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オーディオテクニカAT150Eの比較試聴

これをやらないと気が済みません。いつもの比較試聴です。2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のレコードプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴。比較の相手はリファレンスZ-1E。

左 : ビクター Z-1E(針:アーピス現行楕円針DT-Z1E)
右 : オーディオテクニカ AT150E(針:純正楕円針ATN150E)

P181

出力はAT150Eのほうが少し小さいです。意外や似た感じの音で鳴ります。このシリーズの最上位機種なのでもっとハイファイ指向の音だと思っていましたが違いました。一言で言えば元気が良い音です。帯域バランス的には高域寄り。Z-1Eの華やかな部分を僅かに抑えた感じに聴こえます。高音はAT150Eの方が出るのですが、華やかさが僅かに抑えられているので耳障りにはなりません(う~む、やっぱり高音が”シャキシャキ”し過ぎて気になるかも、高音過多)。しっかりした高音です。中音の押し出しが良く低音も不足なく出ます。古いジャズも問題なく聴ける音です。松田聖子のサ行は優秀でチェックレコードのトレースも問題なし。

シュアーのベリリウムカンチレバーが繊細できれいな音だったのでそういう音なのかと思ったら、きれいだけれど芯のあるしっかりした高音が特徴でした。シュアーの極薄パイプ(筒)とロッド(棒)の差なのだろうと思います。軽くて硬い素材ならではの高音の伸びは同じでも、形状の違いにより音の質感は違うのだということを再認識。ハイファイで繊細過ぎる音は好みではないので、シリーズ最上位機種に躊躇していた私は何だったのでしょう。もっと早く入手すればよかったと思います。AT150Eの音が気に入りました(と書いたのですが・・・、何度か聴くうちに高音過剰なところが気になりつつあります)。

廉価MM型カートリッジ探求の中で、オーディオテクニカのカートリッジはこれまで8個聴いて、あまり好みの音が出なかったので諦めようと思っていたのですが、今回9個目にしてやっと満足できるものに出会えました。AT150Eは手元に残したいカートリッジです。やれやれ、カートリッジがまた1個増えてしまいました。

聴き込んでみると手元に残すかどうか微妙な風向きになってきました。どうやら私はオーディオテクニカと相性が悪いみたいです。オーディオテクニカのMM型はもうこれ以上探求しないことにします。 2014/10/6
速攻リサイクルとなりました。もう手元にありません(笑)。 2014/10/14

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