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2015年8月

この1曲がお気に入り

今年発売されたジャズアルバムの紹介をちっとも書く気が起きません(涙)。困ったもんです。ということで適当にお茶を濁しておきましょう。週1回の定期更新です。

昔からジャズボーカルをあまり聴かない私。ジャズはやはりインストが良いのです。そんな私もオーディオチェック用を兼ねて、ジャズというよりフュージョンボーカルを買ったりしました。そんな2枚を紹介します。

まずはマリーンのアルバム。CBSソニーのデジタル録音のマスターサウンドシリーズのレコードが聴きたくて買った『イッツ・マジック』。これがかなり気に入ったので続いて買ったのがこれです。いよいよ普及し始めるかといった頃のCD。

この頃はレコードの音量に合わせたくらいのカッティングレベルなので、今のCDと比較するとかなり音が小さいです。今のようにコンプレッサーで平均音圧を上げて収録していないのでちょっと音が弱いですが、こちらの方が素直だと思います。今のようなメリハリを効かせた音ではなく、まだまだ巷に溢れていたレコードのような意外と滑らかな音です。

P9マリーン『ルッキング・フォー・ラヴ』(1984年、CBSソニー)です。『イッツ・マジック』が日本のスタジオミュージシャンをバックに歌っていたのに対して、こちらはウエストコーストのスタジオミュージシャンを起用。プロデュースは伊藤八十八。音楽的なプロデュースはジェイ・グラスカ、ラリー・ウィリアムス、ロバート・クラフト。

マリーンのパンチの効いたハスキーボーカルがカッコイイです。日本のスタジオミュージシャンだと軽くなってしまいがちなグルーヴ。しかしこちらはあちらのミュージシャンだけあってグルーヴに粘りがあるように思います。ステディなリズムを刻んでいますが、ネイザン・イーストのエレベとジョン・ロビンソンのドラムがいい味出してますよ。

ブログのタイトルにあるお気に入りの1曲は《ロック・ステディ》。ミドルテンポで粘りのあるグルーヴ。メローで切なげなメロディーは私のお気に入りの定番。私の嫌いなレゲーのグルーヴを軽く伴っているにも関わらず、なぜかこれは気に入ってしまいました。ハモニカの雰囲気を出すシンセが切なさを演出。く~ぅ、堪らん(笑)。

この1曲だけでなく、他にもお気に入りの曲はあって、このアルバムそのものが好きです。You Tubeにアルバム1曲目の《クリーチャー・オブ・ザ・ナイト》がありましたので貼っておきます。

いい感じでしょ。

お次は笠井紀美子。ギル・エバンスとの共演アルバムがあったりして、この頃はもう重鎮の一人でした。

P10笠井紀美子『ニュー・パステル』(1984年、CBSソニー)です。誰のプロデュースなのかよく分かりませんが、笹路正則が全曲編曲して音楽的なプロデュースもしていると思います。もちろん笹路は全曲でキーボードも演奏。こちらはネイザン・イーストのエレベとリッキー・ローソンのドラムがいい感じです。

笹路と言えば、今ではスピッツやコブクロのプロデュースをしていると言った方が分かってもらえるでしょうね。ちなみにマリーンの『イッツ・マジック』は笹路の編曲。数年前にはオーディオ雑誌に記事を書いたりしていて驚きました。日本の音楽界で幅広く活躍している人です。

笠井はちょっと癖がある歌い方で、英語のイントネーションは独特な感じです。私は笠井の歌そのものは凄く好きというわけではありませんが、入っている曲などアルバムトータルの雰囲気は気に入っています。打ち込みリズムにテクノのフィーリングが入った《ユー・テイク・マイ・ブリース・アウェイ》では、ヒノテルがヒップなトランペットを披露していてなかなか面白いです。

で、私のお気に入りの1曲は《アルフィー》。もうこれは切ね~メロディーに尽きますね(笑)。これを聴いていると胸がキュンとなります。ショービズ的オーケストラアレンジも好きです。バート・バカラックの作曲でした。バカラックメロディーっていいですよね。

私が子供の頃、初めて我が家で買ったポータブルレコードプレーヤーのオマケで付いてきたEPの中に《サンホセへの道》がありました。お気に入りの曲でよく聴いたのですが、これもバカラックの作曲だったんですね。

この曲はバネッサ・ウィリアムス・バージョンを聴いていただきましょう。

これいいですね~。胸キュンしまくりです。

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今手元にあるカートリッジはこの4個

とうとう1週間以上ブログを更新しなかったことになります。ここ数カ月は他人のブログを見ていないし、私のブログ熱はかなりやばい感じです。今日もしょうがないから更新する感じ。

今私の手元にあるカートリッジはこの4個。

P8
写真左から

1.オーディオテクニカ AT120Ea(針:オーディオテクニカ ATN120Ea 無垢楕円)
2.オーレックス C-500M (針:オーレックス N-550Ⅱ 無垢特殊楕円)
2.ビクター Z-1E (針:アーピス DT-Z1E 接合楕円)
4.オルトフォン Concorde STD(針:オルトフォン STD 接合楕円)

左から3個は変わらず、Concorde STDが追加になりました。無垢ダイヤが2個、接合ダイヤが2個。音色もそれぞれ特徴があるのでこの4個は良い感じだと自己満足しています。

ヘッドシェルを交換していることは報告済み。まずAT120Eaに組み合わせたLS-12はやはり重すぎます。ハイコンプライアンスと今の気温でゴムが軟化してf0(最低共振周波数)が下がり、反りのあるレコードでカートリッジがヒョコヒョコ上下に共振してしまいます。針飛びはしないけれど見ていて不安になりますし、音に出なくてもトレースが不安定になります。ここは軽いMS-9あたりにしたいところ。

もう一つのC-550Ⅱに組み合わせたMg-704Jは、材質マグネシウムのキンキンした音が乗ってしまっているように思います。そう言えばナガオカのMP-150にMg-704Jを組み合わせてから高音が出過ぎに感じられて、結果手放すことになってしまったように思います。C-550Ⅱは高音がナチュラルなので少し華やかになって良いような気もします。気休めだとは思いますがヘッドシェルの裏に鉛シートを貼って現在確認中。

オーディオライフを軽く紹介して終了!

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Concorde STDの比較試聴

適度に慣らし運転が終わりましたのでConcorde STDの比較試聴をしてみました。2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のレコードプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴。比較の相手はリファレンスZ-1E。

左 : ビクター Z-1E(針:アーピス現行楕円針DT-Z1E)
右 : オルトフォン Concorde STD(針:純正楕円針STD)

P6

出力レベルはほんの少しConcorde STDの方が小さめ。両者共通した少しざっくりした感じの元気で明るい音は、前にも書いたとおり私の好きな音です。Concorde STDの方が少し高音が弱く、帯域バランスとしてはシュアーM44-7に近いように思います。楕円針なのにこの鳴り方はちょっと意外。厚みのある良い音です。このスマートで軽量なカートリッジからこういう音が出るところがオーディオの面白さ。シュアーM44-7に近いということは、接合ダイヤにアルミカンチレバーのカートリッジとしてスタンダード(標準)たりえる音でしょう。ちなみに「STD」はStandard(標準)の略なので、名前のとおりの音ということになりますね。

松田聖子のサ行は良好。チェックレコードのトレースも問題なし。ただし今室温が高くてダンパゴムが柔らかいので、問題ないのは当然だと思います。いくつかトレースが厳しいレコードを聴いてみた感じでは、トレース性能は適度なところで割り切っている感じです。このあたりが上記の音の出方に繋がっていると思います。私はこういう音作りが好き。ただし私の好みではもう少し高音が出てほしい感じ。まあでも高音強めのオリジナル盤などを聴く場合にはこれの方が良いとも思えます。

これまでオルトフォンMM(MI)型はOmega、Concorde 20、2M Red、Concorde STDと聴いてきたわけですが、帯域バランスやトレース性能の差はあるものの、まとまりのある音楽的な音の出方はなかなか良いです。さすがは老舗カートリッジメーカーだと思います。

さて、少し前にレコードプレーヤーPL-380のトーンアーム駆動用ゴムベルトが切れたことを報告しましたが、今度はPL-380Aのゴムベルトが切れてしまいました。予備として持っていたゴムベルトに交換。こちらはPL-380ほどギヤに注油していないのにゴムベルトの劣化具合は同じくらいでした。今使っているゴムベルトの耐久性では1年くらいしか持たないのかもしれません。

P7

交換後の写真です。この堅牢なトーンアームベースが魅力。トーンアームのフルオート駆動メカがこれだけシンプルコンパクト(部品点数が少ない)にまとまっているところに技術レベルの高さと洗練を感じます。

P3

PL-380/PL-380A、分解して見ればエンジニアには分かってもらえると思う良い出来栄えの製品です。

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ヘッドシェルをあれこれ変えてみる

よくもまあ飽きずにやってますね(笑)。
今度はヘッドシェルを交換してみました。
どうしても欲しいわけではなかったけれど安いなら良いかということで、
落してしまいました(笑)。

ジュエルトーン(ナガオカ)のMg-704Jです。
前にMP-150用に落札したのと同じものです。
今回はナガオカOEM品と思われるオーレックスC-550Ⅱに組み合わせます。
ナガオカコンビのマッチングやいかに。

P5

なかなか良い感じだと思います。
程良い高級感が出ています。
ヘッドシェルは外観がそれほどよろしくありませんが私には十分。
それで比較的安かったのでしょう。
重量的にはこのトーンアームにベストマッチ。

カートリッジへの被さり具合といい、
オーバーハング調整用の長穴が上手く隠れているし、
これはベリーグッドです。
気に入りました。

なおビスが金色になっていますがこれはやむなしの選択。
このヘッドシェルだと長いビスが必要で、
手持ちでは金色のものしかありませんでした。
金色ビスがそれほど浮いてしまっているわけではないので良しとしました。

出品していたのはヤフオクの常連さん。
品名が「A1-704J」でした。なんだかな~。
これ、マグネシウム製のヘッドシェルです。
それは出品説明文にも明記されていました。

マグネシウム=magnesiumですな。それを略して「Mg」(元素記号)。
なので品名が「Mg-704J」なのです。
品名の中に材質を表す文字を入れるのが命名方法。

ナガオカにはアルミニウム製のヘッドシェルもありまして、
アルミニウム=aluminium、それを略して「Al」(元素記号)。
「Al」であって「A1」ではありません(笑)。
なので「Al-703J、Al-702J」。
「Al-704J」なんて製品ないし。

まあ細かいことを言っていると言えばそうなのですが・・・、
出品者は文系なんですかね。
理系の私にはどうにも居心地が悪い事態です。
文系オーディオ、はっきり言ってしまうと私はあまり信用していません。
m(_ _)m

同じものをやはり「Al-704J」として出品している常連さんがいます。
この方はとにかくいい加減(笑)。
ジョエルトーンなんだそうです。
ジュエルトーンなんですけどね。

ジュエル=jewel=宝石。
ナガオカの昔の社名「長岡精密宝石工業(株)」から取ったのでしょう。
トーン=tone=音色。
ジュエルトーン=宝石音色。
なかなか洒落たブランド名ではありませんか。

こういうことに興味がないんでしょうね。
そんな感性の持ち主に音を語られてもね~。

失礼をご容赦いただくとして。
上記2例、単に英語ができないだけなのかもしれません。

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落してしまいました(笑)。

どうしても聴きたかったわけではありません。
まあ安く落せるならと思って希望額を入札しておいたら落札してしまいました(笑)。
これって結構人気があると思ったんですけれど? 3000円ちょっとです。
オルトフォンConcorde STD

あまり使っていなかったけれど現在テスト環境がなくノークレームというもの。
写真を見て大丈夫だろうと判断。
スタイラスカバーがあるので輸送中のトラブルもないだろうと思いました。

P1

ご覧のとおり美品です。
接合ダイヤ(普通の楕円)のスタイラスは無事。
カンチレバーに変形はありません。
安く落札できてラッキーです。

P4

10年位前に一度これを所持していました。
当時は今のように音質を細かくチェックしていなかったので、
所持していたシュアー、エンパイア、ピカリング、ADC等の中の単なる一つでした。
ヤフオクなどで懐かしい思い出のカートリッジを端から入手していた頃の事です。

しばらく前にConcorde20を聴いて音は気に入ったけれど、
あまりに軽量でかつ高さが高いので手放した経緯があります。

このSTDは重量が増してはいますが軽量な部類に変わりはありません。
なので私のレコードプレーヤーでは適正針圧がかかりませんでした。
トーンアームのネック部に鉛板を巻いて対処。
最近AT120Ea/LS-12用にトーンアームを高くしたので高さはそのままでO.K.

本体はConcorde10,20,30と同様プラスチック製で
指かけ付け根部分に金属製の錘を付けて重量を増しています。

P2

メタリックデザインのレコードプレーヤーなのでデザイン的にはマッチします。
トーンアームのネック部に巻いた鉛板も少なくて済むのであまり違和感なし。
最近は聴けばすぐにだいたいの音が分かってしまいます。
これは好きな部類の音。

P3

今度はしばらく所持していようと思っています。
この針がダメになったらJICOの現行代替針で聴いても良いかもしれませんね。

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オーディオは見てくれも大事

基本的に音が大事だとは思っておりますが、見た目も大事です。
デザインがダサイものは音がいくら良くても持っていたいとは思えません。
まあデザインの好みは人それぞれなので、
私が気に入っても他人が気に入るかどうかは別の話です。

先日落札したヘッドシェルは、
持っていたAT120Eaと組み合わせることにしました。
オーディオテクニカどうしなのでマッチングは問題なし。
ちなみに写真の物は針がATN100Eになっています。

※その後、カートリッジ取付け面が低いことが分かりました。結果カートリッジの背が高くなったのと同じことになり、トーンアームの高さ調整をしなければならなくなりました。う~む・・・。

P199

元々付いていたカートリッジAT120Eはリサイクルします。

そして今までAT120Eaと組み合わせていたオルトフォンのヘッドシェルは、
オーレックスC-550Ⅱと組み合わせることにしました。
廉価品よりは少し高級なC-550Ⅱにはこちらがお似合いでしょう。

P200

昼間に撮影したほうが汚れが目立たずきれいに写りますね。
私はこの組み合わせが気に入っています。

話は変わりまして。

先日通勤中にFM FUJIのサウンドフォレストを聴いていたら
何とも心地良い曲が流れてきました。
まずメロディー(コード進行)の浮遊感が心地良く私のツボ。
そしてレイジーな感じが如何にも夏な曲でした。
毎日聴いていても気に入る曲はほとんどないのに珍しいことです。

曲が終わると、「はっぴいえんど」のカバー曲というではありませんか。
最新の曲だと思って聴いていたのでビックリ。
で、なるほどなあと。
私はやはりあの頃の曲が好きなんでしょうね。
私のアンテナはなかなかの感度です(笑)。

カバー曲の方は誰が歌っていたのかよくわからないので元歌をYouTubeから。

いいなあこの感じ。歌詞も好き。
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣

このコンビと言えば、松田聖子に良い曲がありますよね。
「天国のキッス」と「ピンクのモーツァルト」。
両方好きです。

なかなかセンスの良い曲と詞です。
そういう人達が先導していた頃のJ-POP、私は好きです。

それから私はJUJUってあまりピンッとこないんですがこれは好き。
こういうビートが好きなんですよね。

こういうダンサブルでヒップホップ系のサウンドが好き。

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