オルトフォンの現行MM型ってどうなの?
先日入手したオルトフォンのConcorde 20が気に入ったので、やっぱり現行品が聴いてみたくなりました。でもあまりお金をかけたくありません。そんな私にピッタリのカートリッジがありました。Omegaです。ネットを検索するとその安さに驚きます。私の馴染みの通販で買えるので好都合。サウンドハウスで税込ほぼ3000円也。最近値上がりするカートリッジの価格からすれば交換針の価格でカートリッジが買えてしまいます。円高の頃はもっと安く買えたようです。
こんな安いカートリッジでまともな音が出るのでしょうか? ネット上の評判は上々です。日本には輸入されていないOM 5Eと同等と書いている人がいますが、その下のOM 3Eの普及版と考えたほうが良さそうです。違いは周波数特性。OM 5E、OM 3E、Omegaと下がるに連れて最高周波数が下がってきます。Omegaにはトラッキングアビリティ(トレース能力)の表示がないのですが多分その性能も落としてあると思います。
オルトフォンのホームページ:http://ortofon.com/hifi/products/cartridges
ここにOmegaはありません。私としてはオルトフォンジャパンにOM 5EとOM 3Eを正規輸入販売してほしいところです。抜群のコストパフォーマンスになることは間違いありません。いやっ、正規輸入すると高くなっちゃうかも? なんでこんなに安いのかと言えば量産効果なのでしょう。DJ用カートリッジとも同じ形状なので世界規模市場で大量生産でき、成型用精密金型の高額な原版代が1個に割り振られる金額はかなり下がるはずだからです。材料だって大量に仕入れることで安くできます。
届いたものを見ると、あらまっ! カートリッジがホルダーから外れてケースの中で転がっていました(笑)。スタイラスカバーが付いているのでスタイラスとカンチレバーに支障なし。こんな値段なのでわざわざ返品して交換してもらうことでもないでしょう。
取付けネジも入っています。取説はもちろん英語など。カートリッジの仕様は箱の一部に印刷されています。
安いからと言って粗雑な作りではありません。きちんと成型されバリが付いているようなこともなくきれいに仕上げられています。出力端子は金メッキで、重量をかせぐためにベース部に埋め込まれている金属も金メッキ仕上げです。
以前購入したオルトフォンのヘッドシェルに取付けました。グレーの本体はシックな感じでそれほど安っぽくありません。本体が軽いので錘のスペーサーを挟もうと思っていましたが、このままでもギリギリバランスが取れて針圧がかけられました。高さはConcordeより低いのでトーンアームを下げる必要があります。このデザイン、私は嫌いではありません。金属筐体のPL-380にはむしろマッチしている感じです。
いつものように最初にGJTの『チャプターⅡ』を聴いてみると、安物だからダメというような音ではないです。卸したてなのでしばらくエージングしないと音の判断はできません。数枚聴いた感じではピュアオーディオの音とはちょっと違うかも?
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