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2014年11月

カートリッジMG-40Xの針を入手しました。

針が折れていたカートリッジMG-40Xの針を入手しました。
長いことヤフオクに出ていた純正の新古針ST-40DXです。
なかなか落札されなかったのは高かったからでしょう。
高いと言ってもそれは新古針の相場においての話で新品よりは安いです。
この針の性能からすれば私はそこそこ妥当な価格だと思っていました。
世間での知名度が低いことも落札されなかった理由のひとつでしょう。

現行の交換針もあるのですが当時の4チャンネルカートリッジの音が知りたくて
この選択になりました。
ユニークな形のケースに入っていますよね。

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届いたものを早速チェックしてみるとカンチレバーが僅かに偏っています。
まあこの程度なら問題ないでしょう。

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カンチレバーはアルミテーパードパイプ。
振動系をテンションワイヤーで引っ張ってあります。
スタイラスはディスクリート4チャンネル再生用のシバタ針のはず?
私が持っている100倍顕微鏡では上手く見えないのですが、
針進行方向の裏側が鋭くえぐってあるようなのでシバタ針だろうと思います。

金色のボディにはこの透明オレンジ色のノブの方が似合います。
ただし金色一色はちょっと派手で品がない感じかも?

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4チャンネルカートリッジの音はどうなのでしょう?
いつものようにまずはグレート・ジャズ・トリオの『チャプターⅡ』を聴きました。

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問題なく音が出るのでまずは一安心。
出力はかなり小さいようです。
高音は繊細な感じで低音は意外と出ているように思います。
長年保管されていたので今はまだ目が覚めていないようにも聴こえます。
しばらくは慣らし運転が必要でしょう。
後程いつもの比較試聴をして結果をお伝えします。

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こんなの落としてみました。

いつになったらジャズ新譜を紹介をするのでしょうか?
どうも気分が乗りません。

さて、ヤフオクでこんなのを落としてみました。
ジャンクレコードプレーヤーについていたカートリッジです。
あまりにジャンクなレコードプレーヤーだったため競合者なし。
送料を含めても2000円いきませんでした。

三洋オットーのMG-40Xです。
エクセルのOEM品で、ES-70EX4と同等品です。

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ちょっと期待していたのですが針は折れてました。
なんでこれがほしかったのかというと、
シバタ針(4チャンネル)仕様のカートリッジだからです。
今付いているのは丸針の交換針(ST-25D)。
シバタ針仕様の交換針(ST-40DX)は透明オレンジ色ノブ。
例のサイトの影響で聴いてみたかったのです。
今所有しているZ-1Eにもシバタ針仕様の交換針はあるのですが、
このカートリッジでシバタ針を聴いてみたいのです。

純正ヘッドシェルはダサイので付け替えてみました。

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アルミダイキャストベースのしっかりした作りのカートリッジです。
さすがは上位機種だけのことはあります。
実物を見るとなかなかカッコイイです。
デザインが気に入りました。
水色ノブでは金色ボディにミスマッチ。
ここはやはり透明オレンジ色ノブのシバタ針がほしいところです。

針を入手しましたら改めて報告します。
私のシバタ針初体験。
どうなりますやら。

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ジャズプロデューサーの伊藤八十八さんが亡くなりました。

ブログのアクセス解析の検索キーワードを見ていたら、最近「伊藤八十八」がよく出てきていました。で、数日前「伊藤八十八 逝く」の文字が・・・、早速ネットを検索してみると伊藤さん死去のニュースが出てきました。まだまだお元気なのだとばかり思っていたのですが、日本の名ジャズプロデューサーの一人がいなくなってしまいました。残念なことです。ご冥福をお祈りいたします。

私は2011年の東京JAZZの屋外イベント「ジャズサーキット」で伊藤さんを見かけました。力を入れていたトーマス・エンコのステージを見守る伊藤さんの姿を見て、日本のジャズ業界を支えるその姿勢に頼もしさを感じたものです。

追悼という意味で、衛星ラジオ番組「PCMジャズ喫茶」に伊藤さんが出演した時(2010年)の番組レポートをリンクします。この頃の私のブログにかける情熱は凄いものがありました。

「PCMジャズ喫茶」のゲストはプロデューサーの伊藤八十八さん。その1

「PCMジャズ喫茶」のゲストはプロデューサーの伊藤八十八さん。その2

とても貴重な話を聞かせていただきました。

伊藤さん追悼で聴くならやはりGJTの『アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガードVol.1』でしょう。トニーのバスドラが腹に響きます。ちょっと気負った感はありますがハンクのピアノも良いです。

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でも、私にとって一番馴染みがある伊藤さんプロデュースのアルバムはマリーンの『イッツ・マジック』。カートリッジのチェックで聴いたりするので、これはもう何回聴いたか分かりません。

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合掌。

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オーディオ小ねた2

すいません。m(_ _)m 今日もオーディオの小ねたです。

夏頃、いたずら半分で入札したら落札してしまったのがダイヤトーン(三菱)のカートリッジMAG-44です。針は付いていませんでした。1000円以下。落札してしまったので聴いてみようと思い、当時ヤフオクに出品されていた一番安い新古針を落札。オームレコード針です。こんな名前のメーカーもあったんですね。

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実はこのカートリッジには懐かしい思い出があります。私が最初に買ったレコードプレーヤー(トリオKP-M350)に付属するカートリッジV-49の兄弟機だからです。安いレコードプレーヤーに付属する廉価カートリッジなので、ダイヤトーンMAG-44もトリオV-49も同じものでしょう。ノブの色は異なります。懐かしい音に出会える楽しみがありました。

トリオKP-350Mについて少々語ります。当時お小遣いとお年玉を貯めてオーディオ機器を買っていた私。1年間貯めてやっと1台機器が買える状況で、買うにしても最も安いものしか買えませんでした。KP-M350はトリオのシスコン用プレーヤー。当時安売りで人気のダイエー電気売り場で買いました。一応ダイレクトドライブで、トーンアームベース部がプラスチックだったのが辛かったです。今使っているPL-380なんか当時は夢のまた夢(笑)。

付属カートリッジは不満だったのでカートリッジくらいは交換しようと思い、前に書いたようにオルトフォンFF15XMkⅡに買い変えました。その後少しグレードアップしてオルトフォンVMS20EMkⅡになり、このプレーヤーでは3個のMM型カートリッジを使いました。

さて、話をMAG-44に戻します。音は如何に? ヘッドシェルがプラスチック製で軽過ぎてトーンアームの錘ではバランスがとれません。しょうがないのでヘッドシェルの上に鉛シートを貼りました。見た目は最悪。

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音は想像していたとおりこのクラスの極普通の音でした。私は廉価MM型カートリッジ探求でこの手の音に飽きつつあったので、昔懐かしい音が聴けたという感動もありませんでした。この辺のカートリッジは懐かしいレコードの音を気楽に聴いてみたい人向きで、音質云々というものではありません。別に悪い音というわけではないのでレコードは十分楽しめます。

レコードを数面聴いた後、いつものようにヤフオクでリサイクル済み。

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オーディオ小ねた

ジャズ新譜を紹介するはずだったのですが・・・。今日はオーディオの小ねたを書きます。覚書的内容です。

夏頃のことですが、パイオニアのレコードプレーヤーXL-1650をヤフオクで入手してメンテナンスして使おうと思いました。私が徘徊するオーディオ系のブログでこのレコードプレーヤーを見て、しっかりした作りのトーンアームと全体のデザインが気に入ったからです。ヤフオクで入手したものは通電してターンテーブルが回ってアームが上下したという半ジャンク品。

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カートリッジPC-400が付いていたのでこれを売れば元が取れるという魂胆で落札しました。そのPC-400はヤフオクの出品写真のとおり針はついていて音も問題なく出ました。

レコードプレーヤーの動作はというと、電源をONしただけでターンテーブルが回転してしまうような状態。何度か確認すると場合によっては電源ONしてもターンテーブルが回転しない時がありました。回転はクオーツロックモードでは問題なく、可変モードでは不安定でした。上下するはずのリフターは動かず、オートリターン機能は当然ダメ、例によって駆動ベルトが伸びていました。

ちなみにこのレコードプレーヤーもPL-380と同様で、ターンテーブルとトーンアームを載せたベースを4本の脚で懸架するフローティングサスペンション方式です。メンテナンスしようと分解してみると、PL-380のような合理設計にはなっておらず、アーム駆動回路基板とモーター駆動回路基板と電源トランスがフローティングベースの方にあったりして分解しづらいものでした。アーム駆動ベルトを交換するところまで分解するのもかなり面倒。振動する電源トランスをモーターとトーンアームと同じベースに乗せるのは無神経。

今回の挙動不審はアーム駆動系の回路の不備だと思うのですが、ここがディスクリート部品で組んであってチェックが面倒なのと、アームの位置検出の不良だとするとフォトトランジスタの不良等が考えられるため部品の入手が厄介など、メンテナンスする気力がすっかり削がれてしまいました。

XL-1650とPL-380を並べて比較してみました。XL-1650のほうが少し大きいです。メカメカしたデザインは結構好きです。比較のために並べたPL-380は部品取りしたもので当時は使っていませんでした。

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PL-380とXL-1650の2台体制にしようかと思ったのですが・・・。上記のとおりメンテナンスが厄介そうでしたし、製品としての出来栄えがPL-380ほど洗練されていないことを知って恋心がすっかり冷めてしまいました。XL-1650系の未熟な部分を物量を落さずスマートに設計しなおしたのがPL-380系です。エンジニアとしての視点ではPL-380を選びます。よってXL-1650はそのままヤフオクでリサイクル。その後部品取りしたPL-380の方を復活させて今のPL-380の2台体制になります。

付属していたカートリッジPC-400について書きます。純正ヘッドシェルがカッコイイと思ったのですが、実物を見ると意外と幅が広くてサイズバランスが悪いです。私の美意識からするといまいちのデザイン。カートリッジの色も微妙に垢抜けないと思いました。下位機種PC-200の鮮やかな緑の方が好きです。

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物はご覧のとおりきれいでしたが、交換針のスリーブ部分が少し錆びていました。接合ダイヤ針の接着材の状態はちょっと怪しげですが、レコード溝に接触するダイヤ部分は特に問題なし。

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このカートリッジはカンチレバーに特色があります。ベリリウム蒸着カンチレバーです。写真のとおりアルミパイプの表面が独特の質感になっています。どこかのサイトに楕円針と書いてありましたが丸針のようでした。下位機種PC-200との値段の差はこのカンチレバーの材質の違いです。

サードパーティーの交換針は純正交換針と同様で高いのですが、私が以前入手してPC-200に付けて聴いたものは、普通のアルミパイプカンチレバーのようだったので、あの定価は単に純正品に合わせただけのものなのかと思いました。ボロ儲け? サードパーティーの針ではPC-400本来の音は出ないはず。なぜならカンチレバーの材質は音質の大きな部分を占めるからです。

音はこのクラスの標準的なもので、カンチレバーにベリリウムを蒸着したからといって特に魅力が増すような音にはなっていないと思いました。またサスペンションワイヤーによる1点支持だからと言って格段に高音質になるようなことはありません。持っていたいとも思えなかったので当然ヤフオクでリサイクル。PC-200とPC-400はどこかで言っているほど良い音なのでしょうか? 私には理解できません。

実はカートリッジとレコードプレヤーを別のタイミングで出品したら、それぞれ同じくらいの価格がつきました。つまり私が落札した金額の約2倍で売れたってことです。落札時の送料を引いてもおつりが来ました。少しですけれど儲かっちゃった(笑)。

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たまにはアウトドアねたでも。

近所にある芸術の森公園を散歩してきました。芸術の森公園はミレーの「種をまく人」が所蔵されている県立美術館と県立文学館が建っている敷地の総称です。

陽が沈む少し前で暗くなりつつあり、安物コンデジカメラで、更に撮影の腕がないということで、写真の出来の悪さには目をつぶってやって下さいませ。

美術館通り沿いの銀杏並木がきれいです。青空に映える黄色。

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入口を入ると目立つ楓。真紅!

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遊歩道も程よく色づいてます。赤色、黄色、緑色のハーモニー。

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日本庭園もきれいに染まっています。以前池にいたカモがいなくなっちゃった。

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こういう景色は気分が落ち着きますよね。のんびり。

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文学館のレンガ色と紅葉がマッチしてます。

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モニュメントと富士山。残念ながら富士山には雲がかかってます。

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結構散歩している人がいました。日曜日で天気が良いですからね。

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せっかく近所にあるんだからたまには散歩も良いでしょう。

ジャズ新譜がたまっているので紹介記事を書かないといけないですね。最近どうも書く意欲がわかないので困ったものです。次回はジャズ新譜を紹介します。

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ナガオカのカートリッジがかなり値上げされてしまいました(涙)。

しばらく前、ブログのアクセス解析検索ワードの中に”ナガオカカートリッジ値上げ”の文字がありました。ネット検索をしましたがそれらしき記事は引っかかりません。ガセネタなのか?と思っていたところで今日。Amazonの広告メールにナガオカMP-150Hがありました。価格をみるとやけに高いのです。”これは!”と思って日頃お世話になっているヨドバシの通販ページをまずチェック。明らかに高くなっています。値上げされたようです(涙)。

こちらがナガオカレコード針の通販ページです。
http://www.communet.co.jp/shop/nagaoka/index2.html
MPシリーズは全て値上げされてます。
画像をクリックすると値上げ前の価格と仕様が出てきます。

以下に価格比較を記載します。全て税抜き価格。

MP-100 カートリッジ単体 : ¥6,000 → ¥8,500 ¥2,500UP
            交換針 : ¥3,000 → ¥3,800 ¥800UP

MP-110 カートリッジ単体 : ¥9,000 → ¥12,000 ¥3,000UP
            交換針 : ¥3,500 → ¥5,000  ¥1,500UP

MP-150 カートリッジ単体 : ¥20,000 → ¥30,000 ¥10,000UP
            交換針 : ¥9,500 → ¥14,500  ¥5,000UP

MP-200 カートリッジ単体 : ¥25,000 → ¥37,500 ¥12,500UP
            交換針 : ¥11,000 → ¥16,000 ¥5,000UP

MP-300 カートリッジ単体 : ¥40,000 → ¥56,000 ¥16,000UP
            交換針 : ¥15,000 → ¥20,000 ¥5,000UP

MP-500 カートリッジ単体 : ¥50,000 → ¥75,000 ¥25,000UP
            交換針 : ¥20,000 → ¥26,000 ¥6,000UP

とまあこんな具合です。

カートリッジ単体はこれまで安かったのでかなりのUPとなりました。接合ダイヤ交換針はギリギリのところでしょう。無垢ダイヤ交換針は一挙に¥5,000UP(最上位のみ¥6,000UP)。MP-150の交換針JN-P150は約1.5倍になってしまいました(涙)。これは新発売のオーディオテクニカATN120Eb(無垢楕円針)と同レベルです。

今のご時世、数は売れないでしょうし原材料価格は高くなる一方でしょうし、値上げはやむを得ない選択なのでしょう。むしろ今まで値上げされなかったのが異常。ナガオカの魅力であったハイ・コストパフォーマンスが普通のコストパフォーマンスになってしまいました。世界的にはレコードの売り上げが伸びているんでしょうけれど、オーディオサイドから見ると益々厳しい状況になって行きます。

<追伸>
オーディオテクニカのVMカートリッジも12/1から値上げになります。
http://www.audio-technica.co.jp/info/info_detail.php?infoId=169

「金型メンテナンス経費の負担増や、部品類製造業者の減少による製造コストの高騰が著しく、現行価格を維持し続けることが困難な状況となっております。」

とのこと。まあそのとおりなのでしょう。

交換針ATN150MLXが¥28,000に! カートリッジAT150MLXを持っている人は値上げ前に交換針を買っておいた方が良いかも。なるほど、AT150MLXをかなり値上げするからAT440MLbを新発売する意味があるのだと納得しました。

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小悪魔コード進行に魅せられて

NHK Eテレの「亀田音楽専門学校」が好きで毎週見ています。
J-POP好きな私としては、J-POPの何が私を惹きつけるのか気になるからです。
先週と今週は「恋するコード学」というテーマでした。

先週の「純情編」では「純情コード進行」というのが出てきて、
それを使った曲がAKB48の《恋するフォーチュンクッキー》だと知り、
”胸キュン” や ”せつね~” 好きな私としては納得しました。
サビの部分がこのコード進行です。

この曲好きです。懐かしディスコ調アレンジも気に入っています。

今週は「小悪魔編」でした。
今回は「小悪魔コード進行」というのが出てきました。「F→G→Em→Am」です。
このコード進行はJ-POPに山ほどあるんだとか。
例題曲の中にオフコースの《Yes No》があり、サビの部分がこのコード進行。

やはり”胸キュン””せつね~”な曲ですよね。
前にブログに書いたと思いますがこの曲は大好きです。

私は「恋するコード」に恋してしまっていたのですね(笑)。

このコード進行を聴いていると、
私の頭の中にはシンディ・ローパーの《タイム・アフター・タイム》のイントロが・・・。
ネットで検索してみると、「F→G→Em→F」でした。
最後は違いますが、3番目まで同じでした。
「ちょっと小悪魔コード進行」とでも名付けましょうか(笑)。

この曲のせつなさが好きです。

先週と今週のゲスト講師がスキマスイッチで、
最後に今回のテーマを使った曲を生演奏して番組は終了。
曲は《全力少年》。私は「小悪魔コード進行」のサビしかほとんど記憶なし。
今回全曲をちゃんと聴いたら好きな曲だと分かりました。

これはかなり好きです。歌詞2番から3番への間奏とかもいいですね~。
ストリングスの被さり具合も凄くいいです。
カラオケで歌いたい。練習しようかな(笑)?

楽器をやるわけではないですけど、音楽の仕組みには興味があります。
私は物事の仕組みを知ることが好きなのです。

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カートリッジを壊してしまいました。

廉価MM型カートリッジ探求はほとんど休業状態。接合ダイヤにアルミパイプカンチレバーの国内カートリッジはたくさん聴いて今は特に聴きたいものがありません。ただしこのクラスの海外カートリッジは聴いてみたいものがまだありまして、特にオルトフォンが気になっています。まあオルトフォンが特に良い音だとは思えないのですが、一応確認しておきたいだけです。

遥か昔、最初に買った単体カートリッジがオルトフォン(当時安く売っていたから)なので懐かしさがあります。最初に買ったのはFF15X MKⅡ(ノブと本体の色の記憶から)だと思います。次にVMS20E MKⅡにグレードアップして、その後はMC型を色々変遷します。80年代は国内MC型カートリッジ優勢の時代ですからね。10年ほど前にはConcord STDを持っていたこともあります。

とうとうオルトフォンのカートリッジを安くゲットしました。FF15Eです。ヘッドシェル付。

P188
入手してみると、ヘッドシェルには目立つ傷があるし、針はなんだか怪しげな状態だったので安かろう悪かろうという感じでがっかり。

P189_2
カンチレバーの先端が腐食で欠けているし、接合ダイヤのベース部は腐食がひどい状態でした。このままでいつものようにグレート・ジャズ・トリオの『チャプターⅡ』を聴いてみました。特に問題なくトレースして音が出るようなので一安心。

レコードを片面聴いて確認したところでヘッドシェルからカートリッジを外して清掃。ここで悲劇が起きました。出力ピンを無水エタノールと綿棒で掃除していた時のことです。この機種は出力ピンの間隔が狭いので、間に綿棒を無理やり押し込んで掃除しました。するとどうでしょう。出力ピンが出ているプラスチック部分が本体から外れてしまったのです。 ヤバッ! 慌てて内側をみると恐れていた事態が・・・、出力ピンに接続されている配線が断線してしまいました。かろうじてつながっているのはアース線のみ。

P190
ご覧のとおりです。コイルの線は極細で長さもギリギリ。とても再度接続できる代物ではありません。 ”終了!” カートリッジはおしゃかになりました。レコード片面を聴いたのみなので音についてはよく分からないままです。モヤモヤする~っ。

針が上記のような状態なので針だけ再利用する気にもなりません。オルトフォンのカートリッジはノブの嵌合形状が色々あるらしいので、この針が他の本体に嵌合可能かもよく分からりません。リングマグネットが本体側にあるかノブ側にあるかの違いもあるようなので注意が必要です。

P191
あ~あっ、オルトフォン廉価MM型カートリッジの検証は先送りとなりました。最近オルトフォンの廉価カートリッジはヤフオクにあまり出ないので、慌てずゆっくり様子見とすることにしました。こういう時に慌てて落札するとろくな事がないのは経験で分かっていますからね。少し頭を冷やします。

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今手元にあるカートリッジはこの5個

今はこの5個のMM型カートリッジが手元にあります。
前回との違いはオーディオテクニカが抜けてグレースが入ったこと。

P187
写真前列左から

1.ナガオカ MP-150 (針:ナガオカ JN-P150 無垢楕円、JN-P110 接合楕円)
2.ビクター Z-1E (針:アーピス DT-Z1E 接合楕円)
3.グレース F-8L (針:グレース G8-LL/RS-8L 無垢楕円)

写真後列左から

4.オーレックス C-500M (針:オーレックス N-550Ⅱ 無垢特殊楕円)
5.シュアー M95HE (針:シュアー N95HE 無垢超楕円)

オーディオテクニカは色々聴いたけれど結局私の好みに合いませんでした。
MM型カートリッジ探求で聴いたオーディオテクニカカートリッジは以下の9個。

AT10d(針:純正、ナガオカ74-27楕円)
AT15Ea(針:純正)
AT120Ea(針:純正)
AT130E(針:純正)
AT150E(針:純正)
AT150Ti(針:ATN100E、ATN120Ea、ATN130E)
AT-E30(針:純正)
AT-E50(針:純正)
OC-27V(針:純正) オンキョーへのOEM供給品

個々の音については改めて書きません。
音はそれぞれ一長一短あり。

そのオーディオテクニカから今月カートリッジが発売されます。
縮小一辺倒かと思っていたので意外です。
この情報はコメントを下さった 不知火もなれ さんのブログで知りました。

新発売されるのは以下の3個。

AT120Eb : VM型、無垢楕円針、アルミパイプカンチレバー
定価:¥23,000、交換針定価:¥14,375

AT440MLb : VM型、マイクロリニア針、アルミテーパードパイプカンチレバー
定価:¥32,000、交換針定価:¥20,000

AT33Sa : MC型、シバタ針、ボロン無垢テーパードカンチレバー
定価:¥112,500、針交換定価:¥77,000

AT120EbはAT120Eaの後継機種という扱いで末尾サフィックスがaからbへ。
廉価品の上のクラスの最下位機種で無垢ダイヤ針が魅力。
AT100EからいきなりAT150MLXというラインナップの間を埋める機種。

AT440MLbはAT140Eaの派生機種で末尾サフィックスだけでなく番号も変更。
AT150MLXのすぐ下の機種でマイクロリニア(ML)針が魅力。
普通のアルミパイプカンチレバーにML針の組み合わせは初?
定価は微妙に中途半端。プラス3000円出してAT150MLXを買っちゃうのでは?
カンチレバー材質/構造の違いが気になるマニア向きの機種。

※その後、AT150MLXは大幅値上げされ、このカートリッジを投入した意図がはっきり分かりました。

上記2機種は海外で販売していたものを国内販売するようですが、
今のご時世に2機種もMM型カートリッジを新発売してくれるのは嬉しいところ。
価格は少々高い気がしますが数が出ない昨今ではしょうがないでしょう。
実売価格が気になります。

AT33Saはオーディオテクニカ初のシバタ針採用。
特殊ラインコンタクト針の入手が困難になったのかも?
価格は思い切り高くて6桁。これも昨今の事情からやむを得ないところでしょう。
私とは無縁の高級カートリッジです。

特殊ラインコンタクト針のカートリッジは機種整理されるのではないでしょうか?
AT-OC9/Ⅲは一端整理してからシバタ針にして価格UPされそうな予感。

基本的には縮小傾向のマーケットだと思います。
でもレコードを楽しむ環境は当分維持されていくのではないかと思います。

最近世界的にはアナログレコードの売り上げが伸びているらしいのですが、
それは新品レコードのことで、元々非常に少なくなっていたのですから、
何倍にも回復したと言っても規模的にはまだまだ小さいはず。
今の音楽需要形態が大きく変化しない限り、
私は早々に頭打ちになるのではないかと推測しています。

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