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たまには北欧のジャズでも聴いてみましょう。

ここ数年はヨーロッパのジャズを買う回数がすっかり減りました。ヨーロッパのジャズにやたら注目していた時期があったんですけどね。現代ニューヨークのジャズをフォローするようになってからはアメリカのジャズに回帰してしまいました。今日紹介するのはヨーロッパのジャズ新譜。北欧のジャズです。この人がやるジャズは結構気に入っています。

P112トルビョルン・セッテベリ『OCH DEN STORA FRAGAN』(2013年rec. MOSEROBIE MUSICPRODUCTION)です。メンバーは、トルビョルン・セッテベリ(b)、スサナ・サントス・シルバ(tp,flh)、マッツ・アレクリント(tb)、ヨナス・カルハマー(ts,bs,cl,fl)、アルベルト・ピントン(bs,cl,fl,picol-fl)、ジョン・フォルト(ds,per)です。タイトルや楽器の表記など全て英語ではないので解釈しにくいところがあります。以前のアルバムでは楽器は英語表記だったのですが・・・。世界規模での販売は意識していないのでしょう。スウェーデンのマイナー・レーベルですからね。こういうジャズ・アルバムが遠く離れた日本でも聴けてしまうのが今の世界。LPも販売していますよ。

モーズロビー・レーベルはこのアルバムにも参加しているヨナス・カルハマーが主催するレーベルです。ディスクユニオンではこの辺りのアルバムを積極的に紹介しているので、ディスクユニオンのヘビーユーザーだった私の知るところとなりました。最近の私はといえば、新譜情報だけディスクユニオンのジャズサイトから入手してAmazonで購入する始末。Amzonで買う方が安いのですから仕方ありません。

モーズロビー・レーベルのジャズというのは、オーソドックスなバップを基本にアバンギャルドな要素を適度にまぶしたものです。演奏は真剣にやっているのですが、アバンギャルドな部分から遊び心が感じられるので、リスナーは緊張を強いられない良さがあります。一癖ある演奏にニンマリしてしまいます。オーソドックスなジャズをやっていながらこのレーベルの個性というものをしっかり出す。これも現代ジャズのひとつの方向性だと思います。

4ホーン+リズムのコードレス・セクステット。全曲セッテベリが作曲。上記のレーベル説明どおりの音が鳴っています。4ホーンの自由度の高いアンサンブルを聴かせつつ、各人の熱いソロをしっかり聴かせてくれます。都会的な洗練されたサウンドとは反対の土臭さく素朴なサウンド。アバンギャルドな部分からはスピリチュアルな響きを感じます。北欧のジャズなのにサウンドからはシカゴのジャズ・スピリットに通じるものを感じるから面白いです。

自然から湧き上がる力強さみたいなものが滲み出た音が鳴っています。ジャケット写真は大自然の中でベースを掻きむしるセッテベリ。それがそのままこのアルバムのサウンドなのかもしれません。セッテベリのベースは武骨で力強いです。ドラムもそれに合わせて荒っぽく絡みます。そんなリズムにのってホーンが咆哮。パワフルなんですよ。

現代ニューヨークの辛気臭いのに飽きたらこれ(笑)。色々聴くのがジャズを長く聴く秘訣だと思います。世界に広がったジャズ。今や何でもありです。

アルバム名:『OCH DEN STORA FRAGAN』
メンバー:
Torbjorn Zetterberg (b)
Susana Santos Silva (tp)
Mats Aleklint (tb)
Jonas Kullhammar (ts, bs, cl, fl)
Alberto Pinton (bs, cl, fi, piccoro-fl)
Jon Falt (Drums)

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