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いつもの比較試聴をしてみました。

いまいちだったJICOの交換針88-100Q、いつものようにヤフオクでリサイクルするつもりでした。交換針だけだと落札者が限られてしまうので、本体と一緒にしようと思って入手したのがヤマハのCG-6500針折れジャンク品。オーディオテクニカのOEM品でAT10dやAT10Gなどと針の互換性があります。以前所有していたオンキョーのOC-27Vと同等品です。

出品する前にこの組み合わせでちょっと聴いてみました。すると出力が大きいしなかなか良い感触の音が出ます。「いいんじゃないのこれっ!」ということで。

比較試聴をしてみました。2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のレコードプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴。比較の相手はリファレンスZ-1E。

左 : ビクター Z-1E(針:アーピス現行楕円針DT-Z1E)
右 : ヤマハ CG-6500(針:JICOシバタ針88-100Q)

P84

思ったとおり出力は大きくてZ-1Eと同じです。SV-40Xの本体に取付けた時にはこれほど大きい出力ではなかったので、これはCG-6500のコイルがたくさん巻かれていることによるものだと分かります。Z-1Eに比べてCG-6500は少し高音が大人しくなりますが、よく聴けば上まで伸びて細やかに出ているのでシバタ針の効果は実感できます。

Z-1Eの方が少しメリハリがあり、高音の出具合から音場の見通しが良いです。一方CG-6500は高音が大人しめなので中低音が充実して聴こえます。音に厚みがあって音楽を豊かに響かせます。SV-40Xに取付けた時に気になった88-100Qの粗さが程良いスパイスとなり音に元気を与えてくれます。ハイファイな音ではないでしょうけれど聴いて楽しい音です。

これまでに聴いた同じような鳴り方のカートリッジで気になったトレースの悪さがないのが良いです。この音味でトレースが安定しているのは私にとって魅力。トレースが厳しいレコードを安心して聴けますから。シバタ針なのでもちろん松田聖子のサ行は良好。この音がかなり気に入りました。シバタ針からまさかこんな音が出るとは思いませんでした。88-100Q、見直しました!

試しにSV-40Xの針を取付けてみると、粗さがないぶん大人しくなり、元気控えめのトーンになってしまいます。面白いですね。本体(多分コイルの巻き数)が違うと針とのマッチングが異なってしまうんですから。ということで、交換針88-100QとCG-6500の組み合わせが良いです。それに88-100Qがダメになったら、JICOかA'pisの現行シバタ針が使えるので当分安心して使えます。

ただちょっと気になる事があります。高さがかなりあるのです。SV-40Xと比較してみるとご覧のとおり。左:SV-40X、右:CG-6500。

P85_2

カートリッジ交換時、私のレコードプレーヤーPL-380(A)はトーンアーム、アームリフター、アームレストを別々に高さ調整しなければならず面倒です。

それならばということで、SV-40Xと比較して仕様の出力電圧が大きくて高さが低いAT10Gなら上手くいくのではないかと思ったのですが・・・。入手して取付けてみると、SV-40Xに取付けた時と同じくらいの出力になってしまいました。音もSV-40Xに取付けた時と同じ傾向。なるほど、色は白/黒の違いはあるけれど、SV-40XとAT10Gの中身(コイルの巻き数など)はほとんど同じもののようです。

世代的にはSV-40X、AT10d、AT10Gの前の世代のCG-6500、OC-27V、AT-VM8などと88-100Qは相性が良いみたいです。ただしあくまで私の好みとしての相性であることはご承知願います。こうなると高さが高いのは容認するしかありません。

このカートリッジの音を聴いて、最近ハイファイな音に傾きつつあった私の好みは、また廉価品の鳴りの良さへ引き戻されました。優柔不断ですよね(笑)。

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