これもレアなカートリッジ
本題のレアなカートリッジの話に入る前に。この交換針(未開封新古品)が1000円なら買いですよね。JICOの88-100Q。なぜ買いかって?シバタ針だからです。
出品者はそのことに触れいませんでした。多分そこまでの知識はないのでしょう。私もこの針のことを知らなかったのですが型番末尾の「Q」にピンッ!ときました。「Q」はQuadraphonic (4チャンネル)の頭文字なのではないかと思ったのです。定価が8000円ということなので可能性は高いです。
で、型番でネット検索していくと・・・、4チャンネル用シバタ針で間違いないと思いました。型番最初の「88」はメーカーを表していて「ソニー」です。特殊な型番ですがVM-25G用の針ND-130Gと同等品なのだろうと推定。この針が付くオーディオテクニカOEM品は多くのメーカーに供給されていました。このカートリッジのシバタ針が聴いてみたかったんですよ。皆さんも気付いていないのでしょうね。競合者なしの1000円で落札できました。
もうひとつ気になっていたことは、JICOのシバタ針は無垢ダイヤなのか接合ダイヤなのかということ。結果は接合ダイヤでした。この針は多分SWINGからJICOになった頃のもので、ケース封印シールはSWINGのままです。当時8000円のシバタ針が接合ダイヤということは、JICO現行品10000円以下のシバタ針は接合ダイヤとみて間違いないでしょう。
やっと本題。上記交換針と同時期にサンスイのカートリッジSV-40Xがヤフオクに出品されていました。これも仕様は明記されていなかったのですが型番末尾の「X」にピンッ!ときました。昨年入手したオットーのMG-40Xがそうであるように「X」は4チャンネル用なのではないかということです。
これも型番でネット検索してみると、今度ははっきり4チャンネル用シバタ針であることが出てきました。それなら買だろうということになりました。動作未確認のジャンク扱いでしたが写真を見て大丈夫だろうと判断。結果送料も含めて2000円しませんでした。
届いたものを見ると写真のように使用した痕跡がありません。保管状態がかなり良かったようで腐食はありません。スタイラスカバーも付いています。これが2000円しないとはラッキー! 針ノブに刻まれた40Xの文字が金色でさり気なく高級感を演出。
これも接合ダイヤでした。カンチレバーはテーパードパイプというところが高性能。どんな音がするんでしょうね。接合ダイヤのシバタ針ということで嫌な音がしないかと心配していました。早速試聴。
最初に気付くのは出力がかなり小さいことで、これは昨年入手したシバタ針のオットーMG-40Xと同傾向。嫌な音は出ませんでした。気難しいようなところもありません。シバタ針なりの高音の繊細感はあるようです。なかなか良い音のような気がします。まあもう少し聴きこんでみないと何とも言えませんけど。
互換性があるので88-100Qに挿し替えての試聴もしました。こちらの方が出力が少し大きいような気がします。元気が良いようにも聴こえます。楕円針との違いがよく分からないかも? でも100倍顕微鏡で見てシバタ針であることは確認済み。こちらももう少し聴きこんでみないと何とも言えませんね。
しばらくエージングしてからいつもの比較試聴をしますので乞うご期待。それにしてもヤフオクってこういうレア品が今でも手に入るところが面白くてやめられません。
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