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マーカス・ミラーでオーディオ・チェック

どうもオーディオねたが増えてしまうので、アルバムを紹介をしておきましょう。とは言っても結局はオーディオがらみなのですが・・・。

P18 マーカス・ミラー 『サドゥンリー』(1983年、Werner Bros.)です。メンバーは、マーカス・ミラー(all instruments,lead and back vocal)、ゲスト:ラルフ・マクドナルド(per)、マイク・マイニエリ(vib)、デヴィッド・サンボーン(as)、バディ・ウィリアムス(ds)、ヨキ・ホートン(ds)、ハーヴィー・メイソン(ds)、ニッキ・モロー(ac-g)、ルーサー・ヴァンドロス(back-vo)、エボニー・ルイス(back-vo)、ストリングスなどです。これがマーカスのファーストアルバム。ラストの1曲以外でマーカスが歌っているという色物? このジャケットは何とも微妙な出来ですな~。安っぽい(笑)。故に80年代らしいのか?

基本的なコンセプトは今話題のロバート・グラスパーのアルバムと同じだと思います。歌ものにしてジャズ(マーカス)を多くの人に聴いてもらいたい(=セールスを期待したい)ということ。1980年前後、同様な理由でクルセイダースやリー・リトナーなどがアルバムにボーカルを入れていました。当時ボーカルを入れた方が好セールスにつながるというのがあったのです。これはジャズ畑のマーカスのアルバムなので当時はフュージョンと言っていましたが、今風に言えばR&Bアルバムです。

マーカスのボーカルは変な癖がなく意外と聴けます。まあ決して上手いとは言えませんが。マーカスのボーカルを聴いていると、当時絶大な人気を誇っていたマイケル・ジャクソンからの影響が感じ取れます。エピック/ソニーのマイケルに対抗して、ワーナーのマイケルにでもしようと目論んだのでしょうか? そんなわけないか(笑)。まあ失敗だったのでしょうね。これ以降マーカスはボーカル・アルバムを出していません。マーカス若気の至りとして貴重な記録。

何でも楽器ができて歌まで歌ってしまうマーカスは、当時風に言えば正に”新人類”ジャズマンだったのです。そんなマーカスを重用したマイルス、やはり時代を先取りする目を持っていたと言えるでしょう。このアルバムは当時先端の打ち込みを積極的に使っています。今では逆に打ち込まずに生演奏するのが先端のようです。見た目のそういう違いはありますが、ロバート・グラスパーが今やっていることは本質的な部分において、私に言わせれば過去にあったことの焼き直しのような気がするのです。

私はむしろデリック・ホッジが去年出したアルバム『リヴ・トゥディ』に、80年代マーカス・ミラー的な時代の先端を感じています。ホッジはこれまでのジャズマンとはもう考え方が違うのです。アルバムとしてはまとまりがないところもありますが、そこにはデリック・ホッジが現代に生きている証しのようなものが詰め込まれていると私は感じました。だからアルバム紹介の時、「デリック・ホッジは現代のマーカス・ミラーなのかもしれない。」と書いたのです。

アレッ、本題から反れているような。このレコードをオーディオ・チェックに使っているという話をしなければいけませんでした。アルバムを買ったのはリアルタイムではなく、80年代末か90年代に入ってからです。昔オーディオ誌の比較試聴記事でこのアルバムを使っていたのを思い出して買いました。私が持っているのはアメリカ盤。フュージョンの中古レコードなので安かったと思います。

どこをチェックに使うかというと、A面1曲目のスラッピングベースでしょう。低く唸るベースを力強く表現できるかどうかに尽きます。あとは色々な音が緻密に重ねられているので、それをきれいに整理して鳴らすことができるかどうかです。こういうサウンドを立体的に提示できるカートリッジは、80年代以降の高解像度なものでしょう。シュアーのM44Gあたりになるとのっぺりしてしまいがちです。

ちなみに、ラストのインスト曲《クッド・イット・ビー・ユー》はいかにも80年代なメローでアーバンな曲。よく歌うベースが素敵です。この曲、実はディジー・ガレスピーのフュージョン・アルバム『クローサー・トゥ・ザ・ソース』(1984年)の1曲目にも入っています。このアルバムではガレスピーがフュージョン時代のヒノテルみたいなトランペットを吹いているんです。ガレスピーすらこんなことをやってしまったのが80年代という時代。日本企画(エレクトリック・バード)なのは言うまでもありません。

ガレスピーのフュージョン・アルバムについてはこちらに書いています。
ゴールドCD~川島重行プロデューサー

ということで、新しいカートリッジで必ず聴いてみるのがこのレコード。A面ばかり聴いています。ジャズとしては箸にも棒にもかからないものかもしれませんが、私は何度も聴くうちに結構気に入ってしまっています(笑)。

アルバム名:『Suddenly』
メンバー:
Marcus Miller(all instruments,lead and back vocal)
etc

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