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今度はプリメインアンプを入手

廉価MM型カートリッジ探究は一段落。今度はプリメインアンプに興味が移り・・・、落札してしまいました。オンキョーのIntegra A-705DCです。通電確認のみの現状品。一度競っただけで2200円也。送料も比較的安かったのでお買い得だったのではないかと思います。

到着して動作確認するとパワーアンプ部は問題なく動作しました。シメシメ。プリアンプ部の方はCDを入力してみると右チャンネルの音量が小さいです。ボリュームは右チャンネルだけガリが出て、回した感触は所々ゾリゾリ。多分ボリューム不良による音量アンバランスと推定。プリアンプ回路はまともに動作しているのではないかと思います。フォノイコライザー部は未確認。私の使用目的はパワーアンプなのでパワーアンプ部が動作すればO.K.

その後の確認でアッテネーターに接触不良があることが判明。プリアンプ部とフォノイコライザー部は問題なく動作しています。

ボンネットを開けて内部を見ると、埃が薄ら堆積しているのみで保管状態は良かったようです。電源トランスはそこそこ大きくてソニーTA-F222ESAとほぼ同じサイズ。電源のブロック型電解コンデンサは19000μFの大型のものが2本。比較的ゆったりした実装なので抜けが良い音が出そうです。半固定抵抗が1個だけ異なっていたり、ラッピング配線に半田がもられているところがあったりして、少し手が入っているようですがそれはかなり前のことのようです。

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ネット検索すると、パワートランジスタは名石と言われるサンケン2SA747/2SC1116が載ったものがあるとのことでした。少し期待していたのですがこれには標準の東芝2SB681/2SD551が載っていました。まあこれもメサ型(三重拡散)トランジスタなので悪くはないと思います。シングルプッシュプル増幅です。

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パワーアンプ基板は1枚にまとめられています。DCアンプということで電解コンデンサは各チャンネル3個ずつしかありません。トランジスタはたくさん使われていて回路的にはなかなか凝ったもののようです。初段はデュアルFETμPA63H。これは現在入手できるのか?これが壊れたらやっかいです。デュアルトランジスタ2SA798も1個ありますのでやはり入手難か? スピーカー保護リレーはDC12V仕様。上の空間に余裕があるので現行パワーリレーと基板実装用ソケットが使えます。この基板の底板部分が開けられますのでメンテナンスはやりやすいです。

*μPA63Hと2SA798は若松通商の通販で買えることが分かりました。

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リヤパネルの入出力端子も比較的きれいです。入出力端子は無水エタノールでクリーニングしただけで終了。プリとメインを分離できるのでメインインから入力してパワーアンプとして使います。

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スピーカー端子はネジ止め式。私はアンプの入れ替えが簡単に行えるようにバナナプラグを使用しているのでこれでは不便です。早速いつものようにA系統だけバナナプラグが挿せる端子に交換しました。アルミ板を介して本体に取付けています。スピーカー端子周辺には余裕があるので交換作業はとてもやりやすかったです。

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フロントパネルは中古品の常でタバコのヤニでかなり汚れていました。いつものようにマジックリンを使って掃除するとシルク印刷が溶け出してしまいます。慌ててマジックリンの使用を中止。シルクが消えるまでに至らなかったのは幸いでした。水だけでヤニは落とせました。各ノブはマジックリンで洗浄。クリーニングが済むとかなりきれいです。傷はほとんどありません。梨地仕上げの淡いシャンペンゴールド色はなかなかの高級感です。電源ランプが控え目に緑色に光るのがお洒落。つまみが多過ぎるのはいまいちか。

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しばらく鳴らしているとかなり発熱することが分かりました。ボンネットを開けてアイドリング電流を測定してみると80mAくらい流れています。これでは多すぎるので再調整して30mAくらいにしました。半固定抵抗の接触不良はなくスムーズに調整可能でアイドリング電流は安定しています。出力オフセットを測定すると少し多いようだったのでこちらも再調整。半固定抵抗の接触不良はないのですが調整はかなりクリティカルです。

電源ONからしばらくは左チャンネルの音量が少し低いようで、たぶんスピーカー保護リレーの接触不良による症状なのでしょう。これまで体験してきた小音量で接触不良が起こる現象とは少し異なるようですが、スピーカー保護リレーは新品に交換します。スピーカー切換スイッチも清掃しておきましょう。

なかなか良い音です。低音の量感が豊で高音がきれいに出て中音に潤いがあります。最近使っていたTA-F222ESAの高解像度の音から比べるとちょっと解像度は落ちるかもしれませんが、私にはこちらの方が心地良いです。なかなかの美音だと思います。実は私の自作プリアンプでTA-F222ESAを鳴らすと、高音が神経質な感じになってしまってちょっと不満でした。このアンプではそれがないので良いです。

オンキョーのA-705DCはそれ程話題にならなかったアンプですが(この後のスーパーサーボA-8XXシリーズが人気になりオンキョーアンプの顔になります)、今の私のシステムにはよくマッチするのでとても気に入りました。ネット検索してみると、このアンプを使っている人はあまりいないようです。私は捻くれ者なので人と違うものを使うのが快感(笑)。パワーアンプはこれとビクターJA-S75の2台体制に落ち着きそうです。

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