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2014年3月

古~いカートリッジの音や如何に。

すみませんね~。ジャズの記事を書く気がなかなか起きなくて。新譜も届いて聴いてはいるのですがどうにも筆が進みませぬ。てなわけでしていつものこのネタです。

これがほしかったわけではないのですが、成り行きで手に入ってしまったカートリッジをとりあえず聴いてみることにしました。パイオニアのPL-C9です。たぶんオーディオテクニカの初期MM型AT-6あたりのOEM品。付いていた針はダメだったので、ヤフオクで東京宝石の未開封新古品を安く入手しました。

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何ともレトロな雰囲気を醸し出してるではありませんか。万年筆のペン先みたいな指かけに遊び心を感じます。艶ありの黒色と角を丸めたフォルムはオルトフォンSPUと共通のデザインセンス。古き佳き時代の匂いがします。こういうデザインも好きです。

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これはなかなか元気の良いカートリッジですね。鳴り方が弾けています。ハイファイとは逆の方向性でこれはこれでアリ。早速いつもの比較試聴。2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴。比較の相手はZ-1S。

左 : ビクターZ-1S(針:JICO現行丸針DT-Z1S)
右 : パイオニアPL-C9(針:東京宝石新古丸針PL-N9)

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PL-C9は出力レベルがかなり大きいです。これはシュアーM44G、グランツMG-2S、コロムビアJM-20と同類。Z-1Sと比較するとかなり高音が出ます。パンチが効いた鳴りっぷりです。これまでに聴いた中ではグランツMG-2S(針:DSN-34)に似た感じか。独特の艶が乗る高音です。シンバルの金属感が少々強調される感じです。高音に余分な音が付帯しているのかもしれません。帯域バランス的には低音が控えめになってしまっています。

松田聖子のマスターサウンド盤ではサ行がザラつきます。M44Gに似た感じです。ですがチェックレコードのトレースは問題なかったので、単にトラッキングが悪いというのではなさそうです。

高音がよく出るのでこちらと比較してみました。

左 : オーディオテクニカAT150Ti(針:オーディオテクニカ現行楕円針ATN100E)
右 : パイオニアPL-C9(針:東京宝石新古丸針PL-N9)

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似た音ではないですね。PL-C9は明らかに高音が勝ってハイ上がり。AT150Ti(ATN100E)ですら大人しく聴こえてしまうくらいです。ハイ上がりなのでスクラッチノイズが目立ちます。これはフォノイコライザーとの相性に問題があるのかもしれません。こういうカートリッジは高音を抑えた特性のフォノイコライザーで受ける必要があるのかも? プリアンプにトーンコントロールがあるならば高音を絞って聴けば良いのではないでしょうか。

今の私の装置の状況と好みからすると持て余すカートリッジ。手に負えません。

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この曲が好きだったことを思い出しました。

前の記事にjamjamさんからいただいたコメントに、「ミンメイの《天使の絵の具(劇場版)》が一押し」とありました。早速YouTubeで検索して聴いてみると、過去の記憶が蘇りましたよ。ほんと何十年ぶりに聴いたこの曲。そうなんですよ。この曲がかなり好きでした。理由はもう皆さんご存知のとおりで、毎度毎度の”胸キュン”&”セツネー”メロディーなのでした(笑)。

ちなみに”ミンメイ”とはアニメ「超時空要塞マクロス」のヒロイン、リン・ミンメイ(声:飯島真理)です。ではお聴き下さい。劇場版はこれで良いのかな?

いや~っ、どツボですね(笑)。編曲は清水信之。私はこの人の編曲が大好き。その後平松愛理と結婚(今は離婚)。私はどちらかと言えば平松愛理のアルバムでのこの人の編曲に馴染みがあります。もちろん飯島真理のアルバムでも編曲を担当したものがあります。

何と言ってもサビの部分が最高ですね。バックのコーラスが素敵。”ハイヤ~ア~ッ” ”トゥトゥトゥワ~アッ”。何だか胸をかき乱されます。私が好きな転調も入ってますね。キラキラと煌めくシンセ・サウンドも好きです。これは当時の主流DX-7の音ですよね。80年代ポップスはこのシンセサウンド一色なのです。屈託ない明るさが80年代を象徴しているように思います。

で、何度か聴いたらどこかで聴いたことのあるメロディーだと気付きました。出だしがEPOの《う、ふ、ふ、ふ、》によく似ているのです。サビの部分は違いますけどね。どちらが先かと言えば、EPO。《う、ふ、ふ、ふ、》が1983年で《天使の絵の具》が1984年。パクッたというよりは当時の雰囲気が生み出すメロディーなのであって、たまたまそれが似ていたということなのだろうと思います。では《う、ふ、ふ、ふ、》をお聴き下さい。

この曲も大好きです。以前ブログに取り上げています。イントロの雰囲気も似ていますよね。軽いロック調。春っぽい曲ですね~。83年資生堂のキャンペーンソング。なんと!編曲はこちらも清水信之でした。

甲府は今日サクラの開花宣言でした!春と言えばこれもいっときますか。

この曲も好きです。こちらはテクノ歌謡。81年カネボウ春のキャンペーンソングです。当時神戸で開催された博覧会ポートピアを意識した歌詞になっています。「ほうら春先神戸に、見ーに見ーに、見に来て~ねっ!」 と聴こえるのですが、元の歌詞は「ほら 春咲小紅 ミニミニ 見に来てね」。”春咲小紅”と”春先神戸に”をかけてあります。歌詞は当時売れっ子のコピーライター糸井重里だったんですね。なるほど。編曲はもちろんYMO。当時のYMO人気は社会現象でした。

80年代のJ-POP、私はやっぱり好きです。こういう雰囲気の世の中だったにもかかわらず、私はお堅い顔してJAZZを聴いていました(笑)。TVでジャズライブ番組もかなりやっていたんですよ。マイルス、V.S.O.P、ジャコ・パストリアス・ワード・オブ・マウス・オーケストラなどがとても印象に残っています。

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またまた「星間飛行」でございます。

またこの歌です。《星間飛行》!!!

好きなんだからしょうがない(笑)。

作詞:松本隆、作曲・編曲:菅野よう子、歌:中島愛

これが元のバージョン。

ディープ・パープルの《スモーク・オン・ザ・ウォーター》のリフを大胆に引用。

ハードロックとテクノの融合が良い感じです。

で、これの中川翔子バージョンがありまして、

これも良い感じだと思うのでアップするのが今回の趣旨。

元バージョンの良さをきちんと残しつつ新しさを加味した編曲が気に入りました。

良いですよね。

こちらはたぶん全部打ち込みだと思います。テクノですな。

シンセベースが新しさを加味しています。

このふっくらルーズな音とフレージングが打ち込みならではの新感覚。

左右移動のパンポット具合とかも含めかなり良いセンスだと思います。

あと私の胸にズキュンとくるのがピポパポシンセ音。

ピヨピッピッポ、ピヨピッピッポ、ピヨピッピッポ、ピッポッパッポ。

これがあるだけでかなり可愛くなります。

途中に挟まる無音ブレイクとかも新しさですよね。

こういう編曲は菅野よう子の世代にはない発想だと思います。

あっ、しょこたんの歌も良いと思いますよ。

こんなことをしている人がいますね。

左:しょこたんバージョン、右:元バージョン

なかなか面白いではありませんか。

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レコードプレーヤーPL-380の再メンテナンス

レコードプレーヤーPL-380は快調に動作していますが、気になる部分がありましたのでもう一度メンテナンスしました。

まずはトーンアーム駆動メカのゴムベルトの交換です。とりあえず輪ゴムで補修してあったのですが、やはりそれでは心もとないので、千石電商のネット通販でゴムベルトを購入しました。ゴムベルト(丸)φ31mm×φ2mmというものです。元々ついていたゴムベルトを測ったら同じくらいだったのでこれに決定。太さはこちらの方が太いのですが、プーリーの溝には嵌りそうだったので良しとしました。

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ご覧のとおり問題なく装着できました。太いゴムベルトには信頼感がありますよね。

もう一つ気になったっていたのが時々アームリフターの動きがしぶいこと。使い始めのアップ時は急に動くのでトーンアームが少し跳ね上がってしまいます。それを解消するためアームリフターのシャフトにミシン油を適度に注油。あとギヤの動作音が大きいようなので前回より丁寧に各部へ注油しました。

以上でメンテナンス終了。特に手間がかかることではないので、ばらすのと組み立てるのを含めて1時間半ほどでした。動かしてみると注油の効果によりギヤの動作音は静かになりました。これで更に気持ち良く使えます。

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カートリッジはA'pisのAP-25Dを付けて、最近はほとんどこちらしか使っていません。私にとっては十分良い音で音楽を聴かせてくれています。使った感触でこれはなかなか良いレコードプレーヤーだと思います。シンプルなデザインもお気に入り。

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この人もファーストアルバムで歌っていました。

マーカス・ミラーがファーストアルバムで歌っているというのには時代を感じました。で、この人もファーストアルバムで歌っているんですよね。オマー・ハキムです。マーカスが80年代マイルスを支えた一人なら、オマーは80年代ウェザー・リポートを支えた一人。二人はミュージック&アーツ・ハイ・スクールの同窓生なのだそうです。

P19オマー・ハキム『リズム・ディープ』(1989年、GRP RECORDES)です。メンバーは、オマー・ハキム(lead and background vocals,ds,electric ds,per,electric per,g,key,p,syn,synth bass)、マイケル・ベアデン(key,synth strings,synth harp,synth marimba,synth bass,org)、スコット・アムブッシュ(b)、ヴィクター・ベイリー(b)、キエリ・ミヌッチ(g)、ナジー(ss)、ドン・アライアス(per)、ニッキ・リチャーズ(vo)、キャンディ・ヒントン(background vocals)、バリー・ジョンソン(background vocals)、キーシア・ボスティック(background vocals)、シャロン・デイヴィス(background vocals)です。オマー・ハキムも色んな楽器が出来る人ですよね。ジャケット写真のオマーはなかなかのイケメン。オマーを知らない人に歌手のアルバムだと言ってこれを見せれば信じそうです。オマーは好きなドラマーなのでリアルタイムで買いました。

これはR&BというよりAORといった感じに仕上がっています。3曲はインスト曲。歌はなかなか上手くて甘い良い声をしているので、ボーカルでもやっていけそうなくらいです。マンハッタン・トランスファーをフィーチャしたウェザー・リポートの曲《ホエア・ムーン・ゴーズ》をウェザー・リポート単独ライブでやる場合、オマーが歌っていました。難しいリズムを淀みなく叩きながら歌うのを見て、凄いなと思ったものです。ウェザー・リポート解散後にこのファーストアルバムが出て、聴いた時はなるほどと思いました。

全12曲をオマーが作曲しています。上記のとおりのアルバムなので曲は単なるアドリブのためのテーマではなく、歌ものとしてきちんと成り立っています。みんな良い曲ばかりなので、この人の作曲センスはかなりのものだと分かります。マーカスもそうでしたがオマーも”新人類”ジャズマンなのでした。ここではドラムをビシバシとテクニカルに叩くのではなく、歌ものをグルーヴさせるドラミングに徹しています。この人はウェザー・リポートを支えたくらいですからバカテクではあるものの、こういうグルーヴィーなドラミングも非常に上手いです。私は粘りがありつつ躍動感のあるこの人のドラミングがとても好き。

基本的な部分はオマーとベアデンでほとんど作っていて、ベースは曲によってアムブッシュとベイリーが弾き分け、ベーシスト抜きでシンセ・ベースになっている曲もあります。シンセ系を中心に色々な音が緻密に重ねられているサウンドは、紛れもなくポップス・アルバムの仕上がり。そこにジャズ的なセンスが散りばめられている(それを”ジャズ性”という人がいます)のは言うまでもないのですが、でもだからと言ってこれはジャズ(フュージョン)ではないと思います。だってジャズ的なセンスを聴かせるのが目的ではないのですから。インスト曲についてはフュージョンだと思います。

一番好きな曲は”セツネ~”な《テイク・マイ・ハート》。こればっかり。好きなんだからしょうがありません(笑)。この曲はオマーとベアデンの2人だけでトラックを作っています。ニッキ・リチャーズとデュエットするメローな《ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ》も気に入っています。曲名に”ハート”とか”ラヴ”とかが入っている、私はそういうフィーリングが好きなんでしょうね。「お前は乙女かっ!」と、ツッコミを入れたくなりますよね(笑)?

当時の私が好きだった新世代のジャズ・ドラマーはオマー・ハキムとデニス・チェンバース。2人とも黒人。私は黒人の腰にくるビートが好きなのです。白人デイブ・ウェックルはそのバカテクは認めるもののそれほど好きではなかったです。ウェックルのドラミングでヘッドバンキングはできても腰は揺れない、そんな感じでしょうか?

このアルバムはジャズではありません。オマーのボーカル・アルバムという色物です。でも結構気に入っていて時々聴きたくなったりするから困ったものです(笑)。

ところで最近のオマー・ハキムは何をやっているんでしょう? グレイト・ジャズ・トリオでやっていましたけれど、ハンク・ジョーンズが亡くなってしまいましたからその後です。 

と思ったら、最近リーダーアルバムを出していました。『We Are One』。”ザ・オマー・ハキム・イクスペリエンス”って、ロバート・グラスパーと似たようなグループを名乗っています(笑)。 MP3の試聴をしてみるとかなり聴きやすいフュージョン。ウェザー・リポート在籍時の《モラセズ・ラン》をやっていて懐かしいのですが、すっかり洗練されてしまっています。ほんと最近は80年代逆戻りみたいなものがあちこちにあり、しかも80年代のパワーはなく、私としてはウ~ムッと・・・。

アルバム名:『RHYTHM DEEP』
メンバー:
Omar Hakim(lead and background vocals, ds, electric ds, per, electric per, g, key, p,syn, synth bass)
Michael Bearden(key, synth strings, synth harp, synth marimba, synth bass, org)
Scott Ambush(b)
Victor Bailey(b)
Najee(ss)
Chieli Minucci(g)
Don Alias(per)
Nicki Richards(vo)
Candy Hinton(background vocals)
Barry Johnson(background vocals)
Keysia Bostic(background vocals)
Sharon Davis(background vocals)

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マーカス・ミラーでオーディオ・チェック

どうもオーディオねたが増えてしまうので、アルバムを紹介をしておきましょう。とは言っても結局はオーディオがらみなのですが・・・。

P18 マーカス・ミラー 『サドゥンリー』(1983年、Werner Bros.)です。メンバーは、マーカス・ミラー(all instruments,lead and back vocal)、ゲスト:ラルフ・マクドナルド(per)、マイク・マイニエリ(vib)、デヴィッド・サンボーン(as)、バディ・ウィリアムス(ds)、ヨキ・ホートン(ds)、ハーヴィー・メイソン(ds)、ニッキ・モロー(ac-g)、ルーサー・ヴァンドロス(back-vo)、エボニー・ルイス(back-vo)、ストリングスなどです。これがマーカスのファーストアルバム。ラストの1曲以外でマーカスが歌っているという色物? このジャケットは何とも微妙な出来ですな~。安っぽい(笑)。故に80年代らしいのか?

基本的なコンセプトは今話題のロバート・グラスパーのアルバムと同じだと思います。歌ものにしてジャズ(マーカス)を多くの人に聴いてもらいたい(=セールスを期待したい)ということ。1980年前後、同様な理由でクルセイダースやリー・リトナーなどがアルバムにボーカルを入れていました。当時ボーカルを入れた方が好セールスにつながるというのがあったのです。これはジャズ畑のマーカスのアルバムなので当時はフュージョンと言っていましたが、今風に言えばR&Bアルバムです。

マーカスのボーカルは変な癖がなく意外と聴けます。まあ決して上手いとは言えませんが。マーカスのボーカルを聴いていると、当時絶大な人気を誇っていたマイケル・ジャクソンからの影響が感じ取れます。エピック/ソニーのマイケルに対抗して、ワーナーのマイケルにでもしようと目論んだのでしょうか? そんなわけないか(笑)。まあ失敗だったのでしょうね。これ以降マーカスはボーカル・アルバムを出していません。マーカス若気の至りとして貴重な記録。

何でも楽器ができて歌まで歌ってしまうマーカスは、当時風に言えば正に”新人類”ジャズマンだったのです。そんなマーカスを重用したマイルス、やはり時代を先取りする目を持っていたと言えるでしょう。このアルバムは当時先端の打ち込みを積極的に使っています。今では逆に打ち込まずに生演奏するのが先端のようです。見た目のそういう違いはありますが、ロバート・グラスパーが今やっていることは本質的な部分において、私に言わせれば過去にあったことの焼き直しのような気がするのです。

私はむしろデリック・ホッジが去年出したアルバム『リヴ・トゥディ』に、80年代マーカス・ミラー的な時代の先端を感じています。ホッジはこれまでのジャズマンとはもう考え方が違うのです。アルバムとしてはまとまりがないところもありますが、そこにはデリック・ホッジが現代に生きている証しのようなものが詰め込まれていると私は感じました。だからアルバム紹介の時、「デリック・ホッジは現代のマーカス・ミラーなのかもしれない。」と書いたのです。

アレッ、本題から反れているような。このレコードをオーディオ・チェックに使っているという話をしなければいけませんでした。アルバムを買ったのはリアルタイムではなく、80年代末か90年代に入ってからです。昔オーディオ誌の比較試聴記事でこのアルバムを使っていたのを思い出して買いました。私が持っているのはアメリカ盤。フュージョンの中古レコードなので安かったと思います。

どこをチェックに使うかというと、A面1曲目のスラッピングベースでしょう。低く唸るベースを力強く表現できるかどうかに尽きます。あとは色々な音が緻密に重ねられているので、それをきれいに整理して鳴らすことができるかどうかです。こういうサウンドを立体的に提示できるカートリッジは、80年代以降の高解像度なものでしょう。シュアーのM44Gあたりになるとのっぺりしてしまいがちです。

ちなみに、ラストのインスト曲《クッド・イット・ビー・ユー》はいかにも80年代なメローでアーバンな曲。よく歌うベースが素敵です。この曲、実はディジー・ガレスピーのフュージョン・アルバム『クローサー・トゥ・ザ・ソース』(1984年)の1曲目にも入っています。このアルバムではガレスピーがフュージョン時代のヒノテルみたいなトランペットを吹いているんです。ガレスピーすらこんなことをやってしまったのが80年代という時代。日本企画(エレクトリック・バード)なのは言うまでもありません。

ガレスピーのフュージョン・アルバムについてはこちらに書いています。
ゴールドCD~川島重行プロデューサー

ということで、新しいカートリッジで必ず聴いてみるのがこのレコード。A面ばかり聴いています。ジャズとしては箸にも棒にもかからないものかもしれませんが、私は何度も聴くうちに結構気に入ってしまっています(笑)。

アルバム名:『Suddenly』
メンバー:
Marcus Miller(all instruments,lead and back vocal)
etc

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今はこの5個になっています。

廉価カートリッジ探求は続行中、今はこの5個が手元にあります。
物に対する執着はあまり強くないので、不要とあらばどんどん整理します。
私としては整理してさっぱりすることの方が快感です(笑)。

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前列左から
ナガオカ MP-150 (針:ナガオカ JN-P150 楕円無垢)
オーディオテクニカ AT150Ti (針:オーディオテクニカ ATN100E 楕円)
アーピス AP-25D (針:アーピス ST-25DED 楕円)
後列左から
ビクター Z-1S (針:JICO DT-Z1S 丸)
オーディオテクニカ AT10d (針:ナガオカ 74-27 楕円)

以上の5個です。
理由については書きませんがこうなっています。

これまでに入手してリサイクルしたカートリッジは以下の19個(アルファベット順)。

エンパイア 400TC (針:中古)
オーディオテクニカ AT15Ea (針:中古) 不良品廃棄
オーディオテクニカ AT120Ea (針:中古)
オーディオテクニカ AT-E30 (針:中古)
オーディオテクニカ AT-E50 (針:中古)
東芝Aurex C-500MⅡ (針:新古)
デンオン DL-8 (針:中古)
デンオン DL-108D (針:現行新品) 針NG
日本コロムビア JM-20 (針:新古)
シュアー M44G (針:中古)
ビクター MD-1016 (針:現行新品)
グランツ MG-2S (針:新古) 取扱い不備で針を破損
三洋OTTO MG-25L (針:中古)
三洋OTTO MG-27L (針:現行新品)
日立Lo-D MT-24 (針:新古)
オンキョー OC-27V (針:新古)
パイオニア PC-200 (針:中古、新古)
トリオ V-39MKⅡ (針:中古)
ソニー XL-25A (針:中古)

※ その後、上記5個もリサイクルしました。

我ながらよくもまあこれだけ次から次へと入手したものだと思います。
ダメだからリサイクルしたというよりは分かったからもういいという感じです。
だいたい似たり寄ったりの表現力ですしね。
それはアルミパイプカンチレバーに接合ダイヤという物理的な要因によると推測。
チタン、ベリリウム、ボロンなどのカンチレバーならば異なる音質なのでしょう。
また接合ダイヤと無垢ダイヤでは音質に違いがあります。
上記19個の中ではAT15EaとAT120Eaは無垢ダイヤ。
なおAT15Eaは廉価カートリッジではありません。

上記のようなカートリッジを良いと褒めているサイトもありますが、
私が聴いた限りでは特に惚れ込むほどの音ではないと思いました。
その音は廉価品の範疇を超えるような高音質のものはありませんでした。
私には誇大広告の類に思えます。
その手の話は鵜呑みにせず、程々に聞いておいたほうが良いでしょう。
なのでヤフオクで無駄に散財しないよう忠告しておきます。
懐古趣味ではなくて単に音で選ぶのならば、
廉価カートリッジは現行品(選択肢は少ないが)から選ぶ方が賢明でしょう。
最近値上がりしてしまい廉価と呼べなくなりつつありますが・・・。2015.03.01

全てヤフオクで入手してヤフオクでリサイクル。
トータルでの収支は赤字だろうと思いますが、
それほどお金をかけずにこれだけ聴けたのですから楽しいではありませんか。

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いい加減にしなさい(笑)。

ほんと、そろそろいい加減にしたほうが良いのですが、♪分かっちゃいるけどやめられね♪(笑)。はいっ、またまたヤフオクでカートリッジを落札してしまいました。今度はA'pis(アーピス)のAP-25D。「型番不明の針なし」というもので、競合者は現れないと思ったのですが少し競ってしまいました。まあ結果は1000円くらいですけど。

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AP-25DはEXCELのES-70Sと同じで、JICOのJR-45Cとも同じです。今はA'pisでもJICOでも販売していない生産中止品。交換針だけは両メーカーで継続販売しています。以前入手したサンヨーOTTOのMG-25Lとも針は互換性がありますし、4chレコード再生用のサンヨーMG-40Xのシバタ針も使えるはずなので、針の供給は今のところ心配ありません。JICOのSAS針もラインナップされています。

針がなかったので別途入手しました。ヤフオクに出ている安い新古針ST-25Dでも良いとは思いますが、今は古い針を使う気はないので A'pis直販サイト で新品を購入しました。丸針のST-25Dではなく楕円針のST-25DEDの方を選択。

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なぜこのカートリッジなのかというと、私の新たなリファレンスにしようと思ったからです。そしてこれまでのリファレンスであるビクターZ-1Sの高音不足を補うために楕円針にしました。ならばZ-1Sはお払い箱なのかというとそうではなく、Z-1Sにはいずれ4ch用シバタ針(4DT-Z1S)を付けたいと思っています。グレードUPします。

ベスタクスのヘッドシェルに取付けてPCOCCシェルリード線で接続しています。前面に機種名を記した銘板すらないので何とも殺風景な見た目。機能すれば良いと言う感じです。

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少し慣らし運転をした後でいつもの比較試聴を実施。2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴。比較の相手はもちろんZ-1S。

左 : ビクターZ-1S(針:JICO現行丸針DT-Z1S)
右 : アーピスAP-25D(針:A'pis現行楕円針ST-25DED)

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出力はAP-25Dの方が少し大きいです。表現力はもう何度も聴いているとおりこの手の廉価カートリッジに共通のもの。楕円針を選択した目論見どおりで高音が良く出ています。左右の分離が良く聴こえ、帯域バランスの関係上低音が少なめに聴こえます。でも低音は必要十分出ています。トレースは良いですね。オーディオテクニカATN100Eのようなトレースの割り切りはないので、ソースへの対応力はこちらが一枚上手。これを私の新リファレンスカートリッジにして問題ないことを確認できました。

試しに少し高級なナガオカMP-150と比較してみると、さすがにMP-150のほうが上質で落ち着いた音。価格差は出ているように思います。でも楽しく聴くならAP-25Dで十分。リファレンスというだけでなく常用の座もこれに奪われそうです。そうなるとAT150Ti(針ATN100E)が中途半端な存在になってしまいますが、まあこれはこれで面白い音なので、今のところは良しとしておきましょう。

ほとんどの人が知らないA'pisの廉価カートリッジをリファレンスにしてしまうところが良いではありませんか。ネット検索してもAP-25Dを使っているという記事は出てこないのがなお良いです(笑)。

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久しぶりにプリメインアンプをゲットしました。

最近のオーディオ記事はカートリッジのことばかりでした。たまには気分を変えてみましょう。ということでプリメインアンプをヤフオクでゲット。ゲットしたのはソニーのTA-F222ESAです。

これはオーディオ評論家の故長岡鉄男さんが高評価していたプリメインアンプで、「FM fan」の「ダイナミック大賞」1991年「グランプリJr.」に輝きました。長岡さんをして「CPが高過ぎ怖い公取委」と言わしめた機種です。これがかなり前から聴いてみたかったのです。一応正常動作品。それほど人気はないようで¥3100でした。

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傷は多少ありますがきれいな部類でしょう。ただしタバコのヤニ臭は結構あります。神経質な人はこれだけでN.G.だと思います。私はタバコを一切吸いませんがそれほど気にするわけではないので、ケースを掃除してできるだけヤニ臭を減らすようにしたいと思います。

中身は大型電源トランス、大容量コンデンサ、肉厚ヒートシンク、ジブラルタルシャーシ、強靭な構造などなど、これが当時定価¥49,800だったんですから、バブル末期のオーディオ業界の狂乱ぶりが伺えます。これを今作ったら2倍の価格で売っても採算が取れるか心配なくらいです。部品を交換した形跡はありませんが掃除はしたことがあるみたいです。

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パワートランジスタはサンケンLAPT現行品2SA1215/2SC2921コンプリメンタリペアのシングルプッシュプル。このパワートランジスタが良い音の源なんですよね。

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どんな音がするのでしょうか?今使っているビクターJA-S75改(電源トランス載せ替え&メンテナンス)と比較試聴してみました。ただしパワーアンプとしての使用です。この2台は発売年に15年の隔たりがあります。TA-F222ESAにはダイレクトインプット端子があり、ここへ入力するとボリュームだけを通してパワーアンプ部へ入力することができます。プリアンプの出力をここへ入力してボリュームを最大にすれば、パワーアンプ部へ直接入力しているようなものでしょう。

(注)その後分かったのですが、ダイレクトインプットは入力切替スイッチを通らないだけでした。ソースダイレクトをONにしないとプリアンプを通ります。

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瞬時切替というわけにはいきませんので、配線を挿し変えて聴き慣れたアルバムを試聴。TA-F222ESAは張りのある中音の濃い音です。シンバルの金属感を良く鳴らす高音、力強く充実した中低音、量感がありつつ締まった低音、パワフルな良い音だと思います。(これはプリアンプを通った音でした。ソースダイレクトをONにするともっとクリヤで高解像度な音になります。)確かに家庭用としては十二分。ゲインが高過ぎるので、ミューティングONでちょうど良い感じです。

じゃあ比較に使ったJA-S75改がダメな音なのかというとそうでもなく、このアンプの明るく開放感のある鳴り方は魅力的。何とも爽やかでクリーンな高音、少し控えめで鮮やかな中音、少し緩いのですが軽やかな低音、私はこの音も捨てがたいと思います。TA-F222ESAと異なるキャラクターが良いのです。

さて、TA-F222ESAは古いアンプの常で、小音量にしてしばらく経つと音が出なくなってしまいます。典型的なスピーカー保護リレーの接触不良ですね。これを解消しないと私の使用環境(夜の小音量試聴時)では使えません。このタイプのパワーリレーはもう入手できないでしょうから、リレーを外して接点クリーニングします。かなり解体しないとリレーを外せそうにないので着手するのが少々億劫です。

もう1台あるヤマハのCA-800Ⅱは、最近夜の小音量試聴時に音が出なくなる現象が発生。しかしこちらは保護リレーを新品交換してスピーカー切換スイッチもクリーニング済みですから、プリ/パワー分離スイッチの接触不良なのではないかと推測しています。メンテナンス待ち状態。

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以前入手してメンテナンスしたトリオKA-7300DとサンスイAU-607はもう手放しました。これら2台のDCアンプを手放して、今はACアンプであるJA-S75とCA-800Ⅱを使っています。DCアンプだから音が良い、古い機種は音が悪い、高品位な音だから良い、というような単純なものではないのがオーディオの奥深さで面白さですよね。

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コンテンポラリー・バップ佳作

私が以前紹介したアルバム(リンダ・オー、レイナルド・コロン、ジェロム・サバーグ、デイヴ・ダクラス、ジム・スナイデロなど)に参加しているドラマーのルディ・ロイストン。リーダー作が出たので聴いてみました。

P7ルディ・ロイストン『303』(2013年rec. Greenleaf Music)です。メンバーは、ルディ・ロイストン(ds,per)、ジョン・イラバゴン(sax)、ナジャ・ノーディス?(tp)、ニル・フェルダー(g)、サム・ハリス(p)、ミミ・ジョーンズ(b)1,3,5,7,11、ヤスシ・ナカムラ(b)です。 内容は4ビートの曲が1曲だけのコンテンポラリー・バップ 。

最初の曲《ミミ・サンライズ》はほとんどアドリブなしでサウンドを聴かせるもの。曲名は異なるもののラスト曲《プレーヤー(フォー・ジ・アース)》もこれと同じテーマ(メロディー)で、 曲の途中が2分ほど無音になっているという凝りよう。ほとんどの曲がテーマ合奏後にアドリブを回すような単純なものではなく、きちんと編曲されています。レディオヘッドともう一人の2曲を除いて9曲をロイストンが作曲。ドラム・ソロも数曲でしかやっていませんし、ロイストンはコンポーザー型のドラマーです。ジャケット写真の銀縁メガネをかけたロイストンはなかなかのインテリに見えてそれらしいと思います。

ギターのフェルダーはメセニー、ジョンスコ、ベン・モンダーなどからの影響が感じられる現代ギタリスト。でもカート・ローゼンウィンケルのようなメロディー・センスとは異なるようなので、少し前の世代に属するタイプのようです。サックスのイラバゴンがこういうコンテンポラリーな演奏をするのを初めて聴いたのですが、フレージングやサウンドがクリス・ポッターなどと近い雰囲気で演奏していたので意外でした。やはりこの人もマイケル・ブレッカーから続く現代テナーの影響は受けているんですね。

ピアノのハリスにはハービー・ハンコックに似たハーモニー感覚を感じます。3曲目《プレーヤー》、4曲目《グッドナイト・キンヤ》、5曲目《ギャングズ・オブ・ニュー・ヨーク》でのピアノを聴いて思い出したのが、ハービーのアルバム『ザ・ニュー・スタンダード』だったからです。特に《ギャングズ・オブ・ニュー・ヨーク》はそのアルバムの雰囲気にかなり似ています。ロイストンの曲はそれくらいポップで良い曲です。他の曲も良い曲ばかり。

トランペッターのナジャは特に誰かと似ているというわけではないのですが、現代的なトランペッターです。《グッドナイト・キンヤ》はイスラエル人ベーシストのオマー・アヴィタルが作るようなユダヤ調哀愁曲で、そこでの哀感あるナジャのプレーはイスラエル人トランペッターのアヴィシャイ・コーエンに通じます。ロイストンは黒人ですが、今は黒人だからと言って特に黒いわけではなく、上記のようなユダヤ調メロディーも作れてしまうのです。

レディオヘッドの《ハイ・アンド・ドライ》がロイストンの曲の中に違和感なく溶け込んでいるのもそんな理由によるのではないでしょうか。レディオヘッドの曲は良い曲ですよね。レディオヘッドの曲は多くのジャズマンが取り上げるので、レディオヘッドのサウンドが現代ジャズに影響を与えているとか言われます。でも私は単にレディオヘッドの曲が良い曲なので取り上げられるに過ぎないのではないかと最近は思います。まあ私はレディオヘッドを聴くわけではないので断言できませんが。

ベースはジョーンズとナカムラが曲によって入れ替わります。どちらも落ち着いてしっかりしたベースを弾いています。ミミは名前から言って女性なのでしょう。ナカムラは日本人なのでしょうから、女性と日本人という組み合わせは興味深いところです。なお曲によって、トランペッターが抜けたり、サックスが抜けたり、ギターが抜けたりしますので、全曲6人でやっているわけではありません。最後になってしまいましたが、ロイストンのドラムは独り目立つようなところはなく、各演奏において必要にして十分なグルーヴを生み出しています。要所ではダイナミックなドラミングも披露します。

特筆する何かがあるわけではありませんが、メンバー全員がロイストンの意向をきちんと汲んでしっかり演奏をしたアルバムだと思います。安心して聴いていられる現代ジャズ。

アルバム名:『303』
メンバー:
Rudy Royston(ds, per)
Jon Irabagon(sax)
Nadja Noordhuis(tp)
Nir Felder(g)
Sam Harris(p)
Mimi Jones(b)
Yasushi Nakamura(b)

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メルドーの新プロジェクトの出来は?

聴くのが待ち遠しかったブラッド・メルドーとマーク・ジュリアナの新プロジェクトなのですが、私的にはいまひとつでした。

P6ブラッド・メルドー&マーク・ジュリアナ『メリアナ』(2014年、NONESUCH)です。メンバーはブラッド・メルドー(syn,fender rhodes,p,spoken voice,"AHH" vocals)、マーク・ジュリアナ(ds,electronics)です。メルドーのエレクトリック・プロジェクトと言う感じのアルバムになっています。真の意味でのプログレッシヴ・ミュージックだそうです。

何がいまひとつなのか書いてみます。

まずこの手の音楽は音の重なりの妙が肝だと私は思ったのですが、どうもそうなっていませんでした。基本的にはサウンドエフェクト系シンセ、シンセベース、エレピ、ドラムという4要素でサウンドが構築されている分かりやすいものでした。それぞれの役割も比較的はっきりしているのでそこに重なりの妙が生じてこない物足りなさがありました。そうでない曲もありましたが。と書いたのですが、ネットを検索するとどうやらそういう音楽ではないみたいですね。これはロックと解釈すべきようです。

そしてメルドーが弾くエレピなどのメロディーに触発されるものがないと言いますか・・・。私には70、80年代のロックやフュージョンの匂いが濃厚で、どこかで聴いたことがあるようなフレーズが散見されました。ハービー・ハンコックなのか?チック・コリアなのか?そういう類の既視感がありました。6曲目のモロにフュージョンな曲以降が特にそういう雰囲気です。聴いたことがないような、そして「メルドーやるなあ。」と言わせるようなものがあれば良かったのですが。と書いたのですが、これもそういう捉え方をするのではなく、メルドーの過去音楽への憧れがそうさせていると解釈すべきようです。

いずれにしても、私がメルドーに期待していたものとは違うみたいです。

1曲目、メルドー自身のナレーションとロックなインストの交互な展開に最初は”オォッ”となたのですが、よく聴けば今更ナレーションに目新しさはありませんし、後ろに薄くかかるエフェクトシンセはまんまですし。アグレッシブなシンセベース(私にはそう聴こえる)がせめてもの救いか。ジュリアナの弾けるドラムは良いと思います。ナレーションはメルドーが見たトリッピーな夢の内容?う~む、意外とベタやないですか?(笑)

2曲目、ピロピロピロ~ンなエレピがフュージョン&アンビエントですな~。このフレーズはかなりポップです。シンセベースもテクノとかを聴いてきた耳には特にこれと言うところはないと思うのですが・・・。途中からジュワ~ン&ギュイ~ンなシンセも懐かしいですよね。70、80年代。とまあサウンドの仕掛けが全て見えてしまうと言いますか・・・。ドラムは今時のビート感があってカッコいいと思います。ラストのドラミングが特にイイ感じ。

3曲目、ピアノ独奏から入ります。これは始めからズッコケ系の今時ビートが炸裂してカッコいいです。その後もナレーションのサンプリング、ピロピロシンセ、エフェクト系シンセ、打ち込み系ビートの混入と、かなり良い感じ。これなんですよね。私が求める音の重なりの妙って。ビートもこれが一番カッコいいです。このアルバムの中でこれがベストトラックだと思います。全曲このレベルで行ってほしかったのに・・・。

4曲目、なかなか良い感じのテクノ系アンビエントをバックに、メルドーらしいピアノ・ソロが展開していくバラードは良いと思います。重なるシンセのフレーズもそれほど悪くなく、重厚な感じが醸し出されているのが○。ここでもナレーション登場。ピアノをバックに流れるメルドーのナレーションは意外と良い声で良い発音。

5曲目、シンセのエフェクトをバックにエレピのテーマが流れるサウンドトラック風な前半。シンセのエフェクトにもう一捻りほしいと思うのは私だけでしょうか? 途中から女性ナレーションが登場。ナレーション、エフェクト、エレピ、更に合唱風効果音が加わり爆発音まで、大袈裟系プログレかな? なぜか懐かしさが込み上げて来てしまいます。

6曲目、シュワ~ンなシンセが思いっきり80年代フュージョンの香です。昨年紹介した菊地雅晃のアルバム『オン・ファゴットン・ポテンシー』が持っていた雰囲気に酷似。今はこういうフュージョンが流行りということなのでしょうかね。こちらもあちらも。このエレピ、敢えて悪く言えばシャカタクと大して変わらないような(笑)。ドラムは今時のビート感で良いです。この曲を聴いてガックリ来たのは言うまでもありません。

7曲目、ア~ァ、今度はプログレ風オルガンサウンドをバックにエレピのソロから。プログレ風オルガンがとにかく懐かしい。こういうのをまんまもって来てしまうのが逆に凄いのかも? 中盤以降のシンセのソロもなんだかな~。70年代ロックにはこんなのがよくあったような気がするんですけど? 音の揺らぎ具合がアナログシンセですね。この感触は懐かしいな~。ドラムは今時のビート感で良いです。

8曲目、エフェクトシンセをバックにシンセベースから、ピアノのフレーズが何か安っぽいというか・・・。ナレーションの被せ具合もヒップホップを聴いた耳にはチープ。シンセベースもありがちテクノですよね。メルドーの訳の分からないボーカルまで登場。うぅ、めまいがっ(笑)。う~む、このチープな感じは狙いなのでしょうか。だとすればそれを良いと言ってあげねばなりますまい。ドラムは今時のビート感で良いのですがね。そこがこのアルバムの救い。

9曲目、プログレ。このギュイ~ンなエフェクトシンセは何なん?(笑) 70年代に良くありましたよね。シンセベースは毎度っ。このサウンドに乗っかってしまうと、メルドーのエレピソロが何だかハービー・ハンコックに聴こえてきました(笑)。ヘッドハンターズあたりのライブでハービーがやっていたシンセサイザー・ショーの再来か? やっぱり懐かしいのでした。

10曲目、またまたフュージョン。メルドーって実はフュージョンが大好きなのかも(笑)。このエレピですよ。この手のエレピってハービなのです。いやっ、チックかも? シンセベースはテクノ調。エレピとシンセベースとエフェクトとドラム。サウンドが分かっちゃうんですよね。ラストの方では何かジャミロクワイっぽい部分もありまっせ!

11曲目、このエレピの出だしはチック・コリアっしょ。チックのアルバム『フレンズ』が浮かんできます。でプログレ風シンセベースがあって、その後のエレピソロはチックかな~。チックの第2期リターン・トゥ・フォー・エバー? プログレやってましたから。ラストはまたチック風テーマに戻ります。

12曲目、まだ書きますか!! もうここまで来るとこの曲が《タイム・アフター・タイム》に聴こえてくるという?? ほんまかいな(笑)。

やっと終わりました。という訳で、私の中には既視感満載。懐かしくて好きなものがいっぱい詰まっています。でもですね。今更な感じもするわけでして、私の”ジャズ耳”でこれを聴いてしまうといまひとつなのです。まあ楽しくロッケンローな感じで、”ジャズ耳”で聴かなきゃいいわけですが、それで済ませたくない衝動が(笑)。

このアルバムは曲説明を進めるのが楽しくてしょうがありませんでした。しょうもないことを書きまくりました。大変失礼致しました。m(_ _)m

アルバム名:『MEHLIANA』
メンバー:
Brad Mehldau(syn, fender rhodes, p, spoken voice, "AHH"vocals)
Mark Guiliana(ds, electronics)

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これで十分な気がします。

こんなものを買ってみました。オーディオテクニカの交換針ATN100E。もちろん新品です。今オーディオテクニカのカタログにラインナップされているVM型カートリッジ(3個しかありません)の最廉価機種AT100E用交換針です。

P1

最近入手したAT150Tiに取付けて聴いてみようというわけ。本来ならAT150Tiには交換針ATN150MLXがマッチするでしょう。でもね~、そうすると上質にはなるとは思うのですが、ジャズのガッツが出なくなってしまうと思うのですよ。ジャズのレコードを楽しく聴きたい私としては躊躇してしまうところです。そこでここはひとつ廉価針で聴いてみようというわけ。値段が安いので失敗してもそれほど痛手になりません。AT150Ti本体が安く入手できたので出費的にはAT100Eの新品を購入したようなものです。

機械構造的には問題なく取り付けられます。金色と赤色のマッチングは良い感じ。

P2

安っぽく見えますか? そうでもないような気がしますが・・・。

P3

高級な音はしないけれどこれは結構好きかも? では早速比較試聴により音質を確認してみましょう! 2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴。比較の相手はこのところの私のリファレンスZ-1S。

左 : ビクターZ-1S(針:JICO現行丸針DT-Z1S)
右 : オーディオテクニカAT150Ti(針:ATN100E)

P4

出力レベルは同じくらいです。針ATN120Eaを取り付けた時は出力がだいぶ低くなっていたので、ATN100Eのマグネットの方が強力なのかも? 両者音の表現性は似ています。明るくて元気溌剌な音です。高音はATN100Eの方が良く出ます。そのせいで左右の広がりが良く聴こえます。耳触りな高音ではありません。高音とのバランスの関係で低音が少し控えめに聴こえますが出ていないわけではありません。低音が緩くなるような感じもなし。ただし潤い感は少ないです。

ATN100Eは乾いた明るい音でアメリカ西海岸サウンドという感じ。そして鳴りっぷりはM44Gなどと共通のものです。前に紹介したコロムビアの廉価機種JM-20にも似ています。AT100Eはレコードによっては若干トレースが悪く、このトレース能力の割り切り具合もM44GやJM-20に通じます。でもM44Gほどトレースが悪くないのが日本製らしさ。音楽の表情もそこそこ聴かせてくれます。なるほどこういう音作りが出来るんですね。さすがは世界で多くのカートリッジを売っているオーディオテクニカです。廉価カートリッジの音を心得ています。海外の正体不明の代替針を買うくらいなら、この針を買った方が良いと思います。

これで廉価MM型カートリッジ探究に一区切り付けられるかも? 元々は現行MM型カートリッジというか現行針で聴けるものがあるかを検証するつもりだったのに、生産終了の色々なカートリッジの音が聴きたくなって、あれこれ入手するはめになってしまいました。まあそのおかげで廉価MM型カートリッジの良さが分かりましたし、自分の好みの音も把握できたわけですから結果オーライ。今はわざわざ古いカートリッジ/針で聴く必要はないとも思います。

で、このカートリッジの音がかなり気に入ってしまったのです。高解像度とか繊細な表現とかは求めていません。ジャズを楽しく聴ければ良いのです。私はこれで十分。フュージョンやロックも楽しく聴けます。ただしクラシックや女性ボーカルをしっとり聴きたいという人には向かないと思います。そしてトレースが少し悪いのでそれを気にする方にはお薦めできません。AT150Ti+ATN100EがAT100Eと同じ音なのかは不明です。多分同じようには鳴らないでしょうね。

※2015年5月にATN100Eを再購入したら少し印象が異なりました。
以下参照
オーディオテクニカATN100Eの比較試聴

このカートリッジをレコードプレーヤーPL-380に取付けて常用にしたいと思います。フルオートなので気楽に聴けます。もう少し表現力を求めたい場合はDP-3000&ビクタートーンアームの方にナガオカMP-150を取り付けて聴けば良いでしょう。これで針の供給は当分心配しなくて済みます。現行日本製MM型カートリッジにはこなれた良さがあるように思います。

P5

これで十分良い音ですよ。あははっ、何と安上がりな私なのでしょう(笑)。まさかフルオートプレーヤーを常用機にする日が来ようとは・・・。

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