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古~いカートリッジの音や如何に。

すみませんね~。ジャズの記事を書く気がなかなか起きなくて。新譜も届いて聴いてはいるのですがどうにも筆が進みませぬ。てなわけでしていつものこのネタです。

これがほしかったわけではないのですが、成り行きで手に入ってしまったカートリッジをとりあえず聴いてみることにしました。パイオニアのPL-C9です。たぶんオーディオテクニカの初期MM型AT-6あたりのOEM品。付いていた針はダメだったので、ヤフオクで東京宝石の未開封新古品を安く入手しました。

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何ともレトロな雰囲気を醸し出してるではありませんか。万年筆のペン先みたいな指かけに遊び心を感じます。艶ありの黒色と角を丸めたフォルムはオルトフォンSPUと共通のデザインセンス。古き佳き時代の匂いがします。こういうデザインも好きです。

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これはなかなか元気の良いカートリッジですね。鳴り方が弾けています。ハイファイとは逆の方向性でこれはこれでアリ。早速いつもの比較試聴。2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴。比較の相手はZ-1S。

左 : ビクターZ-1S(針:JICO現行丸針DT-Z1S)
右 : パイオニアPL-C9(針:東京宝石新古丸針PL-N9)

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PL-C9は出力レベルがかなり大きいです。これはシュアーM44G、グランツMG-2S、コロムビアJM-20と同類。Z-1Sと比較するとかなり高音が出ます。パンチが効いた鳴りっぷりです。これまでに聴いた中ではグランツMG-2S(針:DSN-34)に似た感じか。独特の艶が乗る高音です。シンバルの金属感が少々強調される感じです。高音に余分な音が付帯しているのかもしれません。帯域バランス的には低音が控えめになってしまっています。

松田聖子のマスターサウンド盤ではサ行がザラつきます。M44Gに似た感じです。ですがチェックレコードのトレースは問題なかったので、単にトラッキングが悪いというのではなさそうです。

高音がよく出るのでこちらと比較してみました。

左 : オーディオテクニカAT150Ti(針:オーディオテクニカ現行楕円針ATN100E)
右 : パイオニアPL-C9(針:東京宝石新古丸針PL-N9)

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似た音ではないですね。PL-C9は明らかに高音が勝ってハイ上がり。AT150Ti(ATN100E)ですら大人しく聴こえてしまうくらいです。ハイ上がりなのでスクラッチノイズが目立ちます。これはフォノイコライザーとの相性に問題があるのかもしれません。こういうカートリッジは高音を抑えた特性のフォノイコライザーで受ける必要があるのかも? プリアンプにトーンコントロールがあるならば高音を絞って聴けば良いのではないでしょうか。

今の私の装置の状況と好みからすると持て余すカートリッジ。手に負えません。

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