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スティープルチェイスのレコード

真空管アンプ製作に嵌りまくっていた頃、当時茨城に住んでいた私は休日に常磐道を飛ばしてよく秋葉原へ行きました。真空管アンプのパーツを買いに行くのが主な目的なのですが、石丸電気で輸入盤CDとかも買いました。当時の輸入盤はかなり安かったですから。今から15年くらい前の事です。

その頃アナログが見直される気運があり、新品のレコードなども売っていました。私もアナログ熱が再燃していたので、石丸電気SOFT1(今はもうない)で何枚か新品のレコードを買ったのです。SOFT1の2階奥の右側にレコード売り場がありました。そこで主に売っていたのがブルーノート180g輸入盤。重量盤とかがもてはやされた時期で、私もそれに乗って何枚か買いました。

このブルーノート180g輸入盤は当時の親会社のキャピトルレコードが製作したものです。音は高音が耳に付くマスタリングで、私はどうもその音に馴染むことができず、ほとんど日本盤に買い換えてしまいました。バランスは日本盤の方が良かったりするのです。重量盤というと低音がよく出るイメージなのですが、マスタリング次第で高音がきつくなってしまったりするんですよね。

それから石丸電気SOFT1でたくさん売っているものにスティープルチェイスの輸入盤がありました。1980年前後くらいのアルバムばかりで、こちらは演奏が面白そうなので何枚か買いました。重量盤とかではなくごく普通の輸入盤です。デューク・ジョーダン(p)、ハル・ギャルパー(p)、ジョン・マクニール(tp)、クリフォード・ジョーダン(ts)、ダグ・レイニー(g)、ジョー・ロック(vib)、カーン・ジャマール(vib)などのリーダーアルバム。

スティープルチェイスのレコードの音も特徴があって、こちらは皆あっさりした音なのです。ヴィーナスレコードの演出過剰油ギッシュな音と正反対の音。確かその頃(15年くらい前)だと思うのですが、世間ではしょう油顔がもてはやされ、彫が深いソース顔な私は肩身が狭い思いをしたものです(笑)。

今日は当時買ったスティープルチェイスのレコードから1枚を紹介します。

P96ジョン・マクニール・クインテット『クリーン・スイープ』(1981年rec. SteepleChase)です。メンバーは、ジョン・マクニール(tp)、デイヴ・リーブマン(ss)、ジョアン・ブラッキーン(p)、ルーファス・リード(b)、ビリー・ハート(ds)です。実は私、これを買った時ジョン・マクニールというトランペッターを知りませんでした。なので他のメンバーを見て買いました。リーブマンにブラッキーン、私がジャズを聴き始めた頃に注目されていたこの2人を見て買ったのです。

リーブマンはあの頃聴いたフレーズが出まくり。あの頃聴いたというのは『クエスト』(このグループ名のファーストアルバム)とエルビンの『アース・ジョーンズ』。カッコいいフレージングです。好きなんですよね。この頃のリーブマンが。ブラッキーンはガッチリしたピアノを弾いています。当時男っぽいピアノを弾くと言われていました。甘口ではなく辛口なピアノはなかなかカッコいいと思います。

で、リーダーのマクニール。あんまり特徴がありません。ダメな演奏をしているわけではありませんが、あまり心に残らないといいますか・・・。スティープルチェイスの音と同じであっさり目の演奏なんですよね。アルバムとしては80年代らしいモダンな4ビートジャズを展開しています。フュージョンブーム末期、メインストリーム回帰路線が目立ってきた頃のしっかりしたジャズです。私としてはリーブマンとブラッキーンのカッコいい演奏が聴けるので◎。

リーダーは印象に残らないとか失礼なことを言いながら、実はこの人のアルバムは『アンバーケーション』(1978年録音)と『アイヴ・ゴット・ザ・ワールド・オン・ア・ストリング』(1983年録音、レコードジャケットには”トリオ/クインテット”とミスプリ)も買いました。まあメンバー買いなんですけどね。後藤雅洋さん著「ジャズ・レーベル完全入門」では『ファウン』(1979年録音)が紹介されていて、これは日本盤中古レコードを買いましたが良いアルバムです。

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