はまるでそこに生きているかのようです。
あの感じは写真では絶対に分かりません。
この絵が好きなので美術館で買ったお土産用の絵を部屋に飾ってあります。

P13

あの質感は全く出ていないけれど好きな絵です。

続いて常設展示2へ。
こちらは日本人の画家を中心に展示。
行くたびに展示してあるものが入れ替わったりしています。
今回は季節柄夏のイメージの絵が多かったです。
しばらくすれば秋っぽい絵に変えるのでしょう。
夏休みを意識してか、各絵に子供向きの簡単な解説が貼られていました。
子供目線に合うように低い位置に貼ってあります。
今回初めて子供用解説を見たけれど良い取り組みだと思いました。

全部見て1時間半くらい楽しませてもらいました。
最近あまり歩いていないので公園内を散歩することにしました。
美術館の前にあるヘンリー・ムーアの彫刻。
後ろに見えるのが県立文学館、ここには入ったことがありません。

P14
連休中なので家族連れなど多めの人がいました。
庭園の方には犬の散歩をしている人が4、5人いました。
木々はほんの少し色づき始めています。
こうやってススキを見るのは久しぶりです。
十五夜もそろそろですよね。

P15

一回り散歩して終了。良い気分転換になりました。

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