ウルトラC針を聴いてみました。
ヘッドシェルがほしくて落札したものに付いてきたカートリッジを聴いてみました。型式不明のカートリッジだったのですが私の調査力によって型式が判明。東芝オーレックスのC-280Mです。
このカートリッジの針は東芝とナガオカが共同開発したウルトラC針です。まだ聴いたことがなかったので聴いてみることにしました。ウルトラC針というのはダイヤほど固くないサファイアの針です。カットする方向を工夫するなどしてダイヤ並の寿命を持つとかというもの。素材はダイヤより安いので交換針の価格が安いです。
ヤフオクで500円の新古針N-280Cを入手しました。ベスタクスのヘッドシェルにセットアップしました。シェルリード線はいつものPCOCC。
針は接合型でダイヤよりは大きなチップになっています。サファイアチップはレモン色。サファイアというと青色を想像しがちですが様々な色があるようです。研磨してある部分が白色に見えるのは光の屈折の加減でしょう。
いつもの比較試聴をしてみました。2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のレコードプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴。比較の相手はリファレンスZ-1E。
左 : ビクター Z-1E(針:アーピス現行楕円針DT-Z1E)
右 : 東芝オーレックス C-280M(針:東芝ナガオカ純正丸針N-280C)
出力はZ-1Eより小さいです。丸針の割には高音が出ています。低音は出ていますが少し緩くて軽いです。爽やかな高音で最初は良い感じに聴こえたのですが・・・。中音が薄くて密度感が足りないように聴こえます。う~む、私の嫌いな軽薄な音です。チェックレコードのトレースと松田聖子のサ行は程々でした。
これまでたくさん聴いてきた経験で、これは本体よりは針の音だと思います。ウルトラC針は私的にN.G.でした。残念! 終了~っ(笑)。 C-280Mも音質を云々するようなカートリッジではないです。気楽にレコードが聴ければ良いという類の物。
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