« 追悼オーネット・コールマン | トップページ | たまにはおおらかな音を楽しんでみる。 »

軽やかで伸びやかなサウンド

今更な感じ大ですが、昨年出たアルバムを紹介します。

P178ジェームズ・ファーム『シティ・フォーク』(2014年rec. NONESUCH)です。メンバーは、ジョシュア・レッドマン(ts,ss)、アーロン・パークス(p,el-p,syn)、マット・ペンマン(b)、エリック・ハーランド(ds)です。このグループの2作目。1作目が気に入ったのでこれも迷わず買いました。このグループらしい演奏をしています。

4ビートに乗ってテーマを合奏した後にアドリブを回すというのではなく、フュージョンを経由した後のコンテンポラリージャズ。非4ビートのリズムに乗って、アレンジにも凝りながら様々な展開の曲をグループ一体となって表現していきます。全体的にはサウンド(雰囲気)を聴かせる方向ですが、各人の技量を反映させたしっかりしたアドリブをしているので聴き応えがあります。

タイトルのとおりフォーキーなサウンドで統一されています。曲はジョシュアが3曲、パークスが3曲、ペンマンが3曲、ハーランドが1曲提供。統一されたイメージの曲が並んでいて、誰が作曲しているかをブラインドで言い当てるのは難しいでしょう。どの曲も良いメロディーを持っていて軽やかで伸びやかな雰囲気です。難解な曲は1曲もありません。

そんな曲群の中で、クリーンで伸びやかに歌うジョシュアのサックス、美しくもアーティスティックなメロディーを紡ぐパークスのピアノ、堅実に弾きながら攻めるところは攻める骨格のしっかりしたペンマンのベース、躍動的なビートを繰り出すパワフルなハーランドのドラムが、それぞれ見せ場を作りながら一体感のある演奏をしています。

各メンバーの技量とセンスがとても揃っているのがこのグループ。一応ジョシュアがリーダー格なのでしょうが、音楽的には特に誰が主導するというのではなく、対等にアイディアを出しあって演奏しているように聴こえます。サラッと聴き流してしまえば心地良いジャズかもしれませんが、きちんと聴いて行けばしっかりしたジャズをやっているのはすぐに分かります。

皆良い曲なのですが、私はジョシュアの《ミスター・E》が特に気に入っています。テーマーの明るく前にグイグイ進んで行く感じの微哀愁メロディーが大好き。緩急交えながらの展開も私好み。で、良いメロディーのテーマに沿って進むパークスとジョシュアのアドリブがやっぱり最高となるわけです。聴いていると元気がみなぎってきます。そしてゆったりした美メロのワルツ《ファーム》へと続く展開がまた良いです。

私は軽やかで伸びやかなサウンドのこのアルバムが気に入っています。

アルバム名:『City Folk』
メンバー:James Farm
Joshua Redman(ts, ss)
Aaron Parks(p, el-p, syn)
Matt Penman(b)
Eric Harland(ds)

|

« 追悼オーネット・コールマン | トップページ | たまにはおおらかな音を楽しんでみる。 »

ジャズ・アルバム紹介」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 軽やかで伸びやかなサウンド:

« 追悼オーネット・コールマン | トップページ | たまにはおおらかな音を楽しんでみる。 »