私はこういうのが好きです。
ジャズ新譜紹介です。この人のアルバムはなぜか買いたくなってしまいます。
シカゴ・アンダーグラウンド・デュオの『LOCUS』(2014年、Northem Spy Records)です。メンバーは、ロブ・マズレク(cor,syn,game boy,electronics,bamboo flute,voice)、チャド・テイラー(ds,mbira,g,balaphone)です。コルネットとドラムのデュオに、シンセなどエレクトロニクスサウンドが被せられて、ヒップホップというよりはテクノ系になっています。このデュオによるアルバムはもうかなりの枚数が出ているのでコンビネーションは万全。
難解な部分はなくテクノ系が好きな人には気軽に楽しめると思います。ドラムのビートは特に新しいものではありませんが、ヘヴィーなグループは聴いていて楽しいです。シカゴならでははと思える猥雑なサウンドが気に入っています。2曲を除いて2人が作曲。曲によっては何とも”トホホ”な曲があったりしてそこがまた魅力なのです。
猥雑かつラフなところはジャズそのもの。現代ニューヨーク的洗練は狙っていません。音を塗り重ねてマッシブな塊に作り上げ、あたかも分厚いハンバーグのようなこってりジューシーな風味を醸し出します。聴いている方はそこから滴る肉汁を味わいながら脂っこさを楽しむのが吉。小難しい理屈は不要です。エレクトリック・マイルスからクール視線をなくし、奔放に音を発するような感じか。
ということで超あっさり紹介を終了。特に時代性を反映しているとか問題作とかの類ではありませんが気に入っているアルバムです。よしなに。
アルバム名:『LOCUS』
メンバー:
Chicago Underground Duo
Rob Mazurek(cor, syn, game boy, electronics, bamboo flute, voice)
Chad Taylor(ds, mbira, g, balaphone)
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