軽いお遊び気分で入手。
特に必要だったわけではありませんが、軽いお遊び気分で入手してみました。ビクターZ-1E用交換針DT-Z1Eです。サウンド・ジュエル製の未開封新古品。現在使っているのはアーピスの針なので当時物の音を確認してみようと思いました。
定価は6000円で接合ダイヤに普通のアルミパイプカンチレバー。記述はありませんが100倍顕微鏡でスタイラスを見ると、円錐の前後を平らに削った楕円針でした。楕円針とサスペンションワイヤーによるワンポイントサポート方式は純正品と同じ。
現在使っているアーピスの針と比較してみました。左が今回入手したもので右がアーピスのものです。
ノブはオレンジ色というより赤色で形状も少し異なります。金属スリープとノブの接続部分の形状が異なるため、アーピスのものより本体に深く挿入できます。その結果オーバーハングが1mmくらいずれてしまうので要注意。今回入手したものはサスペンションワイヤーのホールド部が後ろに長く突き出ています。
いつもの比較試聴の相手がZ-1Eなので今回は瞬時切替比較はできません。針を挿し替えての時間差比較をしてみました。アーピスの針が少し華やかな高音でカラッとした音なのに対し、今回入手したものは高音の華やかさが抑えられ僅かに大人しめになります。帯域バランス良好で明るく自然な音です。松田聖子のサ行は良好で、チェックレコードのトレースは問題なし。
※その後アーピス針とよく似た音のオルトフォン2M Redとこの針を比較したところ、出力レベルが少し小さいことが分かりました。この針の方が標準的な出力レベルだと思います。
これまで当時の純正もしくはサードパーティーのこのクラス(接合ダイヤにアルミパイプカンチレバー)の、違う機種の新古針の音をいくつも聴きましたが、それらと同質の音でもうひとつ楽しさに欠けるもの。このクラスのカートリッジはZ-1Eがあれば私には十分。音に関してだけ言えば、このクラス(または以下)の国産カートリッジをいくつも持っていても意味はないと私は思います。
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