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2014年5月

ジャスへの志向が感じられるアルバム

昨年出たアルバムのフォローです。黒田卓也のアルバムではフュージョン・ピアノ/エレピを弾いていたので「なんだかな~」と思ったのですが、自身のアルバムを試聴したらちょっと違う雰囲気があったので買ってみました。

P84クリス・バワーズ『ヒーローズ+ミスフィッツ』(2012年rec. CONCORD JAZZ)です。メンバーは、クリス・バワーズ(p,fender rhodes,syn)、ケイシー・ベンジャミン(as 3,4,6,8,vocoder 3)、ケネス・ウェイラムⅢ(ts 3-6,8,ss 3)、アダム・アガティ(g)、バーニス・アール・トラヴィスⅡ(el-b)、ジャミル・ウィリアムス(ds)、スペシャル・ゲスト:ジュリア・イースターリン(vo)5、ホセ・ジェイムズ(vo)10、クリス・ターナー(vo)3,6,7です。バワーズの2枚目のアルバム? コンコード・ジャズから出ているので、これもまたフュージョン/スムース・ジャズ系なのかと思って聴いたのですが、単なるフュージョン・アルバムではありませんでした。

全10曲中7曲をバワーズが作曲、他はバワーズとアガティの共作が1曲、バワーズとイースターリンの共作が1曲、バワーズとジェイムズの共作が1曲あります。なので基本的にはバワーズが作曲しているということです。3曲は1分代のイントロ曲なので全7曲という感じになっています。小難しい曲はなくメロディアスな曲ばかりです。バワーズはインプロバイザーというよりはコンポーザー型ピアニスト。

1曲目《フォーエヴァー・スプリング》は2分弱のイントロ。これがどことなくジェナイのアルバム『ダンス・ウィズ・ミー』に入っていたイントロ曲《スプリング・イントゥ・サマー》に似た雰囲気だったりして(笑)。つまりポップな曲なのですが、小鳥のさえずりをミキシングして単にポップというのではないところがミソ。

2曲目《ウェイク・ザ・ネイバーズ》はロックンロールな曲の途中に抒情的なピアノのメロディーが入って印象的。ロックに抒情的なメロディーの組み合わせは上原ひろみに通じると思います。騒音的なシンセのサウンドエフェクトや、途中に入る静かなブレイクに続くロックなギター・ソロなど、なかなか凝った作りの曲です。単なる美メロを聴かせるというのではなく、ちょっと内省的な響きというか寂しさというかそういうものが漂うのが独特。

3曲目《#ザプロテスター》も抒情的な美メロ曲ですが、どことなく内省的な響きを感じさせるのが現代性か。こういう現代人の内面性が滲み出るような作りにジャズとしての強度を感じます。芸術性と言っていいのかもしれません。ドラムは今時のビート。ケイシー・ベンジャミンのアルト・サックス・ソロが力強くて流されないのが○。後半に出てくるボーカルにも訴えかけてくる何かがあります。

4曲目《ヴァイスズ・アンド・ヴァーチューズ》はメローなバラードでアフリカンな雰囲気の曲。アフリカン・パーカッションやカリンバ的なシンセ・エフェクト音を薄くかけるあたりが知的。エフェクターをかけたサックス・ソロはなかなかパワフルです。バックではドラムがパワフルに煽ります。続くバワーズのエレピ・ソロもどことなく神秘的でイマジネイティブ。昼にまどろんでいるとアフリカの大地が見えてくると言った塩梅の曲。

5曲目《フォーゲット-ィア》は多重録音の女性コーラスをバックに女性ボーカルをフィーチャした曲。儚いメロディーと切なくパワフルな歌唱がフュージョン的な軽さとは一線を画します。ゆっくり入っしばらくするとブレイクがあってアップテンポになります。アップテンポになってからのピアノ・ソロはなかなか力強いです。ドラムのビートは今時のもの。

6曲目《ワンダーラブ》はメローな曲で男性ボーカルをフィーチャ。この曲のビートやメローなエレピのフレーズには、ロバート・グラスパー・イクスペリメントとの共通性を感じます。これがこのアルバム中一番フュージョン調。やっぱりグラスパーってフュージョンだよね(笑)。私はこういうのがかなり好きですよ。単に「これはジャズじゃないよね。」というだけ。曲後半に両チャンネルで同時に繰り広げられるサックス・ソロはジャズです。

7曲目《フォーエバー・ワンダー》は1分少々の短いイントロ。前曲のイメージを引き継ぎつつ、シンセ・ベースを基調にしたサウンドは現代的。

8曲目《ドリフト》は抒情的だけれど内省的。細分化されたドラムビートは現代的。切々と奏でられるサックスが軽さを排除。続くピアノ・ソロにも悲しさが漂います。フレージングの後ろに付けるアクセントが何となくチック・コリアっぽいかも。短いアルト・サックス・ソロもパワフル。サウンド・エフェクト・シンセ音はかなり凝っていてなかなかのセンス。バワーズのアレンジはかなり知的です。

9曲目《ファースト,》は約1分半の短いピアノ・ソロ。次の曲へのイメージの橋渡し。切ない感じが良いです。

10曲目《ウェイズ・オブ・ライト》はホセ・ジェイムズとの共作。切ない曲をジェイムズが丁寧に綴っていきます。黒田卓也とジェイムズの共演曲が単なるムーディーで終わっていたのとは大違い。繊細な感情が聴いている者の心に染みます。ジェイムズとのこの曲を聴いただけでも、バワーズがフュージョンをやっていないのが分かります。ピアノとジェイムズの美しくも切ない語らいが良いです。多重録音のコーラスやシンセの使い方もアートしています。

決して強い表現ではないと思いますが(それが現代的)、バワーズにはジャズへの志向が感じられます。それは漂う芸術性と言っても良いかもしれません。セロニアス・モンク・コンペティションで優勝(2011年)しただけのことはあると思います。ジャズの芸術的な部分をきちんと継承/表現しています。このアルバムの繊細な部分を聴き取ってほしいです。バワーズの今後に期待。

少し前にモンク・コンペが現代ジャズをつまらなくしているというような意見を耳にして、私もそうかもしれないと思ったことがありました。しかし最近はモンク・コンペがジャズの芸術性を担保している部分があるのだろうと、モンク・コンペを肯定的に捉えるようになりました。モンク・コンペが現代ジャズをつまらなくしているという意見、残念ながらそれはジャズの芸術性をよく理解していない人の意見なのだろうと思います。

アルバム名:『HEROES + MISFITS』
メンバー:
Kris Bowers(p, fender rhodes, syn)
Casey benjamin(as 3,4,6,8, vocoder 3)
Kenneth WhalumⅢ(ts 3-6,8, ss 3)
Adam Agati(g)
Burness Earl TravisⅡ(el-b)
Jamire Williams(ds)
スペシャル・ゲスト:
Julia Easterlin(vo) 5
Jose James(vo) 10
Chris Turner(vo) 3,6,7

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ヴィジェイ・アイヤ・トリオが来日!

今日、丸の内のコットンクラブからメールが届きました。

誕生月のプレゼントとしていくつかのミュージックチャージが無料になるとのこと。

3つのライブが無料になっていました。

その中のひとつが何と、↓ ヴィジェイ・アイヤ・トリオでした。

http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/vijay-iyer/

何~っ、私が注目しまくっているこのトリオが来るっ!!!

ミュージック・チャージが無料なら観たい。是非観たい。

でもね~。ライブは6/18(水)~6/21(金)。平日は無理(涙)。

あ~~っ、これが地方在住の悲しさ。

東京に住んでいる方が羨ましい。

まっ、私は無理ですが、皆さんには是非観に行っていただきたい。

そしてこちらがアルバム『アッチェレランド』収録《ヒューマン・ネイチャー》。

こちらは《ジャイアント・ステップス》。独特な美学があるよね~っ。

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カートリッジMT-23の検証

気になっていたことがあったのでカートリッジを入手して検証してみました。気になっていたことというのは、Lo-DのカートリッジMT-23がGLANZのカートリッジMG-2Sと同じものなのかということです。両者は色こそ違うものの形状は同じ。MT-23はGLANZからOEM供給されていたのは事実。某サイトでは針先形状が違うだけで本体は同じ物というような扱いをしていました。本当にそうなのでしょうか?

なぜ疑問が湧いたかというと、以前入手したMG-2S(針:大東京宝石DSN-34)がかなり高出力で中高域寄りのメリハリのある音だったからです。私はそれを聴いてクラブDJ向きの音だと書きました。そしてそれが今はベスタクスのDJ用カートリッジVR-7S/7Eとして継承されていることを知りなるほどと納得したものです。MG-2Sの発売は80年代に入ってからです。そのようなMG-2Sが70年代前半のHiFi志向カートリッジMT-23と同じものなのかという疑問です。

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ちなみに大東京宝石の針DSN-34をLo-DのMT-24に挿して(下の写真のとおり問題なく取り付けられます)聴いてみると、出力レベルはMT-24の純正針と同じくらいで、MT-24と同傾向のこのクラスの普通の音でした。これからも分かるとおり、MG-2Sの個性は針ではなく本体部分に依っているのだということが理解できました。

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今回私が入手したLo-DのMT-23は純正ヘッドシェルに取付けられていて多分レコードプレーヤーに付属していたものです。届いてから分かったのですがこれはプラスチック製のヘッドシェルです。最廉価クラスのレコードプレーヤーに付属したカートリッジだということが分かりました。写真はクリーニング後のもの。

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針は純正ではなくサードパーティの物に交換されているようです。カンチレバーの腐食はありますが変形等はなく問題なく音が出ました。古くても意外とダンパーは劣化していないんですよ。このクラスのカートリッジの極普通の音です。やっぱりね。MG-2Sとは違うではありませんか!

ではいつもの比較試聴をしてみましょう。2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴。比較の相手は新リファレンスAP-25D。

左 : A'pis AP-25D(針:A'pis現行楕円針ST-25DED)
右 : Lo-D MT-23(針:サードパーティ丸針)

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まずMT-23はAP-25Dより出力がかなり小さいです。この小ささは以前聴いたMD-1016と同程度。丸針のMT-23はやはり高音が控えめです。そして中音の張りが僅かに弱く低音も少し緩く感じます。中低音の芯というか密度不足はプラスチック製ヘッドシェルの強度不足によるものと推測。なお軽量プラスチックヘッドシェルではトーンアームの水平バランスが取れないので、写真のとおりヘッドシェルの上部に鉛シートを貼って水平バランスを取っています。松田聖子のサ行はまずまずで、チェックレコードのトレースは問題ありませんでした。

出力が小さいというのは重要なポイント。MG-2Sの高出力とは大きな違いです。この出力の違いというのは発電コイルの巻き数の違いに他なりません。出力が小さいMT-23はコイルの巻き数が少なく、出力が大きいMG-2Sはコイルの巻き数が多いのです。出力レベルの差がかなりあることから、巻き数もかなり違うと思います。コイルの巻き数が違えばインピーダンスも異なり、音質にもかなり影響があります。

つまりMT-23とMG-2Sは別物。試聴した結果からもそれは明らかです。例のサイトもいい加減なところがありますね。ヤフオクではMT-23(や当時の他メーカー同型)をMG-2Sと言って出品している常連の出品者もいます(きちんと音を聴いていないいい加減な出品者です)。MT-23をMG-2Sだと思って聴いているあなた、残念ながらそれは違いますよ! MG-2Sはむしろ現行ベスタクスVR7S/Eの音だろうと思います。まあ実際に聴いていないので断言はできませんが。なのでMG-2Sの音が知りたいならば、VR-7S/7Eの本体を買って昔の針を付けて聴くのが正解のように考えます。

これさえ分かればO.K.! ありきたりな音のMT-23に特に魅力はないのでサッサとリサイクルすることに決定(笑)。

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ゴールドリングのELEKTRAを聴いてみました。

安かったのでつい落札してしまいました。ゴールドリングGoldringのカートリッジELEKTRA。関西の有名なオーディオ店で評価が高かったり、ナガオカの最廉価MM型カートリッジNT-500MのOEM品だろうということで、前から気になっていたのです。それにしてもヤフオクでは人気がないですね。使用時間10時間程度で送料込みだというのに¥2700とは。出品者がかわいそうになります。新品は¥15000近い価格で販売されているんですよ。

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ご覧のとおり一式揃っていました。ほとんど新品です。ただし出力ピンの青色スリーブがありませんでした。まあなくても全く問題なし。ナガオカのNT-500Mと同じ作りというだけあってやはり安っぽいですね。

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出力ピンは金メッキしてないし、交換針の挿入部分がプラスチックだったり、見てのとおりです。濃いえんじ色のノブだけはシックで、安っぽさをカバーしていると思います。面白いことに本体にはIM(MP)型用のマグネットを埋め込める窪みがあります。将来、MM型の場合に必要なカンチレバー後部に付ける棒状マグネットが入手困難になったら、ナガオカ得意のMP型として販売できるように考慮されているのかもしれません。

ナガオカのNT-500Mは接合型丸針(適正針圧3gなのでローコンプライアンス)ですが、ELEKTRAは接合型楕円針(適正針圧2gなのでミディアムコンプライアンス)です。スタイラスを100倍顕微鏡で見たら円錐の前後を平らに削った形状で、ナガオカのMP-110のスタイラスとそっくりでした。やはりナガオカからのOEM品でしょう。色んなところに書かれているとおり外箱には”MADE IN JAPAN”と印刷されています。

音はこれまで聴いてきた廉価MM型の音です。レコードを数枚聴いて慣らしをした後でいつもの比較試聴を実施。2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴。比較の相手は新リファレンスAP-25D。

左 : A'pisAP-25D(針:A'pis現行楕円針ST-25DED)
右 : ゴールドリングELEKTRA(針:純正楕円)

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ベスタクスのヘッドシェルに取付けてシェルリード線はいつものPCOCCです。カートリッジの背が低いのでトーンアームをかなり下げないとレコードと水平になりません。使いこなし上要注意! 出力はELEKTRAの方が少し小さいです。ELEKTRAは楕円針の割に高音が控えめで、バランス的には低音が良く出るように聴こえます。AP-25Dが華やかに鳴るのに対して、ELEKTRAは落ち着いて鳴ります。この落ち着いた鳴り方は少し前に書いたナガオカのMP-11(110)と同じ感じです。なお松田聖子のサ行は良好で、チェックレコードのトレースは問題ありませんでした。

それならばということで、そのMP-11(110)と比較してみました。

左 : ナガオカMP-11(針:ナガオカ現行楕円針JN-P110)
右 : ゴールドリングELEKTRA(針:純正楕円)

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出力レベルはほぼ同じです。音はよく似ていますがELEKTRAはMP-11より高音が僅かに控えめです。なのでELEKTRAはMP-11より更に落ち着いた音に聴こえます。こうなると渋い音と言えるかもしれません。この音はゴールドリングの意向を反映したものなのでしょう。落ち着いたヨーロピアンサウンドと言えば良さそうです。そう言えばMP-11が大ヒットしたのはどうやらヨーロッパみたいなので、そうだとすればこの両者の音の類似性は納得できます。両者の差は本当に僅かです。

僅かに高音がよく出る分空間表現が良いMP-11(110)の方が私好み。こうなると私はMP-11が手元にあれば良いです。カートリッジ自体の作りはMP-11の方が良いわけですしね。更に魅力なのは、MP-110カートリッジ単体はELEKTRAの半額くらいで買えますし、交換針JN-P110に至っては3分の1以下で買えること。やはりELEKTRAにはゴールドリングの儲けが上乗せされている分コストパフォーマンスが悪いと言わざるを得ません。私に言わせれば、ELEKTRAを買うという事はゴールドリングというブランド名にお金を払っていることに他なりません。

もしナガオカがNT-500Mに楕円針を付けてELEKTRAと同様のミディアムコンプライアンス仕様にし、NT-500Mの1.5倍くらいの価格で売ったとしたら、それこそ超ハイコストパフォーマンスということになるでしょう。しかしそれではゴールドリングの商売を妨げることになるので実現はしないはず。まっ、現行MP-110でも私は十分ハイコストパフォーマンスだと思います。MP-110は良いカートリッジですよ。オススメ!

※ その後ナガオカのカートリッジはかなり値上げされてしまいました(涙)。

※ 現在ELEKTRAは2万円越え! 円安のせいです。これに2万円も出すやつははっきり言ってバカです(笑)。価格に相当する音は出ません。2015/11/20

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ブライアン・ブレイドの新作

片山被告、どう見たって胡散臭かったけれどやっぱりね。見た目とか挙動とか、私はある程度彼の人格をプロファイリングできましたよ。予想どおりでした。なお人を見る目が無い人(犯人ではないと思っていた人)がこれほど多いとは思いませんでした(笑)。私は小保方氏の人格についてもある程度プロファイリングできています。なるほどなあと。それから弁護士って法律は読めても意外と人の心は読めないのだということが分かりました。人の心が読めないからすぐに精神鑑定とか言い出すのです(笑)。それから真実を見抜けないジャーナリストってのもちょっと痛い。

さて、

ブライアン・ブレイドのグループによる6年ぶりの新作が出たので速攻注文しました。このグループのファースト・アルバムとセカンド・アルバムはブルーノートから出て、サード・アルバムはヴァーブから出ました。そして今回のアルバムはまたブルーノートからということになったようです。

P77 ブライアン・ブレイド&ザ・フェローシップ・バンド『ランドマークス』(2010,12年rec. MID CITY RECORDS/BLUE NOTE)です。メンバーは、ブライアン・ブレイド(ds)、メルヴィン・バトラー(ss,ts)、ジョン・カワード(p,mellotoron,pump organ)、クリス・トーマス(b)、マイロン・ウォルデン(ss,b-cl)、ジェフ・パーカー(g)2曲、メルヴィン・スーウェル(g)5曲です。プロデュースは前作と同様ブレイドとカワード。前作に参加していたギターのカート・ローゼンウィンケルが抜け、パーカーとスーウェルという2人のギタリストが曲によって弾き分けています。その他のメンバーは変わらないレギュラー・メンバー。

2010年録音の2曲(ギターがパーカー)と2012年録音の8曲(ギターがスーウェル)の全10曲が収録されています。《BONNIE BE GOOD》は2010年と2012年に重複していますが、録音年の記載がない《DOWN RIVER》の誤記ではないかと思います。その内4曲を2013年に再度ミックス。録音が古いことから、ミッド・シティ・レコーズの録音をブルーノートが買い取ってCD化したのかもしれません。

2曲をカワードが作曲(1曲は短いイントロなので実質1曲)、6曲をブレイドが作曲、1曲をブレイドとカワードが作曲(短いイントロ)。《SHENANDOAH》は作曲者の記載なし。多分ミスプリントだと思います。この辺りのいい加減さは録音買取り故か? 内容は前アルバムの路線を踏襲。というかこれがこのグループのサウンドなんですよね。短めのイントロ的な曲を交互に挟んだりして構成を工夫しています。

サウンドはセピア色のジャケット写真の雰囲気そのものという感じがします。どこか懐かしくアメリカの自然を感じさせるサウンド。全て8ビートでカントリー/フォーク調です。ジャズの黒さやアドリブをスポーツ的に回すような部分はありません。全体の曲想があってのアドリブであり、明確なアドリブがない曲もあります。各曲で全員がアドリブするわけではなく、アドリブ奏者の組み合わせは曲によって変わります。

どちらかと言えば穏やかな楽想の曲ばかりなので、高揚感を期待して聴くと裏切られるかも。ただし演奏自体は緩いわけではなく、バトラーとウォルデンのアドリブの質は高いですし熱い部分もあります。特別新しいビートではないですが、曲想に巧みに表情を持たせるブレイドのドラミングは相変わらず素晴らしく、カワードのピアノも落ち着いて美しい響きやニュアンスを上手く聴かせてくれます。

がっつくような聴き方をせず、穏やかな楽想にアメリカの風景などを思い浮かべながら聴けば、この上質でデリケートな音楽に心地よく浸れるのではないかと思います。

アルバム名:『LANDMARKS』
メンバー:
BRIAN BLADE(ds)
MELVIN BUTLER(ss, ts)
JON COWHERD(p, mellotoron, pump organ)
CHRIS THOMAS(b)
MYRON WALDEN(as,b-cl)
JEFF PARKER(g)
MARVIN SEWELL(g)

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クリス・ポッターが聴きたくて。

昨年リリースされたアルバムのフォローです。Amazonでは値段が高かったので買いそびれていました。最近値段が下がっていたのでゲット。

P76 ベラ・サキ・ラカトシュ『ライブ・アット・ムパ』(2008年rec. BMC records)です。メンバーは、ベラ・サキ・ラカトシュ(p)、クリス・ポッター(ts)、レジナルド・ヴィール(b)、テリ・リン・キャリントン(ds)です。以前紹介したダニエル・サボとクリス・ポッターのアルバムやクリストフ・マルゲのアルバムと同用にハンガリー国際文化基金がサポートしています。2008年のライブ録音です。

リーダーのラカトシュがハンガリー国際文化基金のサポートを受けて、アメリカから他のメンバーを呼んでライブをした模様を収録したものと思われます。内容はオーソドックスなバップ演奏のワン・ホーン・カルテット。リーダーのラカトシュにエスニックなメロディーは感じられません。世界標準的バップとでも言いましょうか。こんな風にジャズは世界規模で広まったんですよね。なのでクリポタ以下アメリカメンバーとのマッチングは違和感なし。

ただそうなると、ダニエル・サボとクリポタのアルバムにあったようなサボのエスニック感とクリポタのメロディーセンスの絶妙な融合みたいなものはなく、そこがちょっと残念です。ラカトシュのピアノは逞しいの一言。タッチがしっかりしているしメロディーもガッチリしているし温さはないです。アメリカから招いたメンバーを前に張り切っている感じが分かります。

1曲目のラカトシュ作《ストレート・アヘッド》は、テーマのメロディーが何となく《フリーダム・ジャズ・ダンス》に似ています。ラカトシュは前述のとおり逞しくピアノを弾いていて、こういうちょっとメカニカルな曲に乗ってのクリポタのテナーソロは文句なくカッコいいです。ヴィールのベースソロも強靭ですし、全編に渡ってガッツ溢れるドラミングを繰り広げるキャリントンも良いです。ここでのキャリントンはジェフ・ワッツのような太っいグルーヴ。パワフルでとても女性が叩いているとは思えません。まああの見た目の貫禄そのものと言えばそのものなのですが(笑)。

2曲目ラカトシュ作《B・A・C・H》は繰り返されるベースのリフが印象的で、これもちょっとメカニカルな曲。モダンなテイストがあってこの曲もクリポタに合っています。ラカトシュはやはりクリポタとの共演を意識して自作曲を選んでいるのだろうと思います。テナーソロはクリポタ節全開。途中でほんの少し引用するクラシック曲(名前が分からない)は、ヨーロッパでのライブならではのご愛嬌か。

3曲目《ラウンド・ミッドナイト》。ここまでメカニカルな自作曲が続いたのでモンクのメロディアスな曲で気分転換。バラード演奏です。こういうベタなスタンダードでクリポタのテナーソロが聴けるのって貴重かもしれません。インプロバイザーとしてのクリポタの実力が如何なく発揮されています。男は「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格はない。」といった感じのソロ(笑)。ラカトシュのピアノソロも美しくて良いです。

4曲目ラカトシュ作《マジック・メイカーズ》は雄大さを漂わせた曲でクリポタが最初から全開!いいな~やっぱクリポタは!これなんですよね。続くピアノソロはゆっくり入って徐々にヒートアップ。ガッツリ演奏しています。バックではキャリントンがキレとパワーで強力プッシュ。ヴィールのベースソロも気合入ってます。

5曲目《レインボウ》はキース・ジャレットの曲。キースって何と愛らしい美メロの曲を作るんでしょうね。タイトルどおり虹を見た時の晴れやかな気持ちが曲になっています。ラカトシュのピアノはやっぱりキース風。美しいフレーズが随所に出てきます。こういう曲でのクリポタもまた良し。美しさに流されないところが◎。この曲だけ短いのが私としては残念。

ラスト、ラカトシュ作《STH・ディストリクト》はブルース?ちょっぴりユーモラスな曲でセロニアス・モンク風。少しフリーな演奏を交えて展開していきます。ラカトシュの打楽器的なピアノもモンク風です。この曲はキャリントンのドラムソロを長めにフィーチャ。パワフルなドラミングは快感です。貫禄十分。実はこのメンバーの中で一番貫禄がある演奏だったりして(笑)。まあキャリアも一番長いはずですし姉貴分としては当然か?続くクリポタのテナーソロ最高!

録音の音質にはいくつか問題がありますが、演奏が良いのであまり気になりません。良ジャズの見本/基本みたいなライブ。ジャズの良さが分かるっていうのはやはりこの辺りから入ってもらわないと困りますよね。クリポタが聴きたかった私は十分満足しました。

アルバム名:『LIVE AT MUPA』
メンバー:
Bela Szakcsi Lakatos(p)
Chris Potter(ts)
Reginald Veal(b)
Terri Lyne Carrington(ds)

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私はこういうのが好きです。

ジャズ新譜紹介です。この人のアルバムはなぜか買いたくなってしまいます。

P75 シカゴ・アンダーグラウンド・デュオ『LOCUS』(2014年、Northem Spy Records)です。メンバーは、ロブ・マズレク(cor,syn,game boy,electronics,bamboo flute,voice)、チャド・テイラー(ds,mbira,g,balaphone)です。コルネットとドラムのデュオに、シンセなどエレクトロニクスサウンドが被せられて、ヒップホップというよりはテクノ系になっています。このデュオによるアルバムはもうかなりの枚数が出ているのでコンビネーションは万全。

難解な部分はなくテクノ系が好きな人には気軽に楽しめると思います。ドラムのビートは特に新しいものではありませんが、ヘヴィーなグループは聴いていて楽しいです。シカゴならでははと思える猥雑なサウンドが気に入っています。2曲を除いて2人が作曲。曲によっては何とも”トホホ”な曲があったりしてそこがまた魅力なのです。

猥雑かつラフなところはジャズそのもの。現代ニューヨーク的洗練は狙っていません。音を塗り重ねてマッシブな塊に作り上げ、あたかも分厚いハンバーグのようなこってりジューシーな風味を醸し出します。聴いている方はそこから滴る肉汁を味わいながら脂っこさを楽しむのが吉。小難しい理屈は不要です。エレクトリック・マイルスからクール視線をなくし、奔放に音を発するような感じか。

ということで超あっさり紹介を終了。特に時代性を反映しているとか問題作とかの類ではありませんが気に入っているアルバムです。よしなに。

アルバム名:『LOCUS』
メンバー:
Chicago Underground Duo
Rob Mazurek(cor, syn, game boy, electronics, bamboo flute, voice)
Chad Taylor(ds, mbira, g, balaphone)

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廉価なフルオートマチックプレーヤーでもいいんじゃないでしょうか。

カートリッジほしさに落札したレコードプレーヤーで遊んでみました。
ナガオカのカートリッジMP-11が付いていたレコードプレーヤーです。
パイオニアのPL-A350B。1,000円也。
動作品だったのでガレキ行きはもったいないと思いました。

P74

これで十分音楽を楽しめます。
一度レコードを聴くのをやめてしまい、
またレコードを聴いてみたいと思っているオジサンには、
このくらいの中古レコードプレーヤーから再開することをおすすめしたいです。
今時のプラスチッキーなレコードプレーヤーよりは全然良いでしょう。

上面部分は鉄板製で周囲は木製、小型ですが重量は7.6kgあります。
FGサーボモーターによるベルトドライブです。
メカ式のフルオートなのでガチャガチャ動作するところはご愛嬌。
針がレコード盤上に落ちてから音が出るミューティング回路が付いています。

私がオーディオに興味を持ち始めた頃、
プラッターに刻まれたストロボパターンを見るのが好きでした。
オレンジ色の光に照らされてストロボパターンが停止して見える不思議。
メカフェチな私はこの光に魅せられてしまったのです。
懐かしいです。

こういうメカニカルで精悍なデザインも悪くありませんね。
置き場所があるならばしばらく手元に置いておきたいくらいでした。
でも既にヤフオクでリサイクル済み。
何も触れずにスルーではかわいそうだと思ったので紹介してみました。

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シュアーのカートリッジM44-5を入手。

シュアーのカートリッジM44-5を入手してしまいました。カモメマークのやつです。カモメマークのM44って人気がありますよね。古いもので音が良いと言われています。音が良いことについて私は半信半疑で、基本的にブランド崇拝の産物だと思っています。真空管の世界で言えば、ウエスタンエレクトリック製真空管と言うだけで全て音が良いことになってしまうのと同じことです(笑)。

とは言いながら私も俗な欲求はありますので、ヤフオクでまたしてもジャンクレコードプレーヤーごと入手。競ったのは1回のみでほぼ入札開始価格。送料に加え梱包費用まで取られたのでそこそこの金額になってしまいました。でもカモメマークM44Gの単独出品よりは安いはずです。

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パイオニアの古いレコードプレーヤーに取付けて使用されていたものです。当時使った後、物置とか押入れの奥にでもしまわれていたものが、整理したらでてきたという類のものだと推測。ヤフオクの小さい写真で見て針が付いていたので期待したのですが、実物はカンチレバーに窪みがあり少し湾曲していました。残念!

さてここでM44-5について少し説明しておきましょう。M44シリーズの中では最もハイファイ志向のカートリッジです。M44Gが0.6milスタイラスなのに対してこちらはより小さい0.5milスタイラスを採用しています。小さいスタイラスということは振動系の質量が軽くなり、追従性が向上することで音溝をより忠実にトレース(特に高音再生に有利)できます。それ以外はほぼM44Gと同じです。仕様比較を貼ります。

P71

M44Gはロー・コンプライアンス(コンプライアンスは針の動きやすさを表し、数値が大きいほど動きやすい)だと勘違いしている人がいますが、ご覧のとおりハイ・コンプライアンスです。だから軽針圧でトレースできるのです。コンプライアンスと針圧はM44Gと同じです。多分本体部分は同じで針だけ仕様を変えています。当時の販売価格はM44GよりM44-5の方が高いので、このシリーズの中では上位機種です。というわけなのですがM44Gに比べてM44-5は人気がありません。如何に世間が性能ではなく知名度だけで評価しているかということの一端が見て取れます。

M44-5の画像をネット検索すると色々なものが出てきます。ベース部前面に銀色のプレートが貼られているもの、ベース部が白色または茶色のもの、ベース部ネジ溝脇に隙間がないものまたはあるものなどです。それら外形の違いをまとめました。

ベース部ネジ溝脇に隙間がなく前面に銀色プレートあり ベース部白色
ベース部ネジ溝脇に隙間がなく前面に銀色プレートなし ベース部白色または茶色
ベース部ネジ溝脇に隙間があり前面に銀色プレートなし ベース部茶色

上からの下の順に販売されたのではないかと推測します。つまり時代が新しくなるほどコストダウンされていくという推測です。私が入手したものは真ん中の時期のもの。

スタイラスは問題なさそうだったので取り敢えずカンチレバーを”エイヤッ”とほぼ真っ直ぐにして聴いてみました。アナログってアバウトなんですよね。特に違和感なく再生できます。なかなか良い音ではありませんか。

ならばということでいつもの比較試聴を実施。2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴。比較の相手は新リファレンスAP-25D。

左 : A'pisAP-25D(針:A'pis現行楕円針ST-25DED)
右 : シュアーM44-5(針:純正丸針N44-5)

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出力はM44-5の方が大きいです。高音は楕円針のAP-25Dより出ません。でもM44-5の出方の方が良い具合に感じます。以前聴いた現行M44Gより高音は出ているみたいです。AP-25Dのあっけらかんとした鳴り方に比較してM44-5には絶妙な情緒があります(単にエージング効果なのかもしれませんが)。聴いていて心地良く安心感があります。いい感じの鳴り方だと思います。

でもね~、松田聖子のサ行が・・・、やっぱりざらつきます。トホホッ。まあこれはカンチレバーに変形がありトラッキングアングル等が適正値に保たれていないために起きている可能性が考えられます。しかしチェックレコードのトレースは問題ありませんでした。う~む、サ行のざらつきはあきらめるしかないのかもしれませんね。こういう音作りがM44の音ということなのでしょう。

う~ぅっ、針N44-5(N44Gでも可)の良品がほしいっ!今でも残っているんでしょうかね?あってもめちゃくちゃ高いんでしょうね。とか考えつつ、これは手元に残しておくことにします。白色のM44はほとんど見かけないので所持している優越感アリアリ。猫も杓子もM44Gという世の中の風潮に反抗してます(笑)。赤色ノブとの組み合わせがお洒落! 取り敢えず現行JICO針でも付けてお茶を濁しておきましょうかね。デザイン的にはディスクユニオンのクリアレッドN44G-CRがマッチしそうです。

ヘッドシェルとシェルリード線に新品をあつらえてみました。カモメマークが凛々しい。

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新緑の昇仙峡へ行ってきました。

いつもインドアネタばかりなのでたまにはアウトドアネタということで。
新緑の昇仙峡へ行ってきました。
日頃の運動不足解消という目的もあります。
昼食を食べて「花子とアン」を見てから出発。
自宅から車で20分くらいです。

今日はいつもと違い一番下から上っていくことにしました。
ゴールデンウィークなのに市営駐車場(無料)は余裕で空いています。
ここから上っていく人は少ないようです。
混雑していないのでゆっくり自然を満喫。
混雑期(紅葉の時期とか)はここから馬車(観光案内付)が出ています。
今日は最高気温28.9℃。
汗を拭きつつ歩きました。

ここが入口。平日は上りのみ一方通行(9時~17時)。車両進入可。

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色々な奇石や奇岩があるので今回はそれらを下から順に紹介します。
各石/岩の近くに看板が立っているのですが、
自然の景観を壊さないような地味目の看板のためうっかりすると見逃します。
行きに見逃したものは帰りに撮影しました。

亀石。いまいちなんだか分かりにくいです。

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大砲岩。これは筒の形なので分かります。

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オットセイ岩。何となく分かります。2匹のオットセイ?

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トーフ石。さいの目切りですね。

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猿岩。いまいちよく分かりません。

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ラクダ石。左下が頭です。2コブラクダ?

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富士石。真ん中の石ですね。意外と微妙。

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熊石。熊の顔でしょうかね。それらしいです。

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ねこ石。微妙な感じですね。

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大仏岩。これは納得。大仏さんです。

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松茸石。見てのとおりです。

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はまぐり石。まあそんな感じでしょう。

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五月雨岩。う~む、よく分かりません。

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寒山拾得岩。これだと思うのですが・・・。

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登竜岩。そんな感じです。
輝石安山岩が花崗岩の亀裂に貫入したもので全国でも地質学上珍しい岩脈。

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えぼし岩。これは分かります。

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以上です。
石や岩を見ながら大自然を満喫しつつ上がっていきました。

途中にハイキングコースがあったので入ってみることにしました。

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単なる山道なので足を滑らせると谷へ落ちてしまいそうな箇所あり。
特に案内板もないので少々不安げに山の中を歩いていくとすぐに羅漢寺に到着。
アレッ、こんなに短いの?
羅漢寺は現代建築なので趣はありませんでした。

で、県営駐車場の下に到着。
ここまで写真を撮りながらのんびり歩いて1時間少々でした。
ここから仙娥滝までは何度かブログに書いていますので今回はカット。
こちらはそれなりに人がいましたが混雑というほどではありません。

遭遇した動物を2枚。
行きの時は土産屋の店頭に座っていたワンちゃん。帰りには寝てました。
なんかとってもローカルでいい感じ。脱力系(笑)。

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鴨を発見! 帰りに偶然2ヶ所で見かけました。こんなところにもいるんですね。

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気になった看板2枚。
「平成百景」全国第2位。「世界で2番目においしいソフトクリーム」。共に2位!

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近くにいたカップルが言ってました。世界一おししいソフトクリームって何?
私もそれが知りたい。

トータル3時間散歩。休憩は1度のみ少々。
結構疲れましたが新鮮な空気をたっぷり吸って気分をリフレッシュできました。
ゴールデンウィークでもあまり混雑しないので昇仙峡はおすすめです。

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