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2015年1月

ドリカムって日本版スウィング・アウト・シスターなの?

ブログ解析の検索キーワードランキングを見ていたら 「ドリカム ブレイクアウト」 の文字が出てきました。いつもやることなのですが同じキーワードでGoogle検索してみました。私のブログが何番目に出て来るか気になるからです。4番目くらいに出てきました。それが下記の記事。

こんなところに類似性を発見! サウンド・リサイクル
(YouTubeの著作権チェックは厳しいので再度引用したものは少々難あり)

でっ、1番目に出て来たのを読むと気になることが書いてあります。NHKのラジオ番組?の内容を書いた記事のようです。

中村正人(DREAMS COME TRUE)
(イギリスの女1人、男2人のバンドの)「ブレイクアウト」を聴いたら、心が晴れたんですね。イギリス人がやるソウルミュージック、じゃ俺も日本人がやるブラックミュージックを、日本版スウィング・アウト・シスターをやっちまおうということで、ドリカムがスタートしたん ...

というものです。ドリカムって日本版スウィング・アウト・シスターだったのです!! ドリカムの中村正人がそう言っています。なるほどっ!

私が2年前に書いたドリカムとスウィング・アウト・シスターの類似性、その理由が分かりました。私の耳も大したもんですよね。それを聴き当てていたんだから。という程のことでもないか(笑)。

それから、ドリカムは日本人がやるブラックミュージックだったのです。そのあたりのフィーリングは私のブログ記事にも書いてあります。

言っておきますが私は別にジャズがどうたらこうたら言う前に、昔からブラックミュージックのフィーリングが好きです。なので取って付けたような、かつ通り一遍の ”ブラックミュージック語り” をする人達のうさん臭さはすぐに見抜けます。なんて大袈裟な(笑)。

検索で出て来た他の記事の本文には

スウィング・アウト・シスター [ Swing Out Sister ] - ライブドアブログ
日本では、当時、かなりスウィング・アウト・シスターを意識している(真似している?)とまで言われたドリーム・カムス・トゥルー

なんて書いてありました。そんなことを言われていたとは知りませんでした。上記は本文をまんまコピーさせてもらいましたが、ドリカムの名前を間違えてます。おいおいっ!失礼だぞ(笑)。ドリカムファンの私としては見過ごせません。

いや~っ、面白いですよね~。

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今手元にあるカートリッジはこの5個

カートリッジを入手してはリサイクルの繰り返しを続行中。今手元にあるカートリッジはこの5個です。たくさん持っていても結局使わないのでこのくらいの数に抑えています。

P54

写真前列左から
1.ナガオカ MP-150 (針:ナガオカ JN-P150 無垢楕円、JN-P110 接合楕円)
2.ビクター Z-1E (針:アーピス DT-Z1E 接合楕円)
3.オーディオテクニカ AT150E (針:オーディオテクニカ ATN-150MLX 無垢マイクロリニア)

写真後列左から
4.オーレックス C-500M (針:オーレックス N-550Ⅱ 無垢特殊楕円)
5.オルトフォン Omega (針:オルトフォン Omega 接合楕円)

基本的な考え方として現行針で満足できる音が出れば良いです。古いものをたくさん聴いてきましたが振動系に多かれ少なかれ劣化があるものをわざわざ使わなくても現行品で満足できることが分かりました。新古針のオーレックスだけは音やデザインが気に入っていて手放せずにいます。

前回手持ちカートリッジを報告してからリサイクルしたものは以下の4個。

シュアー M95HE
アメリカ製ならではの濃い目の音が出て面白いのですが、私はCDの音に通じるクリヤな音の方が好みだったりして、このカートリッジにご登場いただく機会があまりないので手放すことにしました。シュアーのHE(ハイパーエリプティカル)スタイラスは研磨が非常に美しく最早芸術品の域だと思いますが聴かないのでは宝の持ち腐れです。

グレース F-8L
バランスが良くて意外と楽しい音で気に入りましたが、現行針は実質なくてメーカー直接取引で入手できても高価だということで、それならば現行カートリッジを買えば良いと思いますし、ヤフオクの多少なりとも劣化した中古品を入手してまで聴き続ける気持ちはなくなりました。

三洋オットー MG-40X
元々シバタ針の音を聴いてみたくて入手。自然な音は気に入ったのですが出力が小さ過ぎるのが手放した理由。音の感触は意外とAT150MLXに似ていたので、現行品のこっちがあれば十分だと思いました。

オルトフォン Concord 20
音楽性溢れる楽しい音は非常に気に入ったのですが、軽すぎるため錘を追加しなければならず、他のカートリッジと比べて背が高いためトーンアームの調整が面倒です。結局使い勝手の悪さで手放しました。音以外の部分も意外と所有するかしないかに影響します。

全部入手時の価格より高くご落札いただきました。m(_ _)m

それからMP-150用のベスタクスヘッドシェルが前下がりというのが気になって、ジュエルトーンのヘッドシェルMg-704Jを入手しました。シェルリード線Cu-99Jリッツも付属していたのでそのまま使用。これで純正ナガオカの組み合わせになります。

P55

いい感じですね。写真は交換針JN-P110を装着中。これで十分楽しめます。接合ダイヤにアルミパイプカンチレバーの組み合わせはこれとZ-1Eがあれば私は十分。この種の古い国産カートリッジと針をいくつも所有する意味はないと思っています。音色の違いを楽しむほどの個性はなく音質はドングリの背比べだからです。

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独自の表現が円熟味を増しています。

昨年出たジャズアルバム紹介です。その5枚目。

P53ザ・バッド・プラス『インエヴィタブル・ウェスタン』(2014年rec. Okeh)です。メンバーは、レイド・アンダーソン(b)、イーサン・アイヴァーソン(p)、デヴィッド・キング(ds)です。私はここ数年この人達をフォローしています。前作『春の祭典』は、クラシック曲をこの人達独特のサウンドで料理しているにもかかわらず、原曲のイメージを上手く聴かせるもので気に入りました。今回は通常のジャズ演奏。

曲は3人で3曲ずつ提供して全9曲。曲の並び方はアンダーソン作、キング作、アイヴァーソン作の順で1曲ずつ演奏後、同じ順序で2曲ずつ演奏していくというバランスを意識したものになっています。そんなところに3人対等のグループであることが良く表れています。

当初から言われる轟音ピアノトリオの側面はそのままに、繊細な表現も織り交ぜつつ彼等独特のサウンドが展開。1曲の中に置いても繊細から轟音までを変化するものがあり、そのダイナミックレンジの広さがひとつの聴きどころになっています。轟音演奏とは言ってもただ力任せに演奏しているのではなく、魅せることの緻密な計算は感じられます。

3人の個性を敢えて表現すると、アンダーソンのクラシック的な抒情性、キングのポップでロックなエンターテインメント性、アイヴァーソンのアバンギャルドで自由なジャズ性という風に私は感じます。それら3人の個性をバランス良くフュージョンしたのがバッド・プラスのサウンドだろうと思います。多彩な側面を持つから幅や奥行を持った表現ができるのでしょう。

このグループは結成してからもう10年以上経つということで、最近すっかり円熟味を増しています。こうなると最初に聴いた時の新鮮な感動はないことになりますが、自分達のサウンドを洗練、熟成させていく姿を見るのも悪くはないと思っています。

こういうジャズを落ち着いて聴くことが出来るようになった昨今、彼らのサウンドをじっくり味わってみてはいかがでしょうか。

アルバム名:『INEVITABLE WESTERN』
メンバー:
Reid Anderson(b, syn, electoronics)
Ethan Iverson(p)
David King(acoustic/electronic ds)

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卒のない仕上がりです。

作年出たジャズアルバムの紹介を再開します。これはもうメンバー買い。

P52マット・ブリューワー『ミソロジー』(2014年rec. Criss Cross)です。メンバーは、マット・ブリューワー(b)、マーク・ターナー(ts)、スティーヴ・リーマン(as)、ラーゲ・ルンド(g)、ダヴィ・ヴィレージェス(p)、マーカス・ギルモア(ds)です。現代ジャズ注目の精鋭が勢揃い。私にとってはリーダーのブリューワーが一番知名度が低いです。ゴメン! オーソドックスなクリスクロスレーベルとしてはリーマンが異色に映ります。リーマンはどちらかと言えばフリージャズ系で尖がったジャズをやっているからです。

8曲中7曲がブリューワーの曲で1曲のみオーネット・コールマンの曲。ブリューワーの曲はアルバムタイトル『神話』に相応しい物語性を感じる美しさを持ったものになっています。非4ビートの曲ばかりできちんと編曲されていて物語性を持った展開。アンサンブルを重視しつつ曲想の中に上手くアドリブが組み込まれています。全体を通して落ち着いたサウンド。アドリブを全員で回すことはなく、各曲に合ったアドリブを2、3人で担当します。ベースとドラムのソロは2回くらい。

アドリブ回数が多い順に並べるとターナー、ルンド、リーマン、ヴィレージェスで、だいたい知名度の順になっているのがクリスクロスらしいと思います。ターナーの演奏には最近の充実ぶりがそのまま出ていて、ルンドの演奏は安定して落ち着いたもの。リーマンは頭の曲とラストの曲で主にアドリブを任されて期待に応える演奏をしています。ヴィレージェスは意外と目立たないのですが要所をしっかり押さえ、ギルモアも突出することなく曲想に合ったサポートに徹しつつ随所に冴えたところを見せます。

オーネットの曲《フリー》だけが異色。4ビートでのターナーとリーマンの白熱の掛け合いがカッコイイです。どの曲でもターナーとリーマンのマッチングはとても良く、クールな温度感が曲想に合っています。ブリューワーのベースはサポートに徹していてソロ以外に目立つようなことはありません。ブリューワーは編曲も含めて楽曲を聴かせることに主眼を置いてこのアルバムを作っているのでしょう。各メンバーは余裕を持って自分の役割をこなしています。

レーベルカラーのせいもあるのでしょうけれど、これだけのメンバーが参加していながら平均点+αみたいなアルバムです。卒のない秀作。それだけに参加メンバーの実力はかえって素直に判断できると思います。

アルバム名:『Mythology』
メンバー:
Matt Brewer(b)
Mark Turner(ts)
Steve Lehman(as)
Lage Lund(g)
David Virelles(p)
Marcus Gilmore(ds)

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USB-DAC UD-301を使用してみて

ティアックのUSB-DAC UD-301を使用してそろそろ1ヵ月が経ちますので使用した感想を書きたいと思います。

まずCDプレーヤーCD-H750からのデジタル出力をUD-301でDA変換した音は、CDプレーヤー単体の音と明らかな差があります。素直でクリヤな音になります。以前オンキョーのDAコンバーターDAC-1000を使用していた時の中島美嘉のきれいな声が戻って来ました。バックに被さるストリングスの音もきれいです。これならクラシックを文句なく聴けるレベル。

やっぱりDAC-ICが最新の低歪みのものは違いますね。デジタルの角がとれてアナログに近くなります。古いDAC-ICのCDプレーヤーの音を聴いてCDの音はダメだと言っている人は最新のDACを聴いてみるべきです。デジタルの音は日々進化していることが分かるでしょう。デジタルは新しいものが良いのです。UD-301は高価な機種ではありませんがきちんとハイファイな音を出してくれます。

アップコンバート機能の音質について。アップコンバート機能はサンプリング周波数を2倍または4倍にする機能です。以前使っていたDAC-1000にも同機能があり、使用した印象は同じものになりました。サンプリング周波数を上げるほど高音が素直になって大人しくなります。なので元々のCDの適度なメリハリある音が気に入っている人には物足りない感じがすると思います。私はアップコンバートしない適度なメリハリある音の方が好きだったりします。

パソコンのオーディオプレーヤー(再生ソフト)は最初使い慣れた「foobar2000」を使っていましたが、ティアックが無料配布している「HR Audio Player」も使ってみました。

P49

シンプルな機能なので使いこなすうえで難しいところはありません。foobar2000にはなかった時間のデジタル表示があるので便利です。時間表示のオレンジ色が昔使っていたティアックのCDプレーヤーVRDS-25xsを思い出させます。再生関係のボタンの配置は現在使用中のCD-H750と同じなので馴染みやすいです。

foobar2000とHR Audio Playerでは再生方式が少し異なっています。ドライバーを24bit/192KHzに設定しておけば、foobar2000の場合は音楽ファイルが44.1KHz、88.2KHz、192KHzと違っていても全て192KHzで送り出します。なのでUD-301には全て192KHzと表示されます。

P50

一方HR Audio Playerでは44.1KHz、88.2KHz、192KHzと違った場合、それぞれの周波数のまま送り出します。下の写真は44.1KHzの音楽ファイルを再生している場合で44.1KHzと表示されます。アップコンバート×4機能もONにしているので4倍の周波数176.4KHzも同時に点灯します。

P51

それぞれの音も異なります。foobar2000は軽快な少し高音寄りの音。HR Audio Playerはもう少し中低域が充実した厚めの音です。私はどちらかと言えばHR Audio Playerの音の方が好みで、上記のとおりアップコンバートしない方が良いです。DA-301はオーディオプレーヤーの違いを明確に出します。

使わないヘッドホンアンプの音はどうでしょう。UD-301の音は低音が良く出て中高音は大人しめに聴こえます。私が常用しているぺるけ氏設計の自作ヘッドホンアンプに比べると中高音の色艶がないように感じます。派手さのないまじめな音だと思います。私が前に使用したことがあるオーディオテクニカのAT-HA21のように華やかでメリハリが強い音(私は聴いていて疲れる)が好きな人にとって、UD-301のヘッドホンアンプの音は地味で冴えない音に聴こえるでしょう。

UD-301のヘッドホンの音がダメだと言っている人は、最近のポップスのやたらメリハリある音が良いと言っている人達なのだろうと推測します。それは自然で素直な音の良さを知らない人達でもあるのだろうと思います。食べ物で言えばファストフードの濃い味しかしらない人達。和食の繊細な旨味の良さを知らない人達です。最近「食育」という言葉をよく耳にしますが、「聴育」も必要なのではないかと思う今日この頃です。

UD-301は私にとって必要十分な性能と音を持ったDAコンバータです。

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オーディオライフあれこれ

昨年出たジャズアルバム紹介は小休止。
ヤフオクを利用したオーディオライフのあれこれを書きます。

付属したカートリッジがほしくて落札したパイオニアのPL-1100
付属カートリッジはAT150E/Gでした。
送料を含めても5000円までいきませんでした。
AT150E/Gの音はどうも私の好みに合わずヤフオクにてリサイクル。
多分ロシア系の落札業者が高値でお買い上げ下さいました。
あちらではオーディオテクニカなど日本製に人気があるようです。

P47

ダイレクトドライブ初期のものです。
一応動作品でレトロな感じが良いのでお掃除してみました。
33回転は問題ないですが、45回転は正規回転数に調整できません。
出品者は店舗にて試聴用に使用していて動作確認済みとのことでしたが、
LPレコードしか聴いたことがなかったようです。

ストロボランプが点灯しないとのことでしたが点灯しました。
ストロボランプが暗く、プラッターのストロボパターンが錆びて反射しなかったので
点灯しないと思ったのでしょう。
ストロボパターンをヤスリで磨いて何とか見えるようにしました。

トーンアームはガタガタです。
パイオニアのこれと同型のトーンアームは多分皆ダメだと思います。
ヤフオクの古いジャンクレコードプレーヤーはほぼトーンアームにガタあり。
垂直回転軸は良いのですが水平回転軸がダメ。
垂直回転ピポット軸受はそこそこ耐久性があるようです。
水平回転ベアリング軸受が耐久性不足。
ヤフオクではトーンアームのガタについて明記することはほとんどありません。
掃除した美品でも肝心のトーンアームがガタガタ/グラグラでは意味なし。
要注意!

この頃はまだ脚にインシュレーター機能がないものが多いです。
特に安いものはそうです。
プラスチックの小さな脚があるのみなのでハウリングに注意。
ダイレクトドライブ初期なのでモーターのトルクが弱いです。
アームリフターはゆっくり下がります。

トーンアームにガタがあっても普通に音が出ます。
音がまろやかです。レトロな雰囲気がある音です。
こういう音がレコードの音だと思っている人はいるでしょう。
たぶんトーンアームのガタで高音がきちんと拾えていないのではないかと。
全体的に剛性不足というのもあると思います。

カートリッジなしでこの状態では500円で売れるかどうか分かりません。
ヤフオクでリサイクルするのもめんどうなのでガレキ行きかな。

お次はパイオニアのPL-380
パーツ取り用にまたまた確保してみました。
3台目です。どれだけこのレコードプレーヤーが好きなんでしょう(笑)。
通電のみ確認で脚が2個なかったので1回競って520円也。

純正付属カートリッジPC-200(比較的美品)も付いていました。
カンチレバーが曲がっていたけれど真っ直ぐにしてヤフオクへ。
カンチレバーがヨレヨレであることを明記して出品。
ヤフオクで買っては売りを繰り返している有名な方が3000円弱でご落札。
側面に少しへこみがあったのに新品と言って出品したのには呆れました。
PC-200の音は廉価品の範疇で特に良いとは思えません。
でもヤフオクでは人気があります。
またしてもレコードプレーヤーはただで入手できたことになりました(笑)。

前回補修したPL-380用に4個確保した脚の残りで補修しました。

P48

ダストカバーとアームレストを取って常用のPL-380に流用。
写真のダストカバーとアームレストは交換後の汚れたものと破損したものです。
掃除したらそこそこきれいになりました。
同軸サスペンションのゴムカップは劣化していたので除去しました。
スプリングは問題ないので使用可能。

3台目のこれも動作に大きな問題なし。
トーンアーム駆動用ゴムベルトも大丈夫でした。
トーンアーム駆動ギアの動作音が大きくトーンアームの移動がぎこちないので、
注油すれば静かでスムーズな動きになるでしょう。
トーンアームのガタは少しありますが問題にするほどではないでしょう。
PL-380はなかなかの信頼性。
パーツ取り用にするはずでしたが立派に使えます。

これはクリヤな音が出ます。
小型ですがしっかり物量投入(11kg)されています。
ジンバルサポート方式トーンアームは感度と安定性が両立。
フルオートで楽ちんです。
メタリックなデザインが気にならなければお薦め!

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この人もブルーノートのフュージョン路線?

作年出たジャズアルバム紹介の3枚目です。

P46ジェイソン・モラン『オール・ライズ』(2014年、Blue Note)です。メンバーは、レオン・トーマス(tp,vo)、ジョシュ・ローズマン(tb)、ステフェン・リーマン(sax)、ジェイソン・モラン(p,wurlitzer,rhodes)、タラス・マーティン(b)、チャールズ・ヘインズ(ds,vo)、ナシート・ウェイツ(ds)、ミシェル・ンデゲオチェロ(vo)、リサ・E.・ハリス(vo)です。サブタイトルが”ファッツ・ウォーラーのための楽しい哀歌”となっていて、ウォーラーへのトリビュート作とのこと。プロデュースはドン・ウォズとミシェル・ンデゲオチェロ。

モランと言うとチャールズ・ロイドのバンドでピアノを弾く硬派ピアニストというイメージ。ロイドのECMアルバムの空気感にフィットしているので、次に出るアルバムはECMからピアノトリオでも良いのではないかと思っていました。しかし所属するブルーノートからこのアルバムが出て、ロバート・グラスパー系フュージョン(商業)路線だったので少し驚きました。商業路線というのはセールスを期待している(ジャズファン以外にも広く聴いてもらいたい)という意味です。故にキャッチーで分かりやすいジャズ。曲はウォーラー、モラン、その他作です。

短い冒頭のイントロはスクラッチノイズと編集ボイスから、続く曲は女性ボーカル(ンデゲオチェロ)入りでビート/サウンドはグラスパーの『ブラック・レディオ』類似。ドラムのビートはタイミングとか溜めとかクリス・デイヴに似ています。デイヴのドラミングは今時ビートのテンプレートなのでしょう。3曲目も女性ボーカル入りなのですが、サウンドとビートはちょっと違っていて、モランらしくもっと古い時代のジャングルミュージック?のような感じです。

4曲目はインスト曲でストライドピアノ風演奏(ウォーラーを意識しているのでしょう)はモランらしいです。5曲目はフランク・シナトラのような洒脱な男性ボーカル曲。6曲目は女性ボーカル入りで楽しいジャンプナンバー。フリー系ピアノソロはモランらしいです。7曲目も女性ボーカル入り、ウォーラーの《ハニーサックル・ローズ》が、エスペランサ・スポルディングの『ラジオ・ミュージック・ソサイエティ』収録曲のようなお洒落なナンバーに変身。この曲が一番気に入ったかも?

8曲目は80年代フュージョン風女性ボーカルバラード曲。洗練された都会の夜が似合います。9曲目はピアノとエレピのソロ。10曲目は古き佳きアメリカを感じさせるストライドピアノ風ソロでサウンドエフェクトが薄く被さります。11曲目はウォーラーの《ジターバグ・ワルツ》で、心地良いインストナンバーに変身。モランのピアノが美しい。サックスソロがね~、ケニー・Gに聴こえてきたりして(笑)。12曲目はストライドピアノ風演奏のピアノトリオ。こういう演奏は以前のアルバム『セイム・マザー』ではプリズン(監獄)ミュージックと言っていたと思います。

アルバムを通して聴くと、グラスパー系フュージョン(ブラコン)路線とモラン流エンターテインメントジャズ(古き佳き時代のもの)の複合アルバムであることが分かります。全体としてはフュージョン路線と受け取れる感じもしますが、モランとしては自分の路線も含めてダンスミュージックという括りでやっているのではないしょうか。ライナーノーツに ”ファッツ・ウォーラーに委任されたハーレム・ステージのための楽しい哀歌” とあるように、このアルバムを聴いているとお客さんが踊ったりしながらステージを楽しむハーレムの劇場が頭の中に浮かんできます。

ホーン陣はバックアンサンブル要員でほとんどソロなし。ボーカルとモランのピアノが主役の演奏ばかりです。今時ビートのドラムがヘインズで、ストライドピアノ風の曲でドラムを叩いているのがウェイツか? ブルーノートのフュージョン路線とは言えそこはモラン、しっかり自分の主張を入れています。私は楽しく聴けました。

アルバム名:『All Rise』
メンバー:
Leron Thomas(tp, vo)
Josh Roseman(tb)
Stephen Lehman(sax)
Jason Moran(p, wurlitzer, rhodes)
Tarus Mateen(b)
Charles Haynes(ds, vo)
Nasheet Waits(ds)
Meshell Ndegeocello(vo)
Lisa E. Harris(vo)

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ダヴィ・ヴィレージェスの新譜や如何に

作年出たジャズアルバム紹介の2枚目です。

P45ダヴィ・ヴィレージェス『Mboko』(2013年rec. ECM)です。メンバーは、ダヴィ・ヴィレージェス(p)、トーマス・モーガン(b)、ロバート・ハースト(b)、マーカス・ギルモア(ds)、ロマン・ディアス(biankomeko,vo)です。ヴィレージェスのECM初リーダーアルバム。最近色々な人のアルバムに顔を出しています。私は別のレーベルから出た前リーダーアルバムも聴いたのですが、実は昨年のCD整理の際に処分してしまいました(汗)。この人の音楽性からすればECMへの移籍は順当だと思います。

ピアノトリオを基本にベースがもう1人加わりパーカッションが加わる編成。曲によって編成が多少変わります。Biankomekoは4つの民族音楽系ドラムの総称のようです。パーカッションのディアスは前作にも参加していました。アドリブを基本としたジャズをやっていますが、現代音楽のような響きもあります。隙間多めで空間性を重視したピアノを弾く曲とミディアムテンポで逞しいピアノを弾く曲に大別できます。

全曲ヴィレージェスが作曲。ライナーノーツの冒頭に ”ピアノ、2ベース、ドラムセット、Biankomeko Abakuaのための神聖な音楽” とあるので、出身国キューバ―の音楽を元により原始的な神に繋がる音楽をやっているのかもしれません。パーカッション(コンガのような音)の響きにはアフリカの匂いがします。ちなみに前作はキューバ民話を題材にしたコンセプトアルバムでした。

1曲目は非常に静かに始まるので、スピーカーで音量控えめで聴いているとなかなか音が聴こえてきません。最初聴いた時はアンプの調子がおかしいのかと思いました。空間性を重視した隙間多めの曲。2曲目も似た調子です。多分左でベースを弾いているのがモーガンで、やたら深みのある分厚い音を出していて心地良過ぎ。凄い存在感のベース。この人は本当に良いベーシストになりました。右のハーストはちょっと控えめに弾いているように感じます。

3曲目はミディアムテンポでヴィレージェスのピアノが逞しいです。アルバム全体的にはクールなECMサウンドながら、この曲はかなり熱い演奏。ここにも参加のギルモアはパーカッションと上手く調和したドラムで演奏を盛り上げます。4曲目はパーカッションが抜け2ベースのピアノカルテット。ドラムが柔軟に音を散りばめ、左右ではベースが上手く絡みあい、その上でヴィレージェスがガッチリしつつ美しさもあるピアノを弾きます。この躍動感が好き。ベースはその音と発想からモーガンの方が勝っているように私には聴こえます。

5曲目はボレロ風の曲で美しいピアノが聴きどころ。ディアスの掛け声は懐かしいマドロ・バドレーナ風か。6曲目は勇ましい感じの曲でこれはモロにジャズ。ヴィレージェスの気を衒わない正統派なアドリブが良いです。ベースはたぶんモーガン1人が弾いています。4ビートのウォーキングベースも顔を覗かせて、こういう演奏がやっぱり好き。7曲目は静かな詩情溢れる曲をピアノソロで始めます。途中からテンポアップしてユーロ系ピアノトリオへ。かすかにうなり声が聴こえます。モーガンのベースソロが素敵ですね~。

8曲目はギルモアの人力ドラムンベースから入り左右でベースが掛け合い、しばらくして真打ピアノが登場。パーカッションも加わりリズミックな展開。ピアノは隙間多めです。ハーストのアルコが入るとフリージャズ。このガツンと弾く感じはセシル・テイラーばり? ECMにしてはこれもかなり熱い演奏。ギルモアの人力ドラムンベースはやはり上手い。9曲目は美しい響きを持つスロー/ミディアムテンポの曲だけれどリズミックなビートもあります。ラストはピアノとパーカッションで現代音楽風40秒。

ECMクールネスサウンドのようで意外と熱い演奏が展開。ヴィレージェスのとてもクリヤでガッチリしつつ美しいピアノが聴きどころ。各曲はエスニックとか美メロとかキャッチーとか浮遊感とか無機質とか一言で特徴を言い表せません。なのでサラッと聴き流すと良さが掴み難いように思います。じっくり聴けばヴィレージェス、モーガン、ギルモアの演奏がキラリと輝きを放っているのが分かるでしょう。

アルバム名:『Mboko』
メンバー:
David Virelles(p)
Thomas Morgan(b)
Robert Hurst(b)
Marcus Gilmore(ds)
Roman Diaz(biankomeko,vo)

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マーク・ターナーらしいサウンド

昨年出たジャズアルバムでまだ紹介していないものを入手順に順次紹介していきます。まずはこれから。

P44マーク・ターナー・カルテット『レイズ・オブ・ヘブン』(2013年rec. ECM)です。メンバーはマーク・ターナー(ts)、アヴィシャイ・コーエン(tp)、ジョー・マーティン(b)、マーカス・ギルモア(ds)です。現代ジャズ注目株を集めてターナーらしいサウンドを展開。リーダーアルバムとしてはECM初だったんですね。黒人/白人比率半々。ジャズを黒人/白人だけで語ってもしょうがない今日この頃。ここには芸術音楽としてのジャズを頑なに守るECMならではのジャズがあります。

全曲ターナーが作曲。ターナーのアドリブフレーズをそのままメロディーにしたような浮遊感ある曲が並んでいます。テンポも同じようなものが多く、聴き流していると同じようなサウンドと雰囲気が初めから終わりまで続いているような感じです。じっくり聴いていくと曲によって展開の仕方に変化を持たせていることや曲の微妙な雰囲気の違いが分かるでしょう。

浮遊感ある(着地点がはっきりしない)メロディー、変拍子、ダークな雰囲気、丁寧できれいなホーンアンサンブル、落ち着いていつつ静かに燃えるターナーとコーエンのソロ、淡々とではあるけれど逞しいベース、細分化されたビートを巧みに操り前に出過ぎることなく背後でじわじわ燃えるドラム、こんなところが全ての曲に共通しています。サウンドとしてはECMらしいクールさ。(そう言えばこのアルバム1曲目はマイルス『ソーサラー』の1曲目《プリンス・オブ・ダークネス》に似た雰囲気です。)

ターナーが参加した同じ編成のトム・ハレルのアルバム『トリップ』にはポップな分かりやすい部分も含まれていたのに対して、こちらは芸術音楽に専念。あちらは”トリップ(旅)”というテーマーやジャズとしてはキャッチーなメロディーを聴き手に伝える面もあったのに対し、こちらはアドリブの出来を中心に演奏そのものを聴き手が聴き取らなければならないものになっています。

緊張感ある演奏が展開して行きます。ターナーとコーエンのソロは質が高いです。コーエンはターナーのトーンにとてもマッチ。マーティンは堅実なベース。10年くらい前にヴィジェイ・アイヤのグループで初めて聴いたギルモアは今や引っ張りだこ、チック・コリアのグループに参加したり、ECM他のアルバムに多々参加したり、このアルバムでも現代重要ドラマーとしてその技を遺憾なく発揮しています。

ECMクオリティらしいアルバムに仕上がっていると思います。

アルバム名:『Lathe of Heaven』
メンバー:
Mark Turner(ts)
Avishai Cohen(tp)
Joe Martin(b)
Marcus Gilmore(ds)

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今年はこのアルバムから。

明けましておめでとうございます。

1年の最初はどのアルバムから聴こうかとちょっぴり悩みます。

今年はこのアルバム。

ミシェル・ペトルチアーニの『ミュージック』です。

P43

何と言っても1曲名《ルッキング・アップ》がお気に入り。

良いメロディーですよね。

この曲の持つ哀愁と前向き感が好きです。

”よ~っし、今年も頑張るぞーっ!”という気分になります(個人の見解です)。

お節料理を食べてお雑煮を食べておとそを飲んで初詣にも行って、

今は正月気分を満喫して聴いています。

ちなみにおみくじは末吉でした。

まあそんなもんでしょう。

そうそう、今年は初日の出も見ました。

本年もどうぞよろしくお願いします。m(_ _)m

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